介護施設の自由と安全をSafieで守る。
転倒やひとり歩きのリスクマネジメントにも活用

在宅医療・介護を中心に多角的な事業を展開する「HYUGA PRIMARY CARE(ヒュウガプライマリケア)株式会社」では、運営する住宅型有料老人ホームにSafieを導入。介護施設でカメラが果たす役割についてお話を伺いました。

(取材:2024年1月)

導入の決め手

  • 社内で導入実績があり、性能、コスト、サービスに安心感があった
  • 設置が簡単。大掛かりな工事が不要なため利用者に迷惑がかからない

導入目的

  • 介護施設の入館者を確認する防犯カメラとして
  • 館内における転倒事故などの経緯を映像で確認

導入した結果

  • 防犯カメラの存在で、利用者やスタッフの安心感が高まった
  • 転倒事故の分析、再発防止策の検討などリスクマネジメントに役立つ
  • 認知症の方のひとり歩きや行方不明の際、映像で状況を確認できる

福岡県に本社を構え、在宅医療・介護を中心とした多角的な事業で地域包括ケアシステムの構築に取り組む「HYUGA PRIMARY CARE(ヒュウガプライマリケア)株式会社」。在宅患者へ処方薬を自宅に届ける在宅訪問薬局「きらり薬局」を全国展開する一方、高齢者向け介護施設の運営を行うプライマリケアホーム事業、施設探しをサポートするタイサポ事業、介護DXをアシストするICT事業なども手がけています。

同社は「きらり薬局」の全45店舗にSafie(セーフィー)のクラウドカメラを設置しており、このほど、運営する住宅型有料老人ホーム「プライマリケアホームひゅうが 春日ちくし台」にも導入。介護施設におけるクラウドカメラの活用効果について、介護営業本部長の入江 広実さんにお話を伺いました。

プライマリケアホームひゅうが 春日ちくし台

「自由」を守るための防犯強化。
カメラは転倒事故などの事実確認にも有効と考えた

──はじめに、「プライマリケアホームひゅうが」についてお教えいただけますでしょうか。

HYUGA PRIMARY CARE株式会社 介護営業本部長 入江 広実さん

入江さん:当社は地域包括ケアシステムの構築に取り組む中で、幅広いプライマリーケアのプラットフォーム企業となることを目指しています。その一環として、2023年1月から介護施設の運営をスタートし、住宅型有料老人ホームの「プライマリケアホームひゅうが」を福岡県内に開設しました。

当施設は看護・介護スタッフによるサービスを24時間365日提供しており、医療ニーズの高い方も、住み慣れた地域で安心して暮らしていただける環境を整えています。また入居者様やご家族様の負担をできるだけ抑えるため、介護度が上がるにつれて月額費用を下げる料金体系を取り入れていることも特徴の1つです。

──今回、「プライマリケアホームひゅうが春日ちくし台」に屋内向けのSafieを導入いただきました。導入の経緯をお聞かせください。

入江さん:当施設は住宅型ですので、ご自宅同様の自由な暮らしをご提供したいと考えており、ご家族様との面会も、日中の所定時間内は自由に行えるようにしています。しかし入居が進むにつれてご面会も増えることとなり、給食・リネンといった協力事業者さんも含めると、不特定多数の方が館内に出入りするようになりました。そのため、これまで以上に防犯強化が必要と感じ、カメラを導入することにしました。「自由」を守るために防犯も徹底しなくてはと考えたのです。

不特定多数の方が利用するエレベーター前にカメラを設置

──開設時は、カメラを導入されていなかったのですね。

入江さん:はい。当初は入居者様のプライバシーに配慮し、カメラの導入に消極的でした。しかし、入居者様が館内の共用部で転倒してしまったとき、いつどういう状況で転び、どこを打ちつけたのか、正確にわからず困ったことがありまして……。カメラがあれば、共用部で転倒などの事故が発生した際も前後の状況を正しく把握でき、リスクマネジメントに有効だと考え直し、導入を決めました。

廊下全体が映るようにカメラを設置

──入居者様やご家族、また、スタッフさんの反応はいかがでしたか?

