レジ前混雑の原因を映像分析で可視化し業務改善
さらに、AIカメラからの通知でレジ応援がスピーディーに

南大阪を中心に、スーパーマーケット『サンプラザ』を展開する「株式会社サンプラザ」。同社はセーフィーのAIカメラを活用し、レジオペレーションの改善とレジ前混雑の緩和に取り組んでいます。取り組みの経緯やAIカメラの活用法、導入効果についてお話を伺いました。

(取材:2023年8月)

導入の決め手

  • カメラが混雑を検知し、リアルタイムで通知してくれる
  • 視聴の利便性が高いクラウドカメラで画質も良いため、用途が広い
  • 映像からオペレーションを分析して指導ができる

導入目的

  • レジオペレーションの確立
  • レジ担当者の作業レベルの向上
  • レジの混雑検知をAIカメラが担うことで緩和策を確実に行う

導入した結果

  • AIの通知機能で混雑を放置するケースがなくなった
  • 映像で混雑緩和策の課題が明確になり、改善策を打てた
  • 改善策の運用状況をAIと映像で確認・徹底し、レジ前混雑が半減した
  • 問題点が可視化され、指導につなげることが可能になった

南大阪を中心に、36店舗のスーパーマーケット『サンプラザ』を展開する「株式会社サンプラザ」。1950年に創業した同社は20年以上前から地産地消の食材、有機JAS農産物の取り扱いや極力添加物を使用しないお惣菜の提供など、お客様にとって安全安心な食品の販売にこだわっており、多くの支持を集めてきました。さらに近年は、そうした企業価値を現場で訴求し、消費者に伝えることで、SDGsに対する社会の理解を深めることにも力を入れています。

同社では消費者に選ばれるスーパーマーケットであり続けるための施策の1つとして、セーフィーのAIカメラを使ったレジオペレーションの改善による接客レベルの向上と、レジ前混雑の緩和に取り組んでいます。取り組みの経緯やカメラの導入効果について、取締役商品部部長の木戸 裕幸さん、店舗運営部部長の玉置 史綱さんにお話を伺いました。

AIカメラからPC・スマホに通知。
レジ前混雑を確実にキャッチして対応漏れを防ぐ

左から取締役商品部部長の木戸さん、店舗運営部長の玉置さん

──今回、レジ前混雑の緩和に取り組むことになった背景をお教えください。

木戸さん:ここ数年、私たちスーパーマーケット業界は、コロナ禍で中食が増えたことが追い風となっていました。しかしアフターコロナを迎えてその追い風も落ち着き、スーパーマーケットは変化するお客様のライフスタイルに対応しつつ、今まで以上の業務効率化が求められています。こうしたことから、今は戦略的な出店と、既存店の運営強化の両輪で事業展開していく時期だと捉えています。

玉置さん:既存店の運営強化をめぐっては、当社は以前から安全安心な食品をご提供することで差別化を図ってきました。加えて、店舗での顧客体験の向上にも注力しており、中でも接客面においてレジ前の混雑や待ち時間の長さは、お客様がスーパーマーケットを評価する大事な指標として重視しています。

そこで当社では、2年ほど前からレジ前混雑の緩和策を策定しており、待っているお客様が一定数を超えたらレジに応援スタッフを呼ぶ「応援要請」、レジ台の上のカゴをしっかり寄せて次のお客様がカゴを置くスペースをつくる「カゴ寄せ」、カゴを置くスペースを確保したら次のお客様にお声がけして前に進むよう誘導する「お声がけ」といったルールを運用してきました。しかし実際は目の前のお客様の会計業務に気をとられ、緩和策が徹底されているとは言い難い状況でした。そのためプラスアルファの策を投入し、レジ前混雑をより改善したいとの思いがありました。

上からレジ全体を俯瞰して撮影できる位置にカメラを設置

──レジ前混雑の緩和策に、「Safie One(セーフィー ワン)」と、オプションの「AI-App 人数カウント」を導入いただきました。導入の経緯をお聞かせください。

木戸さん:トップをはじめとする経営層として、レジの基本動作やレジ前混雑に課題感を持っていたところ、セーフィーさんから「混雑状況の検知や通知を行うAIカメラのサービスがある」とご案内いただき、エッジAIを搭載したクラウドカメラの「Safie One」と、オプション機能の「AI-App 人数カウント」を導入しました。

