防犯カメラを設置するときに固定する高さや位置、角度などをどのようにするべきかご存知でしょうか。工事が必要なカメラでは設置業者と相談ができますが、自分でDIYする場合に知っておきたい情報をまとめました。
家庭用・店舗用それぞれの注意点と取り付けに必要な工具や取り付け方法・映像の確認方法をご紹介します。防犯カメラ選びの参考としてもお役立てください。
目次
防犯カメラを設置するときに注意すべきポイント3つ
防犯カメラは、配線さえ行うことができれば、ご自身で設置することできます。
しかし設置を行う際に、3つの注意すべきポイントがあります。
しっかり確認しておきましょう。
カメラの性能を確かめて設置しよう
まず、当たり前ではありますが、防犯カメラの性能をしっかり確認しましょう。
具体的には以下のようなことに注意しましょう。
・夜間や暗い場所を撮影したい場合は、赤外線照射が備わっているか確認する
・広い範囲をカメラ1台で撮影したい場合や、レジなど細かい場所もしっかり撮影したい場合は、PTZ機能がついているカメラを設置する
・音声が取得できるカメラ、できないカメラがあるので、マイクの有無を確認する
・屋外に取り付ける場合は、IP規格を確認する(セーフィーでは屋外用カメラはIP66以上を推奨)
このように、設置位置と設置目的に必要な条件を洗い出し、対応する機能が備わっているかを改めて確認しましょう。
顔を撮影したい場合は後頭部を撮影してしまわないように設置にしよう
人の出入りするような場所を撮影したい場合、目的は人の顔を撮影することかと思います。
一般的な開き戸の場合、ドアが開く側にカメラを取り付けると、視野が遮られてしまいます。
そのため、ドアが開く方向とは反対側に取り付けるようにしましょう。
また、出口として使われるドアを撮影する場合、カメラの設置位置によっては、人の後頭部しか撮影できなくなってしまう可能性があります。
ドアの上や横など、顔を撮影できるように設置しましょう。
店舗や商業施設などに設置する場合はルールに注意
店舗や商業施設などに防犯カメラを設置する場合、一定のルールが存在します。
商業施設によっては取り付ける数日前に事前申請が必要なケースや、撮影範囲に決まりがあることも。
設置後トラブルを回避するためにも、ルールを確認するようにしましょう。
防犯カメラをDIY設置するメリット・デメリット
ここからはDIYで防犯カメラ設置を検討されている方に、DIYで取り付ける場合のメリット・デメリットをご紹介します。
ご自分で設置できれば時間もお金も節約につながりますよね。
1章でご紹介した防犯カメラ設置時に注意すべきポイントも踏まえつつ、メリット・デメリットをしっかりと確認し、ご自身で設置する際の判断材料にしていただければと思います。
メリット2つ
・自分で設置できれば工事費用が不要
最大のメリットです。業者とのやり取りも不要のため、時間効率も良いです。
レコーダーやモニター、機種によってはルーターなどと同じ部屋に設置する場合、配線距離も短くなり、設置難易度も低くなります。
・配線を理解しているので設置後のメンテナンスも可能
カメラの設置場所を変更したいときや、配線したケーブルを新しく敷きなおしたいときでも、自分で設置した場所であればメンテナンスも行いやすくなります。
デメリット3つ
・電子機器に対する一定の知識が必要
防犯カメラの知識だけではなく、レコーダーやルーターなど、他電子機器の知識も必要です。設置後、何らかの原因でカメラの映像が閲覧できない時は、ご自身で原因を究明する必要もあります。
・必然的に高所に取り付ける必要があり危険を伴う
防犯カメラは高所に設置し、見下ろす形で撮影するのが一般的です。
そのような場所に設置する場合、椅子や脚立を利用した高所作業となり、危険が伴います。
DIYで設置する場合は安定した場所で、周りに注意しながら取り付けを行いましょう。
・屋外は壁貫通や配線など難易度が高い
屋外に設置する場合、ケーブルを通す穴や、柱や壁・地面など、屋外に適した配線の技術が必要になってきます。
電子機器に対する知識だけではカバーできない問題にぶつかる可能性があるため、より入念に事前準備を行いましょう。
屋外へのカメラ設置は、高所への取り付けや配線作業が伴う場合、難易度が非常に高くなります。可能であれば工事を手配しましょう。
防犯カメラの設置に必要な工具と設置方法4ステップ
ここからは防犯カメラを設置するために必要な工具と、設置方法を4ステップでご紹介します。いざ設置する場合に工具が足りなくならないよう、しっかりと確認しましょう。
必要な工具
まずは設置に必要な工具についてご説明します。
・ネジ
・ドライバー
・LANケーブル(クラウドカメラの場合)
・同軸ケーブル(アナログカメラの場合)→屋外に設置する場合は、屋外用のLANケーブルもしくは同軸ケーブルを用意しましょう
・PoEハブ(PoE給電タイプの場合)
ネジは、カメラにあった大きさのものをお使いください。
配線を目立ちにくくにしたい場合は、壁の色に合ったモールも用意しましょう。
(クラウドカメラの場合)必要なインターネット環境
クラウドカメラは、上り回線を利用してクラウドに映像データを送り続けます。
24時間連続で撮影を行う性質上、データ量が多くなるため、「光回線」を用意しましょう。
※参考:セーフィーのクラウド録画カメラは24時間の通信量が5GBほどとなります。
設置方法
工具とインターネット環境を用意したら、早速設置していきましょう。
(1)ルーター/レコーダーからカメラまでケーブルを配線
まずは一番重要な配線作業です。
あと少しケーブルの長さが足りなかった、などで設置が失敗してしまうケースがあります。二度手間にならないよう、ケーブルは余裕を持った長さを用意しておきましょう。
クラウドカメラの場合の注意点があります。
屋外に設置する場合、配線距離が長くなるケースが多いかと思います。
このとき、LANケーブルの長さが100メートルを超えると、インターネットが低速になってしまうため、LANケーブルの長さは100メートルに収まるようにしましょう。
(2)取り付け場所にカメラを半固定
取り付けたい場所にカメラを半固定します。
しっかりと固定してしまうと後述の作業が大変になるので、注意です。
(3)通電し、画角の調整
カメラに電源供給し、映像を確認します。
この時に納得するまで微調整をしておきましょう。
PTZ機能を搭載したカメラの場合は、レンズを動かして撮影範囲を確認しましょう。
(4)カメラが外れないようにしっかりと固定する
防犯カメラの多くは天井に設置されるかと思います。
固定が緩かったなどの原因で落下につながると大変危険なので、しっかりと固定しましょう。
この4ステップで設置は完了です。ネジとドライバーだけで簡単に固定することが出来ます。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
- 室内に防犯カメラを設置することは比較的難易度が低い
- 屋外に防犯カメラを設置することは様々な知識が必要で、難易度が高い
- 設置目的や環境によって必要な機能が異なるため、カメラ購入前に確認する
上記をご理解いただけると幸いです。
弊社の人気クラウドカメラ「Safie One」の場合はネジ(M4ネジ3本)とドライバーだけで壁や天井に固定することができます。
また、底面が平らになっているため、棚にぽんと置くだけでも利用可能です。
また、屋外や高所など、DIYでの設置が難しそうだと感じた場合でも、ご安心ください。
セーフィーではカメラのご注文と一緒に、工事業者の手配も承っております。
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