入江さん:介護施設に防犯カメラは必要との感覚をお持ちのようで、入居者様からもご家族様からも、抵抗感のあるご意見はいっさいありませんでした。スタッフからも「安心して業務に取り組める」とポジティブな声が多く、認知症の方の見守りにも役立つと好意的に受け止めてくれました。

──カメラ選定にあたり、Safieを選んでくださった理由をお聞かせください。

入江さん:「きらり薬局」を運営する在宅訪問薬局事業でSafieの導入を決めていたことが大きいです。社内の他事業でスペック、コスト、アフターサービスを精査し、有用なICTツールであることを確認させていただいているわけですから、介護の事業でも安心して導入できると判断しました。また個人的には、設置が容易で大がかりな工事が要らず、利用者様や働くスタッフに迷惑をかけずにすむことも好印象でした。

防犯が強化され、さらなる安心を担保。
認知症の方のひとり歩きや迷子も、映像でしっかりケア

──カメラのご活用状況をお教えください。

入江さん:Safieを導入した「プライマリケアホームひゅうが春日ちくし台」では、メインエントランスと通用口、および館内の共用部に計14台のカメラを設置しています。個人情報の観点からプライバシー空間は設置していませんし、映像を視聴できるスタッフは限定しており、現場で視聴権限があるのは施設長のみです。ほかは私を含む本部の一部の管理職だけが視聴可能です。

メインエントランスでは人の出入りを記録できる位置にカメラを設置

映像は常時モニタリングしているわけではなく、何かあったときにクラウド録画映像を振り返り視聴する使い方がメインです。視聴目的としては、エントランスや通用口のカメラで不審者の入館有無を確認することが多いですね。また、エレベーター前、廊下、ダイニングといった共用部の映像は、転倒事故などが起きたときに振り返り、状況確認する運用をイメージしています。

Safie Viewerで館内のカメラ映像を一元管理

──実際にお使いいただき、使用感はいかがでしょうか?

入江さん:画質が良く、映像が想像以上に鮮明なことに驚きました。音声もしっかり聞こえるので、転倒などの事故はもちろん、例えば受付で来館者とのトラブルが発生したときも、映像、物音、会話をもとに十分な検証ができそうです。

鮮明な映像で現場の状況を確認

──Safieを導入し、良かったことをお聞かせください。

入江さん:メリットの1つは防犯が強化され、入居者様もスタッフも「何かあっても映像で確認できる」という安心感を持てるようになったことです。全ての来館者をカメラが記録してくれるおかげで、制約のない自由な面会を安心して運用できます。

もう1つのメリットは、入居者様の安全をお守りするためのリスクマネジメントを、より充実させる体制が整ったことです。カメラ映像を振り返れば転倒事故などの経緯も正確にわかり、治療や再発防止などの対応を迅速かつ的確に行えます。認知症の方が館内で迷われてしまったときも、映像で「〇時にはダイニングにいらした」「エントランスには行っていない」といった手がかりを得られます。入居者様を見守る上でカメラが役立つシーンはたくさんあり、大切なご家族をお預かりしている場としては、非常に心強く思っています。

リスクマネジメントへの活用を積極推進し、
安心して自由な暮らしを楽しめる環境をつくりたい

──映像活用における今後の展望をお聞かせください。

入江さん:まずは、転倒、ひとり歩きなどのリスクマネジメントへの活用を積極的に実践したいと考えています。現在は導入間もないこともあり、幸い、転倒などの実例はないですが、インシデント発生時は検証をしっかり行い再発防止に生かします。また、今後は春日ちくし台以外の「プライマリケアホームひゅうが」でもSafieを導入予定ですので、有効な映像活用を水平展開し、自由と安心のある理想的な環境を多くの方にご提供していきたいです。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。