化学工場の環境安全で時短・大幅なコスト削減を実現
エリアや部門を超えてSafie活用が拡大中

総合化学メーカーの「UBE株式会社」は、工場の環境安全管理にSafieを活用中。広大な工場敷地内では、クラウドでの視聴環境や設置のしやすさといったSafieの特性が大きく役立っているといいます。詳しくお話を伺いました。

(取材:2026年3月)

導入の決め手

  • クラウドセキュリティが高水準
  • UIが優れ、現場へのスムーズな浸透が期待できる

導入目的

  • デジタルデバイスを活用した「スマート保安」の強化
  • 環境保全や保安防災、防犯に使用するカメラの利便性向上
  • 既設のオンプレミス型カメラの運用負荷軽減

導入した結果

  • 映像の視聴モニター設置場所への移動時間を削減
  • 重要機器の管理精度、トラブル分析の精度が向上
  • 責任者不在時のトラブルは映像で状況を共有し、指示の迅速化を実現
  • 大規模な電源工事が不要となり、約500万円のコスト削減

1897年に山口県宇部市の炭田開発で創業し、現在はナイロン原料や機能性樹脂、電池材料などの製造を手がける「UBE株式会社」。基礎化学品から高付加価値な最先端の素材まで幅広く展開し、高い技術力で多くの産業を支えているスペシャリティ化学メーカーです。

同社は現在、山口県宇部市にある宇部ケミカル工場の保安防災・防犯にSafie(セーフィー)をご利用くださっています。導入経緯や効果について、同工場の環境安全グループでグループリーダーを務める山内 建児さんに伺いました。

Safie導入の決め手は高水準のセキュリティ
「スマート保安」の強化、オンプレミス型の負荷軽減を目指す

──はじめに、山内さんが所属されている部署のご紹介をお願いいたします。

環境安全グループ グループリーダーの山内 建児さん

山内さん:私が所属する環境安全グループは、ここ宇部ケミカル工場のほか、当社の千葉、堺、吉富の各工場に設けられている組織です。主な業務は工場を起点とした環境と安全の管理で、防災・防犯のほか従業員の健康管理も担っています。

──以前から工場内にカメラを設置されているそうですが、どのような経緯で導入されたのでしょうか? 

山内さん:設置の背景としては、当社がデジタルデバイスで保安防災、安全衛生を強化する「スマート保安」を推進していることが挙げられます。これは先進ツールに積極的な社内風土によるところが大きいですが、当社が経済産業省の認定する「高圧ガス認定事業所」であり、その認定要件にもなっているテクノロジーの活用が含まれていることも理由の一つです。

──現在、環境安全グループが管理されているオンプレミス型のカメラをSafieにリプレイスしてくださっています。リプレイスをお考えになった理由をお聞かせください。

山内さん:リプレイスを検討したのは、大規模工場におけるオンプレミス型の運用負荷を軽減したいとの思いからでした。オンプレミス型は映像を見るためにモニターが置かれた所定の場所に行く必要があり、この広い工場敷地内では車で時間をかけて移動することもしばしばでした。映像の検索や編集の利便性も高いとはいえず、これらの負荷を改善できるクラウドカメラに切り替えたいと考えました。

「Safie Connect」で既設カメラをクラウド化

──なぜ、クラウドカメラの中でSafieを選んでくださったのでしょうか?

山内さん:当社はクラウドサービスに社内基準を設けており、技術面を含む厳格な要件をクリアしないと利用できません。その点、安価なクラウドカメラはセキュリティ面で不安を感じましたが、Safieは高水準のセキュリティ対策が施されている印象でした。社内の検討プロセスでも高評価で問題なく基準をクリアしたことが最終的な決め手となり、導入させていただきました。

あとは、ユーザーフレンドリーなUIも導入の後押しになりました。私自身、日頃から複数の監視カメラシステムを使用し、映像の閲覧操作を行っていますが、直感的に操作できるものは意外と少ないんです。でもSafieはレクチャーしなくても現場に浸透していくイメージが持てました。特定日時の映像をすぐに検索できるなど、オンプレミス型と比べて使い勝手がかなり良く、魅力的でした。

2台でスモールスタートして現在は30台超
機種の特性を生かし、保安防災、設備管理、災害対策などに活用

──Safieの導入状況をお教えください。

山内さん:最初は試験的に2台導入し、スモールスタートしました。その後、効果を感じて徐々に増やし、現在、宇部ケミカル工場の環境安全グループでは用途に応じた4機種のSafieを30台以上導入しています。

