
ISMS規格改訂の対応に向け、Safieを導入
受付の業務効率が向上し、働き方も柔軟に

企業の業務効率化クラウドサービス「バクラク」などで注目を集める「株式会社LayerX」。同社はISMSの規格改訂に対応するため、Safieを導入。セキュリティ強化のみならず、受付業務の効率化にも役立てています。
(取材:2024年10月)
導入の決め手
- コストバランスが良い
- 設置が簡単
- アクセス権限を細かく設定できる
- 視聴や管理のアプリが使いやすく、機能も充実している
導入目的
- ISMS認証の最新の規格改訂における要件を満たすため
導入した結果
- ISMSの最新規格に対応するセキュリティ体制が整った
- 来訪者への対応を映像で判断。受付業務が効率化
- 遠隔で受付業務ができ、リモートワークなど柔軟な働き方が可能に
- 他社サービスとユーザー管理を連携し、人事異動等に伴う権限設定を一元化
INDEX
「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げ、SaaS+Fintechを軸に、AIを中心としたソフトウェア体験を社会実装する「株式会社LayerX」。業務効率化クラウドサービス「バクラク」など先進性の高いプロダクトを開発・運営し、急成長を遂げている企業です。
同社は2024年5月のオフィス移転で、ISMSの規格改訂に対応するセキュリティ強化の一環としてSafie(セーフィー)を導入。カメラの活用効果について、コーポレートエンジニアリング室の篠嵜 洸さん、経営管理部総務担当の松井 優奈さんにお話を伺いました。
決め手は視聴と管理の利便性
工事事業者も認める設置のしやすさも魅力
──はじめに、御社の事業とお2人のご紹介をお願いいたします。
篠嵜さん:私たちは「すべての経済活動を、デジタル化する。」というミッションの実現に向け、3つの事業を運営しています。1つ目は法人支出管理や人的資源管理などの業務効率化クラウドサービス「バクラク」シリーズの提供、2つ目は生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」の提供です。3つ目は、デジタルネイティブなアセットマネジメント会社を目指す合弁会社「三井物産デジタル・アセットマネジメント」です。
これらの事業を手掛ける中で、私はコーポレートエンジニアリング室に所属し、今回のSafie導入ではリサーチや比較検討を行いました。
松井さん:私は経営管理部の総務担当として、毎日の受付業務でSafieを活用させていただいています。

──屋内向け固定カメラ「Safie One(セーフィーワン)」をご利用いただいています。導入の経緯をお聞かせください。
篠嵜さん:当社は既にISMS認証(JIS Q 27001:2023)を取得していますが、最新の規格改訂で要件が追加され、カメラや警備員の配置によるオフィスのセキュリティ管理が求められるようになりました。しかし、その時点では執務エリアを見守る当社管理のカメラはなく、あるのはオフィスが入っているビル全体の防犯カメラだけでした。そこで、計画が進行していたオフィス移転に合わせ、Safieの導入を検討し始めました。
──なぜ、ほかのツールや警備員の配置ではなく、Safieを選んでくださったのでしょうか?
篠嵜さん:当社の場合、警備員を配置しなくてもISMSの規格改訂に対応できるとの見通しが立ったため、カメラに絞ってリサーチを行いました。その際、求めていたのは「設置が簡単」「適正コスト」「視聴や管理がしやすいソフトウェア」といったことでした。
Safieはコストバランスがいいですし、視聴や管理のアプリの操作性も優れています。SAML認証でシングルサインオンができるなど、運用管理の利便性が高いことも気に入って、導入を決めました。また、設置プロセスも非常にシンプルで、工事事業者さんが「今まで扱ったカメラの中で、一番設置しやすい」とおっしゃるほどスムーズでした。

