レジの混雑を解消するには?防犯カメラやAIを使った方法を紹介!

レジの混雑を解消するには?

レジの混雑は店舗にとって機会損失となるため、できるだけレジに行列ができないように工夫をしている店舗が多いのではないでしょうか。最近では、センサーやAIカメラなどのICTツールを使ってレジの混雑を解消する事例も増えています。

この記事では、店舗でレジが混雑する理由を大きく3種類に分けて解説したうえで、レジの混雑を解消する方法を説明します。そのうちICTツールを使った方法として、防犯カメラを活用した混雑解消の事例を2つご紹介。さらに、便利なAIカメラを使ったレジの混雑解消の方法を、AIカメラの詳しい機能や特徴とあわせてお伝えします。レジの混雑に悩んでいる皆さんはぜひ参考にしてください。

人数カウント機能

エッジAI搭載カメラ
店舗の状況をAI解析で見える化できる

小売店などでレジが混雑する原因

レジの混雑解消方法を解説する前に、まずはレジの混雑が起きる原因をきちんと理解しておきましょう。レジが混む原因は、大きく次の3つに分けられます。

レジの台数が足りない

店舗で何かを購入するお客さまは全員、最終的にレジで精算をします。そのため、店舗の規模に対してレジの台数が少ない場合には、必然的にレジに行列ができやすくなります。曜日や時間帯によらず恒常的にレジが混雑する場合は、レジの設置台数を増やすことを考えてみてもよさそうです。

レジを担当するスタッフが足りない

レジの数自体は十分でも、レジを担当するスタッフが足りておらず全てのレジが稼働していない場合、同じようにレジが混雑します。近隣でイベントが開催されているなどの理由で突発的に来店客が増えた場合などは、スタッフ全員でレジ対応をしても足りない場合もあるかもしれません。

精算やレジでのやりとりに時間がかかる

レジの台数とスタッフの数がどちらも足りていたとしても、来店客一人ひとりのレジでの滞在時間が長ければ、その間にレジ待ちの行列は伸びていきます。たとえば、クレジットカードがうまく読み取れずに時間がかかるケースや、値段に誤解があって口頭でのやりとりが発生するケースなどは、レジの混雑を悪化させてしまうでしょう。

レジの混雑を解消する方法

続いては、レジが混雑するこれらの原因を踏まえて、どうすればレジの混雑を解消できるのかを見ていきましょう。シフトの調整のようにすぐに取り入れられる対策から、ICTツールを使った方法、あるいはセルフレジの導入まで様々な可能性があるため、店舗のニーズや費用面を踏まえて検討することをおすすめします。

混雑する時間帯にレジの稼働台数やスタッフの数を調整する

曜日や時間帯によって来店客の数に傾向がある場合には、来店客が増える時間帯にレジの稼働台数が増えるよう調整しておくと、レジの混雑を防ぐことができます。具体的には、混雑する時間帯にレジスタッフを増員できるよう、時間帯によって人数に差を付けたシフトを組んでおくことが求められます。

レジを2人体制にする

もともとのレジの台数が限られている場合は、1つのレジに2人のスタッフを配置する2人体制にすることで、一人ひとりの来店客のレジでの滞在時間を減らすことが可能です。1人が商品のバーコードを読み取り、もう1人が会計を行うという形で、レジでの業務を分担するのです。この体制であれば、1台のレジで常に2人の来店客に同時に対応できるため、レジの混雑が軽減されます。

セルフレジの導入

最近増えているセルフレジには、回転率を上げてレジの混雑を解消する効果が期待できます。バーコードの読み取りはスタッフが行い、会計だけをセルフで行うセミセルフのレジならば、読み取りに手間取ることもないため、特に混雑解消に効果的でしょう。導入コストはかかりますがその分人件費を抑えることができるほか、機械精算に変えることで会計ミスを減らす効果もあります。

ICTツールでレジの混雑状況を可視化する

レジそのものを入れ替えるほどの大掛かりなリソースの投入が難しい場合、ICTツールを使ってレジの混雑状況を可視化する方法もあります。

たとえば、ホームセンターの「カインズ」などを展開するベイシアグループが運営するスーパーセンター「ベイシア」では、赤外線センサーを使って入店客数とレジ待ち客の組数をそれぞれ取得。この2つのデータに、レジの開閉状況や買い物にかかる平均時間などの実績データを加えて、専用のソフトウエアで解析するシステムを導入しています。

解析結果にもとづいて、15分後と30分後にレジが何台必要になるかを予測することで、レジの混雑を最小限に抑えることができているといいます(日本経済新聞:来客数は1日6000人超 混雑予測でレジ待ち撲滅)。

この事例では、赤外線センサーによる混雑状況の計測にとどまらず、解析AIによるレジ待ち人数の予測まで行われていますが、ICTツールを活用してレジの混雑状況を可視化するだけでも、すみやかな混雑解消につなげやすくなるでしょう。

防犯カメラを使ったレジの混雑解消事例

混雑状況の可視化に役立つ手軽なICTツールとして、防犯カメラが挙げられます。防犯カメラで撮影した映像を見れば、レジを含めた店内の混雑状況を一目で把握することができるため、スタッフの追加配置などを即座に指示することができるようになります。

株式会社グッデイさまの事例

九州で多くの支持を集めるホームセンターの「グッデイ」を展開する株式会社グッデイ様は、2016年頃からデータ活用を本格的に開始し、2022年6月には「第1回日本DX大賞」で大賞を受賞しています。

