SDカード対応防犯カメラのメリット・デメリットについて解説

録画機能付き防犯カメラの記録媒体には、HDDやSDカード、クラウドストレージなどの種類があります。その中でも利便性やコストパフォーマンスの高さから人気を集めているのがSDカード式です。SDカードを利用するメリットとデメリット、またデメリットを解消する方法を解説しますので、防犯カメラ選びの参考にしてください。

お手頃なSDカード対応防犯カメラ

SDカードを使用する防犯カメラは、手ごろな価格なこともあり一般的になりつつあります。microSDカードの普及により、防犯カメラのコンパクト化にもつながりました。ただし、コンパクトで導入しやすい点が魅力的な一方で、耐久性や録画時間にデメリットがあるため、設置場所や目的に合わせて検討する必要があります。

その理由について、SDカードの特徴から詳しく解説します。

SDカードの特徴とメリット・デメリット

SDカードの特徴から、防犯カメラに利用するメリットとデメリットについて解説します。

	メリット	デメリット
導入しやすさ	導入コストが低い	・24時間連続の録画には適さない ・記録容量が少ない傾向にある
機器の大きさ	コンパクトで景観になじみやすい
屋外利用	防水性能の高い製品もある	防水性能の高い製品を選ぶ必要がある
設置	・防犯カメラの導入コストが安い ・かんたんに設置できる	盗難のリスクがある
映像の保管	スマホで映像を見られる機種もある	SDカードからデータ転送が必要

安価だが録画時間は短い

SDカードの最大のメリットは低コストで手に入れやすい点です。しかし、ハードディスクに比べてSDカードは記録容量も少なく録画時間も短くなる傾向にあり、24時間連続の映像録画には基本的に向いていません。

そのため、動体検知や人感センサーなどを利用して録画時間を短くする工夫も必要です。

防犯カメラをコンパクトにできる

SDカードを搭載した防犯カメラは、カメラ本体にレコーダーを内蔵した機種がほとんどです。カメラ本体がコンパクトに設計されている機種も多く、屋内に設置しても景観になじみやすいと言えます。

また、レコーダーが必要ないため、設置スペースを広くとらない点もメリットです。

屋外利用には専用カードが必要

精密機器である防犯カメラは、屋外設置をする際は、防水性・防塵性の高い機種を選ばなければなりません。同じくSDカード自体も屋外利用の際は防水性能の高いものを使う必要があります

SDカードは防水性能の高い製品も販売されているため、最低でもJIS防水保護等級6以上のSDカードを使うようにしましょう。

設置はかんたんだが盗難のリスクがある

SDカード搭載の防犯カメラは、卓上設置やネジで簡易的に設置できる製品が多い点もメリットです。店舗や施設だけでなく、ペットや介護向けの見守りカメラとしても人気を集めています。

ただし、防犯カメラに内蔵したSDカードの盗難リスクは最大のデメリットです。カメラで不審者を録画しても、SDカードがなければ重要な映像を確認することはできません。

映像の保管にはパソコンが必要

SDカードに記録した映像は、パソコンに転送して確認するのが一般的です。Wi-FiやSIMに対応している防犯カメラは、スマホやパソコンから遠隔で確認できる場合もありますが、映像データのバックアップをとるためにパソコンは欠かせないでしょう。

記憶容量が少ない点やデータ破壊のリスクもある点から、重大なデータは必ずバックアップをとらなければいけません。

デメリットの解消には録画システムかクラウド録画サービス

SDカードの特性上、そのデメリットを解決できる方法はほとんどありません。しかし、「防犯カメラ録画システム」または「クラウド録画サービス」などのシステムを採用することでSDカードのデメリットを解消できます。

防犯カメラ録画システムとは？

簡易的に設置できる防犯カメラとは違い、HDDを搭載したレコーダーや専用モニターなどを備えた専門的な装置です。NVRやDVRなどの種類があり、カメラ本体が破壊された場合でも屋内に設置したレコーダーにより映像の保持が期待できます。

ただし、導入コストが高価になりやすい点、レコーダーやモニターなどの設置スペースを確保しなければならない点はデメリットと言えます。

メリット

・耐久性の高い機器を利用できる

・レコーダーが隔離されている

デメリット

・導入コストが高くなる傾向にある

・システムの設置スペースが必要

クラウド録画サービスとは？

カメラに内蔵したSDカードに記録する防犯カメラと違い、遠隔でクラウド上に映像を記録するサービスです。ネットワーク接続して外部に映像を記録するため、カメラが破壊された場合でも記録した映像が破壊されることはありません。

また、記録した映像はプロバイダによって管理されるため、物理的な記録媒体のように耐久性を心配する必要もなくなります。ネットワークを介して遠隔からスマホやパソコンから映像を確認できる点もメリットです。レコーダーを搭載しないことからコンパクトな機種も多くあります。

ただし、導入コストは安価な傾向なものの月額料金がかかる点、ネットワーク接続が必要な点には注意が必要です。

メリット

・外部に映像データを記録できる

・スマホで遠隔から映像を確認できる

・導入コストは安い傾向にある

・コンパクトな機種が多い

デメリット

・ネットワーク接続が必須

・ランニングコストがかかる

SDカードにはメリットもデメリットもある

手軽に利用できることから防犯カメラでも広く用いられているSDカード。かんたんに導入できるメリットがある一方で、耐久性や盗難のリスクなどのデメリットもあります。

SDカードの性質上、デメリットがある点は仕方ありませんが、リスクが大きい場合はほかの機器を選択することも大切です。 防犯カメラ録画システムやクラウド録画サービスなどがありますので、それらの違いを理解して防犯カメラを検討しましょう 。

セーフィーではSDカード対応含め、さまざまな用途にあったカメラを取り揃えており、目的や課題にあったご提案をさせていただきます。