工事不要の防犯カメラとは?選ぶポイントやおすすめの商品を紹介

防犯カメラ

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防犯カメラのなかには、工事不要で設置できるタイプがあります。バッテリー式・ソーラー式・乾電池式の3種類があり、電源コードやLANケーブルを配線しなくても使えるため、屋外の工事現場や畑などで手軽に導入可能です。

本記事では、工事不要の防犯カメラについて詳しく解説します。選び方のポイントやおすすめの商品、具体的な導入事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

工事不要の防犯カメラとは

工事不要の防犯カメラとは、設置するときに電源やLANケーブルの配線工事を必要としないカメラをさします。配線をひいて電源供給を必要とする防犯カメラを設置する場合、一般的には現地調査や施工(電源の配線工事)が発生し、実際に使い始めるまでにある程度の時間を考慮しておかなければなりません。

その点、工事不要の防犯カメラであれば電源の配線工事がないため導入ハードルが低く、手軽に使い始めることが可能です。工事不要の防犯カメラは主に次の3種類があります。

  • バッテリー式(充電式)
  • ソーラー充電式
  • 乾電池式

それぞれの概要、メリット・デメリット、映像の記録方法・確認方法は、こちらの表を確認してください。

概要メリットデメリット映像の記録方法映像の確認方法
バッテリー式(充電式)内蔵バッテリーを充電して使用・繰り返し充電できる
・ランニングコストが少ない
・定期的な充電が必要
・長時間の稼働には向かない
・SDカード
・クラウド録画(無線LANやSIM経由)
・SDカードを取り出して確認
・無線LAN経由でスマートフォンなどから確認
・携帯電話通信を利用して確認
ソーラー充電式カメラにソーラーパネルがついており、太陽光を電力に変換して使用・ランニングコストが少ない
・天候に左右される
・ソーラーパネルのメンテナンスが発生する
・SDカード
・クラウド録画(無線LANやSIM経由)
・SDカードを取り出して確認
・無線LAN経由でスマートフォンなどから確認
・携帯電話通信を利用して確認
乾電池式乾電池を電源として使用・充電式とは違い、電池を交換すればすぐに使える
・充電の手間がない
・使い捨ての電池を買い続ける必要がある・SDカード(クラウド録画対応タイプは少ない)・SDカードを取り出してパソコンで再生

バッテリー式カメラの映像の記録方法としては、SDカード、もしくはクラウド録画が一般的です。

SDカードタイプはインターネット接続なしで録画しますが、クラウド録画タイプはさらに無線LAN接続型とSIM対応型に分かれ、無線LANまたはSIMを経由してクラウドに映像を保存します。ソーラー充電式カメラも、基本的にはバッテリー式と映像の記録方法・確認方法は同じです。

一方、乾電池式カメラはSDカードで映像を録画するタイプが主流です。映像を見る場合、SDカードを取り出してパソコンから確認することになります。

防犯カメラを選ぶときの4つのポイント

防犯カメラを選ぶときは、工事不要かどうかだけでなく、次のポイントも踏まえて検討することがおすすめです。

  • 電源方式・通信方式
  • 保存方法、録画時間
  • 解像度・画素数
  • 防水・防じん機能

各詳細をみていきましょう。

電源方式・通信方式

前章のとおり、バッテリー式・ソーラー充電式・乾電池式は電源(コンセント)不要で活用できます。ただし、バッテリーの充電や乾電池の交換が定期的に必要になる点は考慮する必要があります。

電源(コンセント)が近くにあり、長時間の運用を前提としているなら、コンセントに直接つないで使うタイプの防犯カメラを選ぶこともひとつの方法です。こういったタイプであればバッテリー充電や乾電池の交換をする必要がなく、長時間でも安定して使えます。

通信方式は、無線LAN接続・有線LAN接続・SIM接続の3種類があります。無線LAN環境があり、インターネットにつないで映像を確認するなら無線LAN対応カメラ、ルーターにLANケーブルで接続するなら有線LAN対応カメラ、無線LAN環境がなく、携帯電話の通信を使って映像を確認するならSIM対応カメラが適しています。

なお「工事不要の防犯カメラとは」の章でも紹介しましたが、バッテリー式・ソーラー充電式にも無線LAN対応カメラとSIM対応カメラがあります。この2つはバッテリー式とコンセント式の両方が存在するため、設置場所や用途に応じて電源方式と通信方式を選ぶ必要があります。

▼こちらの記事では、SIM対応防犯カメラについて詳しくまとめています。

保存方法、録画時間

防犯カメラで録画したデータの保存方法は、大きく次の3つに分かれます。

SDカードは保存容量が小さいため、小規模な運用に適しています。長時間録画を希望する場合は、外付けHDDや内蔵HDDを用いた保存が良いでしょう。DVRやNVRなどの種類があり、場合によっては数カ月の映像データを保存することが可能です。

