デベロッパーとして設計段階からのカメラ設置で防犯もデザインも両立。
竣工後は管理会社として資産価値の維持にも活用

東京近郊を中心に、事業用地の仕入れから建築設計、運営までを一貫して行う「シマダアセットパートナーズ株式会社」。アパートや介護施設など、幅広い用途の建物でSafieのカメラを活用されています。施工中からカメラを導入する利点や、竣工後の活用法についても伺いました。

(取材:2025年5月)

導入の決め手

  • 会社間での契約移管のしやすさ
  • アカウントの権限を共有できる

導入目的

  • 管理施設の管理や防犯、トラブル時の事実確認として
  • 工事の進捗確認
  • 近隣住民とのコミュニケーション円滑化

導入した結果

  • ごみ捨てなどのトラブルが長期化せず、即時解決できるようになった
  • アパート入居者のルール遵守意識が向上した
  • トラブル時に証跡を残せるおかげで、対応がスムーズに行える(施工期間)
  • 工事の進捗を遠隔地から確認でき、時短に繋がった(施工期間)

2007年に「シマダハウス株式会社」から不動産開発・分譲部門が分離・独立して誕生した「シマダアセットパートナーズ株式会社」。戸建てやマンション、介護施設など建物を通して人々に愛される場をつくりあげています。

新築時には、ほぼすべての物件にSafie(セーフィー)のカメラを導入くださっている同社。後付けではなく設計時からカメラを取り入れることには、どのような利点があるのでしょうか? また竣工後、日々の管理業務における活用法についても、同社建築事業部で設計を担当されている臼井 紺さんと、「シマダハウス株式会社」賃貸管理事業部の橋本 明佳さんのお二人に、それぞれの視点からお話をお伺いしました。

会社間での契約変更がスムーズに行える利便性の高さ。
設計時にカメラを組み込み、デザインの一部に

──はじめに「シマダアセットパートナーズ株式会社」と「シマダハウス株式会社」それぞれの業務内容と、2社の関係について教えてください。

シマダアセットパートナーズ株式会社 建築事業本部 アーキテクト 臼井 紺さん

臼井さん:「シマダアセットパートナーズ株式会社」は、業務用地の仕入れと、それらの土地に建てる建築物の企画・設計を行う会社です。主に収益不動産であるアパートやホテル、最近では介護施設なども設計しています。

橋本さん:「シマダハウス株式会社」は賃貸物件の管理業務を行っています。都内を中心に、現在は1万戸ほどを管理しており、オーナー様も600名ほどいらっしゃいます。管理物件のなかには「シマダアセットパートナーズ株式会社」で建築したものもあれば、そうではない建物もあります。

――建物を新築する際、Safieのカメラを導入くださっているとお聞きしました。

臼井さん:はい。当社企画の建物は基本的に設計段階からカメラを組み込んでいます
台数は建物の規模にもよりますが、1~3台程度導入しています。たとえば現在建築中の介護施設においては、入口、建物の奥にあるテナント前、階段と3台設置しています。

──Safieのカメラを導入するきっかけや、決め手は何だったのでしょうか?

臼井さん:きっかけは、他社カメラからのリプレースを決定したことでした。用途はそのままだったのですが、クラウド型で性能がよいものを探していてSafieさんを見つけました。そのうえで、決め手になったのは契約上の変更がしやすかったり、アカウントの権限を幅広く決定できたりという点です。

というのも、カメラはシマダアセットパートナーズが導入するのですが、竣工後オーナー様が決まった時点で契約をシマダハウスへと移管するんです。物件の権利を持つ会社が途中で変わる際、カメラの契約変更がスムーズに行える点は重要でした

――設計段階で既にカメラの導入が決まっていると、どのような利点がありますか?

臼井さん:物件や目的によっては、プライバシーに配慮しつつ、生活空間で違和感を与えないよう、カメラを建築空間やインテリアと調和させたい場合もあります。ですので、図面を引く段階からデザインに落とし込めるのはよいですね。また、最近ですと電柱が地中化されているため、後付けがそもそも難しいケースもありますので、そういう意味でも設計段階からカメラを組み込むことがメリットになります。

カメラを設計段階に組み込むことで、配線を綺麗に処理

橋本さん:収益不動産の場合、後付けすることで収支のバランスが変わってしまいます。経済的な面でも、最初から導入されているのは親切だと感じますね。入居者様がカメラ完備を入居条件にされていることも多く、オーナー様にとってそういった設備が最初から備わっているのは嬉しいのではないでしょうか。

──カメラはどのようなことに役立てていらっしゃいますか?

