飲食店の「セキュリティ」と「衛生管理」に映像を活用
多店舗展開するロイヤルグループ傘下の企業は、セーフィー対応カメラをこう使う
シズラーやシェーキーズなどのブランドを擁するロイヤルグループ傘下のアールアンドケーフードサービス株式会社(以下RKF)では、セーフィー対応カメラを30店舗で導入いただいています。セキュリティ、衛生管理という2つの利用用途で映像を活用しています。
(取材:2019年8月)
導入の決め手
- 初期導入費用とランニング費用が安かった
- 工事不要で時間をかけずに導入できる
- 映像の振り返りがかんたんであることやストレージ機能など色々な機能が使いやすかった
導入目的
- HDDやSDに保存されるため現場でしか確認できないのでクラウド対応のカメラを探していた
- 防犯問題やレジのトラブル対応などセキュリティに関するニーズがあった
導入した結果
- トラブルが発生する度に店舗まで出向く必要がなくなった
- 異物混入のトラブル防止のオペレーションづくりとして衛生管理に映像を活用できている
- お客様の導線設計にも活かしていきたいと考えている
RKFはロイヤルグループ外食事業の中核を担う企業です。ミドルクラスのチェーン店やカフェを中心に、さまざまなブランドを展開しています。たとえば、シズラーやシェーキーズ、ロイヤルガーデンカフェなどのブランドがあります。最近では、神宮外苑にある「森のビアガーデン」を手掛けるのも同社です。
2005年にロイヤルグループがホールディングス制に移行するなかで、専門店を集約した会社が、RKFでした。グループ内での位置づけを、RKF 業務推進本部 清水英生さんは次のように語ります。
清水さん:ロイヤルグループのなかでは開発エンジンの役割を担っています。新しい業態を手掛け、テストし、オペレーションを改善していくのが主な業務ですね。
ロイヤルグループが保有する「ロイヤルホスト」や「てんや」などのブランドが全国規模で展開するのに対し、次世代のロイヤルグループを牽引する業態の開発をして行くポジションです。そんな同社では、2019年1月からセーフィー対応カメラを72店舗中30店舗で導入いただき、主にセキュリティと衛生管理の用途で利用いただいています。
導入の決め手となった2つのポイント
セーフィー対応カメラの導入以前にも、別会社のカメラを利用していたという清水さん。「映像がHDDやSDに保存されるため現場でしか確認できない」という課題を抱えていたため、クラウド対応のカメラを探していました。いくつか比較検討をするなかで、セーフィー対応カメラの導入に至った理由を次のように語ります。
清水さん:2つあります。まず導入のしやすさ。工事不要で、2時間かからずにカメラの設置ができたこと。防犯の問題やレジのトラブル対応などのニーズがあり、できるだけ早くセキュリティカメラを導入する必要があったので非常に助かりました。2つ目は価格の安さです。初期導入費用もランニング費用も安かったのが決め手でした。
セーフィーの採用が決まり、清水さんは社内決済や最初の試験導入から業務を引き継ぎました。
清水さん:あとから映像を振り返るとき、◯月◯日の分をピンポイントで取り出せますし、映像を保管できるストレージ機能もありますよね。映像をチェックする時間も自由に設定できるので店舗の開店前などに確認ができ、使い勝手が非常に良いなと思いました。
清水さんは試験導入の結果をこのように話します。その後、全国各地にある店舗に徐々に導入が進み、現在では約40台のカメラを利用いただいています。
全国にある店舗への臨店回数が約50%削減
現在RKFでは、各店舗のレジ周辺のセキュリティのためにカメラを利用しています。以前から利用していたセキュリティ会社のカメラと並行しての利用のため、セーフィー対応カメラは主に関東、名古屋、九州を中心に導入を進めていただきました。
清水さん:飲食店を経営していれば、釣り銭の受け渡しの間違いなどがどうしても発生してしまいます。映像を使えばミスが起きた瞬間を確認できますし、トラブルが起きるたびに全国各地の店舗まで上長が出向く必要がありません。もちろん、実際に会ってスタッフとコミュニケーションを取るのは重要ですので現地へ出向くことはありますが、3回から1〜2回に減りました。
その利用用途はセキュリティに留まるものではありません。衛生管理のためにもカメラを利用いただいています。例えば「シズラー」の店舗では全体で5-6台ほどのカメラを導入しました。
清水さん:サラダバーのある店舗では、異物混入のトラブルがあってはいけません。それを防ぐためのオペレーションづくりの道具としてカメラを利用しています。店舗のバックヤードにタブレットを設置し、サラダバーの状況をリアルタイムで確認できる状態にしています。
映像を確認する権限をもつのは、社長、業務関係の本部長、営業関係の部長、監査関係の部長、マネージャーなどの役職者です。営業の責任者の方がスマートフォンで映像を確認、それ以外の方はPCでもチェックしているそうです。営業の責任者の方はマイク機能を使って現場に指示を出すこともあるのだとか。
最後に、今後のセーフィー対応カメラの活用方法を伺いました。
清水さん:オペレーション改善でしょうか。改装予定の店舗がいくつかあるのですが、カメラを使えばレジ周辺と店舗全体をチェックできるので、お客様の導線設計などにも活かせればと考えていますね。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2019年8月公開当時のものです。
お話を伺った方
業務推進本部 清水英生さん