録画機器やレコーダーの購入・修理が不要な保存方法として、クラウド保存があります。クラウドの場合は、破壊・盗難・自然災害によるデータ消失の心配がないのが特徴です。録画期間は、ハードディスクの容量ではなく加入するサービスプランによって決まります。サービスによっては365日間など長期間録画も可能です。

▼違いについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

解像度・画素数

防犯カメラを導入するときは、解像度や画素数もチェックしましょう。解像度の高い高画質カメラは、拡大した際に細部まで情報を確認できますが、画素数の少ない映像では拡大しても輪郭がぼやけてしまいます。防犯カメラの画質としては、HD画質となる100万画素以上あると安心です。

なお200万画素がフルHD画質、400万画素が4Kの半分(2K)、800万画素が4Kに相当します。高画質になるほど細部まで確認することが可能ですが、映像データの記録容量が膨大になる点には注意が必要です。鮮明な映像を記録でき、一般的な防犯用途に最適な画素数として、100万画素を目安にすると良いでしょう。

▼高画質のカメラについて詳しく紹介しています。

防水・防じん機能

屋外に防犯カメラを設置する場合は、防水・防じん機能の確認が必要です。防水・防じん機能は「IP65」のように「IP+数字2桁」で表され、このIPと数字の組み合わせで防塵、防水の保護度合いを示します。通常、IP65やIP66の規格を満たしていれば、耐候性に優れている防犯カメラといえるでしょう。

▼さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

屋外用|おすすめの工事不要の防犯カメラ

Safie GOの画像

屋外で使える工事不要の防犯カメラとして、ここではクラウド型防犯カメラの「Safie GO(セーフィーゴー)シリーズ」を紹介します。導入事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Safie GOシリーズの特徴

Safie GOシリーズは、インターネットを通して映像データがクラウドに保存される防犯カメラです。LTE内蔵のため、ネットワーク設備の用意が不要で利用できるのが大きな特徴であるほか、IP66の防水・防じん機能も備えています。

AC電源とDC電源の画像

電源方式は、AC電源版(コンセント)に加え、DC電源版(太陽光発電等)の利用もできるため、電源の用意が難しい場所の設置も可能です(※)。

いくつかのモデルがあり機能・性能は製品によって異なりますが、たとえば「Safie GO 360(セーフィー ゴー サンビャクロクジュウ)」は360°を確認できるため、全体を俯瞰した撮影に有用です。

またGPS機能が付いているモデルは、カメラの位置確認に重宝します。広い工場に設置しても、映像を見ながらどこのカメラ映像なのかを確認することが容易です。

クラウド上に保存された映像は、複数人で共有できます。遠く離れた場所に設置する場合、同じ映像を見ながらコミュニケーションが取れるため、意思疎通もスムーズでしょう。

Safie GOシリーズは月額制レンタルプランでの利用となり、カメラ本体+ルーター+30日録画+LTE通信料がパックになっています。30日間の録画をすべてダウンロードできる「データ無制限ダウンロード」もオプション利用可能です。

※ソーラーパネルと補助バッテリーはご自身で用意いただく必要があります。

モデル画像特長防水防塵
Safie GO 180Safie GO 180180度の広角レンズIP66
Safie GO 360Safie GO 360360度全方位を撮影IP66
Safie GO PTZSafie GO PTZPTZ操作が可能IP66
Safie GO PTZ PlusSafie GO PTZ PlusGPS搭載で設置位置を確認IP66
Safie GO PTZ AISafie GO PTZ AIエッジAI搭載で人物検出可能IP66
※レンタル料金はお問い合わせください

Safie GOシリーズの導入事例

Safie GOシリーズの導入事例として、次の2つを取り上げて説明しましょう。

  • 大鎮キムラ建設株式会社
  • 株式会社今西組

大鎮キムラ建設株式会社の導入事例

大鎮キムラ建設株式会社様がSafie GOを設置している写真

北海道の苫小牧市に本社を置く大鎮キムラ建設株式会社は、苫小牧・室蘭地域で高いシェアを誇る地域密着型のハウスメーカーです。同社はかねてより現場監督の移動時間における課題感があり、遠隔管理と防犯対策を目的にSafieを導入することを決定しました。

カメラ設置後はゴミ投棄や盗難などのインシデントがなくなり、抑止効果を実感しているとのこと。また、防犯カメラの存在が施主にも安心感を与え、顧客満足度の向上にも寄与していると、喜びの声を寄せています。

