
六本木ヒルズのアート展示、イベントでSafieを活用
安全・安心、快適な街づくりに映像を活かす

「森ビル株式会社」では、六本木ヒルズで行われるアート展示やイベントの安全管理にSafieをご活用くださっています。導入のきっかけや、街の運営におけるクラウドカメラの有効性についてお話を伺いました。
(取材:2024年11月)
導入の決め手
- 大掛かりな工事不要でスピーディーに設置可能で、移設も容易
- コストが適正で長期利用が負担にならない
- 時間、場所を問わずスマートフォンやPCで映像を見られる
- カメラがコンパクトで、展示会場の雰囲気を損ねない
導入目的
- アートをはじめとする展示物や展示会場の安全管理
導入した結果
- 検知機能で展示スペース周辺の動きをキャッチ。的確な対応が取れる
- 混雑や人流を把握でき、事故防止や動線の最適化に活かせる
- 使い勝手の良さから、展示物制作の進捗管理やビジョンのモニタリングにも活用
- イベントの記録、引き継ぎ資料でタイムラプス動画を活用
INDEX
東京を世界一の都市にすべく、麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズといった注目プロジェクトで未来に向けた街づくりをけん引している「森ビル株式会社」。同社では、六本木ヒルズで行われるイベントなどの安全管理にSafie(セーフィー)をご利用くださっています。導入の背景や活用効果について、タウンマネジメント事業部の加藤 宗衛さん、清水 拓郎さんにお話を伺いました。
きっかけは巨大アートの見守り
設置のしやすさ、コスト、使用感でSafieを選んだ
──はじめに、お2人のお仕事についてお教えいただけますか。
加藤さん:当社には、森ビルが開発した街の運営を行うタウンマネジメント事業部という組織があり、街に賑わいを生み出し活性化するため、街全体をプロデュースしています。私と清水は同事業部の六本木ヒルズ運営グループに所属し、六本木ヒルズで行われる盆踊り、クリスマスなどのイベント運営や、街全体の安全管理などに携わっています。
──現在、六本木ヒルズでSafieをご利用いただいています。導入の経緯をお聞かせください。
加藤さん:きっかけは、著名なアーティストの巨大アート作品を、六本木ヒルズの人通りの多いエリアで屋外展示したことでした。貴重な作品ですから、展示中は不用意に触れたり、傷つけたりといったことがないように、細心の注意を払って管理しなくてはなりません。とはいえ、この展示は「街の中のアート」という位置づけだったので、仰々しい結界で囲うなど、お客様との距離を感じさせる対策は避けたいという思いがありました。

そこで、最適な安全管理をいろいろと検討したのですが、展示期間が約1年と長期の企画だったため、警備員を配置するとコストがかさみ過ぎてしまいます。赤外線センサーを使った侵入検知も、機材の大きさや見た目が作品の雰囲気を損ねるという難点がありました。最終的には、これらの課題を解消できる方法として「カメラで見守るのが良いだろう」との結論に至り、Safieを導入させていただきました。
──カメラ選定の際、なぜSafieをお選びくださったのでしょうか?

清水さん:私たちは、防犯カメラを活用して六本木エリアの安全を守る地域団体に協力しています。その団体が取り扱うカメラの中にSafieもあり、クラウドカメラの使い勝手の良さを知っていたことが大きいです。先ほどお伝えしたコスト面の良さに加えて、他社製品と比較しても、設置・移設・画角調整のしやすさ、導入スピード、視聴の利便性など、使い勝手の良さは抜きん出ています。当時選定したカメラはコンパクトで仰々しさがなく、作品の近くにあっても気にならない点も魅力でした。
安全管理をメインに、混雑状況の可視化、
展示物制作の進捗管理まで、クラウド映像が大活躍
──アート展示でSafieをご利用いただき、いかがでしたか?
加藤さん:いつどこにいてもスマートフォンで展示スペースの様子がわかり、安心でした。展示スペースに人が入ってしまった場合もモーション検知機能で把握でき、警備員と連携しながら適宜対応することができました。

