ドローン映像をリアルタイム伝送。
「Safie Connect」で保守・点検業務が飛躍的に変わる

火力発電所の設備の点検や、建設現場での状況確認にドローンを積極的にご活用されている「関電プラント株式会社」。2023年5月にリリースした、様々なデバイスの映像をリアルタイムに伝送できるHDMI出力対応ルータ「Safie Connect」の実証実験にご協力いただきました。ドローンと「Safie Connect」を活用した遠隔保守・点検業務の映像確認について、使用感や今後の可能性についてお話を伺いました。

(取材:2023年3月)

導入目的

  • ドローンで撮影した映像を、リアルタイムで遠隔から確認するため

導入した結果

  • ドローンで撮影した映像を、リアルタイムに遠隔で確認できるようになった
  • 社内での点検活用はもとより、お客様への即時確認や業務の安全性向上などに期待ができる
ドローンを操作して建設現場の点検作業を行う様子

主に関西電力の火力発電所・原子力発電所の設備の保守・点検や、プラントの建設を手掛けている「関電プラント株式会社」。同社では約2年前よりドローンの活用を開始。ドローン搭載カメラで撮影した映像を、火力発電所の設備の点検や、建設現場での作業状況の確認に活かしています。

この度、同社が建設中の自社工場(兵庫県高砂市)で、様々なデバイスの映像をリアルタイムに伝送できるHDMI出力対応ルータ「Safie Connect(セーフィー コネクト)」の実証実験にご協力いただき、その使用感や今後の可能性についてお話を伺いました。

業務効率や安全性の向上のため、
新たな技術やツールを導入し、全社に広げる

──まずは御社の事業と、技術開発グループのお仕事について教えてください。

北口さん:当社は主に関西電力様の火力発電所設備の保守・点検や、プラント建設工事を請け負っております。

私たちの所属する技術開発グループは、業務の効率化や安全性向上のため、新たな技術やツールを導入したり、各部署に紹介する仕事をしています。

例えば、情報の見える化や共有を図る目的で、プラント事業本部内にiPadの配布を行いました。ただモノを配布するだけでなく、アプリの使い方をレクチャーするなどして、皆が活用できるようにすることまでが我々の業務です。

──これまで、Safieカメラは、どのようなシーンでご活用いただいていたのでしょうか?

北口さん:建設現場にSafie GO(セーフィー ゴー)を設置して、遠隔から作業者の状況を確認するために活用しています。

現場監督が巡回する代わりにカメラに我々の眼の代りとなってもらい、離れた場所から定期的に映像を確認していますね。また、弊社にはテクノセンターという研修施設があり、その研修・実習の様子を撮影し、見るという教育面での活用もしています。

インタビューに答えていただいたプラント事業本部 プラント技術部 技術開発グループの北口さん

ドローン映像を活用することで
人が立ち入ることのできない難所や高所の点検・確認作業を効率化

──御社では、どのようなきっかけでドローンを導入されたのでしょうか?

ドローンで上空から撮影し、安全点検を実施

北口さん:ドローンの導入を検討したのは、約2年前になります。当グループで検討を始め、効率的に運用する為デジタルビジネスユニットという新規事業を立ち上げました。

我々の現場は、実は人が立ち入るには厳しい環境が多いのです。発電所内部においては、破損がないかサビがないかと、くまなく見ていくわけですが、例えばボイラーなどの中は粉塵があるため、防護服や防塵メガネを必要とします。水タンクの場合には、水を抜かなければ点検ができません。また、プラントには足場を組んだり高所作業車を使わなければ確認できない箇所もあります。

こういった難所や高所もドローンであれば、人が行くより危険性もなく手軽に状況を確認できます。コスト面や時間をセーブできるといった業務効率面と安全性の観点から、ドローンの活用は我々の業務にとって利便性が高いと考え、導入に至りました。

リアルタイムでドローンで撮影した映像を見ている様子。とても鮮明な映像を見ることができます

──ドローンは、どのような体制で運用されているのでしょうか?

