商業施設での防犯カメラ活用事例集！設置するメリットと注意点も

商業施設には多くの人が集まるため、防犯のために何らかの対策を行う必要があります。効果が高く導入しやすい手段の1つが防犯カメラの設置ですが、防犯カメラには防犯以外にも様々なメリットがあります。

この記事では、商業施設に防犯カメラを設置するメリットと、防犯カメラ設置にあたっての注意点を解説します。そのうえで、商業施設での実際の防犯カメラ活用事例を3つご紹介。事例で使われているSafie（セーフィー）のクラウド型防犯カメラの機能や特徴も、様々な用途に活用できる3種類の製品の詳細とあわせて詳しくお伝えします。

業施設に防犯カメラを設置するメリット

商業施設に防犯カメラを設置することで得られる効果は、防犯だけにとどまりません。まずは、防犯カメラの導入によるメリットを詳しく見ていきましょう。

万引き対策

商業施設に防犯カメラを導入する最も一般的な理由は、万引き対策でしょう。特に、ショッピングモールなど大型の商業施設は敷地も広く、全体を把握しづらい。店舗の出入り口など人の行き来が多い場所のほか、スタッフの目が行き届きにくい売り場の商品棚などにもカメラを設置し、死角をできるだけなくすのが効果的です。

内引き対策

商業施設では、スタッフや関係者による内引きが発生する場合もあります。こうした事態に備えて、レジの頭上に防犯カメラを設置すれば、現金や商品の受け渡しをチェックすることができます。ほかにも、倉庫やバックヤード、厨房など、スタッフや納入業者が出入りする場所に防犯カメラを設置すれば、見られている緊張感が生み出され、内引きを抑止することにつながるでしょう。

駐車場の防犯

商業施設では、駐車場で車上荒らしや、当て逃げなどお客さま同士のトラブルが発生するリスクも存在します。そこで、駐車場にも防犯カメラを設置しておけば、被害の訴えがあったときに映像を振り返り、当事者を特定することが可能となります。さらに、駐車場への防犯カメラの設置は、施設の利用者でない人物による無断駐車などの迷惑行為への対策ともなります。

トラブル対策

商業施設では、お客さま同士の間、あるいはスタッフとお客さまの間でトラブルが発生する可能性もあります。当事者の間で言い分が食い違っている場合、なかなか解決を図ることができず、結果的に店側への負担となってしまいます。そんな時に防犯カメラがあれば、トラブルの一部始終を音声とともに映像で確認することができるため、客観的な視点からの迅速な解決が可能になるでしょう。

子どもの見守り、迷子対策

商業施設には小さな子どものいる家族連れのお客さまも多いため、混雑時などに子どもが迷子になってしまう場合があります。防犯カメラは、子どもの足取りをたどって居場所を特定するうえでも活躍するでしょう。迷子だけでなく、連れ去りなど子どもを狙った犯罪が発生する危険性もあるため、防犯カメラを設置することには、犯罪からの子どもの見守りという役割も期待できます。

施設状況の把握、マーケティング

防犯カメラの映像を見れば、施設の混雑状況や来客傾向を把握することもできます。リアルタイムのカメラ映像から得られる情報を活用すれば、たとえば混雑状況に合わせてスタッフの配置を変えたり、来客の多い時間帯にセールを行ったりと、状況に合ったオペレーションの改善施策やマーケティング施策を打ち出すことが可能になります。つまり、防犯カメラを活用することで、売上アップを図ることまでできるのです。

防犯カメラ活用事例3選

実際にどのように防犯カメラが役立てられているのでしょうか。小売店や飲食店などの事例から防犯カメラが実に幅広い用途で活躍していることが、おわかりいただけるでしょう。

なお、ここでご紹介している事例は、いずれもクラウド録画サービスでシェアNo.1の「Safie」のカメラを活用したものです。（※No.1：株式会社テクノ・システム・リサーチが調査した「2022年ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査」より。）

株式会社ソフマップさま

ビッグカメラグループの株式会社ソフマップさまは、パソコン製品などを中心に販売している量販店チェーンストアです。小売業の大きな課題である万引きを防ぐために、店舗内に多数の防犯カメラを設置して対策を行っています。

