遠隔臨場をスマホやZoomですることのメリット・デメリットを解説

スマホやzoomで遠隔臨場をする場合のメリットやデメリットを解説

建設現場の働き方改革や生産性向上のために、遠隔臨場を取り入れたいという企業様が増えています。遠隔臨場に用いるツールの仕様は、国土交通省により策定された実施要領で提示されています。その中の1つとしてスマートフォンが挙げられますが、現場でのスマホの活用にはメリット・デメリットがあります。

本記事では、スマホを介してMicrosoft TeamsやZoomで遠隔臨場を行う方法や、そのメリット・デメリットについて解説します。

営業担当
無料で相談・お見積り
ご不明な点やお悩みはありませんか?お気軽にお問い合わせください。業界・課題にあわせた活用方法、製品の詳しいご紹介をいたします。

遠隔臨場の実施方法

遠隔臨場とは、カメラによって取得した映像および音声を利用して、遠隔地からウェブ会議システムなどを介して「段階確認」「材料確認」「立会」を行うことを言います。

遠隔臨場についての詳細は、以下の記事をご覧ください。

実施の流れ

遠隔臨場は、大きく次のような流れで行います。

  1. どの検査項目を遠隔臨場で行うか、受発注者間ですりあわせを行います。検査項目によっては、遠隔臨場ではなく現場での立会いが必要となるものもあります。

  2. 受注者がカメラを持って現地でスタンバイします。

  3. 遠隔臨場開始。受注者がカメラを手に現場で説明します。発注者は遠隔で指示をしたり、検査内容を確認したりします。

スマートフォンを介してMicrosoft TeamsやZoomで遠隔臨場をする方法

スマートフォンの通信機能を利用して、Microsoft TeamsやZoom、または遠隔臨場専用アプリで遠隔臨場をすることができます。一般的には、以下のような流れで遠隔臨場を行います。

  1. 遠隔臨場を行うための機器とプラットフォームを用意する。
  2. 遠隔臨場を行う検査項目を受発注者間ですり合わせる。
  3. 遠隔臨場当日、受注者は現場からスマートフォンでWeb会議システムを立ち上げる。 スマートフォンで遠隔臨場を行う場合、スマートフォンを手持ちするか、スタビライザーや自撮り棒に固定して現場の映像を映します。
  4. 発注者は映像を見ながら、指示や確認を行う。

遠隔臨場で使用する機器や配信システムの仕様については、国土交通省が策定した「建設現場における遠隔臨場に関する実施要領(案)」において提示されています。なお、この数値はあくまで参考数値であり、受発注者間にて実施可能か協議の上判断します。

※国交省の定める土木工事における仕様は以下のとおりです。

対象 項目 仕様 ※参考値
撮影 映像 画素数:640×480以上
フレームレート:15fps以上
音声 マイク:モノラル(1チャンネル)以上
スピーカ:モノラル(1チャンネル)以上
配信 通信回線速度 下り最大50Mbps
上り最大5Mbps以上
映像・音声 転送レート(VBR):平均1Mbps

遠隔臨場をMicrosoft teamsやZoom、スマホで実施することのメリット

スマートフォンを介してMicrosoft teamsやZoomで遠隔臨場をすることのメリットは、次のとおりです。

端末代がかからない

会社で支給しているスマートフォンなどが使えるので、遠隔臨場のために新しく端末を用意する必要がありません。使い慣れた機器で遠隔臨場をすることができます。

Web会議システムで相手の顔が見える

Microsoft teamsやZoomといったWeb会議システムは、発注者側がそれぞれのアカウントでアクセスすることで、受注者・受注者双方から見て誰が参加しているか把握しやすいというメリットがあります。

遠隔臨場をMicrosoft teamsやZoom、スマホで実施することのデメリット

遠隔臨場をスマートフォンで行うことは、受注者側・発注者側にそれぞれ次のようなデメリットがあります。

受注者側のデメリット

受注者側には次のようなデメリットがあります。

歩きスマホによる危険性

スマートフォンで遠隔臨場を行う場合、スマートフォンを直接手に持つか、スタビライザーなどを装着して手に持つことが多く、「歩きスマホ」の状態になりがちです。歩きスマホは危険を伴うため、現場によっては禁止されています。

