施設の無人運営も実現!
国内最大規模のクラウドキッチンでクラウドカメラ全店導入

デリバリーに特化した飲食事業者のためのクラウドキッチン施設「KitchenBASE」を展開し、急成長を遂げている「株式会社SENTOEN」。国内最大級のキッチン数を誇る同社では、安心安全かつ効率的な施設運営を目的に、Safieを導入いただいています。

(取材:2022年10月)

導入の決め手

  • データセキュリティが担保されたクラウド録画システムである
  • ライブ映像もクラウド録画映像も手軽に視聴できる
  • 高画質で音声も録音される
  • 初期コスト・運用コストのハードルが低い

導入目的

  • クラウドキッチン施設の防犯カメラとして
  • 無人店舗運営のサポートツールとして

導入した結果

  • 入居者とスタッフの安心安全を担保
  • イレギュラー発生時の迅速な事実確認が可能に
  • 事実に基づく的確なイレギュラー対応でサービス品質が向上
  • カメラによるセキュリティ担保で無人運営が可能に

フードデリバリーはコロナ禍で一気にニーズが高まりましたが、「株式会社SENTOEN」はコロナ禍の以前から、客席を持たずデリバリーに特化した「ゴーストレストラン」という業態に着目。2019年6月に、デリバリー専門店のためのクラウドキッチン事業をスタートさせました。

現在は東京、大阪で計9カ所のクラウドキッチン施設「KitchenBASE」を運営し、キッチン数はわずか3年で約190戸にまで増加(※2022年10月現在)。国内最大規模のクラウドキッチン事業者として、さまざまな付加サービスを提供しています。

今回、同社ではKitchenBASEの防犯対策や施設運営の省人化に「Safie(セーフィー)」を導入。その背景やカメラ映像が事業にもたらした効果、映像活用をめぐる今後の展望についてお話を伺いました。

事実確認と、無人運営のサポートツールとしてカメラを導入

「KitchenBASE」の施設運営統括責任者の山崎さん

──はじめに、御社が運営する「KitchenBASE」について教えてください。

山崎さん:KitchenBASEは、「飲食事業への挑戦をサポートしたい」「コミュニティ醸成の場をつくりたい」というビジョンのもとにスタートさせた、クラウドキッチンサービスです。現在運営している9施設はそれぞれに複数のキッチン区画を備えており、デリバリー特化の飲食事業者さまに各区画のテナントとしてご入居いただいています。

同施設は料理人の方々にキッチン設備を提供しているだけでなく、「スタートアップ支援」「営業支援」「テクノロジー支援」といったフードデリバリーの効率化を図る付加サービスを提供していることが最大の特徴です。

──KitchenBASEに「Safie」を導入した背景を教えていただけますか?

山崎さん:KitchenBASEは、セキュリティサービス会社によるドアセキュリティや火災報知などの設備で、入居者様の安心安全を担保しています。

ですが、日常業務における配達ドライバーさんの車両音やフード受け渡し、共用部の使い方などをめぐり、近隣住民の方や入居者様からご要望をいただくこともありました。

そのようなときは正確な状況把握が難しいケースもあるため、映像で事実確認できる体制を整えたかった。セキュリティーカメラとしての導入背景の1つです。

ドライバーの待機場所にカメラを設置(写真は「KitchenBASE 蔵前」)

山崎さん:そしてもう1つの背景が無人運営の実現です
各施設に常駐スタッフを1~2名配置し、専用カウンターでドライバーさんへのフードの受け渡しを集約・代替するといったサービスをご提供しています。

しかし一方で、今後の事業拡張を見据え、ご入居者様のコスト面の負担を軽減しつつ、事業効率をより高められる無人運営も視野に入れていました。

ただ、無人運営になると施設内で何かあったときの事実確認がさらに難しくなるとの懸念がありました。またフード受け渡しでは、ドライバーさんが施設内の各キッチンまで来ることになるので、不特定多数の方が施設内全体を出入りする環境になります。

