防犯カメラの種類を【形状・録画方法・機能別】で解説!正しい選び方とは

防犯カメラ

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防犯カメラといえば、屋内であれば天井に取り付けられたドーム状のカメラ、屋外であれば店舗の軒先や街灯に設置されたバレット型カメラを連想される方が多いのではないでしょうか。しかし、カメラ本体の外観・形状だけでなく、録画データの保存方式(HDDやクラウドなど)や動体検知などの機能まで、多様な選択肢があります。

本記事では、防犯カメラの種類と防犯カメラの選び方を3ステップで解説します。存在感のあるバレット型、建物になじみやすいドーム型、屋外用途に必要な防水性能など、設置環境や目的に最適な防犯カメラを選ぶポイントを紹介します。ぜひ防犯対策の検討にお役立てください。

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カメラ導入までの3ステップ

実際に防犯カメラを導入するにあたっての3ステップを解説します。

STEP1:設置場所の選定

屋内
屋外

屋外の場合、IP規格を確認するようにしましょう。雨に濡れる場所の場合はIP66以上の防犯カメラが望ましいです。

STEP2:録画方式の選定

・HDDレコーダー録画
・クラウド録画

上記2つのいずれかを選択します。クラウド録画の場合、レコーダーが不要なため初期費用を抑えることができ、PCやスマートフォンから遠隔で映像を確認することができます。

STEP3:機能の選定

屋内カメラの場合、暗闇でも撮影できる赤外線照射機能が付いたモデルや、音声も録画できるマイク付きのモデルなどがあります。

屋外カメラの場合、暗闇や逆光でも撮影ができるWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能がついたものがおすすめです。道路など広い範囲を撮影する場合は、PTZ機能が備わっていると設置後も微調整が可能です。

以上の3ステップを経ることで、多くの防犯カメラの中から、ご希望に合った機種をスムーズに選定することができます。

防犯カメラの種類を「見た目」で分類

防犯カメラを「形状別」で紹介します。形状は主に次の4種類に分けることができます。

バレット型カメラ

バレット型防犯カメラAXIS M2025-LE

店舗の軒先などでよく見かけるタイプで、筒形とも呼ばれます。壁から飛び出るように設置するため目立ちやすく、”撮影している”感をより強く演出することができるため、屋外用としての人気が高いです。

ボックス型カメラ

ボックス型防犯カメラM1124

ハンディカムのような見た目をしているカメラで、箱からレンズが飛び出ている形状のものが多いです。バレット型よりも小ぶりで、屋内対応の機種がほとんどです。

ドーム型カメラ

ドーム型防犯カメラM3045

ドーム状になっているカメラです。カメラレンズがどの方向を撮影しているか分かりづらく、形状も丸いため威圧感が少ないです。屋内・屋外どちらのタイプも存在します。全方向を1台で撮影できるレンズを搭載した360度防犯カメラもあります。

置き型カメラ

エッジAI搭載防犯カメラSafie One

棚や机の上にポンと置けるタイプの防犯カメラです。飲食店など防犯カメラの存在感が強すぎると景観を損ねてしまうという場合にも、存在をアピールしすぎない小さめなサイズのカメラを選びやすくおすすめです。

そのほか、搭載されているレンズの種類によっても撮影できる画角や適切な用途があるため、気になる方はこちらをお読みください。

防犯カメラの種類を「録画方式」で分類

防犯カメラを「録画方式別」で紹介します。防犯カメラの録画方式は、次の2種類があります。

(1)HDDレコーダー録画
(2)クラウド録画

それぞれ、保存する場所が異なることが大きな特徴です。

(1)HDDレコーダー録画

撮影した映像をレコーダー内のHDDに保存するタイプで、HDDの容量で録画時間が変動します。

HDDが故障した際はメンテナンスが必要で、最悪の場合は録画が消失する可能性があります。HDDとモニターをケーブルでつないで映像を確認します。

(2)クラウド録画

撮影した映像をクラウドサーバー上に保存するタイプです。HDDレコーダーが不要な代わりに、クラウドサーバー利用料として月額費用が必要です。

クラウドサーバーに映像が保存されているため、一般的なHDDレコーダーより録画映像の消失リスクが低減します。インターネットブラウザや、専用アプリから映像を確認します。

防犯カメラの種類を「機能」で分類

防犯カメラには、映像録画以外の便利な「機能」が存在します。その多くの機能から、特に人気な機能を紹介します。

動きがあった部分の映像だけ確認したい

カメラ映像に動きがあったフラグ

人の出入りなど動きがあった部分の映像だけを確認するためには、動きや音声を検知する機能が必要です。動きを検知するには、動体検知(モーション検知)を選び、特に人だけを検知したい場合には、人感センサー機能を選んでください。人の声や物音を検知するには、音声検知(サウンド検知)が搭載された防犯カメラが最適です。

