
Safieへのリプレースで多台数カメラを一元管理
収集車のルート最適化や機密文書処理の証跡などに活用

古紙、産業廃棄物処理などのワンストップリサイクルを手がける「株式会社越村商店」。同社は「より能動的なカメラ活用を」と、設置カメラをSafieにリプレースしてくださっています。業務効率化に役立つ活用法や、今後の活用アイデアなどを伺いました。
(取材:2025年3月)
導入の決め手
- スマートフォンで映像視聴からダウンロードまでできる利便性
- 使いたい機能がすべてパッケージされている
- クラウドかつ高性能なのにコストは既設のカメラシステムと同等
導入目的
- カメラを1つのシステムに集約し、操作や管理の利便性を高める
- リサイクルステーションや工場の防犯、安全担保
- リサイクルステーションのモニタリングで効率的な収集ルートを計画する
- 機密文書処理の証跡
導入した結果
- 収集ルートの最適化で無駄な巡回を削減(リサイクルステーション)
- 廃棄物のキャパオーバーを未然に防げる(リサイクルステーション)
- 機密文書処理立会の確実な証跡を残せる(工場)
- 客観的事実に基づく事故の原因分析、対策立案が可能に(工場)
- 多台数のカメラを1つのシステムで一元管理でき、利便性が向上
- 故障のメンテナンスコストが大幅減
- 悪天候や災害時に、遠隔で速やかに現場状況を確認できる
- 人検知などのAI機能があり、業務への積極活用が可能
INDEX
石川県金沢市に本社を構え、廃棄物の収集・運搬からリサイクル製品向けの原料加工までを手がける「株式会社越村商店」。古紙、廃タイヤといった廃棄物回収・処分のほか行政・企業の機密文書処理などのサービスも提供し、2000年代に入ってからは環境や情報セキュリティに関する国際的な認証(ISO14001、ISO27001)も取得。社会的利益に資する高品質な「ワンストップリサイクル」で多方面からの信頼を得ています。
同社は現在、リサイクル用廃棄物の収集所や自社工場に設置しているカメラをSafie(セーフィー)へのリプレースを行っています。その背景や具体的な活用方法について、執行役員 部長の羽布津 忍さんにお話を伺いました。
カメラのメーカーが統一されておらず操作も管理も煩雑
度重なる故障も課題となり、Safieにリプレース

──はじめに、Safie導入の経緯をお教えいただけますでしょうか。
羽布津さん:当社では以前から、ペットボトルなどの資源ごみを持ち込んでいただくリサイクルステーションや、廃棄物の処理・加工を行う自社工場に防犯カメラを設置していました。しかし拠点が増えるにしたがって、使い勝手の悪さを感じるようになりました。
最も大きな課題は、拠点の新設と同時にカメラを入れるので導入時期にズレがあり、メーカーや機種が統一されていなかったことでした。例えばリサイクルステーションでは、20カ所以上の拠点に設置されたカメラの機器がバラバラで操作方法も異なり、管理が煩雑になっていました。さらに、オンプレ型のためレコーダーが現場にあり、データをダウンロードしたいときはわざわざ行かなくてはならないことも負担でした。
このほかにも、「故障が多く、稼働が不安定」という非常に深刻な課題もありました。カメラのレコーダーがリサイクルステーションなどの外部環境に置かれていると、温度変化や積雪の影響で頻繁に壊れてしまうのです。

もともと私たちはカメラ活用について、セキュリティだけでなく、業務効率化などの能動的な使い方を想定していました。けれど見たい映像がレコーダー故障で撮れていないこともあり、業務への積極活用はおろか、防犯カメラとしても不安のある状況でした。これらの課題を一気に解決する手段として、クラウドカメラのSafieへのリプレースを考えました。
──リプレースの際、Safieを選んでくださった理由をお聞かせください。
羽布津さん:仕事の関係者の方からの紹介で数台入れてみたら、スマートフォンで映像視聴やダウンロードができますし、便利な機能も豊富にパッケージされていて、すぐに「これはいい」と思いました。
また、当社は機密文書も扱いますので、Safieが強固なセキュリティであることも大きな安心材料になりました。コストについても、オンプレ型カメラをインターネット回線につないでいた従前システムのトータルコストと同程度でしたし、レコーダー故障のメンテナンスコスト削減も見込めたため、Safieの本格導入を決めました。
廃棄物量の遠隔確認により、収集車の無駄足を削減
工場では機密文書処理の証跡や安全管理に活用
──リサイクルステーションでは、Safieをどのようにご活用いただいていますか?
羽布津さん:用途の1つはセキュリティで、不法投棄などの抑止やエビデンス、インシデントの早期検知などに使っています。もう1つの用途は廃棄物の収集ルートへの活用です。どのリサイクルステーションにどのくらい廃棄物がたまっているかをライブ映像でモニタリングし、収集車の効率的な収集ルートを計画しています。