新型コロナウイルス感染症が流行し始めたタイミングで、レジ付近の混雑状況を確認するために全店のレジ付近にカメラを設置。ただし、レジの混雑状況を目視で把握するのではなく、混雑解消のためのシステムを構築して活用されています。

「ただレジの混雑状況をSafieカメラで確認するだけでなく、POSレジとGoogle Chat、Safieカメラを連携して、レジ通過人数が一定時間内の設定数を超えたら、店長や社員にGoogle Chatで通知を飛ばす仕組みも作りました。通知にはレジ上のカメラの映像が添付されるようになっています。

通知が飛んできたら添付された映像でレジの状況を確認して、必要があればすぐに応援スタッフを送る対応をとります。カメラ導入前は定期的に私が店内を巡回したり、混雑してきたらレジスタッフが自ら応援を呼ぶといった対応をとっていました。通知が飛ぶようになってからはバックヤードにいながら映像で状況を確認し、レジスタッフを追加する判断ができるようになったので助かっています。

レジの混雑解消にはAIカメラも有効

上でご紹介した事例は防犯カメラの映像を活用した混雑解消事例ですが、AIを搭載したカメラを使えば、レジ前のお客さまの滞留を検知して自動的に通知を送ることもできます。

混雑解消に役立つのは、AIカメラの「立ち入り検知」という機能です。これは、設定したエリア内での人の滞留を検知して、パソコンやスマホに通知を送る機能です。たとえば、レジ前が混雑してきた時にそれを検知して通知するように設定しておけば、通知を受け次第すみやかにスタッフを補充することが可能に。常に誰かがカメラ映像を見ている必要もなく、他のツールと連携させて通知システムを構築する必要もないため、手軽かつ効果的にレジの混雑解消を実現できるでしょう。

クラウド録画サービスでシェアNo.1の「Safie」のAIカメラの場合、この「立ち入り検知」を含めて、店舗運営に役立つ3つの機能をパッケージ化したAI解析アプリケーション「AI-App 人数カウント」をオプションとして利用いただけます。(※No.1:株式会社テクノ・システム・リサーチが調査した「2022年ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査」より。)

「AI-App 人数カウント」の残り2つの機能は、「通過人数カウント」と「立ち入りカウント」です。「通過人数カウント」は、設定した検知ラインを通過した人の数を自動で集計する機能、そして「立ち入りカウント」は、設定したエリアへの人の立ち入りを検知し、立ち入った人数を自動で集計する機能です。それぞれ、店舗の集客力の定量的な把握や、店舗内キャンペーンの効果検証などに役立ちます。

SafieのAIカメラ「Safie One」

Safie(セーフィー)のAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」は、エッジAIを搭載したクラウド録画型の防犯カメラです。撮影した映像はクラウドに保存されるため、パソコンやスマートフォンを使ってリアルタイムでどこからでも確認できます。人だけを検知する「人検知」機能が標準搭載されているほか、オプションで上記の「AI-App 人数カウント」を追加することで、解析した映像データをマーケティングなどに活用することが可能となります。

電源とインターネットにさえ接続すれば置くだけで使える、設置の簡単さも「Safie One」の魅力です。さらに、内蔵マイク・スピーカー、Bluetoothを標準搭載しているため、離れた拠点間のコミュニケーションや遠隔での接客にも活用可能。オプションでPOSレジのジャーナルデータとの連携もできます。

「Safie One」を含むSafieのカメラの特徴を一言で言えば、高画質かつ高セキュリティで、使いやすいこと。テレビと同等のくっきりなめらかな映像で、細かな部分まで正確に把握することが可能です。録画データはもちろん、ユーザーやカメラが利用する通信経路も暗号化されているので、セキュリティの面でも安心してお使いいただけます。さらに、視聴画面では直観的な操作が可能で、使いやすさに定評があります。

機能面でも、過去の映像を振り返ったり、必要な部分の映像をムービークリップとして保存したりと、様々な機能が標準搭載されているため、幅広い用途でお役立ていただけます。複数のカメラを一覧で表示したり、見たいカメラだけをソートして表示したりすることも可能なので、店舗内外に多数のカメラを設置する場合でも、効率よく映像を確認することができます。

これだけの充実した機能を備えていながら、低価格で利用できる点もSafieの防犯カメラの特徴です。毎月のクラウド利用料金は7日間の録画プランだと1台1,320円(税込)と、大変手ごろに設定されています。最もよく利用されている30日間の録画プランでも、2,200円(税込)。設置が簡単な「Safie One」の場合、毎月のクラウド利用料金とは別にかかる初期費用は、41,800円(税込)の本体料金のみです。

終わりに

レジの混雑は、レジの台数不足やスタッフの人数不足などが原因であり、混雑を見越したレジ稼働台数の調整やレジの2人体制化など、人員体制の変更で解消できる場合もありますが、セルフレジやICTツールの導入も検討したいところ。

この記事では、防犯カメラの映像を活用したレジなどの混雑解消事例を紹介しましたが、AIを搭載した防犯カメラを利用すれば、レジ前の混雑が検知された時に自動で通知を受け取ることができるため、さらに効率的に混雑解消を図ることができるでしょう。

クラウドカメラの活用方法にお悩みの方は、業界や目的別に使い方を紹介していますのでこちらからご覧ください。

AIカメラSafie One

かしこくなるAIカメラ「Safie One」。エッジAIを搭載し、計測・検知を行うことで映像解析をより便利にします。