防犯カメラのメリットと企業での活用事例集!導入時の注意点も解説

防犯カメラのメリットとは 企業の事例や導入の注意点も

防犯カメラは、その名のとおり防犯のために設置するものというイメージが強いかもしれませんが、実は防犯以外にも、幅広い用途で活用することができます。実際に、企業では労働環境の改善やマーケティング、無人運営などの実に多様な目的で、防犯カメラが役立てられています

この記事では、まず防犯カメラを利用することで得られる主な効果を挙げ、防犯だけにとどまらない様々なメリットをお伝えするとともに、防犯カメラを設置する際の注意点をお伝えします。これを受けて、様々な業界の企業での防犯カメラ活用事例を7つご紹介。事例で活用されているSafieの防犯カメラの特徴も最後にお伝えします。

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防犯カメラを設置するメリット

防犯カメラの利用目的として第一に挙げられるのはやはり防犯ですが、防犯カメラを設置して得られる効果は防犯だけにとどまりません。ここでは、企業が防犯カメラを導入することで得られる様々な効果を6つピックアップしました。考えたこともなかったメリットもあるかもしれませんので、ぜひ一つ一つチェックしてみてください。

犯罪やトラブルの抑止効果が得られる

最も一般的な防犯カメラの効果は、犯罪を未然に防ぐこと、すなわち犯罪や不正行為を抑止することです。

犯罪者などは防犯カメラが設置されていない施設を狙う傾向があるため、目立つ場所にカメラを設置することによって、犯罪者に狙われにくくなる効果が期待できます。撮影機能のないダミーの防犯カメラが販売されていることからもわかるように、防犯カメラの存在そのものが、犯罪やトラブルの抑止につながるのです。

「防犯カメラ作動中」などと書いたステッカーを貼ってカメラの存在をアピールすることで、さらに犯罪抑止効果が高まることが期待できます。

何かあった時に検証ができて、証拠映像としても活用できる

防犯カメラがあれば、万が一犯罪の被害に遭った時やトラブルが起きた時などに、その一部始終を記録することができます。警察に捜査を依頼する場合には、証拠として防犯カメラの映像を提出することで、捜査の進展が期待できます。犯罪とは呼べないトラブルの場合でも、録画映像を振り返って状況を検証することで、解決につながることは多いでしょう。

このように、犯罪やトラブルが発生した時に映像で証拠を記録し、解決につなげることができるのも、防犯カメラの大きなメリットの1つです。

内部での不正防止や勤務態度・マナーの向上、ハラスメントの防止

店舗や事務所の場合、外部からの侵入者による犯罪だけでなく、従業員など内部の人物による不正などのリスクも存在します。防犯カメラの存在には、犯罪の抑止と同じく、不正を思いとどまらせる効果も期待できるでしょう。

また、昨今はハラスメントや従業員同士のトラブルが問題になることも少なくありません。防犯カメラに当事者たちの様子や音声が記録されていれば、公正な決定を下すうえで大いに役立ちますし、カメラの存在自体が、従業員のハラスメントへの意識を高めてくれそうです。自分がカメラに映っていると従業員たちが認識することで、適度な緊張感が生まれるため、勤務態度やマナーの向上にもつながるのではないでしょうか。

遠隔での運営確認

クラウド型の防犯カメラなど、離れた場所から映像を確認できるタイプの防犯カメラを使えば、店舗などを遠隔で運営状況を確認することも可能になります。

たとえば、出張中に遠隔で店舗の様子を確認して指示を出すこともできるほか、複数の店舗の様子を本部事務所で確認しながら、各店舗の店長たちと運営方針を検討することもできるでしょう。

また、工場や倉庫など広い敷地での業務は、目が行き届きにくいものですが、随所に防犯カメラを設置すれば、敷地内の様子を把握して安全かつ効率よく進めることも可能です。さらに、防犯カメラを使えば、店舗への臨店や工事現場への臨場といった業務を遠隔で実施することが可能になるため、業務のあり方を劇的に変えられる可能性があります。

業務の効率化や労務環境の改善

上述した「遠隔臨店」や「遠隔臨場」は、業務の大幅な効率化を実現するものですが、防犯カメラを使えば、こうした実地業務の置き換え以外の面でも、業務の効率化を図ることができます。防犯カメラの映像をうまく活用することで、業務プロセスの非効率な部分や無駄を可視化し、業務改善につなげられるのです。

また、昨今は労務に関わる規制が強化される流れにあるため、防犯カメラをとおして労務環境を把握できることも、企業にとっては大きなメリットと言えそうです。防犯カメラによって従業員の勤務状況を可視化し、課題に気付けるようにすることで、無理のない労働環境の実現につなげることができるでしょう。

