
鉄道工事の施工管理でクラウドカメラを活用
施工会社との映像共有で鉄道業界のDXを実現

「東海旅客鉄道株式会社(JR東海)」では、鉄道の大規模な改良工事を行う現場にSafieを導入。クラウドカメラを使った遠隔での現場確認を推進し、安全管理や進捗管理の効率化を実現していらっしゃいます。具体的な活用方法や導入効果についてお話を伺いました。
(取材:2024年6月)
導入の決め手
- 視聴や映像活用の利便性が高いクラウドカメラであること
- シェアNo1の安心と信頼
- 同価格帯のカメラと比較し、高画質
- 社内で定める要件を満たす強固なセキュリティ
- アクセス制限など管理機能が充実
- 固定カメラの設置が簡単。工事進捗に併せ自社で移設できる
- AI活用など今後の機能拡張への期待
導入目的
- 鉄道の改良工事現場の遠隔での現場確認(安全管理、進捗管理)
- 施工会社とのコミュニケーションの効率化
導入した結果
- 最大で片道3~4時間かかる現場に行く頻度が下がり、移動コスト圧縮を実現
- 施工会社と映像を共有。コミュニケーションを効率化
- 外部関係者(施工会社、自治体など)との情報共有がスムーズに
- ムービークリップやスナップショットを報告資料や教育資料に活用
- 契約形態がフレキシブル。必要なときだけ短期レンタルもできる
- スポット撮影で工事状況を記録(Safie Pocketシリーズ)
INDEX
日本の大動脈輸送を担う「東海旅客鉄道株式会社(JR東海)」。東京から大阪を結ぶ東海道新幹線や12線区の在来線を運営する同社では、鉄道の安全性や利便性の向上を目的とした大規模な改良工事を随時行っています。
その現場ではSafie(セーフィー)のクラウドカメラを導入し、遠隔での現場確認によって安全管理・進捗管理の拡充および効率化を実現なさっています。具体的な活用方法と導入効果について、建設工事部 土木工事課に在籍し、DX推進も担当されている佐々木 敦司さん、奥西 実紗さんにお話を伺いました。
シェアNo.1の信頼性、セキュリティ品質でSafieを選定
工事進捗に合わせた移設も容易
──はじめに、お2人が所属する建設工事部 土木工事課についてお教えください。
佐々木さん:私たちの部署では、新幹線や在来線の大規模な改良工事を行っています。工事内容は駅の改良工事をはじめ、立体交差化、鉄道橋の改良、など多岐にわたります。ただし、日常的な保守や簡易な修繕などの工事については、それぞれ別の部署が担当しています。
その中で私は土木工事課の効率化推進担当課の担当課長としてBIM/CIM導入、ICT活用による業務改革推進に従事すると共に、組織横断のDX推進にも当たっています。

奥西さん:私も効率化推進のポジションで各種クラウドサービスやツールの導入準備などを行っており、BIM/CIMの活用やペーパーレス化を推進してきました。Safie導入時もリサーチや導入検討を担当しました。

──御社では約2年前にSafieを導入されています。どのような経緯だったのでしょうか?
佐々木さん:私たちの工事現場では安全管理、進捗管理を目的に、10年以上前から現場カメラを設置・運用してきました。しかしクラウドカメラが本格的に普及し始め、視聴や映像活用の利便性、コスト圧縮といったクラウドのメリットを業務に生かしてみたいと思うようになり、Safieを導入しました。特に活用効果を見込めると思ったのは遠隔での現場確認です。現場は本社から片道3~4時間かかる山間部も少なくないため、クラウドカメラで複数現場に遠隔臨場できれば、大きな効率化を実現できると考えました。
──数あるクラウドカメラの中で、Safieを選んでくださった理由をお聞かせください。

佐々木さん:シェアNo.1という絶対的な信頼感がありますし、同価格帯のカメラと比較したときにも、映像が非常にきれいだと感じました。また、クラウドのセキュリティが強固で、アクセス権限の設定機能も充実しているので、管理面でも大きな安心感があります。AIなどの機能拡張性も高く、今後に期待できるプロダクトだと思いました。
固定カメラについては、設置が簡単で、工事進捗に合わせて自分たちで移設しやすいことも良かったです。私たちが行う工事の工期は短くて2年、長いと10年といったロングスパンのため、工事が進むにつれて撮影したいスポットも変わっていくからです。
奥西さん:導入前にはデモ機でトライアルも実施させていただきました。その結果、社員に配付しているタブレットでの視聴のしやすさ、ビューアーのUIの良さ、山間部での通信性能や夜間撮影の性能など現場での使いやすさを実証でき、本格導入に至りました。
発注者・受注者が同じ映像を見る意義は大きい
施工会社との映像共有で、遠隔臨場がよりスムーズに