また、最近のスマートフォンは大型化しており、ネックマウントに装着して首から下げると重くて使いづらく感じる場合も。

スマートフォン上でさまざまなアプリを開く必要がある

例えばZoomを使用した遠隔臨場で、記録のために動画とは別に画像を撮って保存したい場合、Zoomを最小化してカメラアプリを開き、画像を撮影して再びZoomに戻るという手順を踏まなければなりません。このように、スマートフォンでは複数の動作を同時に行うことができないため、Web会議システム起動中に別のアプリを使いたいときは手間が生じます。

過酷な現場での長時間にわたる遠隔臨場には不向きな仕様

建設現場は屋外のため、雨が降ったり砂塵が吹いたりする環境にあります。防水・防塵仕様ではないスマートフォンは故障の恐れがあるほか、落として画面割れすることも。また、遠隔臨場が長時間に及んだ場合、バッテリーが持たない可能性があります。スマートフォンの場合、通信量にも制限があることから、長時間の使用には向きません。

発注者側のデメリット

遠隔臨場当日、遠隔地で説明を受ける発注者側にもデメリットは生じます。

遠隔臨場の様子を振り返りできない

スマートフォンを介してMicrosoft teamsやZoomで遠隔臨場をする場合、手動でやり取りを録画する必要があります。録画を忘れると、遠隔臨場の振り返りをしたり、その映像を活用して学習動画にすることができません。

Web会議システムのURLを知っている人しかアクセスできない

Microsoft teamsやZoomは、Web会議用のURLを発行して相手方に送らなければなりません。URLの送り漏れがあった場合、その場に居合わせる必要のある人が参加できないなどの不具合が起きる可能性があります。

Safie Pocket シリーズでデメリットを解決

遠隔業務を変えていく ウェアラブルクラウドカメラ Safie Pocket シリーズ

セーフィーのウェアラブルカメラ「Safie Pocket シリーズ(セーフィー ポケット シリーズ)」は、これらのデメリットを解消します。

手がふさがらず、建設現場で安全に使用が可能

ネックマウントやヘルメット、胸ポケットなどに装着が可能なため、手がふさがることはありません。歩きスマホの状態にはならず、建設現場でも安全に使用できます。

クラウドに自動録画。振り返りが簡単

電源を入れると同時に自動で録画を開始します。映像はクラウド上に保存されるため、あとから振り返りが可能です。保存した映像から必要なシーンだけ切り出してダウンロードすることで、動画マニュアルを作成することができます。

アカウントをシェアすれば見たい人が好きなタイミングで見られる

アカウントのシェアも簡単にできます。見たい人が見たいタイミングで遠隔臨場に参加したり、過去の映像を振り返ったりすることができます。突発的に参加者が増えた場合や、担当者以外に熟練のアドバイザーが入ったりする場合でもスムーズに参加できます。

バッテリー最大8時間稼働、長時間の遠隔臨場でも安心

搭載のバッテリーは最大8時間稼働します。そのため、長時間に及ぶ遠隔臨場でも安心して活用できます。遠隔臨場が終わったあとは、三脚などにカメラを設置すれば、置き型カメラとして作業全体をフォローするために使用することもできます。

画質調整機能で幅広い現場環境に対応

土木の現場は、通信環境が不安定な場合があります。Safie Pocket シリーズは画質の調整機能を搭載。電波が弱い場所では画質のクオリティを下げることで、安定して映像を送り続けることができます。

Safie Pocketパンフレット

クラウドウェアラブルカメラでの遠隔業務をご検討中の方はお気軽にご相談ください。

安全かつ安定した映像の送信が可能なSafie Pocket シリーズ

使い慣れたスマートフォンで遠隔臨場をすれば、操作に手間取ることは少ないかもしれません。しかし、建設現場での歩きスマホは非常に危険です。また、スマホを落としたりぶつけたりすることで、壊してしまう恐れも。Safie Pocket シリーズは防水・防塵機能が搭載され、屋外などの過酷な環境下でも使用が可能です。何より、電源を入れるだけで映像の撮影・録画・共有が可能なため、スマートフォン以上に操作が手軽です。遠隔臨場で使うツールにお悩みの企業様は、Safie Pocket シリーズを選択肢の1つにされてみてはいかがでしょうか。