Safieを採用した「無人・省人化パッケージ」をリリース。
コワーキングスペース加盟店の売上向上に寄与

全国に約900拠点のコワーキングスペースを展開する「株式会社いいオフィス」は、フランチャイズ拠点の無人運営をサポートする「無人・省人化パッケージ」を開発。売上向上に寄与する同パッケージには、運営ツールの1つとしてセーフィーのクラウドカメラが採用されています。

(取材:2023年5月)

導入の決め手

  • 設置・コストのハードルが低く、FC加盟店が導入しやすい
  • 自社システムとAPI連携できる
  • 高画質、音声が聴けてUIもすぐれており、使用感が良い

導入目的

  • コワーキングスペースの不正利用を抑止する防犯カメラとして
  • 拠点運営に向けた「無人・省人化パッケージ」の標準ツールとして

導入した結果

  • 自社システムとのAPI連携により、不正利用抑止が強化された
  • 加盟店の無人・省人運営を可能にし、収益改善に寄与

場所にとらわれることなく、好きな場所で自分らしく働ける「どこでもいい世界。(The world is good anywhere.)」の創造を理念に掲げ、コワーキングスペース「いいオフィス」を運営する「株式会社いいオフィス」。2018年の設立以来、ニーズを掴んだサービス、プランで急成長を遂げ、現在は全国47都道府県に約900拠点のコワーキングスペースを展開。拠点の多くをフランチャイズ(以下、FC)で運営する同社は、拠点運営の基幹システムの開発、提供など、加盟店への多角的な支援を行っています。

その一環として2023年2月には、基幹システムと拠点運営に必要なツール・設備をセットにした「無人・省人化パッケージ」をリリース。多くの加盟店の売上を向上させている同パッケージには、セーフィーのクラウドカメラが標準ツールとして採用されています。

「無人・省人化パッケージ」をつくった背景やSafieを採用した理由について、同社の広報を務め、「いいオフィス津田沼 by MACHI DESK」(FC加盟店)のオーナーでもある天野 卓さんにお話を伺いました。

人員不足、固定費など、
FC加盟店の課題を解決する「無人・省人化パッケージ」

広報担当と津田沼拠点オーナー、2つの顔を持つ天野さん

──はじめに、コワーキングスペース「いいオフィス」の運営をアシストする「無人・省人化パッケージ」の概要をお教えいただけますでしょうか。

天野さん:当社のコワーキングスペース「いいオフィス」はFCを中心に全国約900拠点あり、直営店も首都圏と沖縄にあります。FC加盟店様が抱える課題は立地、エリア特性などによって多岐にわたり、中にはあえて有人で運営し、コミュニティを醸成することが収益のプラスになる拠点もあります。

しかし、多くの加盟店様は人員不足・人件費などをめぐる課題を抱えており、そうしたお悩みに応えるため、多くの店舗運営で培ったノウハウを結集させて開発したのが「無人・省人化パッケージ」です。これはコワーキングスペースの予約・入退室管理、決済などに利用する当社開発の基幹システム、および、基幹システムとAPI連携したスマートロック、防犯カメラなどのICTツールをセットにしたもので、メーカーへの個別連絡やシステム連携の手間が要りません。導入いただいた加盟店様はすぐに無人・省人運営をスタートでき、固定費圧縮や営業時間拡張による収益改善を見込めます。

いいオフィスの無人・省人化パッケージ

──御社の「無人・省人化パッケージ」に、なぜSafieを選んでくださったのでしょうか?

天野さん:セーフィーさんの製品は以前に試験導入で利用したことがあり、そのときから画質や使用感の良さに好印象を持っていました。
加えて、今回のパッケージに組み込む防犯カメラとしては、「当社の基幹システムとAPI連携しやすい」「設置が簡単でFC加盟店が導入しやすい」という2点も重要になります。
Safieはこれらも満たすツールだったため、無人運営の不正利用を抑止する標準装備として、パッケージに採用させていただきました。

