AIカメラを接客業に活用!メリットや成功事例・導入方法を解説

接客業でAIカメラを活用メリットや成功事例

映像データを記録するだけでなく、通過人数カウントや立入禁止エリア検知、順番待ち検知など、さまざまな用途で使えるAIカメラ

接客業におけるAIカメラを活用することで顧客満足度を高めたい人に向けて、実際に得られるメリットや活用方法、おすすめのAIカメラを導入事例を交えて紹介します。

接客業におけるAIカメラの活用とは?

AIカメラとは、簡単に説明するとAI (人工知能)が搭載されたカメラのことを指します。

従来のカメラは、映像や画像などのデータを記録するために使われてきましたが、AIカメラは、顔認識や画像データ内の情報を分析することが可能です。

基本的な、AIカメラの機能は以下の表の通りです。

機能概要
ディープラーニング
(機械学習)
大量のデータから傾向を導き出し、推測や判断などを行う機能
画像分類画像をいくつかのカテゴリに分類する機能
画像認識映像に映る被写体を認識する機能
画像処理画像を自動編集したり、必要なデータを抽出したりするための機能

AIカメラでできること

AIカメラには、顔検知や人検知、侵入検知などさまざまな機能があります。

AIカメラでできること概要
顔検知あらかじめ顔画像を登録し、映像に映った顔を検知する
人検知映像に映った人物像のみを検知する
物体検知物体の位置や種類、サイズ、個数を検知する
属性検知映像に映った人物の性別や年齢を検知する
領域の検知人やモノの境界線を検知する
侵入検知侵入禁止エリアへの侵入者を検知する・通知する
通過検知人やモノが特定の境界線をまたいだ瞬間や回数を検知する
人数カウント滞在人数や経過人数をカウントする

このように、AIカメラでできることは多岐に渡り、業務効率化や顧客分析、防犯など、さまざまな用途で活用できます。

特に、AIカメラを接客で活用する企業も増えており、多方面から注目を集めています。

AIカメラの仕組み

AIカメラは、大きく分けて「エッジAI」と「クラウドAI」に分類できます。

エッジAIとは、カメラ端末自体にAIシステムを搭載したシステムで、クラウドAIは、クラウド上でAI処理を行うシステムです。

特徴エッジAIクラウドAI
AI処理を行う場所端末内クラウド上
処理能力大容量データや高度な処理は困難大容量データや高度な処理にも対応
処理速度リアルタイムな判断が可能タイムラグが発生
コスト通信コストを抑えられる管理コストを抑えられる
システム規模小規模システム向き大規模システム向き

エッジAI搭載カメラやその活用事例については、以下の記事で詳しく解説しています。

人数カウント

施策の効果、定量的に測れていますか?
リアルタイムなAI解析で見える化。来店数や混雑状況を計測して、次の施策や接客につなげる。集客力・販売力、業務効率の改善に役立つ、さまざまな機能をご利用いただけます。

AIカメラを接客業に活用する目的やメリット

AIカメラを接客業に活用する主な目的は以下の通りです。

  • 業務効率化 
  • 売上拡大
  • 顧客満足度向上
  • セキュリティ対策

以下、AIカメラを接客業に導入するメリットの一例を機能別にまとめました。

目的・メリット機能具体例
顧客満足度向上顔検知顧客の顔を認証し、スタッフとの会話内容を記録することで、次の接客時に活かす。
業務効率化物体検知顧客がカートに入れた物体を検知し、自動生産を行う。
売上拡大人数カウント・属性検知店舗の集客や購買率などを把握することで、最適な販促施策を実施する。
セキュリティ対策侵入検知カウンターに人物が侵入した際に、従業員のスマートフォンに通知が来るように設定する。

 

接客業におけるAIカメラの活用方法

接客業におけるAIカメラの活用方法を5つ紹介します。

接客が必要な顧客を効率的に見つける

商品を眺めるなどの動きを検知する機能を活用すれば、接客が必要なタイミングだけ店頭に出ることができ、業務の効率化を実現することが可能です。

多くの顧客が訪れる量販店などでも、接客が必要な顧客をスピーディーに判断できるため、顧客満足度の向上を実現できます。

遠隔での接客を行う

AIカメラの物体検知機能を活用することで、決済を自動化できます。

セルフレジを導入し、AIカメラでカート内の物体を検知することで、決済のプロセスをサポートすれば、少人数でも十分に顧客対応を行うことが可能です。

属性(年齢や性別)を推定することができる

属性検知機能を活用し、性別や年齢などの属性ごとに顧客を分類すれば、注力すべきターゲットを明確化できます。

例えば、サロンに訪れる顧客は20代の女性が多いことがわかれば、顧客のニーズにあったキャンペーンを実施するなど、より効果的な施策につなげられるのです。

 

情報をデータとして収集・分析できる

AIカメラで収集した情報は、データとして分析できます。

例えば、店舗において人検知機能や人数カウント機能などを活用して、顧客の移動方向や経路、商品に対する関心度、時間帯による混雑状況などを分析することで、店舗のレイアウトを改善できます。

結果的に、顧客満足度を向上させられるだけでなく、売上拡大にもつながる可能性があります。

万引きを未然に防ぐことができる

AIカメラの活用シーンとして、量販店やコンビニにおけるセキュリティ対策が挙げられます。

AIカメラの不審な行動を検知する機能により、周りを見渡すなどの万引き犯にありがちな行動を検知し、万引きをしようとしている人物を判断できます。専用アプリに通知が自動送信され、店舗スタッフが「何かお探しですか?」などの声かけをすることで、万引きを未然に防ぐことが可能です。

店員が少ない店舗や、混在している店舗、死角が多い店舗などは、万引き犯に狙われやすいため、AIカメラを積極的に活用しましょう。

AIカメラを導入する際の注意点

AIカメラを導入する際は、データを活用するための十分な知識が欠かせません。

例えば、属性検知によって注力すべきターゲットが明確になっても、マーケティングの知識がなければデータを十分に活用することは難しいでしょう。

レジの混雑を解決したいなど、具体的に解決したい課題を明確にする必要があります。

接客業にAIカメラを導入する際のポイントは?