──リサイクルステーションにおけるSafie活用で、どんな変化がありましたでしょうか?
羽布津さん:大きな手応えを感じているのは、収集ルートの最適化への効果です。「行ったのに廃棄物がたまっていない」という無駄足がなくなりましたし、反対に、廃棄物がキャパオーバーになってお困りのご連絡をいただく事態も防げるようになりました。年度末などの繁忙期は専任のオペレーターを置き、オペレーターが全拠点のカメラを見ながらドライバーに状況共有を行う運用を実施しており、効率化に成果を上げています。
セキュリティ面では、不法投棄などのシーンをスナップショットやムービークリップで簡単に保存できるので、エビデンスが必要なときの対応がとてもラクになりました。また、Safieはクラウドですから、大雪や災害時には各拠点の様子をリアルタイムで確認できますし、「万が一、火災などで現場の機器が焼失しても映像データは残る」という安心感を持てるようになったことも変化の1つです。
──工場でのSafieご活用状況や、導入後の変化についてもお教えください。
羽布津さん:当社は機密文書の処理・リサイクルの両方を請け負うことが強みの1つで、処理業務では一度箱を開封し、リサイクルの妨げになる異物を取り除いています。その作業にお客様が立会されるときは、カメラの映像データから立会シーンをクリップし、処理証明書と一緒にお渡しします。お客様が関係者に対して機密文書の適切な処理を示したいとき、証明書に加えて映像があると、証跡としてより確実になると好評です。当社スタッフの作業の正当性を示すエビデンスにもなり、顧客目線・社内目線の双方で役立っています。

このほか、工場で事故が発生したときは映像の振り返りで原因分析を行えるので、対策が的確になりました。また、処理場にある廃タイヤなどの盗難対策では、以前は目視で「減っているかも?」と感覚的な管理をしていましたが、今は映像でしっかり管理できますし、カメラの存在自体が抑止力になっています。
──お使いいただき、便利な機能などはありますでしょうか?
羽布津さん:ビューアーではカメラごとにタグをつけて管理できるタグ機能や、映像の一部を共有しやすいムービークリップ機能をよく使います。Safieのムービークリップは、映像を見ている画面でそのままクリップ・ダウンロードできてすごく使いやすいです。

カメラではリサイクルステーションのPTZカメラで、設定した時間ごとに自動で画角を変えていくプリセット機能を使っています。置いてあるブースを順に確認でき、1台で広範囲を見られるので、少ない台数でのモニタリングが可能になりました。
人検知などのAI機能を生かし、
安全と業務効率をブラッシュアップ
──Safieを導入いただき、良かった点をお教えください。
羽布津さん:最も良かった点は、多台数のカメラが1つのシステムに統一されて操作や管理を一元化でき、業務効率が上がったことです。収集ルートの最適化など、私たちがやりたかったけれどできていなかった「能動的なカメラ活用」が可能になったのは、操作性に優れて便利な機能が豊富なSafieのおかげだと思っています。
──最後に、映像活用における今後の展望をお聞かせください。

羽布津さん:「リサイクルステーションの廃棄物が一定量を超えたらカメラのAIが検知してアラート」「工場内の不安全行動を検知・予測してアラート」といったことにチャレンジしてみたいです。あとは、「時間帯別のリサイクルステーション利用者数の見える化」「画像認識を生かした持ち込み廃棄物の計量」「機密文書処理の遠隔立会」といった活用法も考えています。Safieは防犯カメラのイメージをくつがえす高度な機能がたくさんありますので、これからも存分に活用したいと思います。
※本記事に掲載している企業情報、所属およびインタビュー内容はページ公開当時のものです。
※カメラを通じて取得する映像は管理者および、映像閲覧が必要な担当者のみで閲覧しています。法令に基づく場合を除き、第三者提供は致しません。また、映像の活用は事前に特定した利用目的に必要な範囲で行い、お客様個人を追跡することは行いません。