駐車場の防犯カメラに必要な機能とは？設置方法やおすすめ製品を解説

住宅や店舗の駐車場は、自動車や自転車の盗難、いたずらなどのリスクが起こりやすい場所です。防犯カメラの導入により、犯罪抑止効果や事件解決の証拠映像として期待できるでしょう。また、技術の進化により最近の防犯カメラには、夜間撮影や人検知といった駐車場での利用に適した機能があります。どのような最適な屋外用防犯カメラを解説します。

駐車場に防犯カメラを設置するメリット

・犯罪やトラブルの抑止効果
・証拠映像として活用
・動体検知でスマホへ通知
・遠隔からリアルタイムで映像確認

自宅や店舗の駐車場に防犯カメラを設置するメリットは、不審者や犯行の様子を記録するだけではありません。防犯カメラの存在による犯罪抑止効果、不審者の存在をスマホへ通知する機能、遠隔からリアルタイムで映像を確認するネットワークカメラなどのメリットがあります。

防犯カメラのさまざまなメリットについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

駐車場の防犯カメラにおすすめの機能

防犯カメラには動体検知機能やナイトビジョンなどのさまざまな機能があります。そのなかでも、駐車場に設置する防犯カメラとしておすすめする、防犯カメラの機能性について解説します。

高い耐候性と耐衝撃性

防犯カメラには、風雨や衝撃に強い屋外対応カメラと建物内でしか使えない屋内専用カメラがあります。一般的に駐車場は屋外にあたることが多いため、大雨や暴風に耐えられる耐候性の高い屋外対応カメラを設置しなければなりません。

また、犯罪者が防犯カメラの破壊を試みた場合でも、衝撃に耐えられる耐破壊性の高い機種であればさらに安心でしょう。耐候性や耐衝撃性はIP規格・IK規格で性能が評価されているため、IP66以上かつIK10の防犯カメラがおすすめです。

耐衝撃性について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ナイトビジョン

一般的なカメラでは夜間の映像を鮮明に記録できません。防犯カメラには夜間の撮影でも昼間のように映像を記録できる、ナイトビジョン（夜間撮影）モードを搭載する機種があります。

ナイトビジョンモードには、赤外線カメラと高感度カメラの2種類があります。

	赤外線カメラ	高感度カメラ
カラー撮影	白黒	カラー
必要な明るさ	真っ暗やみでもOK	豆電球ほどの光源が必要

赤外線カメラとは、防犯カメラから赤外線を照射して撮影するカメラです。光源のない真っ暗やみでも撮影できますが、映像データは白黒になる点に注意が必要です。

高感度カメラとは、少量の明かりでも鮮明に映像を記録できるカメラです。カラー撮影できるのが特徴ですが、豆電球ほどの明るさがなければ映像は暗くなってしまいます。

ナイトビジョンについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

WDR

WDR（ワイド・ダイナミック・レンジ）とは、逆光や明暗差の激しい環境でも白とび・黒つぶれすることなく、被写体をとらえる技術です。カメラの向いた方角によっては、朝焼けや夕焼けの影響で映像がつぶれてしまう危険性があります。WDRを搭載したカメラを使うことで、さまざまな光の環境でも撮影を続けられます。

WDRについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ワイヤレスカメラ

ワイヤレスカメラとは、Wi-Fiやモバイル回線に接続してネットワーク接続できる防犯カメラです。ネットワークに接続できるため、スマートフォンやタブレットから遠隔でリアルタイムに映像を確認できます。

プライバシーマスク

プライバシーマスクとは、カメラの設定によって映像の一部を隠して撮影できない範囲をつくる機能です。駐車場に設置した防犯カメラの画角によって、第三者のプライベート空間まで撮影するリスクがあります。そのようなリスクを避けるために、はじめから映像の一部を撮影しないように設定できます。

AIカメラ

AIカメラとは、防犯カメラ本体やクラウド上にAI（人工知能）を搭載した防犯カメラです。AIの搭載により、次のような機能を活用できます。

人検知機能

人検知機能は、AIが映像を解析して不審者の動きを検知した場合に、スマートフォンなどへ通知を出せる機能です。管理者は駐車場で異常が起きたことをリアルタイムで察知でき、遠隔で防犯カメラの映像を確認することにもつながります。