接客業にAIカメラを導入する際のポイントを4つ紹介します。

目的に合ったカメラを選ぶ

物体検知機能や属性検知機能など、AIカメラによって備えているスペックが異なります。

例えば、「顧客の年齢や性別を確認することで、マーケティングに利用したい」という場合は、属性検知機能が備わったAIカメラを導入することが必要です。倉庫などで荷物を搬入するトラックの渋滞が課題であれば、車両の滞在時間や車両の動線を分析するために車両検知機能が備わったAIカメラを導入する必要があります。

目的をはっきりさせた上で、最適な機能を備えた製品を選ぶことが大切です。

取り付け位置を整備する

AIカメラの効果を最大限に引き出すためには、適切な取り付け位置の選定と整備が必要です。

カメラが対象を正確に捉えられるよう、適切な高さと角度での設置が重要となります。

対象の顔が明確に認識できる位置や、特定の行動を検知しやすい場所を選ぶことがポイントです。

通信環境を整える

AIカメラは、撮影した映像データを分析するために、安定した通信環境を必要とします。

リアルタイムでの分析やフィードバックが求められる場合、高速な通信環境の確保が必須です。

有線LANや高速Wi-Fiなど、カメラのデータ転送量に適した通信環境を整えることが重要です。

抽出データの活用方法を考える

データを取得しても、活用方法が明確でないと意味がありません。

属性機能や物体検知機能によって取得した、ターゲット層が手にした商品を分析することで、顧客の興味に基づいたマーケティング戦略を行う、混雑状況を分析して待ち時間短縮につながる施策を行うなど、事前にデータの活用方法と具体的な対応について考えることが大切です。

 

接客業で活用できるSafieのAIカメラの導入事例を紹介

クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」のAIカメラを接客業に取り入れている企業の事例を紹介します。

人数カウントや滞留検知を活用し無人店舗運営を実現

エンターテイメント事業を手掛けるツムギホールディングス株式会社は、運営するレンタルスタジオ「BUZZ」の運用効率アップを図るためにAIカメラを導入。

レンタルスタジオは、現金で割り勘をする中高生が利用するケースが多いため、料金ボックスを設置し、スタッフが現金回収を行っています。その際、現金回収を行う際に金額が不足していたり、料金が投函されていないケースがありました。

AIカメラの物体検知機能によって料金ボックスを確認したところ、料金ボックスに正しく入れられておらず、次の使用者が持ち去ってしまっていたことが判明。また、AIカメラの設置には一定の防犯効果も実感、不正利用の抑止力として機能しているとのことです。

AIカメラでレジ前混雑の原因を分析・解決

大阪を中心にスーパーマーケットを展開する株式会社サンプラザでは、AIカメラを導入しました。

具体的には、AIカメラの人物検知機能を使ってレジ前に一定以上の列ができたら担当者に通知し、すぐに他のレジを解放するなどして、顧客満足度の向上を目指しました。

結果的にレジにおけるオペレーションの課題が可視化され、改善につなげることができました。

入店者数を自動カウントし購買率を可視化

ノートブック、手帳、バッグをはじめとした、さまざまな製品を展開するモレスキンジャパン株式会社は、横浜の直営店にAIカメラを設置しました。

AIカメラの導入目的は、入店者数のカウントです。人数カウント機能により入店者数をカウントすることで、購買率などを可視化させることに成功しました。

他にも、滞在時間や属性を分析することで、ターゲット層に向けた販促施策や売場づくりに活用しています。

接客業におすすめのAIカメラ

セーフィーが提供する「Safie One(セーフィー ワン)」は、エッジAIを搭載し、HD画質&30fpsの高画質な映像で、夜間や逆光でも撮影可能。

Safie One

Safie
Safie One

エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ

¥41,800 (税込)

外形φ76.5×92.5mm
重さ360g
防水性能なし
ネットワーク接続有線LAN、Wi-Fi
PoE給電対応
画角水平114° 垂直60°
ズームデジタルズーム 最大8倍
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)あり
暗所撮影対応

専用のAIオプション「AI-App 人数カウント」を活用すれば、来店人数カウントや立入禁止エリア検知、順番待ち検知など、さまざまな用途でお使いいただくことができます。

まとめ

AIカメラを接客業に活用する目的やメリット、導入事例などを紹介しました。接客業においてAIカメラを活用すれば、マーケティングや万引きの防止など、さまざまな効果を得ることができます。

セーフィーでは、接客業で活用できるAIカメラをはじめ、さまざまな製品・サービスを展開しています。

クラウドカメラの活用方法にお悩みの方は、業界や目的別に使い方を紹介していますのでこちらからご覧ください。

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