
Safieカメラで複数の現場を遠隔管理し
移動時間・コストの大幅削減を実現

中部電力のグループ会社として、中部エリアへの送電・変電・配電などの電力インフラを担う「中部電力パワーグリッド株式会社」。同社はSafieのカメラを使用したサービス「らくモニCamera」を提供しながら、自社でも活用することによって、電力インフラ工事の現場を遠隔で管理することに成功。現場への移動に伴う時間・コストを大幅に削減されています。カメラ導入の背景や、活用方法などについて詳しく伺いました。
(取材:2024年10月)
導入の決め手
- リアルタイムで映像を確認できる
- 操作方法がシンプルで分かりやすい
- 光学ズームで現場の細部まで確認できる
導入目的
- 現場への移動時間・コストの削減
- 遠隔管理による現場の状況把握と意思決定
- 新人社員の教育
導入した結果
- 現場への移動時間とコストが大幅に削減
- 遠隔で現場の状況を把握、適切な指示や対応ができるようになった
- 複数現場を1人で管理する際の効率がアップ
- 重要な作業の教育資料として映像データを活用
INDEX
「安全・安価で安定した電気をお客さまにお届けする」をモットーに、中部電力グループ他で発電された電力の供給と配送を担っている「中部電力パワーグリッド株式会社」。今回はSafie(セーフィー)導入の経緯や導入後の効果について、お話を伺いました。
往復2時間かかる現場への移動時間・コスト削減を目指し
Safieカメラによる現場確認・情報共有に取り組む
──はじめに、「中部電力パワーグリッド株式会社」様の事業内容についてお聞かせください。

八木さん:「中部電力パワーグリッド」は、電力の送配電と、電力インフラの構築・保守を行っている会社です。中でも私たちが所属しているのは地下に埋設したケーブルを通じて送電する「地中送電」を取り扱う部署で、この「地中送電」のために必要なケーブル・管路工事の現場を管理することが、私たちの主な業務です。
──Safie導入の背景にはどのような課題があったのでしょうか?
八木さん:一番の課題は、現場に通うためにかかる時間とコストでした。現在、現場を管理する工事チームには27名のメンバーがいるのですが、その内15名の担当者が5~10件の工事件名を担当しています。現場には2・3日に1度程度足を運ぶ必要があるのですが、名古屋の事務所から現場がある尾張旭市までは往復で2時間ほどかかるため、かなり負担が大きかったのです。
また、現場から事務所に相談の電話が来たとき、口頭のやりとりでは現場の状況が分かりにくいという課題もありました。以前はFaceTimeを使ったり、カメラで撮影した静止画を送ってもらったりしていたのですが、これでは時系列で作業を追えず、状況把握が難しかったのです。その点、Safieカメラがあれば、現場のリアルタイム映像を見ることで、事務所にいても状況を把握することができます。最初に課題として挙げた移動時間・コストも大幅に削減できるということで、導入を決めました。
──現場でらくモニCamera(Safie GOシリーズ)を使われているとお聞きしましたが、どのように活用されているのでしょうか。

八木さん:工事が長期にわたる現場に、現場作業の確認用としてカメラを設置しています。今回の現場ではマンホールの据付や組み立て作業などをおこなっているのですが、手順書どおりに作業が行われているか、公衆の安全がしっかりと確保されているか、現場の担当者が事務所で映像を見ながらチェックしています。
基本的に作業の様子はリアルタイムで確認することが多いのですが、他の現場に行っていて確認できない作業がある場合は、録画映像を振り返って確認するという使い方をすることもあります。
──現場の映像を新人教育に活用するケースもあるのでしょうか。
八木さん:新人教育における映像の活用はまだ具体的には始まっていませんが、その準備は進めています。実は私自身まだ社歴が浅く、工事現場に関する知見も少なかったので、映像を見ながら事務所で上司の説明を受け、現場作業への理解を深めるということをしていました。映像があることで自分以外の人の動きを見ることができますし、そこで得た知識をもとに現場へ適切な指示を出せるので、かなり助かっています。

1人あたりの移動時間を年間約120時間削減。
複数の現場を効率よく管理できるようになった
──Safie導入にあたり、何かハードルはありましたか?
斎藤さん:事前説明をしっかり行ったおかげで現場にも好意的に受け入れてもらえましたし、大きなハードルはなく、スムーズに導入することができたのではないかと思います。
──ビューアーや管理画面の使い勝手はいかがでしょうか?

八木さん:ビューアー・管理画面ともにとても使いやすいですね。タイムラインの時間幅を1時間、6時間など変更できるのも便利ですし、ズーム機能を使って現場の細かいところを確認できるのも、とても使い勝手が良いと思います。
──Safieを導入いただいた結果、どのような効果があったかお聞かせください。
八木さん:移動時間を大幅に削減できました。往復2時間かかる現場に、平均して月5日程度行っていたことを考えると、2時間×5日間×12ヶ月で、1人あたり年間約120時間分の移動時間が削減できたことになります。この効果はやはり大きいですね。おかげで浮いた時間を、書類作成や他の現場の管理に充てられるようになりました。また、私のように経験の浅い人間が、映像を見ることで工事に関する知識を深められるのも、ありがたいことだと感じています。
斎藤さん:本当に、時間削減の効果は絶大ですね。これまで現場に行くとなると支度時間を含め半日ほど時間を要していましたから、削減できた時間・コストを考えると、カメラの費用対効果はかなり優れていると思います。
現場の作業内容を映像に残し
新人の教育に活用していきたい
──最後に、Safieの映像を使った今後の展望について教えてください。

斎藤さん:先ほども話が出ましたが、映像を教育に活かすという試みを積極的に行っていきたいと考えています。昨年くらいから、地中線の管路・ケーブル工事の作業を撮影し、教材用に映像をストックするという取り組みを始めました。これをパッケージにして、新人社員が好きなときに見て学べるようにしたいですね。きっと大いに役立ってくれるのではないかと、期待しています。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。
※カメラを通じて取得する映像は管理者および、映像閲覧が必要な担当者のみで閲覧しています。法令に基づく場合を除き、第三者提供は致しません。また、映像の活用は事前に特定した利用目的に必要な範囲で行い、お客様個人を追跡することは行いません。
お話を伺った方

中部電力パワーグリッド株式会社
名古屋支社 地中線グループ スタッフ副長
斎藤 勇治さん
中部電力パワーグリッド株式会社
名古屋支社 地中線グループ
八木 恵佑さん