予約、決済、そして防犯、テクノロジーを活用すれば楽になる。
飲食店オーナー高岳史典さんにインタビュー
「ウルトラチョップ」は”最高のラムチョップと旨いワイン”がコンセプトのお店です。
東京の麻布十番、恵比寿、神楽坂と、京都の先斗町に4店舗を展開されています。
(取材:2017年1月)
導入の決め手
- 必要かつ十分な機能をリーズナブルな価格で利用できるから
- 過去に設置した従来のアナログ型カメラと比較して解像度が高く、映像が綺麗だったから
- フランチャイズ展開する際に、防犯とオペレーションチェックの面から利便性を感じたから
導入目的
- 泥棒の被害にあった経験から、店舗の防犯が必須だと感じたため
- 複数店舗を一括で遠隔から確認するため
導入した結果
- 他店舗の混雑状況をいつでもセーフィー対応カメラで確認できるようになった!
- 近くの店舗が混んでいたら、スタッフを派遣できるようになった!
- トラブルが起きたら原因を録画で確認できるようになった!
INDEX
今回は、本当に美味しいラムチョップが気軽な値段で楽しめると話題の「ウルトラチョップ」を4店舗を展開する高岳史典さんに話を伺いました。
高岳さんは東京・京都の「ウルトラチョップ」全店舗にセーフィー対応のクラウドカメラを設置。店舗の混雑具合の確認や防犯セキュリティに活用されています。
ハワイアンホットドッグを日本に輸入するはずが、行き着いた先は「ラムチョップ」でした。
まず、高岳さんに「ウルトラチョップ」を立ち上げる経緯についてお話を伺いました。
現在は飲食店経営者という肩書きを持つ高岳さんですが、キャリアを振り返っていただくと、銀行員を経てP&Gに入社。その後はライブドアに転職し事件後の事業再生に当たっていました。
それから外資系企業の社長を経て、「ウルトラチョップ」の立ち上げを2013年に行いました。
それまで様々な業界を渡り歩いてきた高岳さんは、なぜ飲食店を始めようと考えたのでしょうか。
高岳さん:外資系企業の社長を辞めて起業しようと考えた時に、まずITはやめようと思ったんです。
ライブドア時代の同僚が今はLINEで活躍していて、今でも時々彼らのお手伝いをさせてもらっています。仕事にしなくてもITには関われるので、違う業界で挑戦をしてみようと。
そこで高岳さんは「ITではなく、目の前の人にサービスを提供する仕事に挑戦してみたい」と考えたそう。
高岳さん:Webサービスやアプリは多くの人に届く一方で、目の前の人を幸せにしている実感が得られにくいと感じていました。なので、目の前の人をダイレクトに喜ばせられる事業をやってみようと。
それから飲食店や美容院、ネイルサロンなど様々な選択肢を検討する中で、事業をスケールさせるためには多店舗展開しやすい飲食店がいいのではないか、と考えました。ちょうどその頃に「一緒に出資するので飲食店をやらないか」とお声掛けいただいたこともあり、飲食店を始めることにしました。
飲食店を経営するにあたり、高岳さんは「ラムチョップ」を選びます。数ある料理の中から、なぜラムチョップを選んだのでしょうか。
高岳さん:飲食店を始めたのも偶然ですし、ラムチョップを選んだのも偶然なんです。(笑)
最初に出資をしてくれた方が、「ハンクス・オート・ドッグズ」というハワイで美味しいホットドッグ屋を日本に持ってこないかと、提案してくれました。なので、ハワイに行って交渉したのですが、飲食店経営の経験がなく、しかも日本人ということで断られてしまって(笑)。
でも、「ハンクス・オート・ドッグズ」の方との交渉の中で、ホットドッグには「シカゴドッグ」と呼ばれるソーセージが使われていることを知りました。そして、その「シカゴドッグ」が、美味しいホットドッグには必須だということに気づくんです。でも、当時の日本は狂牛病の影響でアメリカから食肉加工品を輸入できない状態だった。
しかし、食肉加工品を輸入できない状況の中でも、日本でハワイアンバーガーを扱う店舗があることに気づきます。
高岳さん:ハワイアンバーガーを提供する「クアアイナ」は、どうやってハンバーグを調達しているのか気になったんです。調べてみると、そのハンバーグはニュージーランド製で、A社という会社が日本に卸していました。
そこでハンバーグ用の肉を調達するために、A社の日本支社長に会いに行きました。その時に「ニュージーランドはラムがいい、ラムチョップが美味しいぞ」と言われたのですが、臭いし好きじゃないと思ったのでその時は断ったんです(笑)。
でも別の機会にA社が運営するコンセプトショップ「ワカヌイ」でラムチョップを食べさせてもらったところ、あまりの美味しさに驚き、ラムチョップ屋を始めることを決意しました。
