リモートカメラとは?PTZの遠隔操作が役立つ場面と活用事例集

リモートカメラが役立つ場面

遠隔で操作ができる「リモートカメラ」は、インターネット経由で映像を送信するネットワークカメラの一種。コロナ禍でリモート会議や遠隔授業が広まったこともあって、近年注目が高まっています。遠隔で向きを変えたり拡大縮小したりできるため、広範囲の撮影に向いており、多様な業界にまたがる幅広い場面で活躍しています。

この記事では、リモートカメラの特徴やメリット、そしてリモートカメラがどんな場面で活躍するのかを詳しく解説します。その上で、企業でのリモートカメラの実際の活用事例を3つご紹介し、Safie(セーフィー)のリモートカメラの仕様や機能を詳しくお伝えします。

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リモートカメラ(PTZカメラ)とは?特徴やメリット

リモートカメラは「PTZカメラ」とも呼ばれ、遠隔でカメラの向きやズームなどを操作できる点が特徴です。PTZとは、リモートカメラで行える「パン」、「チルト」、「ズーム」という3種類の操作の頭文字をつなげたものです。「パン」は水平方向の首振り、「チルト」は水平方向の首振り、そして「ズーム」は拡大・縮小の操作を指します。

これらの操作を遠隔で行えるため、リモートカメラを使えば、従来は難しかったアングルでの撮影も可能。さらに、人が立ち入ることのできない場所であっても、PTZカメラなら遠隔でカメラを操作して撮影範囲を調整することができるため、無理なく思い通りの映像を撮影することができます。撮影対象に合わせて高倍率でのズームが可能であるため、広い範囲を撮影するのにも向いています。

遠隔操作可能なリモートカメラが活躍する場面

リモートカメラは、大きな会議室でのオンライン会議、大学などでの授業や講義、さらにはコンサートホールやスタジアムなど、面積の広い空間で活躍している他、テレビ番組の撮影現場などにも導入されています。

近年のコロナ禍の影響で、教育機関では遠隔授業が広まり、企業でもリモート会議が増えました。同じように、映像制作業界においても、放送局や映像制作会社がリモートで遠隔地を撮影する「リモートプロダクション」化が進んでいます。こうした遠隔での撮影ニーズの増加を受け、映像コミュニケーションの手段としてのリモートカメラに注目が集まっているのです。

実際にリモートカメラが導入されている事例として、大学の講義室や放送局のスタジオ、企業や自治体の会議室はもちろんのこと、イベントホール、動物園、スポーツ施設などが挙げられます。有名なところでは、東京国際フォーラムなど、国内有数の大規模施設においても、リモートカメラが活用されています。

リモートカメラの活用事例2選

もちろん、リモートカメラが活躍するのは大規模な施設だけではありません。身近な施設や店舗でリモートカメラがどのように利用されているのかをお伝えします。

オリックス・ホテルマネジメント株式会社さまの「クロスオフィス」

オリックスグループが運営するサービスオフィス「クロスオフィス」は、六本木や渋谷、新宿などに全7拠点を展開しています。拠点によって異なるコンセプトを打ち出しており、たとえば霞ヶ関駅直結の「クロスオフィス日比谷」には、官庁との取引が多い企業が入居しているほか、大企業が拠点のひとつとして利用している例や、IT企業が本社として利用している例もあります。

コロナ禍によって、柔軟なオフィス利用のニーズが高まったことは周知のとおり。「クロスオフィス」は、リモートワークとの兼用で入居したり、たまにしか出社しないスタッフはフリーアドレス契約にして個室契約と併用したりと、働き方に合わせた柔軟な契約ができる点が特徴です。

このような「クロスオフィス」のセキュリティ確保を担っているのが、Safieのカメラです。全7拠点合計で約60台を導入いただいていますが、なかでも「クロスオフィス日比谷」では24台が導入されており、ラウンジやコワーキングスペースなどの共有スペースのセキュリティに活用されています。

既存の拠点では他社のセキュリティカメラを利用していましたが、現地に行かなければ映像を確認できないものでした。そのため、新しい拠点はセーフィー対応カメラの導入をすぐに考えるようになりましたね。」

