サービスオフィスのセキュリティに映像を活用!
「クロスオフィス日比谷」における活用法とサービス拡張への期待感

セーフィーが資本業務提携を結んでいるオリックスグループが運営するサービスオフィス「クロスオフィス」では、約60台のセーフィー対応カメラを導入いただいています。新型コロナウイルス感染症により、柔軟なオフィス利用のニーズが高まるなか、現在はセキュリティ確保が目的でカメラを利用いただいているクロスオフィスの担当者に話を伺いました。

(取材:2020年6月)

導入の決め手

  • 先進的なプロダクトやサービスを積極的に導入している
  • 価格や費用対効果が良かった
  • 遠隔からでも映像が確認できるため
  • 今後の拡張性の期待感を持った

導入目的

  • セキュリティ確保に活用したかった

導入した結果

  • オンプレミスのカメラに比べて、配線処理、工事などがスムーズだった
  • 密になっていないか混雑の具合を確認できた
  • 動体検知機能があるので映像のさかのぼりが簡単だった
  • 映像を出店戦略や混雑率の可視化に利用したいと考えるようになった

オリックスグループが運営するサービスオフィス「クロスオフィス」は、六本木や渋谷、新宿などに全7拠点を展開しています。2020年3月には「Business Wellbeing」というコンセプトのもとで、日比谷にも新しい拠点がオープンしました。その立地特性を生かし、窓から日比谷公園を望みながら仕事ができ、気持ちよく、ウェルビーイングに働ける環境になっています。六本木の拠点は「アート&デジタル」がテーマになるなど、拠点ごとにコンセプトを打ち出しています。

「クロスオフィス日比谷」は霞ヶ関駅直結のため、官庁との取引が多い企業や、大企業の拠点のひとつとしての利用、あるいは本社利用をするIT企業などが入居しています。今回の新型コロナウイルス感染症により、「オフィスの縮小ニーズ」は高まるなか、新たにリモートワークとの兼用で入居されたり、たまにしか出社しないスタッフはフリーアドレス契約にし、個室契約と併用したりと、働き方に合わせた柔軟な契約ができることが特徴のひとつです。

オリックス・ホテルマネジメント株式会社 運営統括部 サービスオフィス課 担当課長 松尾俊秀さんにセーフィー対応カメラの活用法について伺いました。

サービス拡張性への期待

現在、クロスオフィスではセーフィー対応カメラを全7拠点合計で約60台導入いただいています。そのなかでも、「クロスオフィス日比谷」では24台が導入されており、ラウンジやコワーキングスペースなどの共有スペースのセキュリティに活用されています。

松尾さん:いまの利用方法はセキュリティカメラの意味合いが強いです。混雑の具合を映像で確認したり、違う拠点では豪雨や雪などの影響は大丈夫かどうかを確認したりしています。

セーフィーは2017年9月にオリックスとの資本業務提携を行い、現在はクロスオフィスを含めて、オフィスや運営施設にセーフィー対応カメラを導入いただいています。オリックスグループの施設にセーフィー対応カメラを案内した際、特に強く関心を持っていただけたのがクロスオフィスでした。

松尾さん:わたしたちクロスオフィスは新しい事業のため、先進的なプロダクトやサービスを導入し、それを対外的にアピールすることが重要だと考えていました。セーフィー対応カメラのほかに、無人コンビニの『600』やビジネス書籍の要約サービス『flier』なども導入しています。

セーフィー対応カメラの導入の決め手となったポイントについて、松尾さんは次のように話します。

松尾さん:価格や費用対効果などの側面も大きいですが、遠隔からも映像をチェックできること、そして、今後のサービスの拡張性への期待感というのが主な理由です。既存の拠点では他社のセキュリティカメラを利用していましたが、現地に行かなければ映像を確認できないものでした。そのため、新しい拠点はセーフィー対応カメラの導入をすぐに考えるようになりましたね。

「クロスオフィス渋谷」での試験導入を経て、正式に複数拠点での導入に至りました。「配線処理も楽で、工事はスムーズ。オンプレミスのカメラに比べたら、とても手際が良かったことを覚えています」と、松尾さんは話します。

「クロスオフィス日比谷」では松尾さんのほかに、運営部署の社員も映像を確認できる体制を整えています。また、バックオフィスにもモニターを設置しており、受け付け対応をするスタッフも映像を確認できます。

松尾さん:わたしはいまだと本社や自宅で働くことが多いため、映像にて「クロスオフィス日比谷」が密になっていないかをチェックしていますね。その際にタブレットやスマートフォンといったマルチデバイスで映像を確認できるのはありがたいです。また、人が動いたときに映像にピンがつきますよね。映像をさかのぼることが簡単で、とても気に入っている機能です

利用人数カウントで、新規出店の参考データをつくる

最後に今後の活用方法の展望も伺いました。

松尾さん:サービス向上という観点で、映像から利用人数のカウントを行いたいですね。クロスオフィスのユーザーが施設に足を運ぶ前に、どれくらい混んでいるかを確認できるといいかなと思っています。フリースペースの席が埋まってしまっていないかとか、人が多くて密集していないかとか、確認したい方は多いと思います。

また、松尾さんは「クロスオフィスの出店戦略にもデータを生かせるのではないか」と言葉を続けます。

最後に今後の活用方法の展望も伺いました。

松尾さん:もし可能であれば、個室利用もできる会員とコワーキングスペース利用のみの会員が見分けられるとよいですよね。コワーキングスペースの席の埋まり具合から、コワーキング会員の募集の上限を決めたり、そもそものコワーキングスペースの大きさを決めたりと、戦略や売上予測に反映できますよね。そうすると、新規出店やリノベーションする際の参考データにもなりますね。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2020年6月公開当時のものです。

お話を伺った方

オリックス・ホテルマネジメント株式会社 運営統括部 サービスオフィス課 担当課長 松尾俊秀さん