従業員の見守りから接客技術の向上まで
ペットサロンの店舗運営を支えるSafieカメラ活用術
関東を中心に、ペットケアサロン「PET-SPA」(ペットスパ)を展開している、株式会社西武ペットケア。ペットのトリミングを行うトリマーの多くは女性。同社では、従業員の安心安全のため、「Safie」のクラウド録画カメラ「QBiC CLOUD CC-2L」を導入、店舗の防犯用途のほか従業員の接客向上にも活用いただいています。
(取材:2021年7月)
導入の決め手
- 映像が鮮明だった
- 音声もクリアに録れた
- 工事が不要で設置が容易だった
導入目的
- 女性が多い職場での、安心安全のための見守り
- 万引き防止や現金過不足などの防犯
導入した結果
- 現場のリアルな状況が把握できるようになった
- 良い接客の様子を捉えた音声と映像の活用で接客品質が向上
西武ペットケアは、西武グループの一員として、ペットケアサロン「PET-SPA」を関東中心に26店舗運営するほか、ペットを専門に写真撮影を行うスタジオ「Petcrew Studio」など、ペットの医・食・住に関わるペットケア事業を展開されています。同社では、主力ビジネスであるPET-SPAの店舗において、「Safie」のクラウド録画カメラ「QBiC CLOUD CC-2L」(以下、CC-2L)をご導入いただいています。その目的とご活用方法について伺いました。
塚本さん: 当社は、1994年にペット共生マンションのプロデュースからスタートし、ペットの生活の質を向上させるペットケアビジネス、さらにはペット専門の写真撮影ビジネスなど、ペットに関わるビジネスを展開しています。主力ビジネスであるペットケアではPET-SPAというブランドで、ワンちゃんのトリミングを中心として、ペットホテルやペットフード、グッズなどの販売も行う店舗を展開しています。なかには、ペットクリニックを併設した店舗もあり、ペットの病気やけがの予防・治療も行っています。
女性が数多く働く現場での、安心・安全への活用がきっかけ
──PET-SPAの店舗において、クラウドカメラの導入を考えられたきっかけとはどのようなものだったのでしょうか?
塚本さん: PET-SPAの店舗は、商業施設に入っている店舗もありますが、住宅が多い街の路面店も多く、ガラス張りでトリミングの様子を外から見られるような作りだったりします。トリマーの多くは女性ということもあり、「何かあったらカメラが撮っていてくれる」という安心・安全のための見守りが主な目的でした。
また、店内の様子をカメラで常時録画できれば、接客上のトラブルがあった際にそのやり取りを確認したり、レジ周りの防犯目的でも活用できると考えたのです。
──防犯・安心の見守りといった目的において、Safieをお選びになった理由について教えてください。
海田さん: セーフィーさんにお声がけしたのは、グループ会社でSafieカメラを使っていたというご縁からです。
まずは、CC-2Lを1台お借りして試してみたのですが、最初に感じたのが「声がすごくクリアに聞こえるな」ということでした。お客様とのやりとりもはっきりと聞こえますし、電話の声も聞こえることに驚きました。
また、CC-2Lは設置が容易だということが大きなポイントでした。ほとんどのPET-SPAの店舗はテナントとして入居しているため、設置のために工事が必要な製品だと導入のハードルが高くなってしまいます。実際、現在店舗に導入しているカメラはすべて、私が店舗に行って、画像を見る機会の多いエリアマネージャーと画角を調整しながら、受付付近に設置しています。
カメラが眼の代わりとなり、店舗のリアルを映す
──実際にお使いになられて、どのような効果があったのでしょう。
塚本さん: CC-2Lの導入は、防犯や見守りが主目的だったのですが、使ってみると防犯はもちろん、もっと大きな効果に気づきました。それは、店舗のリアルがつかめるということです。
我々には、店舗の運営を管理・サポートするエリアマネージャーがいるのですが、1人で複数の店舗を担当し、巡回しているため、どうしても行き届かない時間が発生します。それが、カメラの導入後は、スタッフとお客様とのやり取りがクリアに映像・音声として残るようになり、エリアマネージャーが店舗に居なくても、現場のリアルな姿を知ることができるようになりました。
このことによって、営業成績の良い店舗の接客の様子をエリアマネージャーや本部が確認できるようになり、「○○さんの、この接客の仕方がいいね」「△△さんの、キャンペーンの説明の仕方がわかりやすいね」といった接客の上手な人のトークテクニックがわかるようになったのです。そして、それを他の店舗に展開できるようになりました。キャンペーンを担当する部署からも、ぜひカメラ映像をキャンペーンの販売促進に活用したいという話もでています。
カメラの活用でスタッフが技術を存分に発揮できる環境に
──今後のカメラのご活用の展望について教えてください。
海田さん: トリミングの手元を取りたいというニーズがあり、ウェアラブルタイプの製品も試してみたいと考えています。
トリミング技術の高いスタッフの手技や珍しい犬種をトリミングする様子を映像データとして残せば、新しい技術の習得や新人教育の生きた教材として各店舗に展開でき、技術面の向上に役立てられるのではないかと考えています。
塚本さん: 今回、CC-2Lの導入によって、カメラが人の眼の代わりとなることがわかりました。しかし、私はカメラが人の仕事にとって替わるというようなことは考えてはいません。
ペットサロンは、スタッフの高い技術によって成り立っています。
その現場にカメラを活用することによって、その人の仕事や技術力の向上により注力できるようになると考えています。
カメラ映像によって、エリアマネージャーが現場を把握するということが容易になりました。これにより、店舗を巡回する時間が減るなど業務効率が向上した分、店舗のスタッフと対話をしたりスタッフのケアに充てることができるようになると思います。
映像で、スタッフの素敵な接客や上手なトリミング技術などが把握できれば、リアルな教材として各店舗に展開し、全体のスキルの向上につなげることができます。また、スタッフの良い働きを表彰するなど、モチベーションの向上につなげることもできるでしょう。
安心・安全の見守りからスタートしたカメラ導入ですが、これからもさらなるカメラの活用を模索していきたいと思っています。それによって、より良いサービスの向上を図り、お客様はもとより、お預かりするペット、さらにはスタッフも含めた皆がhappyである環境をつくり、企業理念である「わたしのやさしさで、あなたをhappyに」を実現していきたいと思っています。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2021年7月公開当時のものです。
お話を伺った方
ペットスパ事業部
事業部長 塚本 享佑 さん
課長 海田 渉 さん