
約1200台のSafie GOを導入し、全国で活用中
現場カメラをスムーズに浸透させたDX推進のポイントとは?

全国で約1200台のSafie GO(セーフィー ゴー) シリーズを導入し、現場管理の効率化を実現している「積水ハウス株式会社」。多台数の現場カメラをスムーズに浸透させた活用推進のポイントを伺いました。
(取材:2025年10月)
導入の決め手
- 視聴方法や検索の機能が充実
- 細やかな権限設定が可能で、社内のセキュリティ基準をクリア
- 高画質で操作性が良く、デジタルデバイスの操作が苦手な方でも使える
- 拡張性が高く、他システムとのAPI連携にも対応
導入目的
- 施工現場の遠隔確認を主とした業務効率化
導入した結果
- 遠方現場の多い千葉支店では、現場監督の総労働時間を月平均で20時間/人削減
- 遠隔で効率的な安全確認、進捗確認ができる
- 台風や荒天時にも現場の様子を確認できる
- カメラで現場状況がわかり、心理的負担が軽減。不要不急の現場急行の削減
- 現場とのコミュニケーションの質が向上し、工事の手戻りを抑止
- お客様に上棟工事のタイムラプス映像を送付するなど、お客様対応が向上
- 複数現場のカメラ映像を一覧で確認し、BCP対策に有効
INDEX
日本を代表する住宅メーカーとして、上質な住まいを提供している「積水ハウス株式会社」。“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というビジョンのもと、戸建住宅や賃貸住宅を中心とした幅広い住まいづくりを展開され、長年にわたり確かな実績とブランドで選ばれ続けています。
同社は働きやすい職場環境づくりへの意識も高く、現場に約1200台のSafie GOシリーズを導入し、毎月約8割という高い稼働率でご利用くださっています。
多台数の現場カメラをスムーズに社内浸透させた背景には、どのような工夫があったのでしょうか? 全社の施工イノベーション推進に携わる松谷 裕治さん、高橋 純平さん、現場カメラを積極的に活用されている千葉支店の加瀬 智教さんにお話を伺いました。
業務効率化に向け、現場カメラを積極活用
Safieを選んだ決め手は豊富な機能とセキュリティ

──はじめに、御社の施工現場におけるDX推進についてお教えいただけますでしょうか。
松谷さん:当社では、積水ハウスのコアコンピタンスである施工力の強化、および施工力を発揮してくださるグループ会社の積水ハウス建設、また全国の協力工事店の方々が働きやすい環境づくりを目的に、早くからDXに取り組んできました。2010年代より、協力工事店の管理者や職方に会社支給のiPhoneやiPadを配布し、情報共有の効率化を図ったのはその一例です。2020年代は様々なSaaSサービスの導入による内製システムの置き換えや再構築を進めています。私や高橋が所属する施工イノベーション推進部はこうした現場DXを全社的に加速させるための部署で、ツールの導入や活用提案を通じ、施工現場のDX推進をサポートしています。
──現場でSafieを導入いただいています。カメラ導入の経緯をお聞かせください。
松谷さん:当社の建築物はお客様の多様なニーズに応える中で、大型化・複雑化・高付加価値化が進み、施工難度は年々高まっています。また、住宅メーカーの現場は「複数棟の工事が各地で同時進行する」という特徴があります。離れた場所に現場が点在しながら並行して進行するため、効率的な現場管理が求められます。
以前から現場にカメラは設置していましたが、主に防犯目的での活用にとどまっていました。先述の状況を鑑みて、今後は現場監督の業務効率化や労働時間の削減、現場の品質・安全の維持・向上の目的でも現場カメラを活用していきたいと考えていました。
──なぜSafieを選んでくださったのでしょうか?

高橋さん:高画質で誰でも直感的に使えるUI/UXなど多くの魅力を感じましたが、特に優れていると感じたのは、現場監督業務の多様なニーズに対応できそうな豊富な機能です。映像検索のしやすさや、保存・共有をスムーズに行える点も印象的でした。さらに、当社ではクラウドサービス導入時に厳格なセキュリティ基準を設定しています。Safieは、「多要素認証やSAML認証による本人確認」、「関係者のみがアクセスできる閲覧権限設定」、「有事に備えた証跡管理(ログ記録)」などが整備されており、安心感を高めたのも大きなポイントです。
「未来を見据えた目的」「足元の課題解決」の2点を共有
定着施策×使いやすさで活用が拡大
──全社への導入推進はどのように進めていったのでしょうか?
高橋さん:まず全国の事業所向けに、Safieの社内導入に関する説明会を開催しました。基本性能の説明はもちろん、当社現場に付けたらどんな風に映るのかのデモ映像を実際にお見せしたり、先行導入支店でどんな風に活用して成果を上げているのかといった、導入後の活用イメージを伝えていくことを特に意識しました。
全国の支店では、物件規模や価格帯、敷地条件、移動距離など、地域ごとに異なる課題に向き合って業務にあたっています。そのため、Safie導入にあたり、全国一律のルールを設けることはせず、あくまでも各支店の意思で導入是非を判断してもらう形式としました。
松谷さん:目先の導入目的や使い方に関する周知を図る一方で、将来的に映像データを様々な形で利活用していくビジョンを描いていることも併せてお伝えするようにしています。「足元の課題解決」と「未来を見据えた目的」、この2点の共有は、全社導入を推進する上で非常に大切だと考えていますので、新しいソリューションを導入するときは必ず実施します。

