レンタルスペース需要に伴い、セキュリティは重要になっていく。
運営代行スペースに80台以上のカメラを導入する株式会社クルトン
株式会社クルトンは、貸し会議室とパーティ会場を合わせ、約200箇所のレンタルスペースのプロデュースと運営を行なっている企業です。
現在、運営を行なっているレンタルスペースのセキュリティや設備の改善のために、セーフィー対応カメラを80台導入いただいています。
(取材:2019年2月)
導入の決め手
- カメラ端末価格と月々のランニングコストが安かった
- 画質と音質が良かった
導入目的
- 以前利用していたカメラは画質が悪く、初期設定がうまくいかないことが多かった
導入した結果
- 器物破損や無断延長といった問題が減少した
- 設備の改善した方が良い箇所を映像で確認できるようになった
森實:全国には空室に悩んでいるオーナーさんが多く、不動産投資として物件を運用したいというニーズもあります。わたしたちは全国各地の空室を見に行き、パーティスペースや貸し会議室としてプロデュースしています。内装やデザインを手がけ、運用後は利用者問い合わせや清掃手配もやります。マンション管理人のような仕事、と言うとわかりやすいでしょうか。
森實さんは、株式会社クルトンの事業内容をこのように語ります。クルトンが運営するレンタルスペースの使用目的は多岐にわたります。たとえば、仮想通貨勉強会の開催、語学のマンツーマンレッスンでの利用、コスプレ撮影、バレンタインのチョコづくり、銭湯好きのオフ会、メディアの取材利用、ときには産業医によるカウセリングまで。ある名古屋の貸し会議室用のレンタルスペースは机と椅子を置くだけで、売上が20万円を超えたそう。家賃の安さを考えると、とても利回りがいいと言えます。
スペースマーケットと連携し、レンタルスペース運営を拡大
株式会社クルトンは事業を展開するなかで、レンタルスペースのマッチングサービスを運営する「スペースマーケット」と連携。同サービスの利用者が前年比300パーセント程度で増えているなか、スペースの掲載数は約1.5倍にしか増えていませんでした。ホストを増やすことが急務のなかで、ホストの方には「仕事があるので電話対応や清掃ができない」という課題が存在しました。運営代行ができる株式会社クルトンと共同セミナーをひらくことで、ホストの数を増やしていく狙いがあります。
森實:共同セミナーを開催する際に『セキュリティカメラを探している』と相談したら、セーフィーさんのことを教えてくたんです。
森實さんはセーフィー対応カメラとの出合いをこのように振り返ります。スペースマーケットさんには、自社で運営するレンタルスペース「FIKA」でもセーフィー対応カメラを導入いただいています。
参考リンク:レンタルスペースの入退室管理・トラブル抑止に。Wi-Fiに繋ぐだけで簡単導入のクラウドカメラ
株式会社クルトンでは、レンタルスペースのセキュリティのために以前もカメラを導入していましたが、セーフィー対応カメラに切り替えました。
森實:以前利用していたカメラは画質が悪く、なによりもサポート体制が十分じゃなかったんです。初期設定がうまくいかないことが多かったんですが、わたしたちは1ヶ月に20の物件にカメラを設置します。一部屋一日で終わらせる必要があるので、その日のうちに作業を終えないといけない。だから、すぐに解決できないトラブルは困るんです。
森實さんは以前のカメラからセーフィー対応カメラに切り替えた理由として「端末価格と月々のランニングコストが安いこと。そして画質と音質が良いこと」を挙げます。
セキュリティだけではなく、設備の改善にも映像を活用
現在では、株式会社クルトンが運営するパーティスペースの全てと、大型の貸し会議にセーフィー対応カメラを導入いただいています。カメラを導入したことで、パーティスペースでの器物破損や無断延長といった問題は減少しました。無断延長の際にきちんと追加料金を徴収できたりと、セキュリティ以外の用途にも貢献しています。
森實:犯罪の抑止力になるのはもちろんのこと、器物破損の件数は減りました。わたしの共同創業者はカメラをよくチェックしており、設備の改善に映像を活かしています。入室時の体験はとても大事なので、よく入室した瞬間を見ているんです。『あ、照明のスイッチの場所がわかりにくいのか』といって、設備内の案内を改善することがありますね。
もちろん、利用者はカメラがあることを知った上で、レンタルスペースを利用しています。「ただ、コスプレ撮影などで利用する際には『カメラがない場所はどこですか』と尋ねられます。教えるとセキュリティの意味がなくなってしまうので悩ましいですが」と、森實さんは語ります。
森實さんは、カメラ運用の難しさを「その手軽さ」だと教えてくれました。
森實:カメラが手軽に持ち運べるものなので、電源を抜かれてしまうことがあります。『電源を抜いた場合は3万円を請求します』という張り紙もしているのですが、スマートフォンを充電するためなどの目的でコンセントを抜かれてしまうケースがあります。そこは今後、対応策を考えていかなければいけない部分ですね。
株式会社クルトンでは5名のスタッフがカメラをチェックしています。基本的にルーチン業務として確認するのではなく、トラブル発生時に映像に目を通しています。「小さいものでは日に2-3件のトラブルが発生するので、いちおう毎日観ていることになりますね」と森實さんは日々の活用状況を教えてくれました。
森實:セーフィー対応カメラの改善点を強いて挙げるならば、お客さんに聞こえるくらいの音声を出せるといいですね。清掃員が入ろうとしているのに無断延長しているお客さんに対して、『時間ですよ』とカメラ越しに伝えたいんです(笑)。もしくは、時間終了をお知らせするために蛍の光を流すとか……
平日夜や土日にオフィスを貸し出す企業が増えていく?
最後に、今後のカメラ活用計画についても教えてくれました。森實さんは今後オフィスをイベントスペースとして貸し出すことが増えていくのではないかと考え、その需要に応えることを検討しています。
森實:働き方改革のトレンドもあり、平日19時以降はオフィスを使わない企業が増えていくと考えています。土日は基本的に休みの会社が多いですしね。そこをイベントスペースとして貸し出すことが増えるんじゃないか、と。レンタルスペースに変える際にセキュリティの問題が出てくるので、セーフィー対応カメラを導入いただけると嬉しいですよね。
森實さんは、オフィスをレンタルスペースとして貸し出した、ある企業の事例を教えてくれました。その企業はセーフィー対応カメラを6台導入し、土日貸出をするだけで月の売上が15万円を越えたそう。
森實:今後は貸し会議室として利用することを前提に、立地などを考慮に入れながらオフィスを借りるケースも出てくるかもしれませんね。わたしたちがプロデュースや運用代行する際にセーフィー対応カメラもご一緒できるといいですね。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2019年4月公開当時のものです。