いいオフィスのコワーキングスペース

多台数カメラのグループ分けや一括管理がラク。
API連携で映像確認もスムーズ

コワーキングスペースの不正利用抑止のため、死角がないようにカメラを設置

──現在のSafie導入状況をお教えください。

天野さん:直営の新規拠点はすべてSafieを導入しています。すでに事業運営中で新たにFC加盟した拠点は、カメラがなければSafieを導入、既設カメラがある場合はタイミングを見てSafieへのリプレースを推奨しており、現状では合計100台以上を導入しています。

カメラはコワーキングスペースの不正利用抑止が目的ですので、出入口には必ず設置し、拠点内も死角が生じないように複数台を設置します。無人オフィスは、チェックイン/チェックアウト時に決済、すなわち売上が紐づいています。そのため、1名と見せかけて2名入店する「共連れ」などの不正な入退出があると、売上に影響します。

五反田駅前拠点(※取材で伺った拠点)では計5台のカメラで、どのお客様がいつ、どのスペースに入退室したかを確認できるようにしています。

API連携によって、基幹システムの管理画面からすぐにSafieの映像にアクセス可能

──映像視聴のオペレーションはどのようにされていますか?

天野さん:API連携によって、基幹システムの管理画面からすぐにSafieの映像にアクセスできるようにしてあり、当社の遠隔管理部門と該当拠点のFCオーナーに視聴権限を付与しています。

リアルタイムでの映像モニタリングをする人は、「無人・省人化パッケージ」に加入しているか否かで異なります。「無人・省人化パッケージ」の運営代行オプションをご利用いただいている拠点は当社の遠隔管理部門が、ご利用でない拠点は当社と加盟店様が分担して行います。映像を見るタイミングは社内規定に基づいており、不正利用が懸念されたら、必要に応じて加盟店様やお客様に確認する体制を取っています。ほか、基幹システムで入退室の不自然なログを発見し、後からクラウド録画映像をチェックすることもあります。

──使い勝手はいかがでしょうか?

天野さん:FC本部としては、セーフィーのクラウドカメラは設置が容易なので、加盟店様にパッケージを導入していただきやすい点が魅力です。また、当社の遠隔管理部門では多店舗管理に適したツール「Safie Manager」も活用させていただいており、カメラ映像をグループ分けしてダッシュボードに一覧表示するなど、一括管理できるので大変助かっています。Safieは音声も聴くことができるので、不審な動きがあったら現場の会話も併せて確認できますし、動きのあるシーンにフラグが立つモーション検知も、振り返り視聴のときに効率よく映像チェックができて便利です。

一方、加盟店様からは、導入しやすさ・使いやすいUI・ランニングコストのお手頃感などについて好評をいただいています。また、基幹システムの管理画面からすぐにカメラ映像にアクセスできるAPI連携の利便性も喜ばれています。

「無人・省人化パッケージ」により、加盟店の収益アップも実現
オーナーのワークライフバランスの向上にも寄与

「無人・省人化パッケージ」により、多くの加盟店の収益改善に貢献

──Safie導入のメリットをお聞かせください。

天野さん:一番のメリットは、カメラと当社の基幹システムのAPI連携で入退室の異常検知の精度が上がり、無人・省人拠点の不正利用抑止を強化できたこと。それにより、すべてのお客様に、安心・快適にコワーキングスペースをご利用いただける環境が整ったことです。

加えてFC本部としては、Safieのおかげで効果的な「無人・省人化パッケージ」を実現でき、多くの加盟店様の収益改善に貢献できたことが何よりのメリットです。私がFCオーナーである津田沼拠点も、パッケージ導入で無人運営に切り替えてからは営業時間を長くできることで売上が倍増し、収益にはそれ以上のインパクトがありました。ほかにも無人運営は、FCオーナーが拠点に赴く移動時間を軽減でき、業務効率化やワークライフバランスの向上につながるというメリットもあります。

──最後に、映像活用における今後の展望をお聞かせください。

天野さん:当社は今後も加盟店様に対し、「無人・省人化パッケージ」を推進していく予定です。Safieはそのパッケージに不可欠なツールですから、今や、Safieがない状態は考えられません。

新たな活用方法としては、カメラの映像と顔認証を連携させて、お客様の属性分析などのツールとして活用できないか、検証したいです。多様なアプローチで加盟店様の拠点運営をサポートし、誰もが自由に自分らしい働き方を選べる世界を、国内外にますます拡げていきたいと思っています。

お話を伺った方