LTE搭載、電源さすだけ、設置も簡単!遠隔から建設現場を確認し現場監督の負担を軽減

細田建設株式会社で現場監督を務める小林さん。「道路からビス1本までなんでも作りますよ!」と話す気さくな人柄であると同時に、アナログな建設業界へのIT導入に意欲的で、複数に渡る現場管理のためSafieGoを導入。

遠隔地からの現場管理はもちろん、お客様や関連する業者さんにも現場の映像を共有することで、プロジェクト全体の効率化を高めています。

(取材:2018年3月)

導入の決め手

  • クラウドで、アップデートの手間が不要だから。
  • LTE回線搭載で、電源に差し込むだけで使えるから。

導入目的

  • 複数現場をスマホで確認し、業務を効率化するために。
  • お客様に工事中の進捗を見てもらう。防犯としてもSafieの映像を使う。

導入した結果

  • 複数の現場の進捗がどこにいても把握でき、安心できるようになった。
  • 移動と確認の手間が減り、確認時間の短縮になった。
  • 職人の技術が動画資産になり、若手育成やクライアント提出資料に役立っている。
訪問させていただいた飯能の神社の建設現場

「安心感があります。確実に時間のムダが省けたと思います。」細田建設株式会社に20年以上勤務、現場監督である小林さんは力強く言います。

小林さんは、LTE回線搭載のSafieGoを現在4台導入し、現場監督の悩みである、慢性的な時間不足・人手不足・施工中の防犯・トラブル管理に活用しています。

現場監督の移動と確認の手間をSafieGO活用で時間短縮

インタビューさせていただいた現場監督の小林さんは、勉強会への参加や新しいツールを現場に取り入れるなど、これからの建設の未来を見据えた様々なチャレンジをされています。

現場監督として多数のプロジェクトを掛け持ち、工程や連絡の調整をしている小林さん。今までは毎日いくつもの現場に自ら赴き確認をしていたため、とにかく時間が大幅に不足していたそうです。

小林さん移動って行為は、常に時間とお金との闘いなんです。ガソリン代も時間も食うし、1分1秒の無駄を省く為に、移動中の車内は現場事務所だと考えています。運転しながらハンズフリーで電話をして、現場の職人さんと連絡・調整をとったり、現場数の分だけ段取りする事柄が膨大になっていく。これを毎日どうやればうまくこなせるかが日々の課題となっていました。

別の現場の確認をとる小林さん

─今回、実際に飯能の現場に車で連れて行っていただき、移動の大変さを実感しました!(現場までは駅から20〜30分ほどかかりました。)小林さんは現場監督として、常にどれくらいの現場を担当されていますか?

小林さん細かい現場を含めると、常に30~40箇所くらいを受け持っています。個人宅の新築工事やリノベーション、神社・お寺・等々。メインは飯能ですが郊外での現場もあるため、普通に車を走らせてしまうと簡単に貴重な半日が潰れてしまいます。

1時間かけて現場に行っても、確認する内容そのものは5分で終わってしまうケースもありますが、出向いたり電話で確認しないと心配することも多いです。これらは正直、不毛な時間と言わざるを得ません。他にやるべき事がたくさんあるのに…。

Safie Goを導入してからは、スマホで移動中の空き時間や自宅からでも現場の様子が確認でき、貴重な時間を創出できるようになった。と小林さんは言います。現在は4台のSafieGoを活用して、現場を効率よく管理されています。

4台のカメラを適宜設置して現場の様子をiphoneやipadで確認されている。

小林さん現場監督としては、例えば資材や人の遅れも不安の要因です。資材が届いていないと、工程が崩れてしまうんですね。なので材料が入ったかどうか?ちゃんと来ているか?ということを確認するため、常に電話でやりとりします。でも、手配した人間も資材は手を離れているので「届いてると思うんですがね」と答えるしかないのですが…。