──設置場所や用途についてもお教えいただけますでしょうか。

山内さん:保安防災・防犯への活用では、アクセス権限を適切に管理しながら、守衛や敷地境界線の周辺、事故等の要注意エリアに固定カメラを設置しています。屋外は「Safie GO(セーフィー ゴー)」、屋内は「Safie One(セーフィー ワン)」と機種を使い分け、既設のオンプレミス型カメラがある場所は、映像データをSafieのクラウドに伝送するHDMI出力対応ルータ「Safie Connect(セーフィー コネクト)」を入れています。この体制により当グループが利用するカメラの映像は、他社製品も含めすべてSafieで一括管理・視聴しています。

現在は環境保全の目的として用途をさらに拡大し、排ガスや排水関連機器の周辺にもカメラを設置しています。異常の有無を見守る計測器はもともと備え付けてありますが、工場周辺の環境保全は重要なミッションの一つですので、監視効率化やダブルチェックのためにカメラを入れました。

重要な排水分析(右下赤枠)の状況をカメラ(左上赤枠)でリアルタイムに把握

Safieは「何かあったら、その発生の前後が映像で確認できる」という強みがあるので、映像は当グループのメンバーのほか、用途に応じた関係者にも必要なアクセス権を設定して共有しています。

このほか、ウェアラブルクラウドカメラの「Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケット ツー プラス)」も導入していて、こちらは検査やトラブルの現地確認に携行し、事務所にいる管理者との状況共有に使っています。手軽に持ち運びできるので災害時の活用も視野に入れ、大規模な防災訓練を行ったときには災害対策本部で被災状況を遠隔確認するツールとしています。

──カメラの使い勝手はいかがでしょうか。

山内さん:すごくいいです。直感的に使えるので、今のところマニュアルを見たことがありません(笑)。映像のシェア機能も、カメラごとに対象の組織やメンバーを設定できて便利です。

移動時間削減から初動のスピード化まで、メリット多数で活用拡大
約500万円のコスト削減にもつながった

──Safieの導入効果をお教えください。

山内さん:1つは、移動時間を大幅に減らすなど業務効率化への効果です。当工場は広いので、映像を確認するためにモニター設置場所まで車で移動することが月に数回発生していました。社有車の手配や移動、運転前後でのアルコールチェックも含めると1回あたり20分ほどかかります。それが、Safie導入後は自席のパソコンから即時視聴でき、大幅な時短になっています。

出先からでも現地の状況を確認し、迅速かつ適切な対応が可能に

時間の話でいうと、トラブル発生時の初動時間を短縮できたことも効果の1つです。私が出張などで不在のときも出先から映像で状況把握できるので、対応がスピーディーになりました。防災訓練やパトロール、工場内トラブルの対応等においても、Safieがあると現場状況がリアルタイムで把握でき、社内関係者において好評です。

──効率化以外の効果もありましたでしょうか?

山内さん:はい。まずはエビデンスとしての効果です。例えば、保安上の懸念が発生した場合、Safieの過去映像が頼りになります。音声もはっきり聞き取れますので、工場警備を担当する守衛のほうでも状況を映像と音声として記録できるため心強いようです。

また、コスト面の効果も大きいです。広大な工場敷地内には電源が整っていない場所もあり、状況によっては配線などの電気工事が必要になります。けれどSafieは電気工事を要する場合も100V程度と規模が小さく、社内の有資格者が対応可能な範囲です。おかげで、当時の試算だと有線のカメラ設置に比べて500万円ほどコストダウンできました

──映像活用に関する今後の展望をお聞かせください。

山内さん:活用方法やメリットは社内で共有しており、千葉工場、堺工場の環境安全グループもSafieを導入し始めています。保安防災面以外の面で、Safieを活用するアイデアは徐々に広まっています

今は「Safie Connect」を使ってドローンの映像をSafieで視聴できる環境を整え、災害時の避難誘導などに生かすことも考えています。デジタルツールは導入だけでなく「どう使うか」がカギですから、今後も有益なナレッジを共有し、活用を拡大していきたいです。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は取材当時のものです。
※カメラを通じて取得する映像は管理者および、映像閲覧が必要な担当者のみで閲覧しています。法令に基づく場合を除き、第三者提供は致しません。また、映像の活用は事前に特定した利用目的に必要な範囲で行い、個人を追跡することは行いません。

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お話を伺った方

UBE株式会社
宇部ケミカル工場
環境安全部 環境安全グループ
グループリーダー
山内 建児さん