死角を減らすおすすめの防犯カメラ設置場所を解説 ポイントやNG場所も

おすすめの設置場所は?

防犯カメラの購入を考えているけれど、効果的な取付位置がどこかわからない方も多いかと思います。設置することで、なんとなく安心感を得られるものですが、実際にトラブルが起きたときにはじめて、決定的な映像が見切れていたことに気づくなんて失敗もあるかもしれません。

この記事では、防犯カメラの設置例について図解を用いてわかりやすく解説します。一戸建てや店舗によって、防犯カメラの設置台数や必要な機能は違ってきますので、この記事で理解を深めていただけると幸いです。

置き型防犯カメラの設置例

届いて5分で使える
コンパクトで好きな場所に置くだけ。壁や天井にも簡単固定

目的に合わせて場所を選ぶ

防犯カメラの選び方として、まず設置場所の選択が必要です。屋内用防犯カメラ屋外用防犯カメラかによっても機能が異なるため、目的に合わせた場所を選びましょう。

空き巣や車上荒らしなどの犯罪抑止

防犯カメラを設置する目的は、空き巣や車上荒らしなどの犯罪を抑止するものです。防犯カメラで記録を残すことにより、犯罪者は行動を起こすことをためらう効果があります。

人やモノの動きをモニタリング

防犯カメラは、犯罪の抑止や証拠集めだけでなく、AI解析を用いて人やモノの動きを解析するツールとしても活用できます。SafieのAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」では、通過人数のカウントや人の滞留の検知など、画像解析を活用してビジネスの課題解決にも役立てられます。

トラブルが起きた際の証拠を残す

防犯の観点だけでなく、生産ラインの停止といったインシデントの事後分析にも、映像記録を役立てることができます。

防犯カメラの設置場所を決めるときのポイント

防犯カメラを導入する際に、その設置場所が重要になります。映像の死角やプライバシー侵害のリスクなど、さまざまな注意点があるからです。実際に防犯カメラを設置する際は、次の5つのポイントを確認しましょう。

死角を作らないようにカメラを配置する

防犯カメラに死角があると、せっかく記録した映像の効果も薄れてしまいます。例えば、柱や陳列棚の影で視界がさえぎられていたり、曲がり角の先で映像が途切れたり、決定的な瞬間を見逃してしまうかもしれません。そのため、複数台の防犯カメラを組み合わせて、死角を減らすように設置する必要があります。部屋の奥から入り口に向かって室内全体を撮影する配置が基本的ですが、死角をカバーするには複数台のカメラが必要になります。

防犯カメラの設置を明示し、存在をアピールする

防犯カメラの設置は、各自治体によってガイドラインが設けられています。防犯カメラの有用性とプライバシー保護の調和をはかり、カメラが適切かつ効果的に運用されることを目指すためです。ガイドラインは各自治体によって異なりますが、一般的には防犯カメラ設置とその目的を明示することが推奨されています。また、防犯カメラの存在をアピールすることで犯罪抑止効果も期待できます。

適切な高さ・角度・距離に設定する

防犯カメラの「高さ」「角度」「距離」についても考慮して、防犯カメラを設置する必要があります。

防犯カメラの高さについて

防犯カメラは、人の手が届かない程度の高さに設置するのがよいでしょう。かんたんに手が届く高さにカメラがあると、カメラそのものが盗まれるリスクがあるからです。逆に高すぎることで、撮影距離が離れる心配もあるため、高さの目安は2.5m程度にすることをおすすめします。

防犯カメラの向き・方角について

一般的に防犯カメラの向きは、高い位置から下向きに設置することがほとんどです。また、店舗やオフィスの奥から入り口方向に向けて設置します。夕方の西日により逆光になることが多い店舗では、店舗の奥に向かって防犯カメラを設置する場合もあります。ただし、逆光でも撮影できるWDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)機能を搭載した機種であれば、カメラの方角を考慮する必要もなくなります。

防犯カメラ撮影距離について

防犯カメラの撮影距離は、対象物に近づきすぎずに適切な距離を保つことが大切です。たとえば、天井に設置した防犯カメラのように対象物とある程度は距離がとれる場合は、焦点距離についてあまり気にする必要がありません。しかし、レジ横のカメラのように対象物と近い場合には、設置位置について注意する必要があります。