そして、2013年7月に「ウルトラチョップ」一号店を中目黒にオープンさせたのです。
テクノロジーを活用し、飲食店の現場をより豊かなものに
ウルトラチョップには、セーフィー対応カメラが全部で4台導入されています。
高岳さんはセーフィー対応のクラウドカメラの他に、予約台帳システムの「トレタ」や、スマホやタブレットでクレジットカード決済を行える「スクエア」や「楽天ペイ」といったデバイスを店舗に導入しています。これらのITサービス導入の背景にある「IT活用の意義」について、次のように語ってくれました。
高岳さん:僕はテクノロジー自体が人を幸せにするのではなく、テクノロジーを活用することで人間の根源的な欲求が満たされると思っているんです。
例えば、LINEという新しいテクノロジーを使うと、人と人のコミュニケーションが豊かになるように。テクノロジーを活用して飲食店という現場を豊かにしようと思い、様々なサービスを導入しています。
「予約、決済、そして防犯、全てテクノロジーを活用すれば楽になる」と語ってくれた高岳さん。
「ウルトラチョップ」にセーフィー対応カメラが導入されたのが、約1年前。それまでは防犯カメラ・監視カメラをつけていなかったそう。 導入のきっかけについて、高岳さんは次のように語ります。
高岳さん:ウルトラチョップを開いてから2年近く防犯カメラをつけていなかったんですね。しかし、1年前に麻布十番店に泥棒に入られてしまって、そこではじめて防犯カメラの導入を検討しはじめました。
防犯カメラを導入する際にセーフィーを選んだ理由を高岳さんは次のように語ります。
高岳さん:IT業界の方が集まる飲み会で、「セーフィーという面白い製品がある」と聞いたんです。最初は私が知り合いに紹介することで、マーケティングのお手伝いができないかという話だったんですが、話を聞けば聞くほど「ウルトラチョップ」に導入したほうが良いのではないかと考えるようになり、麻布十番店に導入したのが最初です。
飲食店ならではのセーフィー対応カメラ活用方法とは?
続いて、セーフィー対応のクラウドカメラの使い方について詳しく話を聞いていきます。セーフィー対応カメラを活用している、高岳さんと、ウルトラチョップ関東地区総店長をつとめる竹田洋一さんのおふたりです。
高岳さん:お店の予約や問い合わせのメールが、Facebookメッセンジャーなどで僕に直接来ることが多いんです。その時に手元にトレタがないと、店舗の混雑具合がわからない。なので、セーフィーのカメラでチェックして「今日は空いてますよ」と連絡し、お店に来てもらっています。いちいち店舗に電話をかけて業務を中断させなくていいので、便利ですね。また、7日間映像が記録されるので、何かトラブルが起こった時は見返すようにしています。
セーフィー対応カメラを現場で活用している竹田さんは、主に「他店舗の混雑状況の確認」と「お客様とのトラブルの確認と改善」と、その利用用途を語ってくれました。
竹田さん:いつでも他店舗の混雑状況をチェックできるのは便利ですね。例えば、麻布十番店にいて、神楽坂店がかなり混雑していたら人を派遣することもできます。また、何かトラブルが起きてしまった時でも映像が記録されているので、トラブルの原因は何か、調べることができます。今後は、映像をもとに業務オペレーションの改善をしていければと思っています。
セーフィー対応のクラウドカメラを導入する前後でどのような変化があったのか、高岳さんに伺いました。
高岳さん:セーフィー対応カメラを導入する前に、恵比寿店では固定カメラを設置したのですが、そのカメラと比較して、セーフィー対応カメラは解像度が高いですね。そして必要かつ十分な機能を安価で提供しているのが魅力だと思っています。
飲食店がフランチャイズ展開する際にセーフィー対応カメラをどのように活用するか
最後に、高岳さんはウルトラチョップの今後の展望について次のように語ります。
高岳さん:ウルトラチョップのフランチャイズ化を視野に入れています。店舗を開く際に、どの店舗にもセーフィー対応カメラを導入する予定です。目的は二つあって、一つは防犯。もう一つは、オペレーションがきちんと回っているのかチェックすることです。
たとえば、料理を出すのが滞っていないかや、掃除がきちんとなされているのかチェックし、その原因を探ることで業務の改善に活かせればと思っています。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2017年1月公開当時のものです。