既設カメラもSafieクラウドへ接続。
多様なカメラの特性を活かし、食品の安全を映像で保証する

日本におけるソフトクリームのパイオニアとして業界をリードし続ける「日世株式会社」。同社の東松山工場ではさまざまなタイプのSafieカメラを導入。食品安全への関心が高まる中、各機種の特性を生かして製品の品質保証に利活用していらっしゃいます。

(取材:2023年7月)

導入の決め手

  • 映像データが一定期間、確実にクラウドに残る
  • 高画質、高フレームレートで、音声も聞ける
  • 導入費用、ランニングコストともに良心的
  • 既存オンプレ運用のカメラもクラウドで一括管理・閲覧できる(Safie Camera Gateway2)

導入目的

  • フードディフェンスの強化、製造ラインの品質管理
  • イレギュラー発生時の原因究明

導入した結果

  • 映像が高品質でイレギュラーの原因究明がしやすい
  • イレギュラーの過程を追えて品質影響範囲を判断できる
  • クラウドにより、データ保存、視聴、管理の利便性がアップ
  • 既設カメラの映像もクラウドで一括管理でき、効率的(Safie Camera Gateway2)
年間約12億個のコーンを製造する東松山工場

日本のソフトクリームのリーディングカンパニーである「日世株式会社」。1951年に日本で初めてソフトクリームを発売してほどなく、ミックス(ソフトクリーム液体原料)、コーン(可食容器)、フリーザー(ソフトクリーム製造機)の自社国内製造をスタート。全ての関連商品を供給できる、国内最大手のソフトクリーム総合メーカーです。

「高品質」「高安全」「お客様第一」という企業姿勢を貫く同社は、食品安全を徹底的に守る体制を構築しており、ソリューションの1つとして多くのSafieカメラを利活用くださっています。カメラの導入目的や活用メリットについて、コーンの製造拠点・東松山工場で品質管理に携わる金山 洋平さんにお話を伺いました。

オンプレ運用は画質も音声も妥協、長期保存にもハードル。
クラウドにどんどん気持ちが傾いた

品質管理課の金山さん

──はじめに、金山さんのお仕事についてお教えいただけますでしょうか。

金山さん:ソフトクリームのコーン生産部門で品質管理に携わっています。食品安全チームリーダーやDX推進なども担当しており、現在は従来の品質管理に加え、食品安全文化の醸成とスマートファクトリーの2軸をさらに磨こうと注力しているところです。

──本日お伺いしている東松山工場では、さまざまな機種のSafieカメラをご利用くださっています。どのような経緯で導入いただいたのでしょうか? 

金山さん:東松山工場は年間約12億個を製造するコーンの生産拠点です。当社は、フードディフェンスおよび品質保証のために、製造現場でのカメラ設置は絶対必要との考えを持っています。

 そのため、他社のネットワークカメラを45台導入していましたが、一部に死角があり、カメラを増設することになりました。ところが、既設カメラと同じメーカーだと、数台増やすだけで多額の導入費用がかかることが判明。理由はHDDの容量不足で、カメラを増やすならHDDの新規購入が必要になるためでした。

このことをきっかけに、もともと抱いていたオンプレ運用への不満が募りました。まず、「定期的にHDDの更新が必要」「再生機器のある場所に行かないと映像視聴できない」といった運用面の課題があります。加えて、「更新前の録画データ視聴には別途、高額な再生機器の購入が必要」というコスト面の課題や、「できるだけ多くの映像を長期保存するために、画質を下げる、音声をなくすといったチューニングでデータを軽くする」といった情報精度の課題もありました。こうしたことから「クラウドカメラに切り替えたい」との思いが強くなり、リサーチして見つけたセーフィーさんにご相談しました。

イレギュラー発生時の原因究明から遠隔臨場まで。
さまざまな機種の特性を生かしてSafieを利活用

全製造ラインを録画し、製造トラブル時の原因究明・作業改善に活用

──クラウドカメラの中で、Safieをお選びくださった理由をお聞かせください。

金山さん:高画質・高フレームレートな映像を、一定期間、クラウドに確実に保存できること。導入費用やランニングコストともに良心的な価格であること。主にこの2点を魅力に感じ、導入させていただきました。

──現在は、カメラをどのように活用されていますか?

