防犯カメラの屋外設置&常時録画|注意点・おすすめ商品まとめ

防犯カメラの屋外設置&常時録画 注意点・おすすめ商品まとめ

屋外に設置した防犯カメラは、犯罪やトラブルを防止するための有効な手段です。ただし、24時間常時録画を行う場合、録画データの保存形式や給電方法など、気を付けるべきことが多数あります

この記事では、屋外防犯カメラの選び方について、常時録画する場合の4つのポイントを紹介します。設置場所や用途別のおすすめの防犯カメラも3つご紹介し、データの保存期間や動体検知機能についても解説します。

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屋外で常時録画できる防犯カメラの選び方

防犯カメラには、映像を常時記録する「常時録画」と、撮影範囲内で動きがあった時にだけ撮影を行う「動体検知録画」の2種類の録画方式がありますが、一般的によく使われるのは、常に映像を録画し続ける常時録画方式のカメラです。

常時録画の強みは、何かあったときに確実に証拠を残せるという安心感でしょう。しかし、製品の選択を間違えると、肝心の時に映像が撮れていなかったという事態が起こり得ます。特に、建物の出入り口などの屋外に常時録画の防犯カメラを設置する場合には、大きく分けて次の4つのポイントに沿って製品を選ぶ必要があります。

  1. 録画データを、安全・確実に保管できること
  2. 安定した給電方法であること
  3. 安定した通信方法であること
  4. カメラ本体の耐久性・機能が十分であること

これらの4つのポイントおさえると、選ぶべきカメラは「クラウド形式でデータを保管でき」「給電・通信方式は有線で」「耐久性能が十分なカメラ」だと言えます。ここからは、この4つのポイントそれぞれを詳しく解説していきます。

ポイント1. 録画データを、安全・確実に保管できること

屋外への設置を前提として常時録画型の防犯カメラを選ぶ際の1つ目のポイントは、録画データを安全かつ確実に保管できることです。

防犯が目的の場合、出張や旅行で不在にする間のデータがすべて保存されている必要があります。仮に不在期間が最大1週間とすると、7日間分の録画データを記録できる保存容量が必要です。画質等にもよりますが、24時間×7日分の録画データ量は数TBになることもあります。そのため、HDDやSDカードにデータを記録するタイプの防犯カメラの場合、容量オーバーに注意が必要です。

一方、クラウドサーバーにデータを保存できるクラウド録画型であれば、容量オーバーを気にする必要はありません。録画していたつもりができていなかったということがなく、安心です

録画データの保管期間について、詳しくは後の「常時録画のデータは、7日以上保存したい」のセクションで解説します。

防犯カメラの録画方式には、HDD(ハードディスクドライブ)、SDカード、クラウド、SSD(ソリッドステートドライブ)、ハイブリッド型という5種類が存在します。方式別に容量や価格、メリットやデメリットを比較すると、次の表のようになります。

録画方式SD
カード
HDDSSDクラウドハイブリッド型
(SSD+クラウド)
物理 or
クラウド
物理物理物理クラウド物理+クラウド
容量
(保存期間)
少ない多い多い多い多い
価格安い安め高い安め高い
メリット・小型
・安価
・大容量・大容量
・屋外でも使いやすい
・データ欠損リスクが低い
・遠隔地から閲覧可
・通信費を抑えながら運用可
・データ欠損のリスクを低減
デメリット・容量が少ない
・壊れやすい
・振動に弱い
・サイズが大きい
・高価・インターネット環境が必要・遠隔地から閲覧できるのはクラウド録画部分のみ
総評××

HDD、SDカード、SSDは、実体のある物理的な記録媒体にデータを保管する方式です。クラウドの場合はインターネットを介してクラウドサーバーにデータを保存するため、物理的な記録媒体はありません。SSD+クラウドはSSDとクラウドを併用する方式で、基本的にはSSDにデータを保管し、必要なデータのみをクラウドにアップロードするものです。

SDカード

小型で安価であるため、手ごろな価格の防犯カメラに内蔵されていることが多いものの、記憶容量が少なくデータの書き込み回数にも上限があるため、定期的な交換が必要です。カメラから取り出す手間もかかるため、屋外の常時録画には不向きでしょう。

