少人数で50カ所以上を巡回警備
クライアントの信頼を獲得、警備員の勤怠管理・安全担保にも

大阪に本社を構え、大型イベントなどを中心に警備サービスを提供している「株式会社ガードアクシス」。同社は、夜間の巡回警備でセーフィーのウェアラブルクラウドカメラをご活用くださっています。具体的なご活用方法や、警備業におけるSafieの導入メリットについて伺いました。

(取材:2024年2月)

導入の決め手

  • 画質が良い(夜間映像も見やすい)
  • ビューアー機能が充実し、全体管理の利便性が高い
  • 視聴や編集機能がシンプルで、映像を社内共有しやすい

導入目的

  • 夜間の巡回警備の勤怠管理
  • クライアントからの問い合わせ対応のエビデンスとして

導入した結果

  • 映像活用で確実な勤怠管理が可能に
  • 映像の共有でクライアントからの問い合わせが激減
  • 好事例を映像で社内共有でき、スキルの平準化に役立った
  • 通話機能で現場の警備員とのコミュニケーションが円滑に

大型イベント警備や施設警備をメインに、関西圏で幅広い警備サービスを提供している「株式会社ガードアクシス」。同社は大阪府内の一部エリアで小中学校の警備も担っており、毎日行う夜間の巡回警備では、ウェアラブルクラウドカメラの「Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケットツー プラス)」をご利用くださっています。警備業におけるカメラの導入効果や今後の活用計画などについて、代表取締役の奥谷 直輝さんにお話を伺いました。

直行直帰で現場に向かう警備員の勤怠管理、
安全担保に向けてカメラを導入

──はじめに、御社の事業についてお教えいただけますでしょうか。

奥谷さん:当社は、警備会社に勤務していた私が2015年に創業しました。工事現場の交通警備などからスタートし、10周年を目前にした現在は、花火大会やマラソン大会といった大型イベントの警備をメインに、施設警備、交通警備、駐車場警備など、幅広い警備サービスをご提供しています。

2022年にはこれまでの警備業のノウハウを活かし、イベント開催に関わる警備計画書の作成や、当社が主催となるイベントの企画開催を行うイベント事業部を開設しました。また、グループ会社では警備業務のDX推進に向けたシステム開発を手掛けるなど、警備業の品質と効率を向上させるサービスを多角展開しています。

──現在、ウェアラブルクラウドカメラの「Safie Pocket2 Plus」をご利用くださっています。なぜ、カメラを導入することになったのでしょうか?

奥谷さん:当社は大阪府内の一部エリアで、計50数校の小中学校の警備も担わせていただいております。そこではこれまで24時間常駐の警備体制を取っており、夜間も1校1名体制で、50数名の警備員が常駐警備を行っていました。

しかし、クライアント様のご意向で夜間は巡回警備とする契約に変わり、それに伴って夜間の警備員の数も数名に減少しました。夜から明け方までの7時間ほどの間に3名で50数校を巡回しますので、1校当たりの滞在時間は決して長くありません。さらに、巡回後の報告書は作成・提出しているものの、警備員は基本的に直行直帰です。そのためクライアント様が夜間警備員の姿を目にすることがほぼなくなり、「毎晩確実に巡回しているか不安」とのお声を頂戴するようになりました。そこで、巡回警備の様子をカメラで撮影すればクライアント様にご安心いただけますし、警備員の勤怠管理や安全担保にも役立つと考え、Safieを導入させていただきました。

──ウェアラブルクラウドカメラの中で、Safieを選んでくださった理由をお聞かせください。

各現場の夜間巡回警備の様子もダッシュボードで一覧で確認

奥谷さん:1つは、夜間撮影でも見やすい画質の良さです。管理者目線としては、ビューアーアプリ内のダッシュボードに全カメラの映像を一覧表示でき、全体管理がしやすいことも魅力に感じました。ムービークリップなどの映像編集もシンプルな操作で、映像共有の利便性が高い点も気に入りました。

映像による事実確認で信頼が深まり、
クライアントからの問い合わせは週3→月1に激減

通話機能を使い現場の様子を見ながら警備員と通話

──夜間の巡回警備では、「Safie Pocket2 Plus」をどのようにご活用いただいているのでしょうか?