人数カウント

防犯カメラの映像データをアナリティクスに活用する機能です。駐車場に来場した人数をカウントでき、来訪者数のデータ解析にも活用できます。

駐車場の防犯カメラの記録時間

駐車場の防犯カメラに決まった記録時間はありません。記録時間はストレージの容量やクラウドの契約プランによって異なるため、記録メディアの種類や予算に応じた記録時間の範囲で撮影します。決まった記録時間はありませんが、駐車場の防犯カメラ映像は事件・事故などの際に警察から協力を求められて提供することもあるため、保存期間は1ヶ月以上がおすすめです。

防犯カメラの録画時間について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

駐車場の防犯カメラの設置位置

駐車場の防犯カメラの設置位置に決まりはありませんが、死角をつくらないように設置位置を定めるのが一般的です。例えば、柱や壁などで死角ができる場合、その範囲がカバーできるように2台目の防犯カメラを設置します。ただ、撮影環境は住宅や店舗の状況によって異なるため、現地の状況を確認できる業者に相談することをおすすめします。

防犯カメラの設定位置について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

駐車場での防犯カメラ導入事例

日本ではじめてタワーパーキングを開発したIHI運搬機械株式会社（以下、IHI）では、防犯カメラのクラウド化により映像記録の効率化と大容量化を実現しています。

IHIの防犯カメラ活用術は、セキュリティ強化だけでなく、「車や人の導線を映像で確認して次に設計する際の参考」や「表示看板の効果的な位置を検証」として役立てています。

その際に、SDカードからデータを取り除く作業負担、ストレージ容量の圧迫などを解決するためにクラウドカメラを採用しました。

駐車場設置におすすめの防犯カメラ

駐車場の防犯カメラにおすすめする機能はさまざまです。先ほど解説した機能を搭載したクラウド録画サービス「Safie（セーフィー）」の防犯カメラがおすすめです。

Safie Go（セーフィー ゴー）シリーズ

Safie Goシリーズのラインナップには、IP66の防水・防塵性能かつLTEを搭載した屋外用カメラがあります。カメラ自体にLTE通信機能を搭載しているため、インターネット環境がない駐車場でも電源を入れるだけで映像を撮影できます。音声入力や夜間撮影にも対応しており、WDR機能、クラウド録画サービスによる遠隔監視にも対応しています。また、エッジAI搭載機器では、駐車場データの定量化もサポート可能です。

おすすめの機能
・LTE通信
・クラウド録画サービス
・IP66の防塵・防水性能
・夜間撮影
・WDR
・プライバシーマスク
・AIカメラ（エッジAI搭載機器のみ）

VIVOTEK FD9389-EHV-v2(SF)

IP66かつIK10の防水防塵性能と耐衝撃性を備えた屋外用ドーム型防犯カメラです。音声入力があるため、駐車場内のトラブルなども映像と音声でデータに残すことが可能です。夜間撮影にも対応しており、WDR機能、クラウド録画サービスによる遠隔監視にも対応しています。

おすすめの機能
・クラウド録画サービス
・IP66かつIK10の屋外仕様
・夜間撮影（赤外線カメラ）
・WDR
・音声入力

i-PRO WV-U1532LA(SF)

IP66かつIK10の防水防塵性能と耐衝撃性を備えた屋外用ガン型防犯カメラです。ガンタイプで存在感もあるため、駐車場内の不審者に対する抑止力としての効果も期待できます。夜間撮影にも対応し、電動バリフォーカルレンズを搭載しているため、防犯カメラ設置後の画角変更も可能です。こちらもクラウド録画サービスによる遠隔監視に対応しています。

おすすめの機能
・クラウド録画サービス
・IP66かつIK10の屋外仕様
・夜間撮影（赤外線カメラ）
・バリフォーカルレンズ

駐車場の防犯カメラ設置はセーフィーへご相談ください

駐車場の防犯カメラ設置には、カメラの機能性や死角を減らす設置位置などで最適な機能と手法を選ぶ必要があります。

セーフィーは、映像データを用いて店舗やオフィスの課題を解決する、映像ソリューションを提供している企業です。防犯目的だけでなく、アナリティクスを目的とした防犯カメラの導入実績も多数あります。

セーフィーのクラウド録画サービスを用いることで「遠隔での映像確認」「最長365日の長期間録画」「夜間撮影」などを実現でき、駐車場の防犯カメラ設置に最適なサービスです。駐車場を含めた自宅やオフィスの防犯カメラ設置、カメラ位置の変更などは、ぜひセーフィーまでご相談ください。

クラウドカメラの活用方法にお悩みの方は、業界や目的別に使い方を紹介していますのでこちらからご覧ください。