HDD・SSD

共に大容量のデータ保存に向く録画方式です。HDDの方が安価ですが、大型なのでカメラ本体とは別で設置する必要があり、振動に弱いという弱点もあるため、屋外設置には向きません。SSDはHDDより小さく衝撃耐性もあります。消費電力も少ないため、電源が不安定な屋外でも使いやすい方式ですが、保存容量に対する単価が高い点がデメリットです。

クラウド

容量に制限がなく遠隔地から映像を閲覧できるという大きなメリットがあります。ただし、録画データをアップロードするためにインターネット接続が必要であるため、設置に当たってはインターネット環境を整備するか、モバイルデータ通信のSIMカードを内蔵したカメラを選ぶ必要があります。屋外の常時録画にも向いた方式と言えますが、通信が不安定になればきちんと録画が行われないリスクがあるため、安定した通信方式を選ぶ必要があります。

ハイブリッド型

クラウドのデメリットを解消するために生まれたのが、SSDとクラウドを併用する録画方式です。基本的にはSSDにデータを保存し、必要なデータのみをクラウド上にアップロードするため、通信費を抑えながらの運用が可能。SSDにデータが記録されるため、データ欠損のリスクもおさえられます。ただし、遠隔地から閲覧できるのはクラウドにアップロードした部分のみなので、その点は注意が必要です。

ポイント2. 安定した給電方法であること

2つ目のポイントは、安定した給電方法であること。防犯カメラの給電方法は主に4つあり、それぞれの特徴や屋外の常時録画への適正をまとめると、次の表のようになります。

電池式ソーラー式コンセント
(ACアダプター)
PoE給電
工事不要不要ほぼ必要ほぼ必要
安定性××
メンテナンスコスト
メリット・配線不要
・手軽
・電気代を節約できる
・充電不要
・給電が安定・給電が安定
・配線が1本で済む
デメリット・電池残量の確認が必要・電池切れリスク・断線リスク
・雷リスク
・断線リスク
・雷リスク
総評×

電池式とソーラー式は工事が不要というメリットがありますが、電池式の場合は定期的な交換が必要で、ソーラーパネルの場合は天気の悪い日が続くと電池切れになるリスクがあるなど、メンテナンスに手間がかかります。結果的に、屋外での常時録画に安心して使える給電方式とはいえません

コンセントやPoEから給電する方式は安定して使える反面、ケーブルが断線すると撮影できなくなります。犯罪者によって意図的にケーブルを切断されるリスクを避けるためには配線を隠す必要があります。また、カメラがケーブルで外部とつながっているため、雷により高電圧にされされるリスクがあります。できれば雷害対策行いましょう。

PoE給電はLANケーブルから給電する方式で、コンセント形式と同じく安定して給電できるうえ、電源ケーブルが不要で配線が1本で済むというメリットがあります。PoE給電についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ポイント3. 安定した通信方法であること

常時録画の強みは、何かあったとき確実に証拠を残せるという点です。しかし、記録媒体との通信が安定していなければ、肝心の時の録画が保存できていなかったということも起こり得ます。防犯カメラの3種類の通信方式とそれぞれのメリットやデメリットは、次のとおりです。

LANケーブルWi-FiLTE回線
有線 or 無線有線無線無線
工事ほぼ必要不要不要
メリット・安定して記録できる・設置が容易
・移動が簡単
・設置が容易
・移動が簡単
デメリット・設置費用が高くなりがち・電波が弱いと映像が乱れる
・電波干渉
・不正アクセス
・通信料が高額になる場合がある
総評××

LANケーブル

有線での通信は、信頼性が高く、安定して映像を記録できます。データ転送容量が大きいため、高画質の映像でも安心です。配線が必要であるため設置費用が高くなる場合がありますが、屋外の常時録画に安心して使える方式です。