こうした無人運営ならではの不安要素を低減して安心安全な環境をご提供するためにも、カメラ映像が必要との判断に至りました

ライブも録画も手軽に視聴。クラウドの安心感と使いやすさに満足

各施設に店舗向けSafieカメラ「QBiC CLOUD CC-2L」を導入

──さまざまな防犯カメラやカメラサービスの中からSafieが選ばれた理由を教えてください。

山崎さん:極端にいえば、カメラは「ライブ映像、録画映像のどちらも見られる」「音声が聞こえる」の2点があればいいと思って探し始めました。

けれど調べるうちに、映像保存をハードディスクに頼らないクラウドカメラの方が、データ保存の観点から安心できると思うようになりました。

その前提でリサーチを進める中で知ったのがSafieです。Safieのカメラはクラウドカメラで、映像はライブも録画も見られて音声も聞こえ、映像データのダウンロードが容易と、求めていた要件が全て備わっていました

加えて、コストのハードルが低いことも魅力でした。当初、セキュリティサービス会社に相談したときは、予算を大幅に上回っていて心が折れかけたので(笑)、Safieのコストバランスの良さは大きな決め手になりました。

──現在は、Safieをどのようにご活用いただいていますか? 

山崎さん:カメラはKitchenBASEの全施設に導入。共用部を俯瞰できる場所や、ドライバーさんの待機場所に設置しています。

各フロアの共用部が見渡せる位置にカメラを設置

山崎さん:基本的には、インシデント対応で導入しているため映像を常時視聴することはありませんが、各施設の施設管理者に映像視聴の権限を付与しており、必要なときに確認しています。

──Safieの使い勝手はいかがでしょうか?

山崎さん:カメラの性能もコストバランスも満足しています。画質も良いですし、音声もはっきり聴き取れます。

ライブ映像、録画映像ともに、PCやスマホといった手元のデバイスでぱっと見られる手軽さがいいですね。Safieビューアーもわかりやすいデザインで、すぐに使い慣れました。

各施設の管理者はブラウザで担当店舗のカメラ映像を視聴可能

映像活用でサービス品質も向上。今後の事業拡張にも活かしたい

──Safieを導入して良かった点をお聞かせください。

山崎さん:一番は、ご入居者様の安心安全を、より高いレベルでご提供できるようになったことです。

映像で災害時の被害状況やイレギュラーの実態を確認できることは、事実に基づく的確な対応をする上で非常に有益です。その分、ご入居者様へのサービスレベルも高まると考えています。

また有人施設で働くスタッフにとっても、何かあっても映像に記録されていることは大きな安心材料になっています

事業面では、Safieで安心安全を担保することで無人運営が可能になったことが大きいです。施設のエントランスから内部の共用部まで、くまなくカメラを設置していますので、セキュリティ的にもインシデント対応的にもしっかりとした備えができました。

無人運営のクラウドキッチンのサービス化には、Safieが不可欠だったと思います

──最後に、今後のSafieおよび映像活用の展望をお聞かせください。

山崎さん:イメージしていることは3つあり、1つ目は無人運営スケールアップへの活用です。KitchenBASEの無人運営はまだ走り始めた段階なので、今後、よりよい形で拡張するためにカメラや映像をどう活かすか、検証を重ねたいです。

2つ目は、売上アップ施策への活用です。同施設はデリバリーだけでなくテイクアウトも対応していますので、施設の前で看板をご覧になったお客さまのうち、実際にオーダーしてくださる割合などのデータを映像×AIで取得・分析できたらいいですね。

3つ目は、付加サービスへの活用です。現在、当社でカメラを設置しているのは共用部のみですが、お使いのキッチン内にご自身でカメラを設置している入居者様もいらっしゃいます。もし、ニーズがあるのなら、セーフィーさんをご紹介するなどして、入居者様により良い環境をご提供できればと考えています。

導入のハードルが低く、誰でも簡単に使えるSafieは利用範囲がとても広いです。今後も有効活用し、サービスのアップデートに活かしたいと思っています。

お話を伺った方

株式会社SENTOEN
施設運営統括責任者
ファシリティオペレーションズマネージャー
山崎 誠司 さん