インターネットカフェ「自遊空間」をセルフオペレーション店舗に。
セキュリティにとどまらないクラウドカメラ活用術とは!

全国に183店舗を展開するインターネットカフェ「自遊空間」。同ブランドでは、18店舗に37台(※2019年2月現在)のセーフィー対応カメラが導入されています。一部の店舗では、店舗の自動化やセルフオペレーションを推進しており、その一環としてセーフィー対応カメラが利用されています。

(取材:2018年4月)

導入の決め手

  • スマホでどこからでも映像を確認できる
  • 過去に使っていたものと比べて使いやすい

導入目的

  • 人手不足による店舗運営のセルフオペレーション化のため
  • 店舗のセキュリティ強化のため
  • マーケティング活用のため

導入した結果

  • PCで各店舗の様子を画面一覧で確認できるようになった
  • トラブルがあった際に気づいて連絡できるようになった

全国に183店舗を展開するインターネットカフェ「自遊空間」。同ブランドでは、18店舗に37台(※2019年2月現在)のセーフィー対応カメラが導入されています。一部の店舗では、店舗の自動化やセルフオペレーションを推進しており、その一環としてセーフィー対応カメラが利用されています。どのように店舗運営の効率化にカメラが貢献しているのかーー。「自遊空間」を運営する株式会社ランシステム 代表取締役社長 日高大輔さん、経営企画室 高橋英明さんに話を伺いました。

店舗運営の効率化や自動化を推進する「自遊空間」ブランド

インターネットカフェ、アミューズメントカジノ、カプセルホテル、時にはラーメン屋まで、ランシステムは時間消費型のさまざまなエンターテイメントを提供する企業です。

その中でもインターネットカフェのブランド「自遊空間」は、全国で直営店を75店舗、フランチャイズまで含めれば183店舗を展開するブランドです。「複合カフェ」をキーワードに、マンガやインターネットにとらわれずダーツやビリヤード、カラオケなどのエンターテインメントを複合的に提供しています。

日高さん:私達は常に新しいエンターテインメントを提供し続けられるように取り組んでいます。最近では店舗でスマホゲームのリアルイベントを開催し、店舗同士で戦ったりと、新しい取り組みを始めました。現代は可処分所得や時間の奪い合いです。視点を変えればコンビニもカフェも競合であり、お客さまに来てもらうことが難しくなっている。だからこそ、自遊空間に遊びにきてもらう理由を多く作ろうとしているんです。

自遊空間の店舗展開を進める中で課題として挙がっていたのが、人手不足でした。現在は有効求人倍率が8年連続で上昇するなどして、各業界で人手不足が起きています。そこでランシステムが取り組み始めたのが、「完全自動化セルフオペレーション店舗」でした。

現在は成増と高円寺の2店舗をリニューアル。完全自動化システムによるセルフオペレーションや、クレジット決済による事前予約システム、そしてセキュリティ目的でセーフィー対応カメラを導入いただくことで、新しいタイプの店舗の実験を行っています。

これまでは店舗に数名のスタッフが常駐し、清掃やフード提供、受付カウンターでの案内を担当していました。リニューアル後は、なんと清掃担当の1名のみで店舗が運営できているそうです。

日高さん:現在はスタッフが1名になり、人件費も半分近くまで削減できています。スタッフは清掃と、トラブルが発生した時に対応できるように店舗に常駐しています。緊急時には周囲の店舗からヘルプのスタッフが駆けつけられるようなオペレーションも構築していますね。

店舗運営の効率化は、会員登録の際にコールセンターと繋ぎ、お客さまの疑問を解消すること、座席選びのシステムを自動化すること、自動入退場のシステムゲートを設置すること、退出時の精算システムの導入などで実現されました。

それらのシステムとともに導入されたのが、セーフィー対応カメラでした。

「セキュリティ」だけではなく、オペレーション改善やマーケティングに映像は活かせる

ランシステムへのカメラ導入が決まったのは、オリックスの営業チームの力がありました。2017年9月にセーフィーはオリックスや関西電力などと資本業務提携を結び、共同での事業成長に取り組んできました。

その一環としてオリックス社内にセーフィーのカメラ販売チームが組成され、オリックスの既存クライアントに対して販売が始まっています。ランシステムはもともとオリックスと付き合いがあり、自遊空間の新横浜店での試験的導入の後に、現在は6店舗で合計13台のカメラの導入に至りました。

日高さん:オリックスさんにセーフィー対応カメラを提案いただき、感心してしまいました。「カメラ」と聞くと防犯以外の使い道が浮かびませんが、セーフィー対応カメラの場合は、映像を店舗のオペレーション改善やマーケティングにも活かせるからです。

完全セルフ店舗への移行を進めるにあたり、懸念していたのは「お客さまとの接点がなくなること」でした。店舗内でお客さまがどのように振る舞っているのか、何に困っているのか、録画映像を確認することで、店舗にスタッフがいなくてもそれらのデータを取得することができます。

店舗にスタッフがいれば、お客さまはそのスタッフに聞くことができます。ですが、スタッフがいなければ、自分で考えて動かなければいけない。スタッフがいない分、動線やオペレーション設計を丁寧に行う必要があるわけです。お客さまが迷っている様子が映像で記録されていれば、その動線を改善できますよね。

店舗の自動化や効率的な運営を支えるセーフィー対応カメラ

成増店では、店舗の入り口とPOSレジの周辺に合計2台のカメラを設置。現場の責任者、経営企画室のメンバーが映像を確認し、現場で日々改善が行われています。

「過去に使用していたカメラと比べてもセーフィーのものは使いやすい」と、経営企画室の高橋さんは語ってくれました。

高橋さん:自遊空間の全店舗でカメラを設置していましたが、全ての映像はローカルのHDDに保存されるため遠隔からは確認できなかったんです。セーフィー対応カメラの場合はスマホでどこからでも確認できるのが良いですよね。

カメラを設置してから約3ヶ月が経ち、現在はどのようにカメラを活用いただいているのでしょうか。高橋さんは業務時間内は各店舗の様子を一覧画面で固定モニタに表示し、いつでも店舗の状況がわかる状態にしている、と語ります。

高橋さん:なにかトラブルが発生した時に店舗に連絡しています。設置して日が浅いこともあり、トラブルが起きたのは2〜3回でしょうか。月に1回もありませんね。ただ、映像をいつでも確認できることが安心につながっています。

日高さんは、店舗の運営効率の改善のために今後取り組むことも語ってくれました。

日高さん:セキュリティ、店舗オペレーションの改善、マーケティングのためにさまざまな店舗にセーフィー対応カメラを導入していきたいですね。今後は顔認証技術などを使って店舗の入退場を管理するなど、よりコストのかからない店舗運営ができたら理想ですよね。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2018年6月公開当時のものです。

お話を伺った方

株式会社ランシステム
代表取締役社長 日高 大輔さん
経営企画室 高橋 英明さん