そんなやりとりを数回するとなると、1人2分としてすぐに4~5分位はかかってしまいます。また、電話だと伝言ゲームになりがちで、効率も悪く確実性もなく…何かいい方法はないかなあ…。といつも思っていました。

SafieGoを導入してからは、誰でも持っているスマホで現場の映像を見て「資材が届いているのか?」「滞りはないか?」を映像で一発確認できるようになりました。なので即、画面を見るだけで求めていた情報が視覚として自分に飛び込んできます。

これは…ほとんど魔法です。一瞬で状況判断ができることは、現場の事を常に心配している我々、現場監督にとっては救世主ですね。

現場は状況の変化で段取りを変更せざるを得ないケースが多々あるので、その場で即断即決できるようになったことは、何事にも変えがたいです。効率よく現場状況を把握できる事がすごく助かります!

囲んでいる部分が前日に届いた資材。伝言ゲームによる確認時間が減ったと教えてくださった。

小林さん他の現場にも設置しています。個人宅の工事をやっている現場では、自分だけでなくお客さんや関係者は全員で見られるようにシェアしています。

─映像を自分だけに留めず、お客様ともシェアされているんですね。

小林さん自分やお客さんだけなく水道屋さん・電気屋さんのスマホにアプリを入れるだけで、それぞれ作業が終わるタイミングを気軽に確認してもらったりしています。ポイントは「気軽に確認できる。」ことです。どんなに素晴らしい機能がついていても、会社のパソコンで確認したりとか、画像の共有がしづらいとか、少しでもハードルが高いなあ…と感じてしまうと、だいたいの人はその時点で諦めてしまいますよね。そう感じさせない、シンプルな仕組みがセーフィーさんにはあると思います。

現場事務所がなくても、LTE回線搭載だから導入できて楽だった。

─SafieGoの導入の決め手はズバリ何でしたか?

小林さん今から行く現場もそうなのですが、現場事務所のない山の中なのでモニターや録画機みたいなハードを野ざらしでおくわけにもいかず、とはいえ電話線を引っ張る工事をする訳にもいかず…。

SafieGOは電源に挿すだけで使えるので、過酷な建設現場環境にぴったりだと思いました。電話線を現地に引っ張る手間もいりません。本当に「電源に差す」ただそれだけです。

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ハードを置かなくても良いという点と、クラウドベースでアップデートされる点が良いと思って。従来のカメラだと、最新の機能を使いたいと思ったら買い直しが必要だったんですよね。大手防犯カメラメーカーさんの製品も比較したのですが、なかなか現場の条件にそぐわなかったです。

お客様に工事中の進捗を見てもらったり、防犯としてもSafieの映像を使う。

小林さん工事中は、現場のご近所の方と近隣トラブルが発生することも実は多々あります。そういう場合は、防犯としてトラブルが起きやすい場所も映るようにカメラを設置しています。

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─色々な用途でカメラの設置場所や撮影範囲を変えているんですね。

小林さんそうです。また別の使い方でいうと、建設業界は工事中の手抜きがないよう、工事で見えなくなってしまう所は写真提出が義務付けられている場合があります。

鉄筋や構造に関わる金物類がちゃんと入れているのか?とか…。弊社は各業社さんがしっかりしているのでそんな事は絶対にないのですが、さらに安心してもらえると言った意味合いですね。写真撮影して工程ごとに、書類提出が必要なんです。

Safieだと撮影カ所の増設と撮影ポイントを考えれば、自動化できます。実際、現場監督は、毎回の大量写真撮影の労務で疲れ果てています。Safieの力を借りてそんな建設業界の現状をやっと克服できると考えています。

また、工事が竣工した際に、出来上がって行く様子を動画にして、大型液晶モニターで上映したいと思っています。カメラの動画から静止画をダウンロードして、パラパラ漫画みたいな動画を作成しました。この動画を4分くらいの長さに編集して、建物が完成した時の竣工式でいかに職人さん達が努力をして建設をしたかお披露目します。

