大型ジムでは応えられないニーズを満たす。
完全個室ジム「The GYM」のクラウドカメラ活用法

The GYMは横須賀中央の大通りを一本入ったところにあります。完全個室で、24時間営業。常駐のスタッフはいなく、お客さんが鍵を開けて入る仕組みになっている新しいスタイルのジムです。

(取材:2017年11月)

導入の決め手

  • リアルタイムで映像確認したかった
  • クラウド録画型のカメラが良かった

導入目的

  • 機材の盗難防止
  • 暗視性能による夜間の監視
  • リモートでジムの状態確認

導入した結果

  • 夜間の様子も問題なく確認できた
  • 映像の活用アイデアが生まれた
  • 遠隔でも確認でき、特にトラブルがない

RIZAPブームを皮切りに、完全個室のプライベートジムが増えています。横須賀にある「The GYM」もそのひとつ。

今までとは異なるスタイルのジムだからこそ、気をつけなければいけないことも異なります。「完全個室」「無人」時代の、映像の役割とは。

トレーニングマシンがずらりと並ぶ、打ちっ放しコンクリート壁の部屋にセーフィー対応カメラを設置。スタッフもお客さんもいない時に、盗難が起きていないかを確認する目的でセーフィー対応カメラを導入いただいています。
「The GYM」の経営をしている、谷川裕也 税理士事務所 代表 谷川裕也さんと、パーソナルトレーナーとして勤務している岡さんにお話を伺いました。

完全個室ジムが密かに人気を集めつつある理由とは?

「The GYM」にてパーソナルトレーナーを務める岡さんは、フリーランスのトレーナーとして働いています。普段は大きなスポーツクラブで勤務しつつ、完全個室ジムでも働いています。

岡さん:大きなスポーツクラブに通っていると、自身が使いたい機材が他の人に使われていて待ち時間が発生したり、機材を使える上限時間が決まっていたりすることがあります。機材を独占して、誰にも邪魔されずにワークアウトに取り組みたい。そんな声に応えてくれるのが完全個室ジムです。

岡さん:大きなスポーツクラブでは、トレーナーがつかないことが多いんですね。自分で取り組む内容を考え、それを最適なペースでジムに通いながら実践しなければいけない。これは難しいんですよ。横でトレーナーが見ていないと、自分を律して追い込むことも大変ですよね。

「ワークアウトに集中する」以外にも、トレーナーとの距離が近く、運動に取り組みやすいこともメリットのひとつです。

岡さん:最近、ジムに通っている様子をインスタやFacebookなどSNSに投稿する人も増えているじゃないですか。でも、スポーツクラブは撮影禁止のところが多いんですね。完全個室ならばトレーニングの様子を撮影し、SNSにアップしやすいという点で人気を集めています。 部屋の感じもコンクリート壁でフォトジェニックですし、インスタ映えするのもありますね。

他にも、いま「サマー・スタイル・アワード」や「ベストボディ・ジャパン」などの大会が人気を集めてて。でも、スポーツクラブでは恥ずかしくてポージングの練習がしにくいんですね。個室ならば気兼ねなくポージングの練習ができると。

大型のスポーツジムでは応えきれないニーズに合わせて展開されている、完全個室ジム。オーナーである谷川さんはどのような想いで始められたのでしょうか。

谷川さん:もともと思い立ったらすぐ行動してしまうタイプで、過去には脱毛サロンや出張トレーナーサービスを手掛けたことがあります。普段は税理士として働いているのですが、そのお客さんが「個室のジムがあればいいのに」と話していたことがあり、作ってしまうことにしたんです。

完全個室ジムならば、大型のジム施設と異なり、個室を一部屋借りて機材を揃えさえすれば始められます。初期投資がそこまでかからず始めるハードルが低い。谷川さんの本業である税理士とのシナジーも考えながら、事業展開を進めていくそうです。

谷川さん:完全個室ジムのようなスペースがあれば、トレーナーの方もお客さんを連れて独立しやすいと思いました。独立する際のサポートを会計事務所でできるので、本業にも活かすことが出来るかなと考えています。

「クラウド録画」「暗闇でも撮影可能」が導入の決め手に

「The GYM」がオープンしたのは2017年10月中旬。盗難防止のために防犯カメラ・監視カメラを探す中、知人の紹介でセーフィー対応カメラを知り、導入を決めたそうです。

その頃、セーフィーは「CC-2発売開始記念100台プレゼントキャンペーン」を実施していました。キャンペーンに応募し、現在「The GYM」にてカメラを導入いただいています。

谷川さん:リアルタイムに映像をチェックできるカメラを探す中で、セーフィーと出会いました。クラウドカメラをいくつか比較検討したのですが、リアルタイムの映像確認ができても録画期間が短いものが多く、それが導入のネックになっていました。

谷川さんがセーフィー対応カメラの導入の決め手になったポイントを次のように語ります。

谷川さん:「The GYM」は24時間オープンしていて、会員の方が使用していない時間もあるんです。機材の盗難が怖いのは、使用されていない時です。暗視性能で暗闇でも撮影が可能なこと。そして、クラウドに録画されていて、どこにいてもスマホさえあれば映像をチェックできることが導入の決め手でした。

実際に導入するにあたり、部屋に有線回線を引きにくい環境であることがネックとなっていました。なんとか回線環境を整えることに成功。「カメラをWi-Fiに接続しようとした時に、検知されなかった」ことも導入のハードルとなっていましたが、現在は安定してカメラを運用いただいています。

映像を活用することで、より付加価値の高いサービス提供を目指す

カメラを導入してから、約3週間。盗難などの問題も特に起きてなく、カメラの不備もありません。映像を確認するのは、お客さんがジムを使用しているタイミングではなく、「誰もいないタイミング」だと、谷川氏は語ります。

谷川さん:何か問題が起きた時に確認しようと考えているため、映像をチェックするタイミングは設けていないんです。ただ、ジムが使われていない時に確認しますね。電気の消し忘れはないか、エアコンを付けっぱなしにしていないかなど、暗くても部屋の様子が確認できるので、重宝しています。

現在は「盗難防止」という目的が大きいですが、様々な用途で映像の活用を検討していただいています。

谷川さん:カメラを機材の横にも設置し、お客さんがどのようにトレーニングしているかを記録できるようにしたいと考えています。記録できれば、パーソナルトレーナーがその場にいなくても、後から映像を確認しながらアドバイスすることができますから。

トレーニング機材の近くにモニターを置き、テレビ通話のようにお客さんとパーソナルトレーナーが話しながら、身体を鍛えられる環境の提供も考えているそうです。他にも、YouTubeのライブ中継機能を活用したヨガ教室の配信など、映像の様々な活用案を教えてくれました。

谷川氏が様々な打ち手を考える背景には、現在の個室ジムの形態では高収益化が難しいという課題があります。

お話を伺った方

The GYMオーナー 谷川裕也さん(谷川裕也税理士事務所 代表)