設置場所に合うカメラを選ぶ

防犯カメラの設置には、設置場所に適した画角やサイズ感が大切です。撮影範囲が広い場所では、180度カメラや複数台のカメラを設置することが必要になることもあります。また、賃貸物件の場合、壁に穴を開けることが許可されていることの確認が必要です。適切なカメラの選出は、利用環境や目的によって変わるため、専門業者へ相談することをおすすめします。

業界や用途による設置イメージ

防犯カメラの設置イメージについて、解説します。実際に設置する際は、さまざまな利用環境を想定することが大切です。一戸建て飲食店小売店ホテル介護施設に合わせたおすすめの設置場所をご紹介しますので、参考にしてください。

課題に適した場所やカメラに迷ってしまう場合には、お気軽にお問い合わせください。

一戸建ての例

一戸建てでは、空き巣による犯罪への警戒が特に重要となります。そのため、防犯カメラの設置は、死角を減らして侵入口に警戒を向けることが大切です。

玄関

玄関前は、扉により室内から見えにくい場所であり、宅配業者を装った事件も発生しています。防犯カメラを設置することで、扉の前の来訪者を映像でチェックできるようになり、留守中の不審な来訪者についても確認できるようになります。夜間や不審な音が起きた場合に室内から確認でき、安心感を高められます。

駐車場

いたずらや窃盗から愛車を守るには、駐車場に向けた防犯カメラの設置が効果的です。このような犯罪は深夜の寝静まった時間に起きることが多く、センサーライトや超高感度カメラなどの使用がおすすめです。

庭・物置

塀や垣根で外部から隠れた庭は、空き巣や不審者に目をつけられやすい場所です。不審者がひっそりと身を潜めるスペースを排除するために、庭全体を広く映す防犯カメラを設置しましょう。また、侵入者は犯行前の下見として現地を訪れることもあるため、敷地外からでも目立ちやすいハウジング型防犯カメラが効果的です。

裏口・勝手口

正面玄関は人どおりも多く、防犯カメラを設置するのは一般的ですが、人どおりの少ない裏口や勝手口まで警戒の目が届いていないことがあります。しかし、空き巣の侵入経路として使われる裏口や勝手口が使われるケースは少なくないため、正面玄関と同様に警戒を強める必要があります。

その他

防犯カメラは屋外だけでなく、屋内の映像を記録することで、万が一空き巣被害にあった際に容疑者の逮捕に役立てることができます。また、要介護者やペットの見守りカメラとして活用することもできるでしょう。ただし、外部からカメラにアクセスされないよう、サードパーティ製アプリやセキュリティ性の低い防犯カメラの利用はできる限り避けなければなりません。

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飲食店の例

飲食店の店内

飲食店では、お店の安全を守るだけでなく、言いがかりやクレームなどからスタッフを守る役割で防犯カメラを設置することが重要です。

レジ

飲食店の被害は、外部からの侵入者だけでなく、スタッフによる内引きなどの被害も想定しなければなりません。釣り銭の間違いなどレジ金が合わないというトラブルを防ぐために、映像を記録し、お店の信頼性を維持する効果も期待できます。

事務所・休憩所

事務所やスタッフの休憩室は、繁忙期にはスタッフの目が届きにくくなります。そのため、飲食客を偽装した窃盗犯や悪意を持ったスタッフがいると、窃盗のリスクは避けられません。また、スタッフ間のもめ事や泥酔客の悪ふざけなどの傷害事件や器物損害などの証跡として映像記録を残すことも大切です。

ホール・厨房

迷惑客の来訪やスタッフの問題行動などの記録だけでなく、マネジメントや業務改善に映像技術を活用することができます。たとえば、お客さまやスタッフの動線の改善やレジ待ち客の滞留の検知など、ビジネスの改善にも防犯カメラは利用できます。

駐車場・搬入口

顧客同士の自動車の接触トラブルや納品業者とのトラブルが発生した際に、防犯カメラの映像が証拠となり、問題解決に役立つことがあります。屋外の防犯カメラは防水・防塵機能が必要となりますので、ハウジングを装備した防犯カメラの採用をおすすめします。