現状を分析してマーケティングへ応用

店舗などに防犯カメラを設置する場合、現状の分析をとおしてマーケティングに活かすことも可能になります。たとえば、来店客の属性や来店時間帯、滞在時間、店舗内での動きなどを録画映像から分析すれば、映像に記録された客観的なデータに則ってマーケティング施策を考案することができます。

防犯カメラに記録される客観的な事実の一つ一つに丁寧に目を向ければ、来店客の多い時間帯に合わせてセールを実施する、あるいはレジに行列ができやすい時間に従業員を増やすなど、売上を増やすための具体的な施策の立案が可能になるでしょう。

様々な業界での防犯カメラ活用事例7選

防犯カメラは防犯以外にも様々な効果をもたらすことを解説してきましたが、具体的にどのように活用されているのか、実例を知りたい人も多いはず。そこで、ここでは様々な業界での実際の防犯カメラ活用事例を7つご紹介します。

なお、ここでご紹介する事例は、どれもクラウド録画サービスでシェアNo.1の「Safie」のクラウド防犯カメラを使ったものです。(※No.1:株式会社テクノ・システム・リサーチが調査した「2022年ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査」より。)

株式会社エージェントさま:セキュリティと労務管理

株式会社エージェントさまは、セールスやマーケティング、キャリア、テクノロジーに関するソリューション事業を手がける企業で、全国の主要都市とインドに拠点を持っています。

当初はセキュリティ強化のために防犯カメラを導入しましたが、その後、労務管理にもカメラの録画映像を活用するようになったといいます。

「働き方改革の一環でオフィスに10時以降は残らないようにと伝えているのですが、労務管理チームが毎朝、昨晩誰がオフィスに残っていたのかを映像でチェックし、朝会で共有します。その残っていた本人に対してヒアリングしたり、慢性的に残るチームが出てしまった場合は人員を強化したりと、対応策につなげています。」

防犯カメラを使った残業時間の「見える化」と他の施策が組み合わさることで、労働時間の削減につながっているそうです。

ヒューマンライフケア株式会社さま:介護施設で利用者とスタッフを見守り

教育事業や人材事業など数多くの事業を手がけるヒューマングループで、介護ビジネスを展開しているヒューマンライフケア株式会社さま。認知症の症状がある方が少人数で生活する「グループホーム」で、防犯カメラを活用されています。

施設ではどうしても入居者同士のトラブルが発生しますが、双方から聞き取りを行っても解決しにくいことが課題となっていました。そこで、カメラで撮影することでトラブルの一部始終を映像と音声で残せば、状況を正しく把握することができ、それが利用者を守ることにつながると考えたとのお話。また、認知症を発症している入居者は、スタッフの行動を勘違いすることもあるとのことですが、映像と音声で正しく状況を把握できれば、スタッフを守ることもできます

グループホームでは、「何かあったときの安心のためのカメラ」という意味で、防犯カメラを「あんしんカメラ」と呼んでいるそうです。

株式会社ティエヌさま:遠隔サポートによる労働環境改善

短時間の施術でデザイン性の高いネイルを提供するネイルサロン「ティーエヌ」を全国にFC展開する株式会社ティエヌさまは、店舗の遠隔サポートに防犯カメラを活用されています。

「店舗では、ネイリストが施術する全てのデスク、お客さまの待合スペースなど、店舗を俯瞰で見られる場所にSafieカメラを設置しています。サポートスタッフは、自分のPC上に複数店舗のカメラ映像を常時立ち上げ、ほかの業務も進めつつ、何かあればその映像を確認して状況判断。その上で、現地にいるネイリストにアドバイスをしています。」

加盟店が増えるなかで課題となっていたサポートスタッフの採用育成と労働環境の改善を、サポート品質を落とさずに実現することができたと、お喜びいただいています。

株式会社オートウェーブさま:現場の可視化と顧客マーケティング

カー用品販売やカートータルメンテナンスサービスを行う株式会社オートウェーブさまは、防犯カメラを使った現場の可視化と顧客マーケティングを実践されています。

「定期的に、本社の社員が各店舗に足を運んでいますが、やはり人の目があるとスタッフは”リアルな姿”を見せませんよね。セーフィー対応カメラで現場を可視化することで、人の目がない時のスタッフの姿を見ることができます。誰も見ていなくてもしっかり働いている人がいることもわかります。そうしたスタッフ間の不平等を是正することで、より良い職場作りができると思っています。」