──現在の、カメラの設置状況をお教えください。
加藤さん:使い勝手がとても良かったので台数を増やし、屋外(屋根付きを含む)5カ所に6台のカメラを常時設置しています。Safieは設置や撤去が容易なので、季節のイベントなどで臨時増設もしています。
──カメラは、どんな場所にどのような目的で設置なさっていますか?
加藤さん:設置場所は、展示やイベントを行うスペース、地下鉄から敷地内へ向かう主要動線など、混雑が起こりやすいエリアがメインです。映像は、私たちタウンマネジメント事業部のスタッフと管理部門の関係者が視聴できるようにしています。視聴目的は安全管理がメインで、トラブルや不安全行動はないか、動線やイベント機材のレイアウトに問題はないか適宜確認し、運営に活かしています。

清水さん:臨時増設するカメラも、主な目的は安全管理です。冬のイベントですと、けやき坂のイルミネーションに多くのお客様が足を運んでくださるのですが、地域にお住まいの方の生活動線に影響が出てしまう可能性もあります。そこで、カメラで混雑状況をモニタリングし、通行量が多い時間帯は警備員に誘導していただくなどの安全対策を行っています。
──安全管理以外でご活用いただくこともあるのでしょうか?
加藤さん:はい。カメラの使い勝手が良かったので、当初の目的であった安全管理に加えて業務効率化にも活用していて、展示物などの制作中は、遠隔での進捗管理にカメラを使います。例えば、今冬のクリスマスツリーはフランス人アーティストの方が東京に来て制作してくださいましたが、準備期間中はフランスにいるチームスタッフとカメラ映像で現場の様子を共有しました。同様に私たちも、映像で制作の進捗を確認しています。休日に何かあったときも、手元のスマートフォンですぐに見られるので迅速に確認・指示出しができます。

清水さん:少し異なる用途では、敷地内の大型ビジョンのモニタリングを行っています。このビジョンは当社の広告商材の1つで、流れる映像の中にはクライアント様の広告も含まれます。そのため、大型ビジョンが正常に作動していることを確認する目的でもSafieを見ています。
──Safieの機能で、よく使うものがあればお教えください。
加藤さん:よく使用するのはタイムラプス機能です。イベントの記録をコンパクトにまとめられるので、担当者が入れ替わるときの引き継ぎ資料にしています。俯瞰する画角だと、ステージだけでなく周囲のスタッフの動きやお客様の流れもわかり、主催者目線として担当の引き継ぎに大変有効です。

共有のスピード化、対応の最適化に効果
街の運営に厚みが出た
──Safieをご活用いただき、良かった点をお聞かせください。
清水さん:情報共有がとてもスムーズになりました。イベント等でのインシデントは、口頭だけだと何が起きているかよくわからないことがほとんどです。映像だと迅速・詳細に事実を把握でき、その後の対応が格段にスピーディー、かつ、的確になります。
加藤さん:写真と比べても、映像は圧倒的に情報量が多いと実感しています。例えば、お客様がどの方向から来てどこに流れていくかといった人流は、一瞬を切り取った写真ではわかりません。映像なら一部始終がわかり、集客施策や動線の検証に大いに役立ちます。おかげで、安全管理をはじめとする街の運営に厚みが出て、サービスを拡充できていると感じます。

──今後、映像活用でチャレンジしてみたいことはありますか?
加藤さん:Safieは麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズを担当するチームでも安全管理に活用させていただいていますし、商業チームの店舗セキュリティでも活用中です。いずれも好評で、「カメラがなければ分析できなかった」「もっと設置したい」との声が増えていますので、まずは利用範囲の拡大を検討したいと考えています。
活用面でも人流把握などの精度を高め、「街のあるべき姿」の検証を深めたいですね。映像から得るエビデンスをもとに動線の最適化やサービス向上を磨き込み、六本木ヒルズという街を、今以上に多くのお客様に楽しんでいただきたいです。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。
※カメラを通じて取得する映像は管理者および、映像閲覧が必要な担当者のみで閲覧しています。法令に基づく場合を除き、第三者提供は致しません。また、映像の活用は事前に特定した利用目的に必要な範囲で行い、お客様個人を追跡することは行いません。