AIカメラで滞在時間を計測|メリットや活用シーンをご紹介

AIカメラで滞在時間を計測

AIカメラで滞在時間を計測することで、混雑状況やセキュリティ強化など、さまざまなメリットを得ることが可能です。

AIカメラによる滞在時間の計測は、店舗のみならず、オフィスや作業場、医療施設、イベント会場などさまざまな場所で活用することができます。

計測の仕組みやそのメリット、活用場所、活用事例、おすすめのAIカメラについて紹介します。

AIカメラでできることは?

AIカメラとは、AI(人工知能)が搭載されたカメラを指します。

ディープラーニングという機械学習の技術を活用して、撮影された画像をリアルタイムで解析。主な機能としては、人の顔を検知できる「顔検知」や、物体を識別する「物体検知」などがあります。

▼AIカメラの仕組みや特徴、選び方や活用シーンについてはこちらの記事をチェック!

また、AIによる画像解析の技術を応用することで、人が特定のエリアに滞在(滞留)している時間を計測することも可能。この機能を小売店で活用すれば、計測した顧客の滞在時間のデータを分析して、商品棚のレイアウトや陳列方法、スタッフの配置を改善することなどができるようになります。

AIカメラが滞在時間を計測する仕組み

AIカメラは「人物検出・個人識別機能」と「滞在時間の計算」により滞在時間を計測します。

人物検出・個人識別

人物検出・個人識別は、AIカメラにおいて代表的な機能の一つです。

人物検出は、特定のエリアにおける人数を把握したり、滞在時間を計測したりする際に使われます。

個人識別が可能なAIカメラであれば、一度画角から外れた人物であっても、他のカメラの画角に入れば同一人物と認識されるので、トータルの滞在時間を計測・データ化をすることもできます。

滞在時間の計算

同一人物をトラッキングしたデータに基づいて、滞在時間の計算を行います。

具体的には、特定の個人がカメラに入った時刻と退出した時刻の差分を計算して、滞在時間を割り出します。

AIカメラの機種によっては、大きなショッピングモールなどであっても、複数台のカメラを使ってショッピングモール内の滞在時間を数値化できます。

AIカメラで滞在時間を計測するメリット

AIカメラで滞在時間を計測することで得られるメリットについて5つ解説します。

店舗レイアウトや商品陳列を最適化できる

AIカメラの人物検知機能などを使用し、滞在時間のデータを取得することで、店舗レイアウトや商品陳列を最適化できます。

顧客が長時間過ごすエリアを特定できれば、そのエリアのレイアウトや商品陳列を参考にして店舗をデザインすることが可能です。

さらに、顧客の滞在時間が短いケースや、入り口に少し滞在して出ていってしまうケースの場合、導線を上手く作れていない可能性や商品の陳列に魅力がない可能性があります。

このように、AIカメラは店舗レイアウトや商品陳列を最適化する際に役立ちます。

顧客サービスを向上させることができる

人物検知機能により、顧客が長時間過ごすエリアがわかれば、そのエリアのサービスを充実させることで、顧客サービスを向上させることができます。

例えば、試食品を配布して商品購入を促進したり、案内係を配置してスピーディーに顧客をサポートしたりすることができ、顧客満足度が向上し、ブランドに対する評価やリピート率が上がりやすくなるのです。

セキュリティを向上させることができる

AIカメラは、暗い場所でも人物を認識できる機能や、怪しい動きを検知する機能を持ち合わせたものがあります。

暗い場所で盗難が発生した場合でもデータを証拠として利用でき、怪しい人物を検出した際は、通知が来るように設定しておけば、万引きを未然に防ぐことも可能です。

ショッピングモールやスーパーマーケットなど、人が多く集まりやすい場所は万引きなどが発生しやすいため、AIカメラを設置しましょう。

人員配置や在庫管理を最適化できる

AIカメラの人数カウント機能を使用し、店舗内のピークタイム・ピークオフタイムを特定すれば、人員配置や在庫管理を最適化することができます。

例えば、午後5時にピークタイムを迎えるのであれば、シフトの人数を増やしたり、事前に在庫を補充したりすることができます。

AIカメラの設置をすることで、オペレーションを上手く回すことが可能です。

マーケティングやプロモーションの効果測定ができる

マーケティングやプロモーションの効果があった場合、顧客の滞在時間が伸びる可能性があるため、その効果測定ができます。

例えば、SNSを使ってクーポンを配布する前後で、顧客の滞在時間を比較してみましょう。

滞在時間や顧客の数が伸びていれば、クーポン情報が顧客に十分に認識されている可能性があります。

AIカメラによる滞在時間の計測を活用できるシーンは?