導入後は、単なるセキュリティにとどまらず、混雑具合の確認や、豪雨や雪などの影響を確認するためにも役立てているそう。また、SafieのPTZカメラなら、遠隔で映像を確認できるだけでなく、動体検知機能も搭載されています。その点も好評のようで、次のようなコメントをいただいています。

「タブレットやスマートフォンといったマルチデバイスで映像を確認できるのはありがたいです。また、人が動いたときに映像にピンがつきますよね。映像をさかのぼることが簡単で、とても気に入っている機能です。」

きらぼし銀行さま

首都圏における中小企業と個人のお客さまのための金融グループとして、地域社会の発展に貢献するさまざまな総合金融サービスを展開しているきらぼしグループの「きらぼし銀行」。銀行の支店とは異なり、顧客情報を管理する金融システムや金庫などはないものの、セキュリティ対策は必要なためSafieカメラを活用いただいております。

スタートアップ企業の支援というミッションがあり、先進性の高いシステムやサービスを導入したいという思いをお持ちだったそうです。そのため、Safieカメラは品質の良さに加えて、クラウドカメラ業界のイノベーターであるという点で、コンセプトがマッチしていたため導入されました。

主な目的は防犯ですが、本部にいながら施設内の利用状況を把握するためにも活用されています。本部の経営層など、施設へ頻繁に足を運ぶことが難しい役職者でも、個人のデバイスから映像を確認できるため情報共有が役立っているとのお声もいただいております。

リモートカメラとして活用できる「AXIS M5074 PTZ」

AXIS M5074 PTZ

AXIS
M5074 PTZ

レンズの向きを操作できる光学5倍ズーム搭載の高性能カメラ

¥113,080 (税込)

外形Ø130 x 63 mm
重さ380 g
防水性能IP51
ネットワーク接続有線LAN
PoE給電対応
画角⽔平14°‒71° 垂直8°‒40°
ズーム光学ズーム 5倍
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)なし
暗所撮影

「AXIS M5074 PTZ」は、手のひらサイズの筐体にPTZ機能を搭載した、屋内向けのドーム型リモートカメラです。±180°のパン、90°のチルト、および5倍の光学ズームで、500 m²のエリアを柔軟にカバーします。広範囲の撮影と詳細ズームの両方が可能であることはもちろん、オートフォーカス機能が搭載されているため、ピントを被写体に自動的に合わせることができます。

また、一定時間で撮影したいエリアを移動させる機能を利用すると、1台で複数箇所の撮影や状況確認をすることができます。さらに、IP51保護等級に準拠しているため、埃や⽔滴にも耐性があります。利用シーンや目的に合わせて、自由度の高い使い方を実現してくれるカメラと言えるでしょう。

Safieの特徴

リモートカメラを含むクラウド録画型の防犯カメラの最大の特徴は、パソコンやスマートフォンを使ってリアルタイムでどこからでもカメラの映像を確認できる点ですが、Safieのカメラには、他にも様々な目的で活用いただける多くの利点があります。

まずは高画質かつ高セキュリティであること。テレビと同等のくっきりなめらかな映像で、細かな部分まで正確に把握することが可能です。そして、録画データはもちろん、ユーザーやカメラが利用する通信経路も暗号化されているので、セキュリティの面でも安心してお使いいただけます。

このように充実した機能を備えていながら、低価格のランニングコストで利用できる点もSafieのカメラの特徴です。毎月のクラウド利用料金は、最もよく利用されている30日間の録画プランで2,200円(税込)と非常に安価に設定されています。最も短い7日間の録画プランなら、わずか1,320円(税込)。

なお、保存期間を過ぎても残しておきたい映像は、「ムービークリップ機能」などを使って期間内にクラウド上に保存するかパソコンにダウンロードするかしておけば、保存期間後にも視聴できます。

終わりに

「パン」、「チルト」、「ズーム」の3つの操作を遠隔で行えるリモートカメラは、撮影範囲を自在に変えられることから、特に広い場所での撮影にもってこい。近年のコロナ禍でリモート撮影のニーズが拡大したこともあって、企業や大学、映像制作現場、イベント施設やスポーツ施設など幅広いシーンで、リモートカメラの活用が広がっています。

クラウド録画サービス Safie(セーフィー)
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パソコンやスマートフォンでいつでもどこでも、インターネットで映像が見られる手軽なカメラ。