建設現場で導入が進むSafieカメラ。
日常の安全管理からBCP対応まで幅広く広がる用途

スーパーゼネコンの1社に挙げられる「鹿島建設株式会社」では、以前から建設現場でSafieカメラを導入しています。同社が手がける大規模建設プロジェクトの現場で、Safieカメラをどのように活用しているか、お話を伺いました。

(取材:2022年5月)

導入の決め手

  • 会社で使用を推奨されている製品だったため

導入目的

  • 建設現場の安全管理の効率化
  • 災害時の状況確認

導入した結果

  • 現場に行けない場合でも遠隔から安全管理ができるようになった
  • インシデント発生時、カメラ映像を振り返ることで原因の確認が可能になった
  • 地震があった際、カメラ映像でおおよその被害状況が確認でき対応しやすくなった

スーパーゼネコンとも称され、国内有数の実績を誇り建設業界をリードする総合建設会社「鹿島建設株式会社」。以前から「建設DX」を掲げ、Safieカメラを活用した遠隔臨場などに取り組んできました。

同社が手がける建設現場には、1日あたり数千人の作業員が出入りする大規模なプロジェクトも少なくありません。現場での安全管理を効率化するためにSafieカメラを活用しているほか、災害時の状況確認や作業員のマナー改善など、さまざまな用途でカメラを用いています。関東支店の二村悠史さんにお話を伺いました。

安全管理を効率的に行うためにSafieカメラを導入

──はじめに、二村さんの業務内容を教えてください。

二村さん: 現在は、鹿島建設関東支店が管轄する大規模プロジェクトの工事事務所に常駐しています。主に経理担当として、協力会社への支払いや契約にかかわる業務を担当しており、また、協力会社の労務安全管理業務にも携わっています。

当工事は2019年に着工、私が着任したのは2021年5月です。工事最盛期には協力会社を含めて1日あたり約3,000人が入場、全社的にみても大きなプロジェクトになります。

──こちらの現場では、安全管理の目的でSafieカメラを導入しているそうですが、どのように活用しているのでしょうか。

二村さん: 事故を防止し、安全第一で工事を行なうことは建設業の使命だと思っています。我々、元請企業の役割の一つとして安全管理が挙げられますが、より効果的に実施できる方法がないか模索する動きがあります。

当現場では、その手法の一つとして「現場カメラ」の運用を進めています。これまで現場不在時は施行状況の確認ができませんでしたが、カメラを設置することで、遠隔から現場の映像をもとに安全管理することが可能になります。たとえば、工事事務所内や支店から、設置したカメラを通じてリアルタイムで現場の様子が見られるようになっています。事務所内で書類作成等のデスクワークを行なっているときでも現場を確認することができ、現地の人間から連絡が入った際には同じ映像を見ながらコミュニケーションをとることもできます。

──現場には、カメラはいくつ設置していますか?

二村さん: 現在は、施工エリアに10ヶ所、外部の通路で9ヶ所にカメラを設置。工事の進み具合によって、カメラを移設しながら使用しています。

──カメラの映像で現場の確認をする際、具体的にどういったところを注意して見ていますか?

二村さん: 当現場では、危険度が高い場所での作業や工程がタイトな施工エリアについて、遠隔からでも確認できるようにしています。また、事故防止のために設置した立ち入り禁止エリアに人が入っていないかといった安全管理にも活用しています。

日頃の安全管理からBCP対応まで幅広くカメラ映像を活用

──施工管理では、どのようにカメラの映像を確認しているのでしょうか。

二村さん: 施工管理者は、事情がない限りは現地で施工管理をするのが基本ですので、主な使用用途は録画映像からの施工記録の確認になります。ただ、現場に行くことができない場合にも、パソコンやタブレットを用いてリアルタイムの現場映像を確認することで、効率的な施工管理を実現できています。
また、車両動線部の映像を事務所内に設置した大型テレビに常時映しています。躯体工事施工中はトレーラーや生コン車が錯綜し工事敷地内で渋滞が起こることもあるため、交通状況の確認にも使用していました。

──地震など災害が発生した場合、現場の状況確認にカメラの映像を使うことはあるのでしょうか。

二村さん: 災害が発生した際は、社員が施工中の建物や足場等の仮設物などに被害が生じていないか確認するためにカメラの映像を見ています。このとき、カメラのPTZ機能なども駆使し現場全体を見回して被害状況を確認します。映像は現場担当者のみならず、支店施工支援部門からでも確認でき、迅速かつ適切な初動をとるための一助になっています。また、カメラの映像を確認すると同時に現場近くに住んでいる社員が現地に駆けつけて、自分の目で見て状況の確認を行います。カメラと人の目の二段構えですね。

──セーフィーのカメラを活用してみて、どういった点に満足されていますか?

二村さん: カメラの映像がきれいな点ですね。実際に映像を確認する施工系社員からもこうした声があがっています。以前から導入されている他社のカメラや市販の防犯カメラと比べて映像が鮮明だと思います。
操作性の面では、録画した映像を見ることが多いので、日時を指定したり動体検知機能でフラグが立っているところを追いかけることで、確認したい箇所にすぐアクセスでき満足しています。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2022年11月公開当時のものです。

お話を伺った方

鹿島建設株式会社
関東支店 二村 悠史さん