 これ、計2万枚あるんですけれど1枚ずつダウンロードしました。つまり2万回やったんですね。(笑)

─すごい労力…!これは大変な作業ですね…!ボタン一発でできるようになったら、もっと手間が省けますよね…。ぜひこの動画は持ち帰り、開発チームにフィードバックさせていただきます!
(現在開発チームでは、こちらのフィードバックを受けて、パラパラ動画を作れるタイムラプス機能の速さを変更できるよう、改良を行っています)

小林さん建設の場合はゼロから建物が出来ていく過程がありますから、驚きや感動があります。これらの事柄を普段現場を見れない一般の方が知りえないというのは、もったいないです。

建設の過程では、それぞれのドラマがあります。動画を作成し「建設物語」として、お客様に見ていただく事は、ただ作ったら終わりではなく、お客様に竣工時に感動を与えるために、これからの時代に弊社は付加価値として重要なことだと思っています。

─確かに、普段一般の人は決して見られない工事の流れは面白いですね…!ぜひ式での上映が成功しますように…!
実は現場にカメラを置く苦労もあったとか?

小林さん現場の職人さんたちにカメラを導入することを伝えたら、監視されてるみたいで、嫌だと不満を買いました。結局、監視を目的としている訳じゃないんだ!と丁寧に説明して、理解してもらいました。

先ほどの動画を見るとわかるように、職人さんの細かい動きがちゃんと写っています。匠の仕事が映像化され、素晴らしい映像が作れたので、動画製作するだけの価値があったと思います。

熟練の職人さんが作業する姿を間近で見て感動しました。

小林さん建設現場は技術を目でみて盗めと言われる世界です。今でも職種によっては、その風潮が主流です。「監視カメラ」なんて考えると、やっぱり職人さんは抵抗感があるんですけど、それを目だけでなく映像として残せる。そしてそれを手本として、若い職人さん達が育って行く。そんな使い方も全然ありだと思います。

今回もこうやってインタビューしていただく時間がつくれたのも、SafieGoで現場を確認できるおかげですね。こうしている間もしっかり確認しながら、ちゃんと仕事していますよ。(笑)

─今日現場に連れて行っていただいて、「現場が遠くて頻繁に行けない」ということを体感しました。

小林さんお客さんや一緒に仕事をする人にしか聞けない話を聞く時間って、すごく貴重ですよね。お世話になっている設計事務所デザイナーの先生から、建築デザインの知識や海外の建築事情を聞く時間もすごく勉強になっています。結果的に自分の見識が広がり、豊かになります。そんな時間もセーフィーが創ってくれています。

─小林さんは休日も新しい部材を探したり、研修に行ったりと、建設マニアですよね(笑)

小林さんそうですね。(笑)

今日、来ていただいた秩父御嶽(おんたけ)神社さんのひのき柱等の木部は、実は新開発の石英ガラス塗料をベースにした新しい塗料を開発・施工させていただいております。

これは、すぐに紫外線劣化をしてしまう木部をなんとかして永年守る事ができないか、との想いで施工させていただきました。今回のSafie導入も含め、このような研究等を会社が後押ししてくれる事は本当にありがたいです。

弊社の会長・社長・専務から新しい技術・研究が大事だと常日頃から教えていただいております。

Safieさんみたいなツールをうまく活用して、新しいことを試したり、お客様や職人さんと話す時間をつくったり。考え方次第で時間って作れると思います。セーフィーさんを使って実現できる事はこれからの時代、防犯カメラ・監視カメラという枠におさまらず無限の可能性を発揮できるのではと期待しております。ありがとうございました。

─新しい技術を積極的に取り入れている小林さんと細田建設株式会社さまのお話、とても面白かったです!本日はどうもありがとうございました!

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2018年4月公開当時のものです。

お話を伺った方

細田建設株式会社 現場監督 小林さん