
カメラの設置場所や画角を事前に検証し、導入プランを最適化
製品管理、品質保証の向上に活用

ガラス製品の製造を主事業とする「石塚硝子株式会社」では、製造ラインの現場でSafieを活用中。導入前にデモ機を活用して、利用目的や建物構造に最適なカメラの設置位置、画角を検証。結果として、業務におけるカメラ活用を最大化する導入プランを実現していらっしゃいます。
(取材:2024年12月)
導入の決め手
- クラウドで大量の映像データを保管可能
- 大掛かりな工事がなく、スピーディーに導入できる
- デモ機貸し出しによる最適なプラン案内などの導入時のサポート
- ズームで作業の手元がわかる高画質
- スマートフォンなどで簡単にクラウド録画映像を見返せる
導入目的
- 製造現場の防犯
- 製品に不具合があったときの原因究明
- 遠隔からの業務指示など製造工程管理の強化
導入した結果
- 映像を見返すことにより、今まで不明確だった不具合の原因を特定できた
- エビデンスに基づいた業務改善で不具合発生が減少傾向
- 作業品質に対する現場の意識が高まった
- 映像で遠隔指示ができ、業務の中断を防げる
- データ容量が大きく、管理が楽になった
- 防犯が強化され現場の安全性が向上
INDEX
愛知県に本社を構える「石塚硝子株式会社」は、ガラスびんをはじめとするガラス製品の製造からスタートした創業200余年の老舗メーカーです。現在は機能性ガラスの開発や紙容器・プラスチック容器の製造などに事業領域を拡大し、私たちの生活を支える多くの製品を世に送り出しています。
製造ラインの現場でSafie(セーフィー)を活用くださっている同社は、Safie導入前にデモ機のカメラを活用して、ご自身でカメラの設置位置を検討されました。「カメラ設置位置の最適化に役立った」というデモ機活用の感想や現在の活用状況について、情報システムグループ 岡村 和明さん、ロジスティクスグループ 山田 尚令さんにお話を伺いました。
大容量・視聴のしやすさでクラウドカメラを検討
一方で、当初は導入効果に懐疑的な気持ちも
──はじめに、お2人のご紹介をお願いいたします。
岡村さん:情報システムグループでネットワーク系のインフラ構築、システム管理などに携わっています。今回のSafie導入に向けたリサーチや検証も担当しました。
山田さん:私は生産の最終工程である製品の箱詰め作業や、在庫管理、出荷対応などを担うロジスティクスグループに所属し、日々、業務でSafieを使用しています。

──屋内用カメラをご利用いただいています。どのような経緯で導入に至ったのでしょうか?
山田さん:きっかけは、私たちロジスティクスグループの製品管理を強化したいと考えたことでした。それまでは箱詰めや不良品処分のフローを確認する手立てがなく、製品に何らかの不具合があっても、原因を特定できずにいました。でもカメラがあれば、映像記録で原因を追って的確な再発防止策を講じられるようになります。また、作業現場は多くの関係者が出入りするため、「防犯カメラがあったほうがよいのでは」との思いもありました。

岡村さん:カメラを入れるならデータの保存容量が大きく、オンプレ型と違ってどこからでも映像が確認できるクラウドカメラがいいと思っていました。加えて、実運用では映像を見返す使い方がメインになると想定されたので、PCやスマートフォンで手軽に見返せるクラウドカメラをリサーチし、見つけたのがSafieです。
ただ、その時点ではまだ、カメラに対して懐疑的な気持ちも持っていました。高額で工事が大変というイメージがありましたし、映像で本当に課題解決できるのか、使ってみないとわからないと考えていたからです。
事前にデモ機で設置場所や画角をテスト
社内メンバーだけで妥協のない検証を行えた
──カメラに対する懸念は、どのように払しょくいただいたのでしょうか?
岡村さん:セーフィーさんから、「デモ機貸し出しで、カメラ活用を簡単に試せる」というお話をいただいたことが大きかったです。「まずは実際の映像を見ないと……」との思いがあったので早速お願いしたところ、デモ機としてウェアラブル・固定撮影の2WAYで使える「Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケット ツー プラス)」と、自撮り棒タイプのアタッチメント器具がすぐに送られてきました。その後、社内でじっくりテスト運用させていただき、画質が求めるレベルであること、予算に合うこと、多目的に使えることを確信し、導入を決めました。

