遠隔臨場における材料確認とは?実施に役立つツールも併せてご紹介

従来の材料確認は現場臨場が一般的でしたが、ツールの活用によって遠隔での確認もできるようになりました。本記事では、遠隔臨場での材料確認について解説し、おすすめのツールも併せて紹介します。

遠隔臨場における材料確認とは

遠隔臨場における材料確認とは、ウェアラブルカメラやWeb会議システムを用いて、関係者全員が現場にいない状態で材料を確認することです。

現場からの通信によって、現場にいない受注者や監督職員が材料確認に十分な情報を得られる場合には、遠隔臨場での材料確認ができます。

そもそも遠隔臨場とは

遠隔臨場とは、ウェアラブルカメラなどで現場の映像を撮影し、Web会議システムでの通信によって、現場に人員が揃わなくても工程を進めることです。

国土交通省の建設現場における遠隔臨場に関する実施要領 (案) によると、遠隔臨場で可能な工程は「段階確認」「材料確認」「立会」が挙げられます(※1)。ただし、遠隔臨場で行うかどうかは受発注者間で協議のうえ決定可能です。

(※1)出典:”国土交通省 建設現場における遠隔臨場に関する実施要領 (案) ”.国土交通省 大臣官房技術調査課.2022-03(参照2024-05-16)

ウェアラブルカメラによる遠隔臨場について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

遠隔臨場で材料確認を行うメリット

遠隔臨場で材料確認を行うメリットには、以下の点が挙げられます。

  • 移動時間・待機時間の削減
  • 移動にかかる費用の節約
  • 人材不足の解消
  • 人材育成
  • 安全性の確保

遠隔臨場によって、移動時間や待ち時間、移動コストの削減が可能になります。少人数でも業務を回しやすくなり、材料確認の日程調整もしやすくなるでしょう。

撮影した画像や映像は、人材育成の研修に活用可能です。通常よりも多くの人が現場に出入りすることによる、安全面のリスクも減らせます。

遠隔臨場で材料確認を行うデメリット

遠隔臨場で材料確認を行うには、以下のデメリットも伴います。

  • 機器の導入コストが必要
  • 現場の人員にかかる負担の増加
  • 通信環境に関するリスク

遠隔臨場で材料確認を行うには、撮影や録音を行う機器が必要です。機器の性能や数量によっては、コストもかさみます。

また、慣れない機器の取り扱いによって、作業効率が落ちることも考えられます。エリアによっては、Wi-Fiやモバイル回線の利用、有線での運用など、良好な通信環境の確保も必要です。

遠隔臨場による材料確認での確認項目

建設に必要な鋼材のうち、JISマークの表記がないものの材料確認を行う場合は、主にミルシート(鋼材検査証明書)を使います。

鋼材に製造ロット番号が記されている場合は、対応するミルシートの内容と員数・形状寸法などを確認しなければなりません。

しかし、鋼材の中には製造ロット番号の記載がなく、ミルシートで確認できないものもあります

こうした鋼材を主要構造部材とする場合は、機械試験によって品質を確認し、員数・形状寸法などによる確認が必要です。上記に当てはまらないものについては、現物の員数や形状寸法を確認します。

遠隔臨場での材料確認で注意すべきポイント

遠隔での材料確認では、現場臨場とは異なる課題が発生します。以下で詳しく見ていきましょう。

現場の安全対策を行う

遠隔臨場での材料確認では、より安全に気を配る必要があります。カメラで撮影していると、足元への注意が薄れがちです。

転倒や衝突を防止して安全に材料確認ができるよう、現場の整理整頓や障害物・段差の有無などの確認を行いましょう。ウェアラブルカメラを使うと両手の自由を確保でき、安全性が高まります。

無関係の人物や建物が映り込まないよう注意する

遠隔臨場の材料確認では、一般の人や公的でない建物が映り込まないよう注意しましょう。万が一映り込んでしまった場合は、映像の中で人物や建物を特定できないような処理を行う必要があります。

技術者のプライバシーに配慮する

遠隔臨場の映像を研修などに活用する場合は、映っている技術者のプライバシーにも配慮する必要があります。技術者の姿や音声の入った映像を他の従業員が見ることになる旨を説明し、あらかじめ同意を得ておきましょう。

