
防犯カメラには大きく分けて、アナログとデジタルの2種類があります。
アナログ防犯カメラとデジタル防犯カメラの大きな違いは、使用するケーブルの種類です。アナログ防犯カメラは同軸ケーブルを使うのに対して、デジタル防犯カメラはLANケーブルを使います。
使用するケーブルの種類以外にも、価格や画質、映像データの保存方法などの違いもあります。この記事では、アナログ防犯カメラとデジタル防犯カメラ、それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットをご紹介します。
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アナログ防犯カメラの特徴とメリット・デメリット

デジタル社会の現代、アナログ防犯カメラは古いと感じるかもしれませんが、アナログならではの利点により、現在でも需要があります。
アナログ防犯カメラとは?
アナログ防犯カメラとは、カメラから録画機までの情報伝達をアナログ信号で行なう形式のカメラを指します。電源供給と映像伝送を一体化した同軸ケーブルでカメラと電源ユニット、専用の録画機をそれぞれ接続する1ケーブルタイプが主流です。電源ケーブルと映像ケーブルの2つが必要な2ケーブルタイプもあります。
アナログ防犯カメラから送られてきたアナログデータは、録画機でデジタルデータに変換・圧縮され、ハードディスクに記録されます。
日が昇り沈むさまや、四季の富士山、虫や動物が卵から孵化するさまなど、自然や生物の変化を短い時間で見せられるため、観光のプロモーションビデオに用いるケースが多くあります。
比較的身近なアナログカメラに、フィルム式のカメラやテープ記録式のビデオカメラがあります。
メリット
アナログ防犯カメラのメリットとしてまず挙げられるのは、その価格帯。カメラ本体は比較的リーズナブルなものが多いです。また、ネットワークを介さず、カメラと録画機をケーブルで接続するため、映像が安定しやすいことも大きなポイントです。
デメリット
アナログ防犯カメラの場合、データ出力はハードディスクもしくはVHSビデオテープへの記録となるため、保存環境や期間によっては劣化する恐れがあります。デジタルに比べると低画質なカメラが多く、人物の顔の判別などは難しい点もデメリットです。
また、配線はカメラごとに必要となるため、工事費用がかかり、導入コストがかさみやすくなります。
そのためアナログ防犯カメラは、多くのカメラが必要なく、増設予定のない環境下で、大まかな全体像を24時間チェックしたい場合に相性がいいといえるでしょう。「画質は悪くても問題ないから安く導入したい」という場合にも向いています。
また近年、映像面のデメリットを解消するAHD(アナログハイビジョン)の防犯カメラも登場しています。デジタル信号で撮影した映像をアナログデータに変換して送信するもので、より高画質な映像を残せます。従来のアナログ防犯カメラの配線をそのまま使用できるので、既存の設備を生かしながら工事コストを抑えることが可能です。
デジタル防犯カメラの特徴とメリット・デメリット

デジタル防犯カメラはアナログ防犯カメラと比べて、機能性の高いカメラが多く存在します。
デジタル防犯カメラとは?
デジタル防犯カメラとは、デジタルデータを出力・保存する形式のカメラで、ネットワークカメラ、IPカメラとも呼ばれています。カメラ本体がコンピューター機能を内蔵し、IPアドレスを持っていることから、直接インターネットを介して、映像の記録と伝送ができます。
デジタル防犯カメラの場合、カメラとネットワーク接続機器(ルーターなど)をLANケーブルでつなぎます(もしくは無線LANを使用)。カメラから送られたデジタルデータはHDDやクラウドなどに保存されます。
メリット
機種によってはPoE(Power over Ethernet)給電に対応しているタイプもあります。PoE 給電とは、LANケーブルを通して電源を供給する方法で、PoE対応機種の場合はLANケーブルのみの配線で使用できます。比較的工事費用がかからないため、追加で台数を増やしたいときなどにも使いやすいです。
また、インターネットを介するため映像データの送信速度が速く、高画質であることも魅力の1つです。HD画質で録画できるカメラであれば、人物の判別も可能です。
送られた映像は録画方法に応じてSDカードやHDD、クラウドなどに直接保存されます。いずれも長期保存の際、劣化が起こりづらい保存方式です。クラウドに保存した場合、インターネット環境があれば、パソコンやスマホ、タブレットから、いつでもどこからでもリアルタイムで映像を見られます。
マイク内蔵、スピーカー出力、AI搭載など、機能性の高いカメラがあることもも大きなメリットでしょう。
デメリット
デジタル防犯カメラは高機能がゆえに、カメラ本体がやや高額です。またインターネットを介するため、通信状況によって映像が乱れる可能性もあります。
特に、無線LAN対応のデジタル防犯カメラで ポケットWi-Fiなどを使っている場合、LANケーブル使用時に比べて回線状況が不安定になりがちです。ポケットWi-Fiではなく光回線の利用をおすすめします。
【比較表】アナログ・デジタルの違い

