ベンチャー支援施設の防犯にSafieカメラを導入
イノベーション支援のコンセプトを体現するツールにも

きらぼし銀行では、同行が運営するインキュベーション施設「KicSpace HANEDA」で、クラウド録画カメラ「QBiC CC-2L」、「AXIS M5054 PTZ」をご利用いただいています。インキュベーション施設だからこそ感じる効果など、Safieカメラ導入の背景やメリットについてお話を伺いました。

(取材:2022年1月)

導入の決め手

  • 高画質で見やすく、防犯カメラとして高性能
  • 映像視聴の利便性にすぐれていた
  • セーフィーのサービスが持つ先進性が施設のコンセプトと合った

導入目的

  • 施設の防犯、利用者の安心・安全のため
  • 先進的なサービスを取り入れることで施設のコンセプトを体現するため
  • 経営層による運営状況の把握のため

導入した結果

  • 施設の利用者、スタッフの安心安全を担保できた
  • 施設の利用状況など、映像を通して経営層との情報共有が可能になった
  • イノベーション企業やプロダクトを支援する姿勢を訴求できた

首都圏における中小企業と個人のお客さまのための金融グループとして、地域社会の発展に貢献するさまざまな総合金融サービスを展開しているきらぼしグループの「きらぼし銀行」。

独自のスキームで創業支援を行うインキュベーション施設・KicSpace(キックスペース)の運営も、地域の起業家たちを支援する同グループならではのサービスの一つです。

2021年11月には、注目を浴びるHANEDA INNOVATION CITY(以下:HICity)内に(きらぼし銀行が)「KicSpace HANEDA」をオープン。施設内で「QBiC CLOUD CC-2L」と「AXIS M5054 PTZ」をご利用いただいています。

インキュベーション施設におけるSafie(セーフィー)カメラ導入の背景や効果について、創業支援室の星義明さん、菅井一人さんにお話を伺いました。

発展を続ける羽田エリアにインキュベーション施設をオープン

──まず、「KicSpace HANEDA」を運営している創業支援室の業務内容について教えてください。

星さん: 創業支援室は当行の本部機能の一つで、創業したい、あるいは創業間もないお客さまの支援を目的としており、販路開拓や資金調達などのサポートを行っています。

ご相談内容によってはグループ会社の「きらぼしコンサルティング」や、「きらぼしキャピタル」と連携することもありますし、資金調達では他行や大企業との連携も視野に入れています。我々がハブとなり、起業家の方々のネットワーク構築を支援させていただくイメージですね。

──「KicSpace HANEDA」は、どのような経緯でオープンに至ったのでしょう?

星さん: KicSpaceは人と企業、企業と企業が出会い、オープンイノベーションが起きる会員制のインキュベーション施設として、2020年に青山の本店1階にオープンしました。そして青山に続き、2021年11月に天空橋駅直結のHICity内にオープンしたのが、ここ「KicSpace HANEDA」です。

HICityは日本の空の玄関口である羽田空港に隣接した大規模複合施設で、2023年のグランドオープンに向け、2020年7月に先行開業しました。「先端」と「文化」の2つをコア産業とし、先端の領域ではモビリティ、ロボティクスなどの企業が集結。多様な領域が融合することで分野を超えた交流を誘発し、訪れる全ての人にイノベーションを提供することを目指しています。

そのコンセプトが、出会いと交流からイノベーションの創出を目指す当行の創業支援事業と親和性が高いことから、この地に「KicSpace HANEDA」をオープンすることとなりました。

先進性が高いSafieカメラは、施設のコンセプトにマッチするプロダクト

──「KicSpace HANEDA」が提供するサービスについて教えてください。

菅井さん: 当施設は、きらぼしコンサルティングが提供するオンラインビジネスコミュニティ「Digibata(デジバタ)」も活用し、オンライン・オフラインの双方で会員の方に創業支援サービスを提供。「KicSpace HANEDA」は、会員の方にご利用いただくインキュベーション施設のひとつになります。

会員の方には、東京都をはじめとした行政や羽田空港などの社会インフラ、またエンタメやスポーツ分野など異業種の企業とも連携し、資金調達、アクセラレータプログラムなどを提供するほか、各種イベントを企画し、会員の方同士、あるいは大企業との情報交換やマッチングも支援しています。また、当施設をコワーキングスペースとして商談や打ち合わせに利用することも可能です。

──今回、施設にSafieカメラを導入した背景について教えていただけますか?

星さん: 当施設は銀行の支店とは役割が異なるため、顧客情報を管理する金融システムや金庫などはありません。とはいえ、施設としてのセキュリティ対策は必要ですので、警備会社を含めた各種サービスを検討していたところ、Safieカメラの紹介を受け、導入を即決しました。

というのも、当施設はイノベーションの街であるHICityの一員であり、スタートアップ企業の支援というミッションを持っています。それだけに、先進性の高いシステムやサービスを導入したいという思いがありました。運営にあたっても、先駆的なチャレンジをしている企業と積極的に交流(連携)を深め、施設内のフリードリンクコーナーには協力会社のロボットを設置しています。
Safieカメラは品質のよさもさることながら、クラウドカメラ業界のイノベーターであるセーフィーの製品という点で、我々のコンセプトにとてもマッチしていたため、迷わず導入を決断しました。

実際、会員の方にセーフィーの防犯カメラだとお伝えすると、興味や共感を得られ、当施設のコンセプトをより理解してもらえることにも繋がっています。

なかなか施設に来ることができない経営層とのコミュニケーションにも活用

──Safieカメラ「QBiC CC-2L」、「AXIS M5054 PTZ」は、どのように運営に活用いただいているのでしょうか?

星さん: 主目的は防犯で、鮮明な映像のクラウド録画によって、会員の方やスタッフの安心安全を担保しています。

また、「AXIS M5054 PTZ」のパン・チルト・ズーム機能は、遠隔でも施設内の状況を鮮明に確認できるため、本部にいながら個人のデバイスを通じて簡単に当施設の利用状況を把握することができます。頻繁に足を運ぶことが難しい本部の経営層も簡単に映像を確認することができるため、情報の共有に大いに役立っています。

HICityをはじめとする羽田エリアは、ものづくりの歴史と知見を誇る大田区にあり、さらに多摩川スカイブリッジの開通(2022年3月12日開通)によって、研究開発が盛んな川崎市殿町のキングスカイフロントとのアクセスも格段によくなります。
当行は今後ますます発展が見込めるエリアの拠点として「KicSpace HANEDA」に大きな期待を寄せています。

──最後に、Safieカメラを活用した今後の展望をお聞かせください。

星さん: 先述の通りSafieカメラの導入は、先進性の高い企業やプロダクトにコミットする当施設の姿勢を会員の方々にご理解いただく上で、非常に有益です。そういったコミュニケーションは引き続き深めていきたいですね。また、会員の方の利用状況の把握や分析への活用も検討したいと考えています。

菅井さん: 「Digibata」で展開しているオンラインコミュニティにSafieカメラのライブ映像をリンクさせるなど、オンラインとリアルを融合させたコミュニケーションへの活用も検討したいですね。

星さん: 映像の品質が高く、映像視聴の利便性もすぐれていますから、支店など他の拠点への展開も考えられると思います。Safieカメラの性能を活かした活用法を模索し、きらぼし銀行の全てのお客さまに安心とよりよいサービスを提供していきたいですね。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2022年1月公開当時のものです。

お話を伺った方

株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ
株式会社きらぼし銀行

創業支援室長 星 義明さん
創業支援室 次長 菅井 一人さん