その他

ビュッフェスタイルの飲食店や無人販売の店舗では、防犯カメラが犯罪抑止となります。防犯カメラの存在を示して、防犯意識の強い店舗であることをアピールすることが大切です。

飲食店での活用方法についてはこちらでも紹介しております。

小売店の例

コンビニのレジカウンター

小売店への防犯カメラの設置は、万引きなどの犯罪抑止だけでなく、お客さまの動線のチェックや陳列棚の商品補充など、店舗運営の効率化にも役立ちます。

レジ

店舗内でもっとも重要な場所がレジ周辺です。ここでは金銭の取り扱いから生じるトラブルが発生する可能性があるからです。ズーム機能を搭載した防犯カメラを設置すれば、釣り銭トラブルなどの証拠を残し、トラブルの予防にもつながります。

店舗の出入り口

万引き犯の特定や強盗事件の犯人の証拠として記録するには、出入り口付近の防犯カメラがもっとも有効です。ただし、店舗内から出入り口に向けた防犯カメラは、逆光によって映像が見えなくなる可能性があります。そのため、WDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)機能を搭載した防犯カメラを設置し、逆光でもくっきりと映像を残すことが大切です。

陳列棚・店内通路

商品の陳列棚の映像を活用することで、万引き犯の犯行を特定するという使い方もできます。またそれだけでなく、陳列棚の在庫状況をリアルタイムで確認することもでき、店舗の巡回や本部スタッフの臨店の回数を減らす効果も期待できます。

ストックヤード・事務室

ストックヤードや事務室への防犯カメラの設置は、外部からの侵入者への対策として重要です。たとえば、閉店時間後の不審者や営業時間中に立ち入り禁止エリアへ侵入する不審者などを検知できます。管理者のスマホへ自動で通知するには、ネットワークカメラを採用します。

駐車場・搬入口

お客さま同士の自動車の接触トラブルや納品業者によるトラブルなどが発生した際、防犯カメラの映像が客観的な証拠となり、問題解決に役立てることができます。屋外の防犯カメラは防水・防塵機能が必要であるため、ハウジングを装備した防犯カメラを採用します。

小売店での活用方法についてはこちらでも紹介しております。

ホテルの例

ホテルのロビーイメージ

宿泊客が安心して利用できる環境づくりには、映像記録による防犯意識も欠かせません。宿泊客の安全を守るだけでなく、スタッフの安全も守るために複数台の防犯カメラを設置します。

フロント

接客機会のもっとも多いフロントでは、映像記録だけではなく、音声情報もあわせて録音することがおすすめです。スタッフと宿泊客のどちらの発言も記録することで、苦情やトラブル発生時に客観的な事実確認に役立てることができます。

施設の出入り口

宿泊客の来訪確認や不審者の記録など、窃盗や忍び込みといった犯罪抑止にも防犯カメラが役立ちます。施設の出入り口付近では太陽光による逆光も懸念されるため、WDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)機能を搭載している機種がおすすめです。

駐車場・駐車スペース

宿泊客同士の接触トラブルやお預かりしている自動車の安全を守るなど、自動車での来客が多いホテル・宿には、駐車場の防犯カメラは欠かせません。また、大型バスの来訪を確認するなど、フロントや事務室から団体客の到着をすぐに把握することも可能です。屋外へ設置する防犯カメラには、防水・防塵機能の優れたハウジングを装備した防犯カメラを採用します。

事務所

事務所への不審者の侵入や窃盗行為を防ぐためにも、防犯カメラの設置が有効です。また、スタッフ同士のトラブルや泥酔客の侵入なども映像で記録することができます。

その他

レストランやロビーなど、人が集まりやすい場所に防犯カメラを設置することで、トラブルに備えることが可能です。たとえば、バイキングでの悪質な行動や宿泊客の言いがかりによるトラブルなど、防犯カメラが第三者視点で記録を残すことに役立ちます。

ホテルでの活用方法についてはこちらでも紹介しております。

介護施設の例

介護施設の食堂

介護施設では、施設利用者や不審者によるトラブルを記録するだけでなく、業務改善や施設利用者の徘徊の検知などにも防犯カメラを役立てることができます。

廊下・ロビー

人の集まりやすい場所に防犯カメラを設置することで、トラブルが起きた際の記録や利用者の転倒などの事故の記録を残すこともできます。事故の映像を解析して、トラブルの原因を特定することで、おなじ事故が発生しないように業務改善につながります。老人ホームやグループホームなど夜間の見守りが必要な施設では、暗やみでも撮影できるナイトビジョンに対応した防犯カメラがおすすめです。