混雑通知がきたらSafie Viewerでレジの状況を確認

──トライアル後、本格導入いただいています。本格導入に至った決め手をお教えください。

玉置さん:AIカメラが混雑を通知してくれることの効果を実感できたことが大きいです。カメラによる検知・通知は、人と違って漏れがないのです。また、映像を通じて、混雑緩和策の現状課題を発見できたことも決め手になりました。Safieは画質が良く、音声も聞こえて高機能ですし、クラウド運用で利便性も高いカメラです。ほかにもいろいろな使い方ができるのではないかと、ソリューションとしての可能性を感じたことも導入の後押しになりました。

映像でオペレーションの課題が可視化され、改善策を投入。
AI機能を生かしたスピード対応も徹底し、混雑の通知回数が大幅減

レジ前に一定以上列ができたら通知されるようにエリアを設定

──店舗におけるSafieの活用方法をお教えください。

玉置さん:レジまわりのカメラ映像は、社長と本部関係者、および、該当店舗の店長とレジ責任者がPCやスマホで視聴できるようにしています。また、オプションの「AI-App 人数カウント」を使い、カメラがレジまわりの混雑を検知したら、同じメンバーのPCやスマホに通知が行く設定にしています。混雑が通知されたときは、店長もしくはレジ責任者がリアルタイムで映像を確認し、レジの応援要請が適切に行われているかを確認します。クラウド録画映像の振り返り視聴では、カゴ寄せ、お声がけなどの運用状況も見ています。

鮮明な映像で、レジのオペレーション改善にも活用

──Safieの活用を通じて、新たに気づいたことなどはありましたでしょうか? 

玉置さん:はい。混雑時の現場を映像で俯瞰することで、混雑緩和策のオペレーション課題を発見し、改善につなげることができました。象徴的なのはレジ台の「カゴ寄せ」「お声がけ」の運用が徹底できていなかったことです。カメラ映像を見てみると、寄せ方が甘く、次のカゴをのせる十分なスペースを取れていないケースが多いとわかりました。そこで、レジ台に目印の赤テープを貼り、お声がけでお客様を誘導し、しっかりカゴ寄せができるようにしました。このように、映像をもとに現行の緩和策をブラッシュアップした上で、AIの混雑通知を生かしたスピーディーな対応の実践に臨んでいます。

──AIによる混雑通知では、どのような効果を得られましたでしょうか?

玉置さん:カメラが漏れなく検知・通知してくれるので、混雑を見逃さずにすんでいます。さらに、映像でリアルタイムの状況がわかるため、レジの追加開放が遅れていたら、すぐに応援要請してもらうよう現場に指示出しをしています。AIの通知と映像視聴の合わせ技で、対応が非常にスピーディーになりました。ほか、通知箇所の映像分析で、個別のスタッフへの具体的な指導も可能になりました。おかげでオペレーションが改善されたと同時に、スタッフが業務にいっそう集中してくれるようになったと感じます。

木戸さん:Safie導入直後は1日10件ほど混雑通知が来ていたのですが、オペレーション改善やスピーディーな対応の徹底が功を奏し、最近は1日2~3件と大幅に減りました。また、映像を確認するとレジ応援も確実に実施されるようになっており、レジ待ち時間も短縮していることがわかります。サービス品質を高めてお客様の満足度向上を図る上で、非常に意義があると思っています。

売上の機会損失回避にも期待。
検知・通知が可能なAIカメラは、小売業の頼れるツール

──今後、映像を使ってチャレンジしてみたいことがございましたらお聞かせください。

木戸さん:可能性を感じるのは売上拡大への活用です。AIカメラが検知・通知してくれる機能は、業務効率化が求められる小売業の現場で非常に頼もしく、ほかにもいろいろな用途があると思います。これからもカメラを有効活用して商品の品揃えや売場作り、接客やサービスの品質を高め、お客様に喜ばれるスーパーをつくっていきたいです。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。

お話を伺った方

株式会社サンプラザ


取締役商品部部長
木戸 裕幸さん


店舗運営部部長
玉置 史綱さん