金山さん:「VIVOTEK IT9389-H」「QBiC CLOUD CC-2L」といった固定タイプのSafieカメラは既設カメラの死角に設置し、原料保管から調合、焼成、検品、洗浄まで、製造ラインのあらゆる工程を撮影しています。生産状況を動画に残すことで、お客様からのご指摘や現場でトラブルがあったときの原因究明で振り返り視聴します。

また、重要管理点(CCP)である金属検出機について、品質保証カメラの録画映像と作業手順との照合を実施し、適切な処置が維持できているか定期確認に活用しています。

次に、移設が容易な「Safie One(セーフィー ワン)」は、LTEドックがあれば通信配線がなくても使えるので、LTEドックとセットでいろいろなところへ持ち運んで使用しています。カメラがない搬送ラインでイレギュラーが発生したら一時的に設置して原因究明したり、会議室に持ち込んで議事録代わりにミーティングの様子を撮影したりします。

作業者目線で手元作業を記録し、製造トラブルの原因追究・改善に活用

コンパクトなウェアラブルクラウドカメラの「Safie Pocket2(セーフィー ポケットツー)」は他の工場への出張に携行し、出張に行けなかった関係者が遠隔臨場するといった使い方をしています。また、ヘッドストラップにカメラを取り付け、メンテナンス作業を撮影し、細かいパーツの組み立て手順に逸脱がなかったなどトラブル時に原因追及にも活用しています。

既設カメラをクラウド化するSafie Camera Gateway2

──他社カメラの映像データをSafieのクラウドにアップロードできる「Safie Camera Gateway2」もご利用いただいています。こちらの導入経緯をお聞かせください。

金山さん:既設カメラのHDDの課題をセーフィーさんにご相談したら、「他社のカメラ映像も、Safieクラウドやアプリを使って見られますよ」と、「Safie Camera Gateway2」をご紹介くださいました。Safieカメラでクラウドの良さを実感していたので、「Safie Camera Gateway2」も導入することにしました。

──Safie Viewer(セーフィー ビューアー)の使い勝手はいかがでしょうか?

金山さん:クラウド運用は、手元のデバイスですぐに映像を見られていいですね。ビューアーはダッシュボードの表示をカスタマイズできますし、タグ付けしたカメラを簡単に抽出できるなど、気の利いた設計だと思います。カメラ台数が多くても、見たい映像をすぐに見られて快適です。

管理負荷が減り品質保証は強化され、いいことばかり。
社内でもSafie活用シーンが拡大中

映像を衛生管理や品質管理の記録に活用

──Safieの導入メリットをお聞かせください。

金山さん:製造ラインを網羅した映像がクラウドに残って確実・手軽に視聴できるようになり、品質保証や食品ロス軽減の体制が強化されたことです。例えば備品を紛失したときも、製品に混入したのか、ごみ箱に落ちたのかなど、映像で過程を追えるので影響の可能性のある範囲を早期に特定できますし、「わからないから」と全てを破棄するような事態も防げます。

カメラを使った遠隔臨場によって出張費用を抑えられるなど、コスト面のメリットもあります。映像データのクラウド保存日数をカメラの目的ごとに選べて、長期プランの利用を最小限にできることもコスト圧縮につながっています。

ほか、オンプレ運用の不便なところが一気に解消され、業務効率面の効果も感じます。HDD更新の手間がなくなりましたし、再生機器のある場所へ行かなくても自席PCで映像を視聴できるので、移動時間も減りました。既設カメラとSafieクラウドを連携させる「Safie Camera Gateway2」導入の改善効果も大きく、「最長365日まで保存できる」「高画質・音声付きの映像を保存できる」「多数カメラの映像を一括管理できる」など、本当にいいことしかありません(笑)

──ありがとうございます。では最後に、映像活用における今後の展望をお聞かせください。

金山さん:将来的にはAIによる映像解析を活用し、衛生対策のエラーや不安全行動を検知・アラート発報するシステム実装にチャレンジしたいですね。社内では私たち品質管理課以外でもSafieの活用が広がっており、商品開発部門で新商品の製造テストの様子を撮影し、検証に使うなどしています。今後も有益な映像活用で「高品質」「高安全」を徹底し、おいしいソフトクリームを多くのお客様に楽しんでいただけるように注力します。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。

お話を伺った方

日世株式会社
東松山工場


コーン生産部
管理グループ
品質管理課
課長
金山 洋平さん