遠隔臨場が困難となった場合についてあらかじめ協議しておく

遠隔臨場による材料確認が困難となった場合について、あらかじめ決めておきましょう。映像ではなく画像をメール添付などによって送信し確認してもらう、別の日にあらためて現場での材料確認を行うなどの方法があります。

遠隔臨場に役立つカメラの種類

遠隔臨場で活用できるカメラには複数の種類があります。

それぞれについて理解し、使いやすいものを活用しましょう。

ウェアラブルカメラ

ウェアラブルカメラとは、ヘルメットや身体に装着するカメラのことです。カメラを手に持つことなくハンズフリーで撮影ができます。両手を自由に使えるため、高所などでも安全に撮影が可能です。

スマホやタブレット端末のカメラ

スマホやタブレット端末のカメラを使い、ビデオ通話などのアプリで通信することで、新たに機器を導入することなく遠隔臨場ができます。手軽に始められる一方で、録画ができないことや端末を手に持たなければならないことに注意が必要です。

遠隔臨場をスマホやZoomですることのメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

スマートグラス

スマートグラスとは、メガネの形状をしたカメラのことです。ウェアラブルカメラと同様に両手が自由になり、撮影者の視点から見た臨場感のある映像を共有できます。カメラのレンズ上に指示を表示できるなど、高性能のものも多いタイプです。

クラウドカメラ

クラウドカメラとは、対応カメラで撮影した映像をクラウド上に自動で保管できるサービスです。カメラの容量が不足したり、データが消えたりする心配がありません。インターネット環境があれば、場所を問わずリアルタイムの映像を確認できます。

遠隔臨場で役立つSafie Pocket シリーズ

Safie Pocket2 Plus

Safie
Safie Pocket シリーズ

現場を見ながらリアルタイムに会話できる

料金はお問い合わせください

建設現場への遠隔臨場でおすすめしたいのが、「Safie Pocket シリーズ(セーフィー ポケット シリーズ)」です。特徴や活用事例を以下で見ていきましょう。

製品の特徴

Safie Pocket2は遠隔での業務に向けて開発された、コンパクトなウェアラブルクラウドカメラです。リアルタイムの現場確認ができることはもちろん、ムービークリップ機能によって、重要なシーンを切り取って簡単に共有できます

モデル画像特長防水防塵
Safie Pocket2Safie Pocket2遠隔業務に必要な機能搭載IP67
Safie Pocket2 PlusSafie Pocket2 Plusシンプルな機能構成IP67
※レンタル料金はお問い合わせください

対象物を照らすLEDライトも付いており、防水・防塵で、カバーを下げるだけで撮影開始できるなど、さまざまな遠隔臨場の現場で使いやすい工夫が満載です。国交省策定の”遠隔臨場”に適合したウェアラブルカメラ「Safie Pocket2」について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

遠隔臨場の事例

長きにわたり海洋土木業界に携わっている若築建設株式会社様は、現場視察にSafie Pocket2を導入されています。

従来は、常に100を超える現場を毎月視察していましたが、導入後は現地の職員から送られてくる映像によって現場の管理や確認ができるようになり、大幅な効率化に成功したそうです。

遠隔臨場から若手教育まで。海洋土木の現場で役立つ「若築建設」のSafie対応カメラ活用術

遠隔臨場以外での活用

作業の様子を映像で残せるため、若手社員に向けた研修や、めったに発生しない作業や工事のレクチャーにも役立ちます。遠隔臨場だけでなく、人材育成や技術継承にも有効活用できるでしょう。

建設業界におけるクラウドカメラの活用方法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

遠隔で材料確認を実施しよう

カメラやWeb会議システムを用いることで、遠隔臨場でも材料確認を適切に行えます。加えて、人材不足や働き方の改善、経費節減など、さまざまな課題の解消につながるでしょう。ぜひ遠隔臨場での材料確認を検討してみてください。

セーフィーは、上記で紹介した企業事例以外にも建設業界へ多数の提供実績があります。建設現場での遠隔臨場や遠隔巡視による材料確認や、安全性向上のためクラウドカメラの導入を検討される場合は、ぜひセーフィーまでご相談ください。

Safie Pocketパンフレット
「Safie Pocket」シリーズ紹介
ウェアラブルクラウドカメラでの遠隔業務をご検討中の方はお気軽にご相談ください。