Wi-Fi

配線が不要なので工事も要りませんが、電波が弱い場合、映像が乱れる可能性があります。また、防犯カメラ以外の無線機器からの電波干渉によって映像の品質が低下する可能性も。さらに、不正アクセスなどセキュリティ上のリスクも排除できません。録画の安定性に疑問符が付くことから、常時録画向きではないでしょう。

LTE回線

内蔵のモバイルデータ通信SIMでLTE回線に接続するタイプです。有線LANやWiFiでインターネット環境を整備できない場所でも利用できます。特に、工事現場など屋外で常時録画を行う場合、LTE回線を使用するタイプがおすすめです。ただし、契約するサービスによっては通信料が高額になる場合があるため、常時録画に使うなら定額で通信量無制限のサービスを選ぶのがよいでしょう。

現場での活用に適した「Safie GO」は、LTE回線で通信する防犯カメラですが、通信料も含めてレンタル料金が固定されているので安心です。

ポイント4. カメラ本体の耐久性・機能が十分であること

屋外は風雨にさらされる過酷な環境であるため、耐久性や防水などの機能が十分でない製品は、短期間で故障してしまうリスクがあります。したがって、カメラ本体の耐久性や幅広い環境での使用に耐える機能も、カメラ選びの重要なポイントです。

屋外での常時録画に使う場合、次の性能を満たしているものを選ぶのがよいでしょう。

機能推奨スペック
防塵・防水IP66以上
耐衝撃性IK10
動作周囲温度-20〜50℃
IR(赤外線)照射距離30m程度
雷対策避雷器と併用する

防塵・防水性能はIPで始まる等級で表され、1つ目の数字が防塵性を7段階で評価したもの、2つ目の数字が防水性を9段階で評価したものです。最も防水・防塵性が高い規格はIP68ですが、屋外での一般的な用途ならIP66以上で十分でしょう。

耐衝撃性はIK0からIK10までの11段階で表現されます。台風の時などに何かが飛んできて衝突する可能性などを考えると、極力IK10のものを選ぶのが望ましいと言えます。カメラが正常に機能する温度の範囲を示す「動作周囲温度」は、直射日光の影響も考慮してできるだけ範囲の広いものを選びたいところ。最低でも-20℃〜50℃がカバーされているものがおすすめです。

常時撮影なら夜間にも鮮明に撮影できるIR(赤外線)照射機能がついたものが必要です。照射距離が短いと撮影範囲が限定されるため、照射距離が30mあるものだと安心です。雷対策としては、避雷器が内蔵された製品もありますが、避雷器と併用するタイプでよいでしょう。

屋外用&常時録画のおすすめ防犯カメラ3選

前述のポイントに基づき、ここでは屋外での常時録画におすすめのSafie(セーフィー)の防犯カメラを3つご紹介します。いずれもクラウド録画方式のカメラです。

費用はカメラ本体代に加えて毎月のクラウド利用料金(7日間保存プラン:税込1,320円)がかかります。

※クラウド利用料は録画データの保存期間によって変わり、7日〜365日まで選べます。

長距離の撮影に適したカメラ

i-PRO WV-U1532LA(SF)

i-PRO
WV-U1532LA(SF)

防犯抑止効果の高いガン型カメラ

¥70,840 (税込)

外形奥行262mm 高さ112.5mm 幅112.5mm
重さ860g
防水性能IP66
ネットワーク接続有線LAN
PoE給電対応
画角水平43°~100° 垂直24°~56°
ズーム
マイク(音声入力)なし
スピーカー(音声出力)なし
暗所撮影対応

「i-PRO WV-U1532LA(SF)」は、ハウジング一体型の防犯カメラです。見た目に存在感があって犯罪の抑止効果が期待できるため、玄関や駐車場などへの設置に向きます。IP66の防水防塵、IK10の耐衝撃性能で、厳しい環境でも安心して使えるほか、地震にも耐えられる耐振動性能も完備。電動バリフォーカルレンズ搭載で、「手元を綺麗に映したい」、「設置場所から遠く離れた場所を監視したい」といったニーズにも対応します。

逆光や暗所に強く、音声録音もできるカメラ

VIVOTEK FD9389-EHV-v2(SF)