異常をいち早く知るには、スマートフォンなどへの通知機能によるプッシュ通知やメール通知などを組み合わせて利用しましょう。

複数のカメラを一元管理・同時に表示したい

防犯カメラの映像一覧

多店舗・多拠点の運営を行う場合、防犯カメラの映像を確認するときに店舗ごとにしか見られない状態だと確認に手間がかかります。そこでカメラを一元管理し、1画面ですべてのカメラ映像を同時に表示できると見守り・遠隔確認を効率化できます。

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音声録音・会話をしたい

防犯カメラの音声

【防犯目的】
防犯カメラで映像と共に音声を録音したい場合は、マイク搭載モデルが必要です。録音された音声は犯罪捜査の重要な手がかりになることもあります。

【コミュニケーション目的】
クラウドカメラには、離れた場所からスピーカーを通じて音声を出力できる機能を持つモデルもあります。このような双方向通信機能は、来客対応や遠隔地とのコミュニケーションに活用できます。

Bluetooth対応のカメラであれば、外部スピーカーと接続して、より広範囲での音声コミュニケーションが可能になります。

カメラのレンズの向きを遠隔操作したい

PTZカメラの操作画面

カメラのレンズの向きを遠隔操作するためには、パン・チルト・ズーム(PTZ)機能が必要になります。PTZ機能を搭載した防犯カメラは、スマートフォンやパソコンなどから遠隔操作ができカメラの視野範囲を拡大・縮小・左右・上下に移動させることができます。この機能により、広い範囲をカバーすることができます。

暗い場所・夜でもしっかり映像を残したい

夜間の防犯カメラ撮影映像

暗い場所や夜でもしっかり映像を残すためには、防犯カメラに以下のような機能が求められます。まったく光のない場所でも、白黒映像として撮影できる赤外線カメラや、わずかな明かりでもカラー撮影が可能な暗視補正機能が主な選択肢となります。

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逆光や強い光の環境下で撮影したい

強い光源と弱い光源が同時に存在する環境で、弱い光源の部分が暗くならず鮮明に記録できる機能がワイドダイナミックレンジ(WDR)です。映像内の指定したエリアの明るさを基準として映像全体の逆光を抑制する機能もあります。しかし、もっとも暗い部分を基準とした場合、明るい部分は白飛びしてしまうので注意が必要です。

オートゲインコントロール(AGC)搭載カメラは、明るさが不足する場所でも自動的にゲインを調整し、画像品質を最適化できます。

光学ズーム

カメラの焦点距離を変化させることで、光学的に被写体を拡大する技術のことです。デジタルズームは録画映像を拡大処理しているため、画素数の低下を伴いますが、光学ズームは画素数が変化しないため、ズーム後もきれいな映像になります。

IP規格(防水・防塵規格)

国際電気標準化会議にて定められ、日本工業規格でも採用されている、電子機器の防水・防塵の規格のことです。IP00~IP68という表示で対応規格を示し、10の位が防塵、1の位が防水の指標となっています。数字が高ければ高いほど防塵・防水機能に優れていて、屋外用カメラの場合はIP66以上が望ましいとされています。

オートフォーカス

被写体に自動的にピントを合わせてくれる機能です。機能によって止まっている被写体向き、動体向きがあるので、必要に応じて設定を変える必要があります。

フリッカーレス(フリッカー補正)

蛍光灯やLED照明を撮影した際に生じるフリッカー(ちらつき)を補正する機能のことです。フリッカーは電気の周波数に起因して発生します。電気の周波数は、西日本が60Hz、東日本が50Hzとなり、防犯カメラを導入する際に注意が必要です。

上記でご紹介した機能はほんの一部で、防犯カメラに備わっている機能は、これで全てではありません。より様々な環境で使えるように、より利便性を高くするために、防犯カメラも進化しています。

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セーフィーでは、防犯カメラの導入相談を無料で承っています。「具体的にこのようなカメラが欲しい」など、ぜひお気軽にご相談ください。

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※顧客や従業員、その他の生活者など人が写り込む画角での防犯カメラの設置・運用開始には、個人情報保護法等の関係法令の遵守に加え、写り込む人々、写り込む可能性のある人々のプライバシーへの配慮が求められます。防犯カメラとプライバシーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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※カメラの設置に際しては、利用目的の通知を適切に行うとともに、映像の目的外利用を決して行わないことが求められます。適切なデータの取り扱いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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