──導入後の運用定着に向けた施策についてもお教えください。
高橋さん:導入申込があった支店に対しては、ユーザーアカウント作成や閲覧権限設定の初回フォロー、Safie Viewer(セーフィー ビューアー)の操作説明会を実施し、カメラをスムーズに利用開始いただけるよう取り組みました。セーフィーさんの協力を得て、当社事情に最適化した閲覧権限設定などのマニュアルも準備し、導入後の問い合わせも随時反映しながら最新情報で運用できるようにしています。
松谷さん:Safie GOは、2024年秋に既存の定点カメラからの入れ替えを各支店に推奨する形で約800台を導入しました。その後、各支店のニーズに応じて追加導入の申込みをいただいたり、これまで現場カメラを導入していなかった支店からも新規申込があるなど、現在は約1200台の導入に至っています。複数棟の工期が並行して進行する都合上、一部の現場カメラが一時的に稼働しない期間が発生するなかで、全体としては毎月約8割という高い稼働率を維持しています。スムーズに浸透したのは推進施策の影響もあるかと思いますが、そもそもSafie Viewerが非常にシンプルで使いやすいUI/UXであることも一因だと思います。アプリを開けばパッと使える手軽さや便利な機能の豊富さは、活用拡大や高い稼働率に大きく影響していると思います。
さらに、当社では現場カメラ映像を業務の中で扱いやすくするため、屋内の進捗確認に利用している360度カメラの画像と、Safieの屋外カメラの映像をシームレスに切り替えて一覧表示できるオリジナルダッシュボードの開発を行いました。こうした仕組みを導入することで、「全現場にカメラをつけて工事管理していきたい」という声もいただくようになりました。

──社内表彰で、現場DX推進に関するアワードを受賞した千葉支店様は、Safie導入のモデル支店としていち早くSafie導入を進めたと伺いました。なぜ現場カメラ活用に積極的だったのでしょうか?
加瀬さん:当支店は全国の支店の中でもとりわけ担当エリアが広く、労働時間における移動時間の占める割合が多かったという背景があります。限られた人数で多くの遠方現場をしっかりと管理するには、現場カメラによる遠隔管理が有効だと考えて積極的にカメラを活用しました。
──千葉支店様では、現場カメラ導入後にどのような変化がありましたでしょうか?
加瀬さん:当支店では60台のSafie GOを導入して全現場に設置しています。映像を通じて現場状況を遠隔から確認することで移動時間を大幅に削減できました。特に業務負荷が大きかった月と比較して、現場監督1人当たりの総労働時間を月平均で20時間削減しました。他の要因も絡んだ複合的な理由によるものではありますが、現場カメラが特に大きな要因になっていることは間違いありません。千葉支店の場合、現場監督は8名いますので支店全体では160時間削減されたことになり、このインパクトが社内アワードの受賞にもつながったのだと思います。

労働時間削減から安全・進捗管理、顧客サービスまで多くの効果
ウェアラブルカメラやAIも活用し、業務改革を加速
──全社における現場カメラの活用効果をお聞かせください。
高橋さん:定量効果としては、千葉支店のような遠方現場を多く受注する支店での労働時間削減が挙げられます。また、千葉支店に限らず、多くの支店より、「現場に行けないときでも状況を見られる安心感」への定性的な評価を数多くいただいています。
例えば、台風や荒天時に、先述のダッシュボードより自身の担当現場を一覧で確認でき、迅速に安全策を講じられるとの声をよくいただきます。
また、以前はお客様からのお問合せなど、何かあると現場に急行することが少なくありませんでした。今は現場カメラを見て対応可能なケースが増え、「突然の現場急行があるかもしれない」という心理的な負担が軽減したそうです。

松谷さん:同じく現場監督からは、現場とのコミュニケーションが密になり、工程に沿って安定的に施工を進められることで品質向上につながったとの声も多いです。また、上棟などの記録映像をタイムラプスで編集し、お客様にプレゼントしている支店もありますね。家づくりという一大イベントの思い出になりますし、とても喜んでいただけるようです。
一方、支店を統括する営業本部では、各支店の進行中物件を横並びで把握できて管理が効率化したと好評です。この体制は大災害などのBCP対策でも有益だと捉えています。
──カメラ活用に関する今後の展望をお聞かせください。

高橋さん:今、セーフィーさんからはAIを使った映像分析や映像検索、不安全行動の検知などのご提案をいただいています。現場のニーズと照らし合わせながら、現場監督や現場に従事いただく職方・関係者の皆様に役立つことはどんどんチャレンジしていきたいです。
松谷さん:AIによる映像分析のほか、今後はウェアラブルタイプのクラウドカメラの活用検討を進め、安全および品質管理のさらなる向上を目指します。引き続きセーフィーさんにご協力いただきながら、私たちが描く業務改革のゴールに向けて進んでいきたいと思います。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。
※カメラを通じて取得する映像は管理者および、映像閲覧が必要な担当者のみで閲覧しています。法令に基づく場合を除き、第三者提供は致しません。また、映像活用において、作業区画の近隣住民をはじめとする生活者個人を特定、追跡することはございません。
お話を伺った方

積水ハウス株式会社
施工イノベーション推進部長
松谷 裕治さん
施工イノベーション推進部
施工イノベーショングループ
高橋 純平さん(※正しくは、「高」は「はしごだか」)
千葉支店 建築課
建築長
加瀬 智教さん





