JR西日本グループの施設警備や沿線警備でSafieを導入
安全確保・情報共有・教育に幅広く活用中

JR西日本グループの一員として、駅ビルなどの保全管理業務やセキュリティ業務を担う「株式会社ジェイアール西日本総合ビルサービス」。同社の警備事業部ではビルや商業施設の施設警備から鉄道・イベント警備まで、幅広いシーンでSafieをご利用くださっています。

(取材:2024年4月)

導入の決め手

  • 操作が簡単で、便利な機能が豊富
  • ウェアラブルカメラで、死角なく現場を撮影できる
  • クラウド録画映像が1カ月間残る
  • マップビューアーでカメラの位置情報がわかる

導入目的

  • 警備員の安全確保
  • インシデント発生時のエビデンスとして

導入した結果

  • 警備員の安全強化を図ることができた
  • スナップショットやムービークリップでクライアント報告が充実
  • 防災センターと現場の情報共有がスムーズに
  • 新人の遠隔フォローが可能になった
  • マップビューアーの位置情報で業務進捗などを把握できる
  • 災害発生時にリアルタイムで現場の被災状況がわかる

JR西日本およびJR西日本グループが所有するビルの効率的な一元管理と、グループ各社の技術・ノウハウの集約による事業領域拡大を目的に、1997年に発足した「株式会社ジェイアール西日本総合ビルサービス」。設立以来、ショッピングセンターや駅ビル・オフィスビルなどの保全管理業務とセキュリティ業務を手がけ、利用者にとって安心・快適な空間を提供しています。

同社の警備事業部では、幅広いシーンでSafieのクラウドカメラをご利用いただいています。ユーザーであると同時に、セントラル警備保障株式会社の2次代理店としてSafie販促にもご協力くださっている同社では、カメラをどのように活用なさっているのでしょうか?導入背景・活用方法や導入メリットなどについて、同部の野村 直央さんと谷本 大樹さんにお話を伺いました。

シンプル操作・クラウド保存・位置情報が好印象
〜警備員の安全強化にウェアラブルカメラを導入〜

警備事業部 担当次長 野村さん(左)と、警備事業部 鉄道警備課 主任 谷本さん(右)

──はじめに、Safieを導入いただいている警備事業部についてお教えいただけますでしょうか。

野村さん:警備事業部は当社のビルマネジメント事業の一部門として、各種の警備保安サービスを提供しています。駅ビルをはじめとする「施設の常駐警備」、イベント開催時における「雑踏警備」、駅構内や新幹線の列車警乗といった「鉄道警備」など、サービス内容は多岐にわたります。

──Safieを導入いただくことになった経緯をお聞かせください。

野村さん:当社は以前から警備業務の可視化および可視化による業務品質の向上に取り組んでいますが、警備員の安心・安全をより確実なものにする上で、いくつかの課題も感じていました。具体的には、施設警備の際に施設内の防犯カメラでは見えにくい箇所があり、現場をバックアップする防災センターが状況を把握しにくいケースがあったこと。また、施設利用のお客様から警備員へのクレームが発生したとき、事実確認の確かな手立てがなかったことなどです。

そのほか、車で移動しながら行う沿線警備の安全についても、カメラによって強化したいとの思いがありました。そこで、これらの課題を解消し、警備員の安全を守るためのツールとして、ウェアラブルカメラの「Safie Pocket2(セーフィー ポケットツー)」を導入させていただきました。

警備事業部 担当次長の野村さん

──なぜ、Safieを選んでくださったのでしょうか?

野村さん:デモ機をお借りして半年間のトライアルを実施したとき、警備員に渡せばすぐに使ってもらえるシンプルな操作性が非常に好印象でした。映像がクラウドに1カ月間残る安心感も良かったですし、マップビューアーでカメラの位置情報がわかること、写真や映像を切り出せる便利な編集機能も魅力に感じました。

谷本さん:カメラのトライアル期間中は、「ライブ映像をもとにした的確な指示による品質向上」「警備員の正当性の記録」「社員の安心感」「関係各所や協力会社との情報共有および管理」「教育用映像のストック」といった観点で、現場と相談しながら検証を行いました。その結果、いずれの観点でも手応えを感じ、本格導入させていただきました。

警備事業部 鉄道警備課主任の谷本さん

──導入に当たり、何かハードルはありましたでしょうか?

