防犯カメラの撮影範囲はどこまで?画角と距離を使った計算方法を解説

防犯カメラはどのくらい映せる?撮影可能範囲を決める画角は設置の目的別に考えよう

防犯カメラを選ぶ際には、設置目的に合わせて画角や撮影範囲を選定する必要があります。撮影範囲は、カメラの画角(視野角、対角)と対象物までの距離を計算することで求めることができます。撮影可能範囲から大枠の必要台数を計算することも可能なため、その方法もご紹介します。

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防犯カメラの取り付け角度

防犯カメラの設置工事

防犯カメラを取り付ける角度は、カメラの画角で決まります。ここではカメラの画角・対角とは何か、防犯カメラの撮影範囲や必要台数の計算方法を説明します。防犯カメラ導入前に必要な範囲が撮影できそうか確認しましょう。

カメラの画角、対角とは

「対角」は一般に、三角形の一辺に対して向かい合う角を意味する言葉です。しかし、カメラの場合の「対角」は「画角」と同じ意味で使用され、カメラが映せる範囲を角度で示したものです。数字が大きいほど広範囲の撮影が可能で、画角が60度を超えるものは「広角」といわれます。

画角には水平(横方向)の水平画角と、垂直(縦方向)の垂直画角があります。広角レンズや魚眼レンズといった画角が広いレンズでは、広範囲を撮影可能です。一方、画角が狭い望遠レンズでは、撮影範囲が制限されます。

このように画角が異なると、同じ場所でも被写体の映る大きさは変わります。

防犯カメラの撮影範囲は画角と撮影対象物までの距離で変わる

防犯カメラの撮影範囲は、撮影対象物までの距離でも変わります。同じ画角のカメラでも、カメラに近い場所を撮影すると撮影範囲は狭く、被写体は大きく映ります。逆に、遠い場所を撮影すると撮影範囲は広くなりますが、被写体は小さく映るのが特徴です。

広角レンズは広範囲を見渡せますが、カメラから遠い被写体は小さくなり詳細には映りません。それに対し、望遠レンズは映せる範囲は狭いものの、カメラから遠い場所の被写体を鮮明に映せます。

次に目安となる撮影可能範囲の計算方法をご紹介します。実際のカメラと必要台数を知りたい方は、お気軽にお問合せください。

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撮影可能範囲を計算する方法

撮影可能範囲は、三角関数の公式を使用して計算します。防犯カメラの画角は、レンズの仕様書に記載されているため、まず数値を確認しましょう。海外製品の場合、「Horizontal」「Vertical」と書かれている角度が水平画角、垂直画角のことです。

次に、カメラから撮影対象物までの距離を測りましょう。これで、画角と撮影対象物までの距離がわかるので、ここからは三角関数を使います。カメラの位置を頂点x、被写体を頂点z、辺xzの対辺をつくる頂点yをとり、三角形xyzをつくります。

タンジェントを求める場合は、以下の公式を使用します。

tanθ=yz/xz

そのため、水平画角が90度で被写体が15m先にある場合、以下のようになります。

θ=水平画角90度÷2=45度
撮影対象物までの距離xz=15m
tan45度=1

したがって、先ほどの公式にそれぞれの数値を代入すると次のようになります。

1=yz/15
yz=15

つまり、撮影可能範囲はyzの2倍の30mとわかります。垂直撮影範囲も、同様に計算可能です。

本来の計算方法は、上記のように三角関数を使用して計算しますが、防犯カメラの機種を選んで撮影対象物までの距離を入力すると、撮影可能範囲が計算できるツールがあります。撮影範囲をすぐに確認したい場合は参考にしてください。

カメラの必要台数

上記の計算で撮影可能範囲がわかれば、必要なカメラの台数も以下の式で割り出せます。

カメラの必要台数=撮影したい範囲÷撮影可能範囲

例えば撮影対象範囲が幅60mで、1台のカメラにより撮影可能な水平範囲が15mの場合は、次のように計算できます。

60÷15=4

つまり、4台のカメラが必要となります。ただし、この計算方法では、建物や棚などによってできる死角を考慮していません。死角をつくらないためには、多少撮影範囲が重なっても、カメラ台数に余裕を持たせたほうがよいでしょう。

防犯カメラの設置目的による撮影範囲の違い

人物を認識する防犯カメラ

防犯カメラは、行動把握や人物・人相の特定などさまざまな設置目的があり、目的によって画角や撮影範囲を決める必要があります。

人相の確認

人相の確認が目的の場合、店舗レジやATM・駐車場出入口などに設置したカメラで、犯人の人相や逃走車両のナンバーを撮影します。これらがしっかり確認できる程度の画角や画像の鮮明度が求められるため、防犯カメラは撮影対象近くに設置されることがほとんどです。

人物の特定・防犯対策

人物の特定・防犯対策では、マンションの出入口・駐車場内・店舗内などに防犯カメラを設置して人の動きや状況を撮影し、事件や事故が発生した際の資料として活用します。全身や車全体が撮影できる程度に被写体を映せれば、人物の行動や車種が特定できるでしょう。

また、防犯カメラの用途は映像を証拠として利用するだけではありません。設置により不審者に心理的な圧力を与えることで、犯罪を抑止する効果も見込めます。違法駐車や長時間駐車・ゴミの投棄など、駐車場内で発生する問題を防犯カメラの設置で防ぐこともできるでしょう。

行動の把握・データ収集

防犯カメラはマーケティングにも利用されています。例えば、映像で来店者の利用時間帯や滞留具合を把握したり、商品の売れ行きを確認して迅速に補充することで、業務改善に活用できるのです。駐車場の空き状況の確認などにも役立ちます。

また、近年では、広大な物流倉庫や建設現場内にも防犯カメラの導入が進んでいます。生産ラインの異常箇所を確認したり、工事現場の進捗状況を俯瞰して遠隔から確認ができるからです。

データ収集には、AIカメラの活用することで映像を解析した数値を見て適切な判断ができます。

Safieのカメラはほとんどが広画角に対応

Safieのカメラは広画角のものがほとんどで、カメラを動かさなくても店舗内などを広く映せます。200種類以上のカメラを取り扱っており、お客様のご要望に応じて最適な機種をご提案します。

PTZカメラも用意しており状況に応じて画角を変更可能

上下左右の首振りや拡大縮小ができるPTZ(パン・チルト・ズーム)カメラも取り扱っており、状況に応じてカメラの画角や映像の拡大・縮小が可能です。スマートフォンやパソコンから防犯カメラのレンズの向きを操作できる「リアルタイムPTZ機能」も提供しており、映像を確認しながら操作できます。

防犯カメラの導入をお考えの際は、幅広いニーズに対応できるSafieをぜひご検討ください。

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