人数カウントや滞留検知
Safie Oneの活用が無人店舗運営のさらなる可能性を拓く

ツムギホールディングスの主要ビジネスの1つである、無人レンタルスタジオ「BUZZ」。「BUZZ」の最大の特徴でもある低価格でのサービス実現のため、セーフィーのカメラをご利用いただいております。今回、9月28日に発売のSafie Oneを横浜のスタジオでテスト導入いただきましたので、使用感などについてお話を伺いました。

(取材:2022年8月)

導入目的

  • 無人店舗運営のさらなる効率化

導入した結果

  • AI機能「立ち入り検知」により特定エリアの人の出入りをデータ化
  • 料金ボックスやカウンター内など中止すべきエリアの状況を把握
  • 通知機能により受動的に異変を察知できるようになった

エンターテイメント分野を中心に「レンタル」「イベント」「飲食」など、さまざまな事業を展開されているツムギホールディングス。同社の主要ビジネスの1つであるレンタルスタジオ「BUZZ」は、圧倒的な低価格を武器に、このコロナ禍でも店舗を増やし続けています。低価格での運営を可能とするのが店舗に管理人を置かないという無人化。それを支える主要ツールとして、セーフィーのカメラをご活用いただいています。

今回、9月28日に発売したエッジAI搭載カメラ「Safie One(セーフィー ワン)」を無人レンタルスタジオ「BUZZ」でテスト運用していただきました。その使用感や今後の活用についてお話を伺いました。

すぐにはなくせない現金精算、わずかな不足でも経営に大きな影響

Safie Oneを設置した「BUZZ 関内駅前店」のスタジオ

──まず、現状のSafieカメラの活用状況と、店舗運営について教えてください。

渡辺さん:レンタルスタジオ「BUZZ」の一番の武器は、どこよりも安いレンタル料金です。それを実現するため、管理人を置かず、店舗を無人化しています。セーフィーさんのカメラにはその運営を支えていただいています。

中村さん:カメラには人の目の代わりとなってもらっています。受付カウンターやスタジオ内を常時撮影し録画し、何かあれば映像を確認するという形です。

渡辺さん:スタジオは、基本的に無人ではありますが、店舗運営は完全に無人というわけにはいきません。「BUZZ」では、支払い方法が「予約時のオンライン決済」と「当日現金払い」が選べるようになっています。そこで、スタッフが店舗を回り現金を回収するという業務が発生します。

レンタルスタジオの利用者は中高生も多く、彼ら/彼女らは利用料をその場で「割り勘」で集めて支払う方が多いので、なかなか現金精算を廃止することが難しい状況です。

代表取締役社長 渡辺さん(左)と店舗運営を担当する中村さん(右)

中村さん:店舗運営については、首都圏の約50店舗を6人のスタッフで管理しており、私を含めた4名が店舗を周り、現金回収や備品の管理などを行っています。

ただ、現金を回収してみると、「料金が入っていない」「不足している」ということが稀にあります。そういったときには、Safieカメラで録画された映像をみて状況を確認します。過去に、料金ボックスに正しく入れられておらず、次の利用者が持ち去てしまっていた、ということがわかったこともあります。

渡辺さん:我々はギリギリのコストで店舗運営を行っていますので、1つの金額は大きくなくとも積もっていけば、経営に大きな影響があります。いまはSafieカメラが抑止力にもなっているので、本当に助かっています。

無人レンタルスタジオのため、利用者は「料金BOX」に利用料を投函

通知機能が便利、リアルタイムで状況確認

──今回、Safie Oneをテスト導入いただいております。入退出人数の自動カウントや、人の滞留を検知して通知するといった機能がありますが、ご感想を教えてください。

渡辺さん:入退出人数のカウントについては、「BUZZ」は、部屋単位で貸出するので、実際の利用者数を把握する仕組みになっていません。これまでは、Safieカメラの録画映像を見て、人数を把握する程度でした。それが数値として入退出人数を把握できるようになったことは、マーケティング的には意義があり、活用の幅が広がるのではないかと感じました。

スタジオ内は、出入り口含め全体が撮影出来る位置にカメラを設置

中村さん:人の滞留を検知して、通知するAI機能「立ち入り検知」は、とても便利だと感じました。これまでは、映像をリアルタイムで監視するというより、何かがあったときに確認するという利用が中心でした。それが、この通知機能があるおかげで、料金箱前に一定時間を超えて人がいると通知してくれるようになり、怪しい行動がないかリアルタイムにチェックできるようになりました。映像もより鮮明になったと感じますし、通知画面からワンアクションで映像を確認できるのも、手軽で便利です。

この機能は、本来、お客様が入ってはいけない場所、例えばカウンターや空き部屋に人が侵入したことを知らせることも可能だと思います。そうすると、部屋の無断利用、時間外の利用なども防止することができ、経営面にも効果があるのではと感じています。

店舗運営の完全無人化実現のため、カメラ機能のさらなる向上に期待

──今後、Safie Oneに期待することがありましたらお聞かせください。

渡辺さん:我々は、店舗運営をさらに無人化・省力化し、完全無人化を実現したいと思っています。店舗の現金回収をキャッスレス化することはもとより、お掃除だって、無人化したいと思っています。Safie Oneの映像で、備品が正しい位置に戻っているかリアルに確認したり、映像データから、汚れたところをお掃除ロボットが自動で掃除してくれたり。そうすれば、店舗運営は完全無人化し、確認はオフィスで行うというような運用もできるのではないかと考えています。

また、Safie Oneによって映像データが、単なる映像に留まらず、ビッグデータとして得られるようになれば、レンタルスタジオの運営だけでなく、ツムギホールディングスの様々なビジネスにも活用が可能だと感じました。

今後もさらなる機能向上に期待しています。

お話を伺った方

ツムギホールディングス株式会社
代表取締役社長
渡辺 憲さん


株式会社ツムギクリエイティブジャパン
企画運営部
中村 梨紗さん