奥谷さん:警備員がネックマウントでカメラを装着し、鍵を開けるところから施錠して退去するまで、巡回の一部始終を撮影しています。

──撮影映像は、どんなときにご覧になりますか?

奥谷さん:当社ではライブ映像のリアルタイム視聴、クラウド録画映像の振り返り視聴、どちらも行っています。ライブでは、主に私が夜中に視聴して、問題なく巡回しているか確認します。一方、クラウド録画映像は、報告書の記録と照らし合わせて勤怠管理に使用しています。ほか、クライアント様から夜間の状況についてお問い合わせがあれば、確認のために振り返り視聴します。

──使い勝手はいかがでしょうか?

奥谷さん:画質がいいですし、「Safie Pocket2 Plus」は手ぶれ補正もあるので非常に見やすい映像が撮れます。SIM入りで、単体で通信できるのもいいですね。以前、他社の小型カメラを使ってみたことがあるのですが、ポケットWi-Fiがないと通信できないタイプで不便だったので、カメラ1台で完結するのはうれしいです。

──カメラを導入して良かったことをお聞かせください。

奥谷さん:報告書とカメラ映像を併用することで、直行直帰で業務に当たる警備員の勤怠管理を確実に行えるようになりました。

また、映像は客観的なエビデンスとして、クライアント様からのお問い合わせ対応でも非常に役立っています。例えば、朝、学校が施錠されていないと真っ先に当社にお問い合わせをいただきますが、私たちは巡回時に施錠の様子も撮影していますので、警備員の閉め忘れではないことをすぐにご理解いただけます。何より、映像があれば巡回を確実に実施していることもおわかりいただけますから、当社では巡回中のクラウド録画映像を、クライアント様に積極的に共有してきました。その結果、以前は週3件ペースだったお問い合わせが月に1件あるかないかに激減しました。

施錠の様子を撮影し遠隔で確認

勤怠管理やクライアント様対応以外では、教育やコミュニケーションでのメリットを感じています。教育では好事例のシーンをムービークリップで切り出し、巡回警備に当たる警備員たちにクイックに展開します。映像なのでわかりやすく、警備員間のスキルの差を埋め、全体のサービス品質や安全性を高めるのに有効です。

コミュニケーションについては、通話機能の効果が大きいですね。夜中に私がライブ映像を見るときは、通話機能でねぎらいの言葉をかけたりします。普段は現場の警備員と顔を合わせる機会が少ないのですが、カメラを介したコミュニケーションで現場との距離が縮まったように思います。

カメラはカスハラなどの現場トラブルから警備員を守り、
クライアントとの関係を守る砦になる

──今後、Safieを使ってトライしてみたいことがございましたらお聞かせください。

奥谷さん:さしあたっては、現場のトラブルから警備員を守るツールとしてのカメラ活用に取り組みたいです。大型イベントの警備や商業施設の駐車場警備では、立ち入り禁止区域に無断で入る・順番を無視する・ゴミをポイ捨てするなど、ルールを守らないお客様に遭遇することも少なくありません。そのようなお客様は警備員を恫喝することもありますし、私たちのクライアント様である主催者や店舗側に、当社警備員に対するクレームを入れることもあります。その際、映像や音声で事実確認できないと、当社とクライアント様との信頼関係が揺らいでしまうリスクもあるので、カメラを使って回避したいと考えています。

今後カメラは、悪質なお客様とのトラブルから警備員を守る砦として、また、クライアント様との信頼関係も守る砦として、警備業界でのニーズが高まるのではないでしょうか。そうした意味でもSafieは心強いソリューションですので、引き続き、お力をお借りしたいと思います。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。

お話を伺った方

株式会社ガードアクシス
代表取締役
奥谷 直輝さん