アナログ防犯カメラとデジタル防犯カメラの違いを、項目別に表で見てみましょう。
「オートタイムラプス」は、指定した特定の曜日、時間帯(4時間以上)の録画データをタイムラプス動画として自動保存でき、再生速度を480~1440倍から選ぶことができます。日付をまたぐ設定も可能なので、深夜の警備を録画する際にも適しています。
アナログ防犯カメラ | デジタル防犯カメラ | |
---|---|---|
概要 | アナログデータを出力・保存 | デジタルデータを出力・保存 |
ケーブル | 映像ケーブル+電源ケーブル もしくは 同軸ケーブル | LANケーブル+電源ケーブル もしくは LANケーブルのみ(PoE給電対応機種) 電源ケーブルのみ(無線LAN対応機種) |
データ保存 | ハードディスク、VHSビデオテープなど | SDカード、HDD、クラウドなど |
メリット | カメラ本体の価格が手頃映像が安定しやすい | 配線がシンプルで、工事費が抑えられ増設もしやすい 送信速度が速い 高画質 保存データが劣化しにくい |
デメリット | カメラごとに配線を要し、導入コストがかかる場合も 長期保存の際、データ劣化の恐れあり画質が粗め | カメラ本体がやや高額 通信環境によって録画が途切れることも LANケーブルは長距離対応しづらい |
Safie対応カメラはすべてデジタル防犯カメラ
Safie(セーフィー)対応のカメラはすべてデジタル防犯カメラであり、かつクラウド式です。高画質で利便性が高く、個人や企業、業種問わず幅広い層から選ばれています。
HD × 最大30fpsの高画質映像
Safieのデジタル防犯カメラはすべて約100万画素のハイビジョン(HD)画質です。1秒間の動画で見られる静止画の枚数を示す「フレームレート」は最大30fps。この数値が高いほど滑らかな映像となり、30fpsはテレビ映像とほぼ同じくらいとされている高数値です。クリアで自然な動きの映像を視聴できます。
クラウド録画でHDD不要
Safieは防犯カメラのクラウド録画サービスです。専用のクラウドプラットフォームを介して、録画映像やカメラの管理が可能。撮影した映像はこの専用クラウドに保存されるため、録画機の購入もメンテナンスも不要です。専用モニターを用意することなく、お手元のパソコンやスマホから、、いつでもどこからでも手軽に映像を見られます。
カメラにアクセスさせない強固なセキュリティ
外部からカメラに直接アクセスできないよう、強固なセキュリティ対策(AES128bit以上・Perfect Forward Secrecy)を施しているのが特徴の1つです。ユーザーやカメラが利用する通信経路も暗号化されており、不正アクセスを未然に防ぐことができます。
リーズナブルかつシンプルなクラウド料金
初期費用はカメラ本体の料金と工事費用(必要な場合)のみ。それにプラスして、クラウド録画の月額利用料がかかります。カメラ本体は27,280円~(設置工事を要する場合は別途工事費が必要)、クラウド録画の月額利用料は1,320円/月~。
月額利用料は撮影した映像をクラウドサーバーに保存する期間によって異なります。詳しくは、料金プランをチェックしてください。