「眼の代わりになる」、オペレーション改善や廃棄ロス削減に貢献。
カメラで店舗運営をアップグレードする。

デイ ・ ナイト株式会社は、 レストラン事業やコンビニエンス事業などを手がける企業です。現在、長崎県から運営受託している「日本橋長崎館」にてセーフィ ー対応カメラを8台導入し、 金銭授与のミス改善、 オペレーション改善、 廃棄ロスの削減などに映像を活かしています。

(取材:2019年4月)

導入の決め手

  • クラウド対応であった
  • Wi-Fi接続が可能
  • 導入が手軽だった
  • 名前やロゴが親しみやすかった

導入目的

  • レジでの金銭授与ミス解消
  • 接客クレーム検証
  • 遠隔でイベントの様子を確認
  • 厨房の現状把握のため(廃棄ロスの削減とオペレーション改善)

導入した結果

  • 従業員のミスが減った
  • 音が鮮明なのでやり取りの振り返りに役立った
  • 勤怠管理や、従業員の方の仕事の増減、特徴あるお客さんの情報共有などに役立った

デイ・ナイト株式会社は、主に親会社であるNTT都市開発株式会社が保有するビルにおいてさまざまなサービス展開を手がけています。約30年前にレストラン事業から始まり、ホール・カンファレンス事業、テレビやドラマのロケで利用できるロケーションサービス事業、コンビニエンスストア事業と、順々に事業を展開してきました。一貫しているのは、既存のビルをどのように活かしサービスを展開できるか、という視点です。

今回取材で伺った「日本橋長崎館」は、長崎県からデイ・ナイト株式会社が運営を委託されています。県産品の販売、観光を中心とした長崎の情報発信、イートインスペースでの食事の提供を行なっています。

「日本橋長崎館」自体は2016年4月から運営が始まりましたが、デイ・ナイト株式会社が運営に参加したのは2018年4月。前事業者に比べ、イートインスペースの充実に力を入れたそうです。訪れる方の約半数が長崎県出身の方で、地元の食べ物を食べたいという思いからリピーターになる方も多いのだとか。

そんな日本橋長崎館では、現在8台のセーフィーカメラを導入いただいています。今回は、デイ・ナイト株式会社 企画部 主査 経理担当 システム管理者 斉藤領さん、ビジネスサポート事業部 日本橋長崎館 副店長 下田有利さんにカメラの活用方法を伺いました。

「金銭の授与」ミス解消のためにカメラを導入

日本橋長崎館の運営を委託され、オープンから約3ヶ月ほどでセーフィーのカメラを導入いただいた斎藤さん。導入の経緯を次のように話します。

斉藤さん:最初は付き合いのあった代理店や商社の方にカメラ導入の件を相談していたのですが、アプリがなかったり、特定のブラウザにしか対応していなかったりと使いづらかったんです。カメラを探していると、NTT都市開発株式会社が運営するLIFORKというコワーキングスペースの担当者が、「セーフィーのカメラ良いですよ」と教えてくれたんです。それが、セーフィーのカメラとの出会いでした。

他社のカメラと比較した上で「クラウド対応」「Wi-Fi接続」「導入の手軽さ」などが導入の決め手になったと、斉藤さんは話します。また、「他社と比べて、セーフィーという名前やロゴが明るくてかわいい。鳥が見守ってくれているようなモチーフにも惹かれたんです。UIも分かりやすかったですしね」と振り返ります。

また、現場では店舗オープン後に、いくつか課題が見え始めていたタイミングだったといいます。

下田さん:店舗のオープン当初は余裕がなかったのですが、少しずつ落ち着きはじめると、現金の授与の誤りなどの問題が発生しました。ミスの防止や接客クレームの検証のためにカメラを使いたいという話を斉藤さんとしていたんです。

他にもイベントスペースにカメラを設置し、長崎県の物産ブランド推進課の方にも遠隔でイベントの様子を見られるようにしたりと、カメラの増設を検討したそうです。「長崎県には、売上以外にも来館者やイベントの開催状況などの情報共有をする必要があります。なので、その記録という側面もありますね」と、下田さんは話します。

廃棄ロスの削減や業務オペレーション改善にカメラが貢献

最初は1台テストで設置後、「音の鮮明さ」「操作性のよさ」などが決め手となり、追加で6台のカメラを導入いただきました。

下田さん:カメラを導入してから、従業員のミスが明らかに減ったんです。金銭の授与のミスが発生したとき、映像を従業員と確認し、改善案を一緒に考えていったからだと思います。なので、最近はカメラでレジまわりをチェックすることは減りましたね。

他にも勤怠管理や、従業員の方の仕事の増減、特徴あるお客さんの情報共有などに役立てていだたいているそうです。運用するなかで、8台目のカメラを厨房に導入。その経緯を下田さんは次のように語ります。

下田さん:厨房に関わっていた社員の方が辞めてしまったため、その現状把握のためにカメラを導入しました。目的は、廃棄ロスの削減とオペレーション改善です。

「下田から相談をもらい、自分が社内の事務的な処理をして導入を行いました。今回は理由が明確でしたし、コストをかける価値があると考えました。基本的に、導入の判断は下田に任せています」と斉藤さんは語ります。

基本的には下田さんと、デイ・ナイトの本社の方が映像をチェックします。「合計すると1日に1時間は見ているかもしれません」と下田さんは話します。

下田さん:社員が3人しかいないので、わたしたちの眼の代わりになってもらっていて、とても助かっています。スタッフもギリギリの人数で運営しているので、話しかける前に「いま忙しそうかな?」と映像でチェックすることがあります。また、スマホでも観ることができるので、休みの日に自宅から店舗の様子をチェックできるのは嬉しいですね。

事故や何かしらのクレームが発生したときは、ムービークリップを長崎県の方と共有するそうです。

下田さん:お客様からのクレームが発生したとき、記録がなければその場で言った言わないの世界になってしまう。なので、結局は謝罪するしかなかったのですが、セーフィーのカメラは音が鮮明なので、どんなやり取りがあったのかを振り返るのにとても役立っています。

最後に、今後のカメラの活用アイデアについても語っていただきました。

下田さん:カメラによって解像度が調整できるといいですね。金銭の授与のミスがわかりやすくなるように、レジでのお札の色の判別がつくと非常に助かるのですが、現状だと見分けがつきにくい時があります。テストで導入した際は天井ではなくレジの後ろに置いていたので、色も鮮明だったのですが、この店舗は天上が高いため判別が難しいんです。

斉藤さん:スピーカーとマイクの機能が強化され、コンシェルジュの代わりになるカメラのように進化していくと、小売店でもさまざまな活用方法が拡がっていきそうですよね。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2019年4月公開当時のものです。

お話を伺った方

デイ・ナイト株式会社 企画部主査 経理担当 システム管理者 斉藤領さん、ビジネスサポート事業部 日本橋長崎館 副店長 下田有利さん