ライブ映像と通話機能で受付業務を効率化
遠隔受付も可能になり、働き方の自由度アップ
──現在のカメラの設置状況や、映像をご覧になっている方についてお教えください。
篠嵜さん:新オフィスは2フロアあるので、各フロアの人の出入りがわかるよう、合計で10台ほどカメラを設置しています。ISMSの最新規格への対応が主目的でしたが、受付の出入りも把握できることから、受付業務を効率化するためにも映像の活用をはじめました。そのため、映像は管理する私たちコーポレートエンジニアリング室のメンバーのほか、受付の実務を担う総務担当のメンバーが視聴できるようにしています。
──映像は、どんなときにご覧になりますか?
篠嵜さん:防犯カメラとしては何かあったら録画データを確認するという運用にしていますが、ありがたいことに今のところそういった事案は起きていません。ただ、受付業務では毎日カメラを見ています。
──受付業務での活用方法をお聞かせください。
松井さん:当社は受付システムを導入していますが、受付と私たちの執務エリアはフロアが違うため、通知が来てもお客様の様子などはわかりません。そこで、通知が来たらカメラで状況を確認し、受付をカメラの双方向通話機能のみで行うか、対面でご案内するか等を判断しています。

──「Safie One」の通話機能もご活用いただいているのでしょうか?
松井さん:はい。Safie Oneは通話のクオリティも高いので、インターフォンのような使い方もしています。おかげでフロアを行き来する回数が大幅に減りました。さらに、クラウドカメラですので、在宅勤務時には遠隔受付もでき、柔軟な働き方が可能になりました。
篠嵜さん:これは完全に副次的効果だったのですが、カメラに通話機能があると通話ツールの設置コストを省ける上、お客様に何かを操作していただく必要もなく、良いことずくめです。実は私が在宅勤務時に設置工事があったのですが、まず工事事業者さんにLANケーブルと電源を挿してもらって、カメラの通話機能を使い、遠隔で画角調整などの指示出しを行いました。実際の映像を見ながら工事事業者さんと相談でき、大変便利でした。

──受付業務で、クラウド録画映像をご覧になることもありますか?
松井さん:はい。稀に「受付の通知が来たけれど、人が見当たらない」ということが発生したときに見返します。映像も簡単にさかのぼれますし、人がいるシーンにフラグが立つ人体検知機能もあるので、すぐに「居合わせたスタッフが既にご案内した」などの原因特定を行うことができています。

ユーザー情報の連携で、視聴権限の入れ替えも簡単
迅速で丁寧なサポートにも満足
──映像視聴や管理面での使い勝手はいかがでしょうか?
篠嵜さん:ビューアーはUIが素晴らしく、説明をしなくても、みんなすぐに使いこなしてくれます。管理画面も、細かく権限設定できて助かっています。また、当社はMicrosoftのサービスでユーザーやグループの権限管理を行っているのですが、「Safie Manager」が当該サービスと連携できる点も魅力です。おかげで、人の入れ替わりがあっても簡単に視聴権限などを設定できます。

──当社のサポート品質の感想もお聞かせください。
篠嵜さん:セーフィーさんのサポートには非常に満足しています。営業担当の方は、導入前にカメラを持ち込み、設置場所や画角を丁寧にシミュレーションしてくださいました。そこまでやってくださったのはセーフィーさんだけだったので、とても好感が持てました。導入後も、初期不良が発覚したら即日交換してくださり、対応の速さに驚きました。
──あらためて、感じていらっしゃるSafieの導入効果をお聞かせください。
篠嵜さん:ISMS規格改訂の要件を満たし、映像で事実確認できるセキュリティ体制が整ったことです。加えて、移動時間の軽減や遠隔対応など、受付業務の効率化・働き方の多様化を実現できたことも大きな効果です。
──今後、チャレンジしてみたいカメラ活用がございましたらお聞かせください。
篠嵜さん:オフィス内のイベントスペースにSafieを設置して、リアルとオンラインの高品質なハイブリッド運営にトライしてみたいですね。管理部門以外のメンバーがSafieに触れる機会にもなるので、そこから新たな活用アイデアが生まれるのではないかと楽しみです。
あと、執務スペースにもカメラを設置して、オフィスの利用率、座席の空き状況を確認するなど、オフィス環境の把握にも役立てられればと考えています。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。
※カメラを通じて取得する映像は管理者および、映像閲覧が必要な担当者のみで閲覧しています。法令に基づく場合を除き、第三者提供は致しません。また、映像の活用は事前に特定した利用目的に必要な範囲で行い、お客様個人を追跡することは行いません。