ロジザードZEROとSafieのシステム連携で、瞬時に作業映像を確認
クラウドカメラの利点を生かして管理業務も効率化

総合物流サービスを手がける「株式会社西京物流サービス」では、クラウド倉庫管理システム(WMS)ロジザードZEROとSafieを連携させるサービスをご利用くださっています。WMSとSafieの連携活用でどのようなメリットがあったのか、お話を伺いました。

(取材:2025年2月)

導入の決め手

  • ロジザードZEROとの連携が可能
  • スマートフォンなどで映像を見られる
  • 予算を確保しやすい価格設定

導入目的

  • ロジザードZEROとの連携による梱包作業の映像チェック
  • 問い合わせ対応などにおける作業内容の証跡
  • 倉庫の遠隔巡回および防犯

導入した結果

  • 管理者が作業映像を見ることで、梱包の開封による目視確認が不要に
  • 倉庫のリモート巡回が可能になり、移動時間が大幅減
  • 現場の意識向上で作業の標準化が進んだ
  • 品質管理に対する顧客からの信頼性がアップ
  • インシデント発生時に映像で正当性を証明できる

福岡市に本社を構え、入荷・保管・加工・出荷までの総合物流サービスを提供している「株式会社西京物流サービス」。一社一社のニーズに応える封入や値札貼りなどの加工業務を強みとし、アパレル、食品、サプリ、雑貨などを扱う多くの顧客から厚い信頼を寄せられています。

同社はロジザード株式会社のクラウド倉庫管理システム(WMS)ロジザードZEROを導入しており、このほど、同WMSとSafie(セーフィー)の映像を連携させる「出荷検品 クラウド録画連携オプション」の活用をスタート。その効果について、同社の倉庫管理の責任者を務める田中 秀典さんにお話を伺いました。

活用中の「ロジザードZERO」とSafieを連携
作業の証跡となる映像を1クリックで見られる環境に

──はじめに、ロジザードZEROとSafieを連携させるサービス「出荷検品 クラウド録画連携オプション」(以下、連携オプション)をご利用いただいている倉庫についてお教えください。

田中さん:連携オプションを導入しているのは、福岡市・箱崎ふ頭の冷蔵倉庫で対応している食品会社様の現場です。商品の種類や包装パターンが多く、とりわけ注意深い作業が求められる現場ですので、以前から、出荷指示書の細やかな管理ができるロジザードZEROを運用していました。

お話を伺った統括部長 田中 秀典さん

──なぜ、ロジザードZEROとSafieの連携オプションに興味を持ってくださったのでしょうか? 

田中さん:これまで当社は、他社の防犯カメラは入れていましたが作業内容を確認できるカメラは設置していませんでした。ですが「業務にカメラを活用する倉庫会社が増えている」という潮流は感じていましたし、お問い合わせ対応の際、作業内容の証跡を示せないことへの課題感もありました。そんなときにロジザードZEROとSafieの連携の話を伺い、映像の有効性に興味を持ちました。

最初に「役立ちそうだ」と思ったのは、作業の品質管理の効率化です。箱崎ふ頭の冷蔵倉庫にある食品会社様の現場は、ロジザードZEROの運用で効率化が進みました。しかし出荷指示書に反映できないイレギュラーな梱包オーダーも多く、「オーダー通りに梱包したか、出荷前に開封して再確認する」というアナログなダブルチェックを行っていたのです。このチェックがかなりの時間を要し、梱包材などのロスも生じていたので、映像によるダブルチェックで代替できないだろうかと考えました。

冷蔵倉庫での実際の梱包作業の様子

──実際にSafieをご利用いただくことになった決め手をお聞かせください。 

田中さん:ロジザードZEROと連携できることが大きな決め手になりました。いつも使っているロジザードZEROの画面から、確認したい作業映像に1クリックで飛べる手軽さには強く惹かれましたね。画質の良さやスマートフォンで見られるクラウドカメラの利便性、予算を確保しやすい価格設定も魅力でした。

──カメラの設置や連携はスムーズでしたでしょうか?

田中さん:とてもスムーズでした。何しろ、カメラが送られてきたら開けてネットにつなぐだけ、です(笑)。カメラの設置は、事前にいただいていた付属品を使って自分たちで行いましたが簡単でした。ロジザードZEROとSafieの連携については、ロジザードの方にお越しいただき対応をお願いしましたが、こちらも数分で終わり、すぐに使い始めることができました。

ロジザードZERO管理画面から1クリックで簡単に映像が確認可能

進捗管理まで活用シーンを拡大
クラウド映像のスマートフォン視聴で移動時間を大幅減

──映像で作業の確実性を確認するために連携オプションをご利用いただくようになったとのことですが、効果はいかがでしたか?

田中さん:映像で作業内容を確認できて非常に助かっています。ロジザードZEROの画面上で該当の商品を選んでパッと映像に飛ぶだけですから、とにかく速い。一度梱包したものを開封する必要がなくなり、時間も梱包材のロスも大きく削減できました

──現在は作業品質の担保以外でも、カメラを活用いただいているのでしょうか?

田中さん:はい。Safieは画質がいいですし、クラウドですから必要なときに手元のPCやスマートフォンで視聴できてすごく便利です。映像の検索機能も優れていて、人検知機能を使うと作業シーンを効率良く見られて進捗管理に役立つとわかり、今は管理業務でもSafieを手放せなくなりました。以前は、本社から少し離れた冷蔵倉庫まで直接行って巡回していましたが、スマートフォンで現場を見られるようになって移動の負担が大幅に減りました。おかげでお中元などの繁忙期も、作業や管理のクオリティを担保しながら乗り切れそうです。

イレギュラーな梱包商品のWチェック時、映像確認のおかげで開封の手間が不要に

連携オプションは梱包作業の事実確認にも有効
映像活用で、サービスの付加価値を磨く

──ロジザードZEROとSafieの連携オプションをご利用いただき、感じていらっしゃるメリットをお聞かせください。

田中さん:やはり、使い慣れたロジザードZEROと連携できるメリットは大きいです。いつも見ている画面から1クリックで見たい作業映像に飛べるので、スピーディーですし照合ミスも起きず本当に快適です。業務においては、効率良く品質管理を行えるようになったことに加え、インシデント発生時に作業過程をトレースできる安心感や、リモート巡回による進捗管理の効率化などのメリットがあり、とても満足しています。

──今後、Safieを使ってチャレンジしてみたいことがございましたらお教えください。

田中さん:当社はEC物流も手がけていますが、ECでは到着後に数量などに関する確認のお問い合わせをいただくことが多々あります。

その際、映像で事実確認ができれば注文通りに梱包されているかどうかが確認できますので、Safieとの連携オプションをトラブル防止対策の一環としてお客様にご提案することも考えています。いずれ「倉庫にカメラは当たり前」という時代が来るでしょうから、当社の物流ソリューションの付加価値としてどう生かすか、映像活用をブラッシュアップしていきたいです。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。
※映像の活用は事前に特定した利用目的に必要な範囲で行い、映像に写り込んだ個人を特定、追跡することは行いません。

お話を伺った方

株式会社西京物流サービス
統括部長
田中 秀典さん