コンセントひとつで、賃貸でも簡単設置
「働く女性」を支える企業内保育園でのクラウドカメラ活用法
Animo株式会社は、人材派遣、マナースクール、企業研修、保育園、セントラルキッチンと幅広い事業を展開している企業です。なかでも企業主導型保育園の事業において、保育園内にセーフィー対応カメラを設置いただいています。
(取材:2018年4月)
導入の決め手
- 安価である
- 違う園のカメラも一覧で映像確認できる
- フォルムが不快にならない
- 工事不要で、自分で設置できる
導入目的
- セキュリティのため
- スタッフとコミュニケーションを取るため
- 園児の様子を確認するため
導入した結果
- 設備の不備などをカメラを動かしてもらいながらリアルタイムに確認できた
- 現場のトラブルを映像確認し迅速に対応できた
- カメラがあることがスタッフの安心材料となった
「世の中にいる女性が、ごく当たり前に子育てをしながら社会参加し、家庭が豊かになる」そんな社会を目指しているのが、大阪を拠点に事業を展開するAnimoです。Animoが2年ほど前にスタートした企業内保育園事業は、どのように働く女性の幸せに貢献しているのか。また、セーフィー対応カメラはその事業に対して、どのように活用されているのでしょうか。
働く母親のための事業を展開するAnimoが始めたのは「企業内保育園」
Animo株式会社は、人材派遣、マナースクール、企業研修、保育園、セントラルキッチンと幅広い事業を展開している企業です。なかでも企業主導型保育園の事業において、保育園内にセーフィー対応カメラを設置いただいています。
既存事業が複数ある中で、Animoが2年ほど前から手掛けるようになったのが企業主導型保育事業。企業主導型保育とは、企業が従業員のための保育園を設置する際に、政府が整備費や運営費を助成する保育園のことを指します。
「待機児童問題」を解消するための制度としてスタート。政府が「待機児童解消加速化プラン」に基づき、2017年度末までの保育の受け皿の目標を40万人分から50万人分に拡大する中で、この上乗せされた10万人分のうち、5万人分については企業からの拠出金を財源とした企業内保育園の設置を行うことで、課題の解消を目指しました。
Animoでは全国にある約15社の企業に対し、企業内保育所の設置支援を行っています。事業を始めるきっかけとなったのは、Animoにて代表を務める橋本典子氏のある経験でした。
橋本さん:私自身、3人の子どもを育てながら仕事をしています。そんな中で保育園に子どもを預ける難しさに気づいたんです。調べると、母親は仕事が決まっていないと子どもを預けにくかったり、一方で母親を雇う企業側は子どもの預け先となる保育園が決まっていないと雇いにくかったりという現状がありました。
「自分が保育園に対して感じた課題は、決して自分だけのものではなかった」橋本氏は当時をこのように振り返ります。Animoが手掛ける他の事業でも一貫して「子育て中の母親」を支援してきました。Animoが新たに企業内保育園を手掛けるのは、”必然”とも言えそうです。
Animoが手掛ける保育園では働く母親のために、さまざまなサービスが提供されています。たとえば、Animoでは子どもたちを褒めるためのアプリを導入しています。
橋本さん:私が子どもを保育園に預けながら働く中で、いつ子どもがはいはいしたか、寝返りをうったかを、覚えていないんです。その一方で怒ったことは記憶に残っている。日々子どもを褒めることができているのかを疑問に感じ、このアプリを導入しました。
Animoでは子どもが保育スタッフの方に褒められた内容と、子どもの成長の様子を毎月記録し、保護者の方にお渡ししています。
橋本さん:アプリを通じて子どもの良いところを知り、自分でも褒めるのが当たり前になってほしいんです。「なぜこれができないの?」ではなく、「これができてすごいね」と子どもに対してポジティブに向き合えるようになるのが理想です。
他にも認可保育園の場合はおむつなどを持って帰らなければいけませんが、企業主導型保育は無認可のため、週に1回着替えを持ってくればいいという手軽な状態で子どもを預けることができたりと、働く母親への配慮は欠かしません。
導入する企業に対しても「女性の働き方を応援する企業が企業内保育園を導入するのはブランディングにつながるのではないか」と橋本氏は言及します。
賃貸物件に設置する上で「工事が必要ない」という手軽さ
現在Animoでは、全国5箇所(大阪本社、東京、宮川、十三 、谷町)の保育園にセーフィー対応カメラを設置しています。どのような経緯でカメラの導入に至ったのでしょうか。
橋本さん:他社のセキュリティカメラなどを並行して使っていましたが、値段が高いことがボトルネックになっていました。また、一括して各園の様子が見れずに個別のログインが必要だったりと、細かい使い勝手の部分でも不満があったんです。そんな時に教えてもらったのが、セーフィー対応カメラでした。
購入の決め手になったポイントは「手軽さ」だと橋本さんは語ります。保育園は賃貸物件が多いため、設置のために工事が必要になると設置が難しくなります。「コンセントひとつあれば設置できる手軽さが魅力だったんです」と橋本さんは当時を振り返ります。
Animoでは、まず本社の会議室にカメラを設置。会議のために来訪したお客さんもカメラのことを気にせず、フォルムも不快にならないことから保育園での設置に至りました。
セキュリティだけではなく、園児の様子を知ることにも活用できる
そこでAnimoでは各保育施設に、セキュリティのためにカメラを1台、内部の様子を確認するために1台、計2台のカメラを導入いただいています。
橋本さん:セキュリティの目的で、保育園の外が映るようにカメラを設置しています。3月の保育園の入園児募集の時期にふとカメラを確認すると、その地域に住む保護者の方が夜中から並んでくれていたことがありました。セキュリティだけではなく、保育園に対する保護者の方の思いも伝わってきたんです。
内部向けに設置しているカメラでは、スタッフとのコミュニケーションや園児の様子確認にカメラを利用しています。Animo株式会社の事務所は大阪にありますが、保育園は東京から沖縄まで全国各地に設置されているため、大阪にいながらも各園の様子を把握できるのはメリットだと橋本さんは語ります。
また、セーフィー対応カメラを移動させることで園児の様子をより確認しやすくなっているのだとか。
橋本さん:セーフィー対応カメラは移動できるのが便利ですよね。たとえば子供の様子を確認したい時に、園の管理者の方が声で「動かして」と伝えると、現場のスタッフが子どもの様子を見せることができたり。他にも園にある設備に不備が起きているケースなども、リアルタイムで映像を介して確認できるのが便利ですね。
現在は橋本さん以外にも園の管理を担当している5名のスタッフが映像を確認しています。橋本さん自身も特定の園を担当しているわけではないですが、1日に1回はアプリを開くことを心掛けています。現場のスタッフの方もセーフィー対応カメラを1日に2回程度確認しています。現場スタッフの方に伺ったところ、セーフィー対応カメラに対して次のように語ってくれました。
佐橋さん:お子さまや従業員の安全確認、スタッフとのコミュニケーションツールのひとつとしてカメラを活用しています。過去に現場でトラブルがあり、判断が必要な時に、映像を確認することで迅速に対応ができたことがあります。カメラがあることが安心材料になっているんです。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2018年6月公開当時のものです。