──デモ機はどのようにお試しいただきましたか?
岡村さん:作業現場のさまざまな場所でテスト撮影を行いました。導入前にクラウドカメラを試せるなんてなかなかないですから、斬新でとても良かったです。実際の映像を見ながら画質、画角、映り方などを検証でき、「こんな風に撮れるならこういうことにも使えるね」と、用途に広がりが出ました。
──今回はデモ機貸し出し中にセーフィーの担当者はお伺いせず、御社内で自由にお試しいただきましたが、お困りごとはありませんでしたでしょうか?
岡村さん:操作は簡単で全く困りませんでした。むしろ、セーフィーさんとの時間調整が不要で、お待たせするなどの気も遣わずに済み、気楽にデモ機を活用することができました(笑)
──デモ機をお試しいただいた感想をお聞かせください。
岡村さん:「あそこに付けたらどうだろう?」「この画角だとどこまで写る?」などあれこれ試し、社内のメンバーだけで忌憚なく議論できたことは、導入台数などをプランニングする上で非常に役立ちました。想像以上に広角で撮れる・ズームすれば手元も鮮明に見える等、映像品質を踏まえたシミュレーションにより、想定よりも少ない台数で済みましたし、何よりカメラ設置への不安を払しょくできました。

山田さん:台数に関しては「そんなに不要」「この機種なら〇台で足りる」など、セーフィーさんの提案が顧客目線に徹していて好感が持てました。過不足ない最適なプランニングができたのは、デモ機の貸し出しとセーフィーさんの親身なアドバイスのおかげだと思っています。
──設置工事はスムーズでしたか?
山田さん:スピーディーに設置いただきましたし、工事担当者の方の対応も的確でした。あるカメラの設置では、見たいものをお伝えしたら「それなら画角はこうしたほうがいい」と現場に即した提案をしてくださり、より映像が見やすくなったのでとても心強かったです。
原因特定で業務フローを改善、品質に寄与
映像による遠隔確認で、業務中断を防げたエピソードも
──現在、カメラはどのようにご活用いただいているのでしょうか?
山田さん:カメラは作業現場に設置しており、映像は、私が所属している調達・在庫管理等業務一般にかかわる業務部、品質のマネジメントを担う品質保証部が見ています。
業務部は防犯目的で活用しており、カメラのモーション検知機能を使って不審者の有無を確認するほか、インシデントの事実確認や作業工程での製品管理にも役立てています。
品質保証部は品質の管理で視聴しており、製品に不具合があったときの原因究明で見返すことが多いです。

──導入効果はいかがでしょうか? エピソードがございましたら併せてお聞かせください。
山田さん:カメラがあることで現場の意識が高まっていると感じます。何より、不具合の原因を追えるようになり、発生件数が減少傾向になったことはとても大きなメリットです。例えば先日、お客様から「製品の数が足りない」というお問い合わせをいただいた際には、カメラを見返して原因を特定し、業務フローを改善することができました。実は、同様のお問い合わせは過去にもあったのですが、カメラのおかげでやっと原因がわかり現場のメンバーと共に大喜びしました。

クラウドカメラの効果を感じたエピソードもあります。外出中に現場からの問い合わせを受けたとき、スマートフォンでライブ映像を見て仕様書のミスに気づき、すぐに訂正の指示出しができたのです。Safieがなければ、私が外出先から戻って確認するまで作業が止まってしまうところでしたから、遠隔で齟齬なくスピーディーに情報共有できるクラウドカメラのすごさを実感しました。ほか、複数部署で映像共有しやすく多角的な視点で確認できること、データ管理の手間が少ないこともクラウドのメリットだと感じています。
──最後に、映像活用に関する今後の展望をお聞かせください。

岡村さん:屋外でのカメラ活用も視野に入れたいです。当面、試してみたいと思っているのは、原料タンクの残量をカメラで確認するという使い方です。今は1日1回、担当者が直接タンクに行って目視していますが、敷地が広いため移動に時間を要しますし、高所作業なので危険も伴います。映像で遠隔確認できれば時短になり安全性も向上しますので、ぜひチャレンジしたいです。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。
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