全現場にSafieを導入し、労働時間を大幅削減
「現場の多さ・遠さ」を乗り越えた現場カメラ活用術

支店単独で60台のSafie GO(セーフィー ゴー)シリーズを現場カメラとして導入し、現場DXを積極推進している「積水ハウス株式会社 千葉支店」。具体的な活用方法と、業務効率化、品質・安全管理、お客様対応に関する効果について伺いました。

(取材:2025年10月)

導入の決め手

  • 高画質な映像
  • 遠隔で画角調整やズーム操作ができる(Safie GO PTZ)
  • ビューアーの使い心地の良さ
  • 現場でコンセントを挿すだけでカメラが起動する設置の容易さ

導入目的

  • 遠方を含む多現場の効率的な管理

導入した結果

  • 現場監督の総労働時間を月平均で20時間/人削減
  • 限られた業務時間の中で頻繁に現場を確認でき、管理が効率化
  • 台風や荒天時にリアルタイムで現場の様子がわかり、対応が迅速に
  • カメラで現場状況が見えることで現場監督の心理的負担が軽減。不要不急の現場急行も削減
  • タイムラプス映像をお客様への報告に活用
  • 現場での盗難やいたずらの抑止力として機能

“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というビジョンのもと、高品質な住まいを提供している「積水ハウス株式会社」。同社の「千葉支店」では、現場カメラとして60台という多台数のSafie GOシリーズをいち早く導入し、現場管理の効率化を実現していらっしゃいます。

導入の背景や具体的な活用方法・効果について、千葉支店の加瀬 智教さん、巻嶋 和明さん、岡田 圭介さんにお話を伺いました。

現場の数が多い上、遠方現場も多数
効率的な現場管理を目指し、全現場にSafie GOを導入

現場を俯瞰する位置に設置

──はじめに、千葉支店のご紹介をお願いいたします。

加瀬さん:千葉支店はオフィスを置く千葉市から、南は館山、東は銚子~県外の茨城県鹿嶋市までの広いエリアを担当し、戸建て住宅を中心に病院、店舗などの多様な建築を手がけています。その中で私は建築課の建築長、巻嶋は副建築長を務めており、岡田は現場監督の1人として担当物件を持ち、現場管理に携わっています。

千葉支店 建築課 建築長の加瀬さん

──早くからSafie導入に取り組んでいたそうですが、どのような背景があったのでしょうか?

加瀬さん:千葉支店が受注する物件数は全支店の中でも上位に入る多さで、年間約200棟が着工し、常時60~70件の現場が進行しています。当支店はこのボリュームを8名の現場監督で担当しています。また、なかには片道2時間以上かかる現場も少なくありません。

このように現場の数が多く、しかも遠方現場が多い状況下で管理の効率化を図るには、やはり、利便性の高いクラウドカメラが有効です。社内でSafieの案内があった際にいち早く手を挙げ、現場カメラとしてSafie GO PTZ(セーフィー ゴー ピーティーゼット)の導入・活用をスタートしました。

──Safieを初めてお使いいただいたときの印象をお聞かせください。

岡田さん:画質が良く、ズームした映像も鮮明で驚きました。現場カメラに対しては建物の外装・外構をきれいに見られる機能を望んでいたので、遠隔でレンズの向きを操作し、カメラで全方位を見まわせることもすごくいいと思いました。

千葉支店 建築課の岡田さん

巻嶋さん:コンセントを挿すだけで使える設置の容易さと、ビューアーのUIも優れていてスムーズに操作できました。それまでも一部の遠方現場にはカメラを入れていたのですが、従前のカメラに比べると非常に使いやすかったです。

加瀬さん:従前のカメラは画質があまり良くない上、魚眼レンズをのぞいているような画角で見づらかったんです。その点、Safie GO PTZは画角が広く、さらにはリモートで自由に画角調整ができます。初めて見た瞬間から「これは役立つ!」と確信し、全現場に導入したいと思いました

現場監督の朝はSafie確認からスタート
活用推進に向け、支店独自で運用の工夫も

──現場カメラのご活用状況をお教えください。

加瀬さん:最初は効果検証も兼ねて特定の遠方地域の工事中現場に対して10台のカメラを設置しました。導入効果を実感でき、また運用イメージができたタイミングで一気に台数を増やしてすべての地域の工事中現場用に計60台を導入しました。原則として工事進行中の全ての現場でSafie GOを設置しており、現場監督とその上長、および発注先である積水ハウス建設や協力工事店の管理者が視聴できる設定としています。

──現場監督がカメラをご覧になるのはどんなときですか?

朝一番に必ずビューアーで映像をチェック。現場の進捗状況を確認する

岡田さん:必ず見るのは朝一番で、担当現場の進捗状況やその日の作業員の人数などを確認します。また、重機作業があるけれど現場に行けない場合に現場映像を見るなど、安全管理において特に注意が必要なときにもよく見ます。もちろん防犯面でも活用しており、夜間に異変があったときや、近隣住民の方からお問い合わせがあったときの事実確認でも映像を見返します。いずれにせよタブレットで手軽に視聴できるので、どこにいても頻繁に担当現場を見ています。注視したい作業が複数の現場で同時並行に進行する日などは、現場カメラがあると本当に助かります

巻嶋さん:現場カメラの映像は、積水ハウス独自のダッシュボードにも組み込まれています。ダッシュボードには、屋内用の360度カメラの画像や熱中症対策のために暑さ指数(WBGT値)も表示されるので、それらの情報をチェックするタイミングで、ついでに屋外のSafie GOの映像も確認するようにしていますね。一括で現場に関する情報を把握できてとても便利です。

──さまざまな場面でお使いいただいていますが、活用推進に向け、運用で工夫なさっていることはありますか?