さらに、顧客マーケティングの面では、カメラに搭載されている人数カウント機能を活用することで、店内の賑わいと購買率が比例していないことがわかったといいます。来店された方がなぜ購入に至らなかったかを映像から探り、サービス改善につなげているそうです。

株式会社B&Vさまの「カラオケ館」:多店舗管理

株式会社B&Vさまが全国でチェーン展開している「カラオケ館」では、セキュリティやトラブル防止策の一環として早い段階からカメラを導入していましたが、現在は管理機能の一元化を目指してカメラを活用されています。

これまでは、店舗でトラブルなどがあった場合は、本社側のスタッフが現場に行ってカメラの映像を確認しなければならず、迅速な問題解決ができませんでした。そこでクラウド型の防犯カメラに変えたところ、本部で即座に映像をチェックして、その場で課題を解決できるようになったといいます。

他にも、営業部門の担当者が来店客の流れを見たり、売り上げが伸び悩んでいる店で施した対策の効果をチェックしたりするなど、様々な部署で防犯カメラの録画映像を確認しているそう。

「今後データが積み重なっていけば、スタッフの動線や飲食の勧め方などの業務改善につながる情報が得られるだろうと期待しています。」

株式会社SENTOENさまの「KitchenBASE」:無人運営

株式会社SENTOENさまが展開する、デリバリーに特化した飲食事業者のためのクラウドキッチン施設「KitchenBASE」。事業効率を高めるために無人運営を視野に入れていたそうですが、無人運営ならではの不安要素を低減して安心安全な環境を提供するために、防犯カメラの導入を決めたといいます。

現在は、KitchenBASEの全施設に防犯カメラを導入されています。施設のエントランスから内部の共用部にまで、くまなくカメラを設置することで、セキュリティ面でもインシデント対応の面でもしっかりとした備えができたそう。

「Safieの防犯カメラで安心安全を担保することで無人運営が可能になった」、さらに「無人運営のクラウドキッチンのサービス化には、Safieの防犯カメラが不可欠だった」、とのお言葉をいただいています。

関西エアポート株式会社さま:空港内で多様な活用

関西の空の玄関口である「関西国際空港」、「大阪国際空港」、「神戸空港」の3空港の運営を一手に担っている関西エアポート株式会社さま。荷物のラインに検査装置を導入する工事の際、一時的にSafieの防犯カメラを導入したことをきっかけに、今では空港内の様々な場所でカメラを活用いただいています。

たとえば、保安検査場や各ゲートでの混雑具合のチェック。

「お客様がチェックインや保安検査場、イミグレーションをできるだけスムーズにストレスなく通過していただき、ゆっくりとお買い物を楽しんでいただいて、くつろいでもらいたい。そのために混雑状況をタイムリーに把握して、ゲートの数を増やしたり空いているレーンを案内したりということに役立てていました。」

さらに、滑走路の点検業務での活用を見据えて、現在実証実験を行っているそうです。

Safieの防犯カメラの特徴

クラウド録画型の防犯カメラの最大の特徴は、パソコンやスマートフォンを使ってリアルタイムでどこからでもカメラの映像を確認できる点ですが、Safieのカメラには、他にも多様な目的で活用いただける様々な利点があります。

まずは高画質かつ高セキュリティであること。テレビと同等のくっきりなめらかな映像で、細かな部分まで正確に把握することが可能です。録画データはもちろん、ユーザーやカメラが利用する通信経路も暗号化されているので、セキュリティの面でも安心してお使いいただけます。

視聴画面では直観的な操作が可能で、使いやすさにも定評があります。複数のカメラを一覧で表示したり、タイムマシンのように過去の映像を振り返ったり、必要な部分の映像をムービークリップとして保存したりと、様々な機能が標準搭載されているため、幅広い用途でお役立ていただけるでしょう。

充実した機能を備えていながら、低価格で利用できる点もSafieの防犯カメラの特徴です。毎月のクラウド利用料金は、最もよく利用されている30日間の録画プランでも、わずか2,200円(税込)。本体料金はこれとは別に必要ですが、導入やすいモデルなら4万円台からご選択いただけます。

終わりに

防犯カメラのメリットは、犯罪の抑止や証拠の記録といった防犯だけにとどまりません。導入にあたっては、法令の遵守やプライバシーへの配慮など、注意が必要な点もありますが、この記事で紹介したとおり、労務管理や遠隔サポート、マーケティング、他店舗管理、無人運営など、業界を問わず実に様々な用途で防犯カメラが活躍しています。

リアルタイムにどこからでもカメラ映像を確認できるクラウド防犯カメラなら、思いも寄らない形で業務にお役立ていただけるかもしれません。Safieのクラウド録画サービスについてもっと詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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