玄関・入り口

施設への訪問者の記録と不審者の侵入を予防するため、玄関や入り口に防犯カメラを設置します。屋内から入り口方向に防犯カメラを向けると、逆光により見えにくくなるため、WDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)機能を搭載した防犯カメラがおすすめです。

駐車場・駐車スペース

来訪者や駐車場内のトラブルの記録だけでなく、施設の利用者がひとりで外出した場合の記録に防犯カメラの映像が役立ちます。施設利用者がひとりでどの方角へ向かったか映像から確認でき、施設利用者の早期発見につなげることができます。屋外の防犯カメラは防水・防塵機能を備える必要があり、ハウジングを装備した防犯カメラを選ぶ必要があります。

事務所・ヘルパーステーション

重要な書類や施設利用者の貴重品を保管している事務所を防犯カメラで守ることができます。また、訪問者の多いヘルパーステーションでは、利用者とスタッフの会話を記録することもできます。そのため、音声情報を記録できる防犯カメラがおすすめです。

その他

通用口やごみステーションなど、トラブルの発生しやすい場所に防犯カメラを設置することで防犯効果が高まります。特に、施設の敷地内に粗大ゴミを不法投棄する事例もあるため、トラブルを防ぐために防犯カメラが重要な役割を果たします。

介護施設での活用方法についてはこちらでも紹介しております。

利用者やスタッフのプライベート空間に設置

防犯カメラの設置は、利用目的の通達やプライバシー保護に配慮しなければなりません。そのため介護施設などでプライベート空間を侵害すると、利用者とのトラブルにつながる可能性もあります。トイレや浴室、更衣室などの利用中のトラブルへの対応は、室内ではなく近くの通路の出入りから発見を早めるなども検討してください。

破壊されやすい場所

防犯カメラをかんたんに破壊できる場所に設置すると、犯罪者が防犯カメラの破壊を狙うおそれもあります。クラウド防犯カメラであれば、カメラが破壊される直前まで映像は保管されますが、SDカードに保存するタイプは映像データごと盗まれる危険性もあります。防犯カメラは手の届かない高さに設置し、データは別の場所やクラウドに保存することをおすすめします。

強い光が当たる場所

直射日光が当たる場所に防犯カメラを設置すると、映像が光によってさえぎられることや高温によりカメラが故障するリスクがあります。光が当たり続ける場所は避け、どうしても日照時間の長い場所に設置する必要があれば、耐熱性が高く冷却ファンを搭載した製品を選ぶようにしましょう。

屋内用防犯カメラの屋外設置

屋内用の防犯カメラは防水性能や防塵性能が低く、風雨や太陽光にさらされる厳しい屋外環境には適していません。屋外への設置を考える場合には、防水・防塵機能を備えた屋外用防犯カメラを設置しましょう。

防犯カメラの設置方法

防犯カメラ一台ですべてのスペースをカバーすることは困難です。そのため、死角を減らすように複数台のカメラを設置して、目的や環境に応じた防犯カメラを選ぶことが重要です。

しかし、すべての防犯カメラを自力で設置し、適切な高さや向きに調整することは、長年の経験と専用工具も必要になります。実際に防犯カメラを設置する際は、プロの意見に頼ることが重要です。セーフィーでは、工事不要でかんたんに設置できる防犯カメラから、ハウジングやケーブル敷設が必要な屋外カメラまで、幅広い種類の防犯カメラを取り扱っています。住宅や店舗などの利用環境に関わらず、適切な防犯カメラの設置はセーフィーにお任せください。

防犯カメラの設置はプロに任せて安心・安全!

一戸建てや店舗における防犯カメラの設置位置は、環境や目的によって異なります。この記事では、一例として防犯カメラの設置イメージを紹介しましたが、住居や設備の柱の位置、スペースの広さなどにより、必要な防犯カメラの種類や個数は変わります。そのため、防犯カメラを設置する際は、法令遵守しながらお客さまや家族の安全を第一に考えた設置を心がけましょう。

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