岡田さん:次の現場にスムーズに移設して効率的に稼働させることができるよう、現場カメラの設置・撤去のスケジューリングに気を配っています。また、Safie Viewer(セーフィー ビューアー)のカメラ名称欄に現場の名称で登録し、一覧表示したときにパッと見てどの現場の映像かわかるようにしています

カメラの名称に現場名やステータスを登録し、設置中の現場やカメラの空き状況を明示

巻嶋さん:現場カメラの設置位置は工事着工前の仮設計画時に現場監督が決めています。建物や敷地全体が映るような見やすい映像が活用しやすいと考え、設置位置にもこだわっています。住宅の工事現場では、敷地の広さの制約で俯瞰した映像を撮りにくいため、仮設計画図を作成する段階から熟考し、工事の邪魔にならない場所で、かつ、遠隔管理に適した画角を確保できるよう調整しています。また、タイムラプス編集した映像をお客様に記念として差し上げることも多いため、絵になる映像が撮れることも意識して設置位置を考えるようにしています。

現場全体を見やすく捉えられるよう、カメラの設置場所は仮設計画図の段階から検討

加瀬さん:デジタルデバイスやシステムツールを組織に浸透させるには運用の工夫も大切ですが、「遠方現場の効率的な管理」という課題が明確で、その課題を現場監督全員としっかり共有していたことも、活用拡大の大きなポイントになったように思います。

巻嶋さん:そうですね。多いときは1日に300kmも移動するような環境でしたから、遠隔管理というソリューションとの親和性は高かったといえます。千葉支店は若い現場監督も多いので新しいツールを使いこなすのも早いですし、Safie自体の操作性の良さも後押しになりました

1人当たりの月間総労働時間が約20時間削減
カメラは「何を、どういう切り口で見るのか」が大事

──現場カメラの導入効果をお聞かせください

巻嶋さん:最もインパクトのある効果は総労働時間の削減です。Safie GOを現場カメラとして導入して以降、業務負荷が最も大きかった時期と比較して、現場監督1人当たりの総労働時間が月平均で約20時間減りました。複合的な理由によるものではありますが、Safie導入による効率的な現場巡回が特に大きな要因となっていることは間違いありません。カメラを見て現場に行くべきかどうかを判断できることの効果は非常に大きいですね。

千葉支店 建築課 副建築長の巻嶋さん

岡田さん:現場を頻繁に確認できるので管理が密になりました。また、カメラの存在が現場に適度な緊張感をもたらし、安全面の意識が高まったと感じます。台風・大雨などの悪天候時に、被害の有無をすぐに確認できるのもいいですね。「見られない」「行かないとわからない」というのは現場監督にとって非常にストレスなのですが、現場カメラのおかげで心理的安全性が向上しました

ちょっと変わったところでは、休日にお客様から有難いことに「現場に差し入れをしたいから、今日は作業員さんが何人いるか知りたい」というお問い合わせをいただくことがありました。その際に現場と連絡を取り合わなくてもカメラで人数がわかり、助かりました。

加瀬さん:お客様や近隣住民の方から、施工内容や現場環境に関するお問い合わせがあったときにも現場カメラは心強い存在です。映像を見ながら事実確認をもとに対応すると、話がとてもスムーズに進むんです。今のところ、カメラ設置以降はお問い合わせ対応が理由で現場に急行したことは1回もありません。認識の相違があった場合に客観的な事実確認ができるのもカメラならではの効果ですし、盗難やいたずらも減り、防犯面での抑止効果も感じます。

さらにお客様に対して、遠隔からも現場状況を日々確認していることをお伝えすると、「すごいですね!」「さすが積水ハウスさんですね」と感心してくださり、当社への信頼性が高まっているように感じます。お客様対応の向上にも寄与しており、現場に行けなかった日も、カメラを見て詳細に報告するとお客様はとても安心してくださいます。施工の記録をタイムラプスにしてプレゼントするサービスも好評です。

──千葉支店はDX推進で成果を上げた部署に贈られる社内アワードを受賞されました。感想をお聞かせください。 

社内アワードの受賞を通じ、千葉支店の取り組みが他の支店にも広がる

加瀬さん:遠方の現場をいかに効率よく、確実に管理するかは全国共通の課題だと思い、事例共有のつもりで応募しました。実際に使ってみて、カメラは単に見るのではなく、何をどういう切り口で見るのか、目的を明確にして視聴することが大切だと実感しています。受賞を機に、こうしたナレッジが他支店にも拡がれば幸いです。

──今後、カメラ活用をどのように進化させていきたいとお考えでしょうか?

加瀬さん:現在の運用を確実に定着させつつ、生産・物流部門と連携した工事終了後の資材運搬用パレットの回収効率化など、新たな用途にもチャレンジしたいです。また、遠隔立ち合いなどで使っているウェアラブルカメラの活用範囲も拡げていきたいです。Safieの豊富な機種と機能を上手に使い、品質安全、お客様対応の全ての質向上を実現したいと思います。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。
※カメラを通じて取得する映像は管理者および、映像閲覧が必要な担当者のみで閲覧しています。法令に基づく場合を除き、第三者提供は致しません。また、映像活用において、作業区画の近隣住民をはじめとする生活者個人を特定、追跡することはございません。

お話を伺った方

積水ハウス株式会社
千葉支店 建築課


建築長
加瀬 智教さん


副建築長
巻嶋 和明さん


岡田 圭介さん