野村さん:施設警備では警備員がカメラを胸に装着して撮影しますので、施設を利用する一般のお客様から、撮影していることへの苦情が来るのでは?と不安を抱くスタッフもいました。そのため、顧問弁護士と相談してクレームがあった際のトークスクリプトを作成して周知し、不安解消のための対策を施しました。ただ、カメラを導入して3年ほど経ちますが、これまでのところカメラへのクレーム実績はありません。警備員のカメラ装着はビル所有者であるクライアント様にも了承いただいており、こちらも今までのところスムーズに活用しております。

JR西日本関連からの受注物件は全件でSafie導入
〜カメラ携行の巡回警備で情報共有がスムーズに〜

──現在は、Safieをどのようにご利用いただいているのでしょうか? 

野村さん:「Safie Pocket2」は、防犯やテロ対策を目的とした駅ビルの「施設警備」と、JR西日本の線路沿いの安全確認を行う「沿線警備」、合わせて30以上の現場で活用しています。

施設警備でいうと、当社の駅ビル警備ではクライアント様の要望に沿って随時導入しています。

撮影の運用については細則をつくり、必ず撮影する業務や機密情報やプライバシーに配慮した撮影NGの要件などを具体的に定めています。警備員がカメラを胸に装着して巡回時・閉店時に撮影するケースがほとんどですが、需要に合わせ、活用法を多少変えている施設もあります。映像は防災センターのスタッフがPCで視聴し現場の様子を確認するほか、災害発生時などにリアルタイムで状況把握したり事実確認でクラウド録画映像を見返す、といった使い方をしています。

現場の様子を撮影し、スタッフが録画映像を確認

──沿線警備での活用方法もお教えください。

谷本さん:山陽新幹線の沿線警備では対象エリアが大阪~博多間と広範囲なので、当社の警備員と協力会社が分担して警備を行っており、カメラも両方に渡しています。警備範囲を9つの区間に分け、各区間の線路沿いを車両巡回するため、車中ではSafieを固定して定点撮影し降車時は胸に装着してウェアラブル撮影など、撮影方法を変えながら一部始終を記録します。こちらの映像は私たち本社のスタッフも視聴できる設定としています。警備員の安全確保が目的ですが、マップビューアーの位置情報で進捗状況もわかり、履行確認などの管理業務にも役立っています。

「テロ警戒警備」の様子

──近年は、イベントなどの臨時警備でもSafieをご活用くださっていると伺いました。

野村さん:はい。駅周辺のテロ対策や混雑状況の把握を目的に活用しており、G7やG20開催時に活用実績があります。カメラがあると、臨時警備の本部と現場の情報共有が大変スムーズになって助かります。以前のように電話連絡しなくていいので現場の負担も減ったと好評です。

安全強化・情報共有や災害時の被災確認にもメリット
〜列車警乗や設備部門などカメラの用途拡大へ〜

実際に警備員が「Safie Pocket2」を装着している状態

──Safieを導入して良かった点やご満足いただいている点をお聞かせください。

野村さん:当初の目的通り警備員の安全強化を図ることができ、満足しています。また、スナップショットやムービークリップを使い、クライアント様への報告資料に画像や映像を添付できることも大きなメリットです。クライアント様にも「わかりやすい」と喜ばれ、サービス品質の向上につながりました。ムービークリップは、訓練時の映像を教育で使うときにもよく利用します。

映像とマップビューアーの位置情報により、現場の様子を遠隔で詳細に把握できるメリットも大きいです。新人警備員の遠隔フォローもできますし、以前は出張していた沿線警備の履行確認も遠隔で行えるようになりました。また、災害発生時にリアルタイムで現場の被災状況を確認できることも、危機管理上の大きなポイントだと捉えています。

──最後に、映像活用における今後の展望をお聞かせください。

野村さん:新たに、 新幹線の列車警乗での活用を検討中です。警備以外でも、設備管理部門の点検や立会を遠隔実施して省人化を図ることで、カメラの用途はまだまだあると思います。映像の可能性を大いに生かして警備員の安全を守りつつ、業務の効率化でも成果を出していきたいです。

※本記事に掲載している企業情報、所属およびインタビュー内容はページ公開当時のものです。

お話を伺った方

株式会社ジェイアール西日本総合ビルサービス
警備事業部 担当次長
野村 直央さん


警備事業部
鉄道警備課 主任
谷本 大樹さん