VIVOTEK
FD9389-EHV-v2(SF)

IP66の防水防塵性とIK10の耐衝撃性を備えたドーム型カメラ

¥57,860(税込)

外形φ129 x 94 mm
重さ605g
防水性能IP66
ネットワーク接続有線LAN
PoE給電対応
画角水平103° 垂直57°
ズーム
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)なし
暗所撮影対応

「VIVOTEK FD9389-EHV-v2(SF)」は、コンパクトなドーム型の屋外用小型カメラです。音声入力機能が搭載されているため、映像だけでなく音声も残したい場合におすすめ。IP66の防水防塵、IK10の耐衝撃性能を備え、赤外線は30mまで照射可能。WDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)を搭載しており、明るいところと暗いところが混在する映像も鮮明に撮影することが可能なので、時間帯によって逆光になるなど、明暗差の大きな場所への設置に特におすすめです。

LANケーブル接続が難しい場所でも使えるカメラ

Safie GO

Safie
Safie GO

電源にさすだけで使える屋外カメラ

料金はお問い合わせください

「safie GO」シリーズは、工事現場向けのLTE搭載クラウドカメラです。国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)にも登録されています。

特定の期間だけ設置したい場合など、LANケーブルを引いてインターネット環境を構築するのが難しい現場にぴったり。電源をさすだけで使えるため、工事費は0円で済みます。

先に紹介した2製品とは料金体系が異なり、レンタルのみの提供となります。レンタル料金については、お問い合わせください。

この3つ以外のおすすめ防犯カメラや、設置に際しての注意点を確認したい方は、以下の記事もあわせてお読みください。

常時録画のデータは、7日以上保存したい

常時録画の防犯カメラを設置する場合、十分な期間のデータを保存できるように記録媒体の容量を選択する必要があります。

例えば、長期の旅行中に空き巣に入られた場合や、盗難が発生したものの被害に気付くまでに何日か経っていたという場合、問題発生から録画データを確認するまでの間にタイムラグが発生します。せっかく防犯カメラを設置していても、録画データの保管期間が短いことが理由で、被害が発生した日時のデータが残っていなければ役に立ちません。最低でも7日分の録画データは保存できるようにしておくべきでしょう。

ただし、データを保存すべき期間は設置場所や目的によって異なります。店舗や事務所に設置するなら、1週間では不足することが多そうです。小売店などであれば防犯目的で1ヶ月程度、銀行ATMや金融機関、データセンターなど高度なセキュリティを求められる場合は半年から1年間など、業務上考えられるリスクを考慮した判断が推奨されます

防犯カメラの録画データの保存期間について、より詳しく知りたい方には、保存期間の目安などを解説した次の記事もおすすめです。

常時録画のデメリットを補う動体検知機能

動きや音のあるシーンだけ手間なく振り返りできます

防犯カメラで常時録画を行う場合、後からまとめてデータを確認したい場合に、データ量が膨大なため確認に時間がかかるという課題があります。

こうしたデメリットを補うための機能として、検知機能があります。動体検知やサウンド検知、接続検知機能などが挙げられます。これらは、録画映像内に動きがあった際や、音がした時、あるいはネットワークの切断や接続を検知する機能のことです。

多くのSafieカメラには、検知機能が標準搭載されています。映像上で動きや音が記録された部分にマークが付き、一覧で確認ができます。防犯目的ならマークされている部分だけを見ればよいので、確認作業にかかる時間を大幅に短縮できます。

なお、動体検知の対象にしたいエリアは、自分で自由に設定できます。検知の感度も3段階から選択することが可能なので、必要に応じて調整するとさらに便利です。実際に動体検知された箇所がビューアーでどのように表示されるかは、こちらの動画でご覧いただけます。

動体検知機能の仕組みや動体検知の使用に向く設置場所など、さらに詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。

まとめ

屋外に防犯カメラを設置して常時録画を行うなら、万一のことがあった時に後悔しないためにも、この記事で解説した4つのポイントに気をつけてカメラを選びましょう。録画データの保存期間についても、設置の目的などに照らして検討のうえで選択する必要があります

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