株式会社今西組の導入事例

株式会社今西組様がSafie GOを設置している写真

株式会社今西組は、創業120年以上の歴史をもつ総合建築業の企業です。同社では、工事現場の防犯対策としてSafieを導入しました。

大きい現場では特に盗難被害が起こりやすく、約150万円の電線を盗難されたケースもあったとのこと。この際はSafieの映像が決め手となり、犯人の特徴や車両の特定につながる証拠を警察に提供することができた、と話しています。

屋内用|おすすめの工事不要の防犯カメラ

Safie Oneを天井から吊るしている写真

完全な工事不要ではなく「電源が用意できる場合」という条件つきになりますが、屋内向けクラウド型防犯カメラをお探しの方には「Safie One(セーフィーワン)」がおすすめです。

Safie Oneの特徴

Safie OneもSafie GOシリーズ同様、インターネットを通して映像データがクラウドに保存される防犯カメラです。

本記事前半の「電源方式・通信方式」の節で、「近くに電源があり長時間の運用を前提とする」場合に、無線LAN対応カメラとSIM対応カメラがあることを紹介しました。Safie Oneは無線LAN対応カメラに該当し、インターネットを通して映像をリアルタイムに確認できる点が特徴です。

なお、インターネット環境がない方は、オプションの「LTEドック」を活用することも可能です。「電源は用意できるものの、無線LAN環境がない」という方におすすめです。

Safie Oneは機能が充実しており、逆光や陰の撮影に強いWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能、光が少ない夜間でも綺麗に撮影できるナイトビジョン機能、エッジAIにより人物だけ素早く検知する人検知機能などを標準搭載しているのもポイントです。特に人検知機能は、暗闇でも人物だけを検知するため防犯に最適です。

Safie Oneの初期費用はカメラ本体代とクラウド録画の月額利用料のみで、7日〜365日の録画プランから選択可能です。7日間は1,320円、30日間は2,200円、365日間は7,700円(いずれも税込、カメラ1台あたりの月額利用料)です。

Safie One

Safie
Safie One

エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ

¥50,600 (税込)

外形φ76.5×92.5mm
重さ360g
防水性能なし
ネットワーク接続有線LAN、無線LAN
PoE給電対応
画角水平114° 垂直60°
ズームデジタルズーム 最大8倍
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)あり
暗所撮影対応

Safie Oneの導入事例

Safie Oneの導入事例を2つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

株式会社FiTの導入事例

株式会社FiT様がSafie Oneを導入している写真

株式会社FiTは、京都に本社を置き、ITを活用したフィットネス事業を全国展開する会社です。同社は、無人営業のフィットネスジム「LifeFit」にSafie Oneを導入しています。

同社がSafieの防犯カメラを導入した決め手は、設置や設定に手間がかからず、FC店でも取り扱いやすいことだった、とのことです。防犯強化のため、エントランスゲート、荷物棚、水まわりの3カ所は、必ず撮影しているとのこと。

Safieの防犯カメラを導入したことで、遠隔から全店の映像を一括で管理できるようになったと、効果を喜んでいます。また映像や音声が高品質にもかかわらず、コストが安価な点も大きな魅力だと話してくれました。

日世株式会社の導入事例

日世株式会社様が、PC画面で映像を確認している写真

日世株式会社は、日本のソフトクリームのリーディングカンパニーとして知られている会社です。Safieの防犯カメラを導入した決め手は、高画質・高フレームレートな映像を一定期間、クラウドに保存できる点や、導入費用・ランニングコストが良心的な点だったとのことです。

Safie Oneは、オプションのLTEドックによりインターネット回線が不要(※)ですぐに使えるため、LTEドックとセットでいろいろなところへ持ち運んで使用しています。イレギュラーが発生したときの原因究明や、会議の議事録撮影として役立てているそうです。

※別途、電源(コンセント)は必要です。

Safieの防犯カメラは工事不要で簡単に設置できておすすめ

工事不要の防犯カメラの種類と選定ポイントの解説、および具体的なカメラについて紹介しました。

完全に工事不要(電源コードとLANケーブル両方の配線が不要)の防犯カメラには、バッテリー式(充電式)、ソーラー充電式、乾電池式があります。手軽に利用開始できる代わりに、バッテリー充電の手間や乾電池の交換が定期的に発生する点は考慮が必要です。

Safieの屋外向けカメラ・Safie GOシリーズは、LTE搭載のためコンセントに挿すだけで利用開始できます。電源の用意が難しい場合はDC電源版(太陽光発電等)も利用可能です。また屋内向けカメラのSafie Oneは、電源があればオプションのLTEドックと接続することでインターネット環境なしでも利用可能です。

工事不要で簡単に設置できる防犯カメラを探している方は、Safieの防犯カメラを検討してみてください。

Safieサービス紹介
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