AIカメラによる滞在時間の計測を活かすことができる場所として、業施設や作業場、オフィスなどの場所があります。

それぞれの場所についてどのように活用できるのかについて紹介します。

商業施設(ショッピングモールなど)

AIカメラの人物検知機能を使って顧客の滞在時間を計測すれば、商品配置の最適化や顧客サービスの向上につなげることが可能です。

さらに、多くの人が集まる場所であれば、AIカメラを設置することで不審な動きを検知でき、より高度なセキュリティ対策を実現できます。

作業場(工場・建設現場など)

人物検知機能により、作業場内の滞在時間を計測することで、従業員の作業効率を確認できるだけでなく、不審な動きを検知する機能により、作業時間外に怪しい動きがないかを確認できます。

他にも、危険エリアにAIカメラを設置することで、従業員が間違えて入ってしまった際に人物検知機能により警報を鳴らすなどの対策を取ることが可能です。

オフィス 

オフィス内の混雑状況を把握し、従業員が快適に作業できる環境を整備するためのデータを得ることができます。

滞在時間が長い従業員に対して適切な休養を促すなど、働き方改革に活用することも可能です。

その他にも、AIカメラによる滞在時間の計測機能は、オフィスにおける入退室管理に役立ちます。

AIカメラに事前に従業員の顔を登録しておけば、顔検知機能により誰がどの時間にオフィスに立ち入り、退出したかを認識できるようになるので、勤怠管理のタイムカードなどを設置する必要がなくなるかもしれません。

医療・介護施設 

患者や共有スペースでの滞在時間を計測することで、その人の活動パターンや日常のリズムを管理することができます。

これにより、個々の健康状態や福祉のニーズに合わせたケアプランの調整が可能です。

その他にも、施設内の患者の滞在時間を分析し、スタッフの配置やリソース配分をリアルタイムで最適化することで、患者の待ち時間を減らすなど、より快適な環境を提供するための施策を打つことができるでしょう。

イベント会場

複数ブースが用意されているイベント会場では、ブースごとに滞在時間を計測することで人気のエリアを可視化することが可能です。

さらに、来場者の滞在時間がわかれば、リアルタイムで混雑状況を把握できるだけではなく、データに基づいて混雑状況を予想することができます。

AIカメラの活用事例

滞在時間の計測に関連したAIカメラの活用事例について3つ紹介します。

効果的な売り場づくりや販促施策にAIカメラを活用

ノートブックや手帳、バッグなどのプロダクトを展開するモレスキンジャパン株式会社。

同社は、店舗の集客や購買率などを分析するために、セーフィーのAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」を導入しました。

店内のメインエリアに一定時間滞在した人数のカウントや、商品に興味を持ち、立ち止まった顧客の属性をモニタリングすることで、売り場のレイアウトの変更、販促施策の追加などに活かしています。

また、計測値により、施策の効果が可視化されたことで、PDCAを効率よく回すことができています。

レジ前の混雑原因を分析し業務改善

スーパーマーケット「サンプラザ」を展開する株式会社サンプラザは、顧客体験の向上を実現するためにレジオペレーションの改善を目指していました。

特に、レジ前の混雑や待ち時間の長さが顧客体験に大きく影響すると考え、AIカメラ「Safie One」をレジ上に設置。

滞在時間を検知する機能により、レジ前が混雑した際に、AIカメラから従業員に自動通知しレジ応援を即座に判断。スピーディーな対応により長年の課題だったレジ待ちが解消されました。

AIカメラで滞在時間を計測するなら「Safie One」がおすすめ

屋内向けのAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」は、工場やスーパーマーケット、オフィスなど、屋内のあらゆるシーンで活用できます。

Safie One

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エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ

¥41,800 (税込)

外形φ76.5×92.5mm
重さ360g
防水性能なし
ネットワーク接続有線LAN、Wi-Fi
PoE給電対応
画角水平114° 垂直60°
ズームデジタルズーム 最大8倍
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)あり
暗所撮影対応

AIオプションの「AI-App 人数カウント」追加することで、人の滞留を検知しPCやスマホに通知する「立ち入り検知」や、立ち入りを検知し人数を自動で集計する「立ち入りカウント」の機能が使用可能。特定エリアの滞留率を可視化することで、さまざまな課題解決に役立ちます。

まとめ

AIカメラを使ってできることをはじめ、AIカメラが滞在時間を計測する仕組み、AIカメラで滞在時間を計測するメリットなどを解説しました。

セーフィーのAIカメラは、設定が簡単で使いやすく、キレイな映像が特徴。小売や飲食、サービス、建設、サブコン、物流など、さまざまな業界で活用されています。

 

クラウドカメラの活用方法にお悩みの方は、業界や目的別に使い方を紹介していますのでこちらからご覧ください。

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