「小売の中でも小さいお店は、万引きの影響で倒産の危機に瀕している所もあります。小売店としては『捕まえる』のも大切ですが、切にお店に来ないでほしいと願っています。防犯カメラを設置するなどし、万引きが難しい環境をつくるしかないですね。」

防犯対策にかけるコストと労力はかなり大きく、既存の防犯カメラは移動が難しいという問題もあったため、クラウド録画型のSafieの防犯カメラへの入れ替えを決めたそう。

「初期費用も安く、映像はクラウドに保存され、必要なものだけダウンロードしておけばいい。ランニングコストは保守点検費として計上すれば、トータルで凄く安くなります。」

現場では、レジのお金が合わない時やトラブルが発生した時に映像を確認しているそう。「設置も簡単で、PCと携帯端末の両方から閲覧でき、操作も直感的でわかりやすい」と、お喜びいただいています。

「ウルトラチョップ」さま

”最高のラムチョップと旨いワイン”をコンセプトに、東京と京都に4店舗を展開する「ウルトラチョップ」。当初まだ防犯カメラを設置していなかった時期に泥棒に入られてしまったことがきっかけで、防犯カメラの導入を決めたそう。このように防犯目的での導入ではありましたが、今では、防犯カメラを店舗の混雑状況の確認などに活用しているのだとか。

「いつでも他店舗の混雑状況をチェックできるのは便利ですね。例えば、麻布十番店にいて、神楽坂店がかなり混雑していたら人を派遣することもできます。また、何かトラブルが起きてしまった時でも映像が記録されているので、トラブルの原因は何か、調べることができます。今後は、映像をもとに業務オペレーションの改善をしていければと思っています。」

さらに、個人的な空き状況の問い合わせにも、防犯カメラの映像を見て対応しているといいます。

「お店の予約や問い合わせのメールが、Facebookメッセンジャーなどで僕に直接来ることが多いんです。その時に手元にトレタがないと、店舗の混雑具合がわからない。なので、セーフィーのカメラでチェックして『今日は空いてますよ』と連絡し、お店に来てもらっています。いちいち店舗に電話をかけて業務を中断させなくていいので、便利ですね。」

BUSINESS LEATHER FACTORYさま

貧困や環境問題といった様々な社会問題の解決に取り組んでいる「ボーダレス・ジャパン」。同グループで、バングラディシュの貧困解決のため革製品の製造・販売のビジネスを行っている「BUSINESS LEATHER FACTORY」では、「来店者数や入店率の計測」「接客の向上や業務効率化」などを目的に八重洲店にてテスト導入いただきました。

当初の予想では、人が行き交うことの多い八重洲という土地柄ならではの、不特定多数の方が訪れる店舗だと予測されていましたが、店前交通量が多い平日ではなく、交通量の少ない週末のほうが、来店率が高かったのです。さらに、1日に同じお客様が何度も来店されるケースもあることが分かりました。

データ分析によりスタッフの肌感覚感じていたことが、数字ではっきりとわかり自信にもつながったそうです。数字だけでなく、映像を活用して接客技術の向上にも役立てられています。

「映像で八重洲店のリアルな接客の様子を掴めたことは、とても大きいと感じました。実際、映像の一部を他の店舗のスタッフに見せ、接客の向上につなげたこともあります。『こう行動をすればいいんだ』とよい気づきになったようです。」

商業施設で活躍するSafieの防犯カメラの特徴

クラウド録画型の防犯カメラの最大の特徴は、パソコンやスマートフォンを使ってリアルタイムでどこからでもカメラの映像を確認できる点です。Safieのカメラなら、複数のカメラを一覧で表示したり、見たいカメラだけをソートして表示したりすることも可能なので、商業施設の広い敷地内の様子を効率よく確認することができます。