北口さん:弊社内でドローンチームを編成しており、そのメンバーがドローンを操縦しています。工事施工が分かるスタッフ(工事経験者含む)が操縦することで、ドローンで点検しながら状況を把握できたり、メンテナンスや修理の必要性を判断することができます。

導入当初は、技術担当の人員を中心に有志で手を挙げてくれたメンバーでスタートしました。現在、ドローンの操縦資格を持つスタッフが8名おり、現場でドローンを操縦しています。そのうち5名は操縦講師の資格をもっていて、社内で操縦者養成も行っています。

また、基本的に月1回メンバーで集まって、3~4時間操縦訓練を行い、スキルの向上も図っています。
機体としては、屋内、屋外を点検できるドローンに加え、狭所用や水中用のドローンも活用しています。

社員自ら操縦資格を取得し、ドローンを実際に扱いながら最適な活用方法を模索

──ドローンで撮影された映像は、どのように活用されているのでしょうか?

北口さん:先ほどお伝えしたような、火力発電所内部の点検に活用していることが多いです。ボイラーの内部や水の入ったタンクにドローンを入れて撮影し、録画された映像を確認して、不具合がないかどうかをチェックし、修理が必要であれば指示を出します。

プラント工事においては、建設や解体といった工事の進捗状況の確認にも役立っています。

大型モニターで撮影した映像を見ている様子

また、私の部署ではドローンで撮影した映像を画像処理ソフトで処理し、詳細な3D画像を作るというようなことも試みています。

私個人としては、この映像をZoomで共有し、遠隔地にいるメンバーと話をするというような使い方もしています。
さらには、別の部署では、我々の仕事を知っていただくための会社案内映像として使ったりということもあるようです。

「Safie Connect」を用いたリアルタイム映像で
業務の効率化と安全性の向上に期待

実際にドローンを飛ばして実証実験を行っている様子

──今回、実証実験としてドローンと、様々なデバイスの映像をリアルタイムに伝送できるHDMI出力対応ルータ「Safie Connect」を接続し、リアルタイムで映像をご確認いただきました。こちらの使用感について教えてください。

北口さん:我々は、2年前にドローンの活用を始めたばかりで、まだまだこれからというところです。それでも、これまで人力だけに頼っていた仕事が置き換わり始めていると実感します。ただ現状の運用では、リアルタイムで映像を見られないため、本当に見たかった場所が撮れていなかったりして、再度撮影したり人が現場に赴き再確認するという事例もありました。

実際にドローンで撮影された画像を映しているSafie Viewer

今回、建設現場でテストさせていただき、最初は映像にタイムラグがあるのではないかと心配していましたが、そんなことはありませんでした。映像も鮮明で「結構キレイに見えるんだ」というのが最初の感想です。
ただ、場所によっては、映像が乱れる場面があり、通信環境がカギであるということの気づきになりました。

──今後、「Safie Connect」について、活用の可能性や展望についてお聞かせください。

今回使用した機材一式。手元を撮影するためのSafie Pocket2(セーフィー ポケット2)(左上)カメラ付きドローン(右上)、Safie Connect(右下)ドローンコントローラー(左下)

遠隔でリアルタイムに確認できると、そういったことが解消されるばかりか、「もう少し左を見せてほしい」といった指示をもらいながら点検・確認作業が行えるようになり、利便性が飛躍的に向上すると思います。また、社内だけでなくお客様にも同時にご確認いただけます。

現場から離れた事務所で撮影した映像を確認する北口さん

管理者やお客さまが現場に行かずとも、現場を確認できるようになることで、コストや時間もセーブでき、業務の効率化が図れると感じています。
またリアルタイムのドローン映像は、作業環境は良好か、正しい作業は行われているかといった安全管理・安全巡回をも可能としてくれるでしょう。

この仕組みは、我々の仕事のやり方が変わる第一歩かもしれません。今はまだ我々も気づいていない活用法もあると思いますので、これからも可能性を広げていきたいと思っています。

ドローン映像による業務効率化のノウハウをたくさん教えていただきました。インタビューに答えていただき、ありがとうございました!

お話を伺った方

関電プラント株式会社 プラント事業本部
プラント技術部 技術開発グループ


北口 剛さん


チーフマネジャー 石川 悌さん