橋本さん:たとえば一般的なマンションなどであれば、主にオーナー様や入居者様の事実確認ですね。一番多いのはごみ捨てのトラブルですので、カメラはごみ捨て場とエントランス、郵便受けが映る場所に設置することが多いです。Safieのカメラは映像を遡るのも容易ですから、ルールに違反するような行為があった場合はすぐに確認し、迅速に対応できるようになりましたので、オーナー様や入居者様が安心できる環境作りに役立てています

特に3月など退去が重なる時期には効果を感じます。粗大ごみを放置する方もいらっしゃり、特定できなかった場合にはオーナー様負担で処分をお願いするケースもあるため、スピード感を持って確実に対応することが大切です。他の入居者様にもご迷惑がかかりますし。

遠方の物件でもすぐに事実確認が可能に

──カメラや映像の管理はシマダハウス様のみで行うのでしょうか?

基本的にはカメラや映像の管理は私どもがするのですが、希望されたオーナー様には、ご自身でカメラの映像が確認できるようアカウントの権限を付与しています。トラブル時など必要なときにご自身で確認することができ、オーナー様の不安やストレス解消に役立てられているのではと感じていますね。

――それまでカメラが導入されていなかった賃貸物件において、導入を薦められることもあるのでしょうか?
橋本さん:もちろんです。まず収支が安定しているうえで、オーナー様が高い建物価値を維持し続けたいと考えられている場合は提案することが多いですね。カメラがあることで全体的なマナーが向上し、共用部をより清潔に保てるケースが多いので、オーナー様や入居者様の双方にとってメリットがあります

映像を積極的に活用し、迅速な事実確認に寄与。
遠隔地からでも工事進捗を確認でき、時短に繋がった。

――物件の建築中には現場に屋外カメラを設置されています。目的などを聞かせてください。

臼井さん:大きな目的としては、近隣住民の方とのコミュニケーションを円滑にするためです。工事に関する意見をいただいた際はすぐに映像を確認し、対処します。こちらに瑕疵がない場合は映像という客観的な証跡で関係者を守ることができ、現場との信頼関係を保ちやすくなりました。残念ながらこちらに瑕疵があった場合も改善点がわかりやすいので、適切な対応ができます。

――他にも活用されているシーンはありますか?

臼井さん:必要な場合はすぐに、映像で工事の進捗を確認できるのがよいですね。もちろん現場へは定期的に出向きますが、それでもちょっと確認したいことは頻繁に出てきます。現場に電話を掛けるなど他にも確認の仕方はありますが、映像で他の人の手を煩わせることなく済ませられるのがありがたいです

外出先からでも工事の進捗確認が可能に

動体検知機能を使用し、効率化を実現
使いやすさはもちろん、クラウドとは思えない軽快な動作が魅力

──Safieの使い勝手についてはいかがでしょうか?

橋本さん:私は社内でパソコンから映像を見ることがほとんどなのですが、クラウド管理なのにサクサク動くな、といつも感じています。画質もきれいで見やすいですね。

臼井さん:外出先ではiPadからアプリを使用します。操作しやすいのはもちろんなのですが、物件が一覧で出てくるのが便利だと思います。

――よく使用されている機能はありますか?

橋本さん:アパート等に設置しているカメラですと、ごみ捨ての問題発生時に、事実確認でスナップショットを活用することがあります。決定的な瞬間を切り取れるので、問題解決に役立っています

臼井さん:工事期間中は、入ってはいけない場所に車両が入ってきた場合など、画面の中で何かが動いた瞬間を探すことが多いんですね。ですので、動体検知機能は便利に使用しています。映像の中で動きがあった箇所にフラグが立ち、そこまで時間を簡単に遡れるので、目的の映像に素早く辿り着けるようになりました

――これからのSafieに期待することをお聞かせください。

橋本さん:AIを活用した機能が増えるといいですね。たとえばごみ捨て場で、捨ててはいけないものや時間外のごみ捨てなどをAIが判断できるようになれば、さらなる効率化に繋げられると思います。

※本記事に掲載している企業情報、所属およびインタビュー内容はページ公開当時のものです。
※カメラを通じて取得する映像は入居者様への通知と同意のもと、管理者および映像閲覧が必要な担当者のみで閲覧しています。法令に基づく場合を除き、第三者提供は致しません。また、映像の活用は事前に特定した利用目的に必要な範囲で行い、お客様個人を追跡することは行いません。

お話を伺った方

シマダアセットパートナーズ株式会社
建築事業本部 アーキテクト
臼井 紺さん


シマダハウス株式会社
賃貸管理事業部 資産運用課
橋本 明佳さん