──御社は施工会社をはじめ、協力会社、自治体などの外部関係者の方々にもSafieの映像を共有なさっています。なぜ外部との映像共有を推進されているのでしょうか?
佐々木さん:クラウドカメラは映像共有が簡単なので、自然な流れで受注者である施工会社さんにも共有するようになりました。現在、施工会社さんには担当している現場のカメラ映像を自由にご覧いただいております。
1つの工事に関わる発注者と受注者が同じ映像を見て共通認識を持つのは、安全管理・進捗管理を徹底する上で非常に大事なことだと思っています。カメラの利便性を受注者側でも享受できますので、業務効率化への相乗効果も期待できます。
──複数の機種を導入いただいています。まず、屋外用の固定カメラ「Safie GO(セーフィー ゴー) シリーズ」のご活用状況をお教えください。
佐々木さん:固定カメラは広角撮影の「Safie GO 180」と、遠隔でパン・チルト・ズーム操作ができる「Safie GO PTZ」の2機種を入れています。
2機種の使い分けは、現場環境や工事の特性に合わせ、当社の現場監督が判断します。例えば現在行っているとある湖上での橋梁の橋脚工事では、湖水の侵入や漁業への影響を回避するために、現場を囲って作業を進めています。その囲いの中には2台の「Safie GO 180」を設置して現場を俯瞰で撮影しており、囲いの外には「Safie GO PTZ」を設置して、遠隔で画角を変えながら気象状況や潮の流れを見ています。

──映像は、どなたがご覧になるのでしょうか?
佐々木さん:主に見ているのは、現場監督の役割を担う土木工事課の担当者です。担当者は全員、現場内のすべてのカメラを視聴できる設定としています。また先述の通り、該当の現場を担当する施工会社さんにもご覧いただいています。
──どんなときにご覧になることが多いですか?
佐々木さん:当社の現場監督がライブ映像を見ながら施工会社さんとコミュニケーションを取り、遠隔で打合せなどを行うことが多いです。双方が同じ映像を見ながら会話すると即座に認識を揃えられ、安全性や作業効率のアップにつながります。高度な技術を要する作業がある日には、リアルタイムまたは振り返り視聴で確認するなど、クラウド録画映像も活用しながら現場監理の精度を高めています。

──遠隔臨場以外のご活用状況もお聞かせください。
佐々木さん:スナップショットやムービークリップで切り出した画像や映像は、上司への定例報告や、自治体など外部関係者への説明で多用します。画像や映像があることで口頭だけの説明よりもはるかにスピーディーに理解を得られます。
奥西さん:何かあったときは安全管理部門の関係者もカメラ映像を視聴し、状況確認に役立てています。災害時は人が近づくのが危険な場所もカメラが映し出してくれるので助かります。
──ウェアラブルクラウドカメラの「Safie Pocket(セーフィー ポケット)シリーズ」も導入いただいています。こちらはどのようにご活用されていますか?
佐々木さん:線路上空での橋梁架設や線路切換え工事では、工事対策本部の担当者が遠隔で現場状況を確認するときに使うケースが多いです。「Safie Pocket シリーズ」はスポット撮影や、対象物への寄りの撮影に適していて、見たいところをフレキシブルに見られて便利です。
また、現場と本部のコミュニケーションでも重宝しています。例えば、線路切換工事では、現場の切換点と本部が離れて設置されることが一般的なので、従来のコミュニケーション方法は、無線が中心でした。これがカメラの導入により、本部からでもリアルタイムに作業進捗がわかるようになりました。これまで逐次作業状況を説明していたやり取りが大幅に効率的になり好評です。
──使い勝手はいかがでしょうか?
佐々木さん:新たな工事がスタートするたびに現場単位で追加導入していますが、シンプルで使いやすいと評判が良く、独自に導入検討している施工会社さんもあるほどです。私たち発注者としては、Safieは短期レンタルなど契約形態が多様で、臨機応変に導入できるところも魅力の1つだと思っています。
また、さまざまな現場がさまざまな契約形態で導入し、かつ、カメラごとに複数の施工会社に映像を共有していますが、一括管理ツール「Safie Manager(セーフィー マネージャー)」のおかげで全カメラの一元管理が可能です。多現場・多台数のカメラを安全かつ効率的に管理できるので助かっています。
工事品質を落とさずに移動コストを大幅圧縮
カメラの水平展開で鉄道DXに拍車をかける
──現在感じていらっしゃるSafieの導入効果をお聞かせください。
佐々木さん:工事品質を落とすことなく、時間・費用の両面で移動コストを大幅に圧縮できたことが一番の効果だと思います。移動時間の削減などで業務効率を上げることは、社員のモチベーションを高め、生産性や品質を向上させる効果もあると考えています。
──最後に、映像活用における今後の展望をお聞かせください。
奥西さん:1つは教育での活用推進です。リアルな工事映像を教育資料に活かす取り組みを、さらに進めていきたいです。
佐々木さん:私と奥西は他部署のICTツール導入担当者と連携し、良質なツールの情報共有を行う場を設けています。Safieについても水平展開を推進しており、東海鉄道事業本部、新幹線鉄道事業本部および中央新幹線推進本部で点検・保守業務等での活用が出来ないか検討しています。機能豊富なSafieは他部署においても生産性向上や人手不足の改善が期待できるツールだと考えておりますので、外部関係者も含めて活用シーンの拡大を図り、鉄道業界全体のDXに拍車をかけていきたいと思います。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。