VMSとは?NVRとの違いと仕組み・メリット・活用シーンを解説


VMSとは、防犯カメラや防犯カメラで撮影した映像を記憶装置に保存・管理するソフトウェアのことです。この記事では、VMSの仕組みや特徴、メリット、活用シーンについて解説していきます。

VMSとは

VMSとは「Video Management System(ビデオ・マネジメント・システム)」もしくは「Video Management Software(ビデオ・マネジメント・ソフトウェア)」の頭文字をとったものです。

直訳すると、映像管理システムもしくは映像管理ソフトとなり、防犯カメラや防犯カメラで撮影した映像を保管・管理するソフトウェア・サービスを指します。

VMSは大規模な防犯カメラシステムをはじめ、個人経営の店舗や家庭のなかで用いる中・小規模の防犯カメラシステムにも導入されており、幅広いシーンで活用されています。拡張性や運用のしやすさから、防犯カメラシステム以外の用途にも応用可能なため、今後の動向にも注目です。

VMSの仕組み

VMSは、「映像の録画」「システムの管理」「映像の閲覧」の3つの基本ソフトで構成されており、それぞれのソフトウェアが連携して複雑な処理を可能にしています。

防犯カメラや防犯カメラで撮影した映像は、VMSのサーバーに転送・保管されるため、このサーバーから各種ソフトウェアがデータを活用し、さまざまな処理を実現します。

また、センサーやパトライトなど外部機器との連動や、比較対象の映像と照合するといったことも可能です。撮影した映像はサーバーで管理されているため、リアルタイムでの確認が可能。緊急時にも即時確認・対応できます。

NVRとの違い

VMSと間違えやすい用語として、「NVR」があります。NVRは「Network Video Recorder」の頭文字をとったもので、ネットワークカメラ対応のレコーダーのことを指します。

防犯カメラで撮影した映像を記録・管理できるところはVMSと共通していますが、NVRは録画に必要なソフトウェアやストレージ、インターフェースを内蔵しており、ネットワークカメラやモニターを接続すれば使用できるといった手軽な使用感が特徴の機器となっています。

VMSのメリット

ここでは、VMSを導入するメリットとして、実現できることの具体例について紹介していきます。

システムの一元管理ができる

VMSでは、サーバーの保管能力とソフトウェアの処理能力を用いて、複数のカメラで撮影した映像の一括管理が可能です。

また、顔認証や映像分析、入退室管理といった別システムと連携させたうえで、一元管理のカバー範囲を広げることも可能です。この特徴を活かし、遠隔地のカメラ映像の閲覧や設定・操作も可能であり、権限設定を見直すことで複数人でのカメラ映像視聴といったことも実現できます。

拡張性が高い

VMSで用いる防犯・防犯カメラは、どのメーカーでも互換性があるため、好みのメーカーを選択したり既存システムのカメラを流用したりと、柔軟に検討ができます。

また、カメラの増設や設置拠点の追加も簡単で、システムを拡張したい場合にも比較的容易に対応できます。

赤外線センサーやアラームなどの関連デバイスとの連携や、顔認証システムや客層分析システムなどの他システムとの連携など、拡張性にも優れており、状況に合わせたアップグレードが可能です。

異常をリアルタイムで検知できる

VMSでは、撮影した映像のなかから特定の事象を検知する機能を保持しています。

例えば「扉が開いている」といった状態に対して、その事象を検知し、その際の映像を取り出して閲覧することが可能です。また、異常と判断する特定の事象を検知した場合に、リアルタイムで担当者のパソコンやスマートフォンなどの通信機器にアラートを送ることで対応を促すこともできます。

VMSのおもな活用シーン

ここでは、現場でのVMS活用例をご紹介します。

小売店

小売店やスーパーでは、万引き対策としてVMSが導入される事例が多いです。要注意人物の特徴を登録しておくことで、VMSの防犯カメラで検知した場合に、担当者にアラートを発し、即時対応が可能です。その他、金銭取引のチェックや顧客行動分析などへの応用も検討できます。

工場

工場や生産施設、プラントでもVMSは活用されます。広範囲で作業している各作業員への個別指示や、防犯カメラシステムを通した全体把握、作業導線見直しによる業務効率改善などで効果を発揮します。

オフィスビル

VMSは、オフィスでも活用されています。厳密な入退室管理や部外者の侵入防止などの防犯システムを構築することでセキュリティ向上が実現します。情報漏洩やデータ持ち出しなどのリスク軽減にも効果的です。

公共スペース

駅や空港、スタジアムやコンサート施設などの公共スペースでも、防犯・安全を目的としてVMSが活用されています。防犯カメラと警備員を併用することでの警備体制の効率化と治安維持の両立や、事象を検知する仕組みを応用した防災面でのカメラ活用システムも、各地の公共スペースで構築されています。

金融機関

金融機関では、不正行為や不審な行動がないかチェックすることを目的にVMSが導入されることが多いです。解像度の高いカメラを使用することで、不審な人物の特徴をはっきりとらえたうえで記録に残し、アラートも併用することで、不測のトラブルを未然に防止できます。

あるいは、契約時の内容を記録することで、お客様との認識の齟齬を抑止するといった応用も検討できます。

医療・介護施設

医療・介護施設の現場では、高齢者の見守りにVMSが活用されます。入退室を管理し、所在不明な状況を作らないことで、親族の方にも安心いただけます。この他にも、不審者や部外者の侵入がないことの確認や、患者の容態の遠隔確認、夜間俳回防止などの応用も可能です。

学校

学校では、生徒の登下校管理を目的にVMSが導入される事例が多くなっています。顔認証技術を用いて生徒が普段どおりの登下校を完了しているか確認し、異常があった場合には、担当教諭および保護者へのメール通知などの対応が可能です。

VMSを導入するならSafie

VMS のさまざまな活用事例をご紹介してきましたが、これらを実現可能にするサービスとしてSafie(セーフィー)のクラウド映像プラットフォームがおすすめです。

以下、Safieのサービス内容をご紹介します。

専門知識が不要

VMSは、「映像の録画」「システムの管理」「映像の閲覧」の3つ機能をそれぞれのソフトウェアが担っており、連携することで複雑な処理を実現しています。このため、導入・運用には専門知識が必要で、これがVMS導入のハードルにもなっていました。

その点、Safieのクラウド映像プラットフォームなら、特別な知識がなくても使用可能。映像の確認、複数カメラの一括管理が1つの画面で実現できます。

1台から数千台以上のカメラに対応

Safieのクラウド映像プラットフォームは、1台での小規模な防犯カメラシステムから数千台以上のカメラを用いた大規模なシステムの構築まで対応が可能です。1台につき15人まで映像を共有できるため、大規模なシステムでも複数人での管理体制にて対応ができるため安心です。

幅広い業種での導入実績

Safieのクラウド映像プラットフォームは、さまざまな業種での導入実績があり、小売りや飲食、不動産・建設・製造業と多様なシーンでご活用いただいております。個人経営の店舗での小規模システムから大手企業での大規模システムまで幅広く対応しており、お客様からの信頼を得ております。

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