Safieのカメラの特徴を一言で言えば、高画質かつ高セキュリティで、使いやすいこと。テレビと同等のくっきりなめらかな映像で、細かな部分まで正確に把握することが可能です。録画データはもちろん、ユーザーやカメラが利用する通信経路も暗号化されているので、セキュリティの面でも安心してお使いいただけます。さらに、視聴画面では直観的な操作が可能で、使いやすさに定評があります。

機能面でも、過去の映像を振り返ったり、必要な部分の映像をムービークリップとして保存したりと、様々な機能が標準搭載されているため、幅広い用途でお役立ていただけます。さらに、事例でもご紹介したとおり、オプションを利用すれば、AIによる人数のカウント機能などもご利用いただけます。

これだけの充実した機能を備えていながら、低価格で利用できる点もSafieの防犯カメラの特徴です。毎月のクラウド利用料金は7日間の録画プランだと1台1,320円（税込）と、大変手ごろに設定されています。最もよく利用されている30日間の録画プランでも、わずか2,200円（税込）です。本体料金はこれとは別に必要ですが、導入しやすいモデルなら4万円台から取り揃えており、工事不要で自分で設置できる製品もあります。

商業施設での利用におすすめの防犯カメラ3選

商業施設での活用に適したSafieの防犯カメラを3種類ご紹介します。用途に合った防犯カメラ選びの参考にお役立てください。

Safie One（セーフィーワン）

「Safie One（セーフィーワン）」は、エッジAIを搭載した防犯カメラです。防犯用途を想定したAIモデルが実装されており、人だけを検知する「人検知」機能が標準搭載されています。スマホにも通知が届くので、不在時にもカメラが代わりに目を光らせてくれます。

さらに、オプションでアプリケーションを追加することで、解析した映像データを防犯やマーケティングに活用することが可能。アプリケーションは、「立ち入り検知」、「通過人数カウント」、「立ち入りカウント」という、店舗運営で役立つ3つの機能がパッケージ化されたもので、店舗の集客力や販売力の向上、そして業務効率の改善をAIが助けてくれます。

電源とインターネットにさえ接続すれば置くだけで使える、設置の簡単さも魅力。店舗のレイアウトが頻繁に変更になる場合に便利です。

VIVOTEK FD9166-HN（SF）

「VIVOTEK FD9166-HN（SF）」は、直径90mmとコンパクトでスタイリッシュな、屋内向けの小型ドーム型カメラです。ドーム型カメラの中では非常に小型で、設置が難しい環境でも簡単に設置することが可能です。

10mまで照射可能な赤外線機能IRカメラを搭載しているため、暗闇での撮影に強いのも特徴です。さらに、WDR Pro搭載で、明るいところと暗いところが混在する映像も鮮明に撮影することが可能。逆光など高コントラストの環境下でも鮮明に撮影ができます。

商業施設内の様々な場所に設置すれば、時間帯によって逆光になる場所でも鮮明に記録を残すことができるうえ、営業終了後の夜間の侵入などにもしっかりと備えることができます。

AXIS M5074 PTZ

「AXIS M5074 PTZ」は、手のひらサイズの筐体にPTZ機能を搭載した、屋内向けのドーム型リモートカメラです。±180°のパン、90°のチルト、および5倍の光学ズームで、500 m²のエリアを柔軟にカバーします。商業施設の広い敷地を見守るのにうってつけのモデルと言えるでしょう。

PTZ機能によって広範囲の撮影と詳細ズームの両方が可能であることはもちろん、オートフォーカス機能が搭載されているため、ピントを被写体に自動的に合わせることができます。さらに、一定時間で撮影したいエリアを移動させる機能を利用すると、1台で複数箇所の撮影や状況確認をすることが可能。IP51保護等級に準拠しているため、埃や⽔滴にも耐性があります。

終わりに

商業施設では、万引きや車上荒らしといった犯罪を防止する目的にとどまらず、内引き対策や子どもの見守り、さらには施設状況の可視化やマーケティングなど、多岐に渡る用途で防犯カメラが役立ちます。

設置にあたっては条例の遵守やプライバシー保護など、注意が必要な点もありますが、この記事でご紹介した3つの事例に表れているとおり、クラウド型の防犯カメラは実に様々なメリットをもたらしてくれます。